アクセサリーは、はっきり見えるように、大きくて目立つのをつけるんだよ
- みっちゃん、ヴィトンのバッグと指輪を購入する
- 押し出しは始めると周りの人の態度が、あきらかに違ってくる
- 人は誰でも「成功していて、いい人」と付き合いたい
- 押し出しをしていなかった頃の私は、何度も軽く扱われた!
- 押し出しをしないのは、「ブスだから化粧しない」というのと同じ
- 追伸 誰にでもできる!今あるものをいいものに変える、ちょっとした習慣
- 追伸 顔に艶があれば絶対不幸になれない
みっちゃん、ヴィトンのバッグと指輪を購入する
「押し出しは、やってみた人でなければ、分からない。
みっちゃんもやってみたら、周りの人の対応が変わるし、周りの人の目が変わってくる。
俺が言いたい事が、きっとわかると思うよ」
そう言って、一人さんの押し出しのレクチャーは、一旦終わった。
私はひとりさんのレクチャーが終わった日、その足ですぐに銀行に行って、まとまったお金を降ろした。
そのお金を握りしめ、私は「ブランドもの激安店」に行った。
運のいいことにヴィトンのトートバッグがすごく安く買えた。
バッグの底に小さなキズがついていて、それだけで「ワケあり値引き商品」となったのだ。
私は早速、そのヴィトンのバッグを買った。
トートバッグを買ったついでに、アクセサリー屋さんも覗いてみると、ごろんとした大きな石のついた指輪があった。
もちろん本物のダイヤではなく、イミテーションだけど、指にはめて見ると目を引くほどキラキラ、眩しく光る。
「アクセサリーを買う時は小さいのじゃだめだよ。
他の人に分からないからね。
5M先の人にもはっきり見えるように、先の人にもはっきり見えるように大きくて、目立つのをつけなきゃだめだよ」
ひとりさんの言葉を思い出し、「これは良い物を見つけた!」と指輪も購入した。
ヴィトンのバッグと、大きなダイヤぽい指輪。
この2点セットを、私は最初の押し出しとして、どこに行く時もつけるようにした。
すると、そんな押し出しの効果を、実感する出来事がすぐに行ってきた。
まるで一人さんの教えが正しいことを証明してくれるような、忘れられない出来事が起きたのだ。
追伸 顔に艶があれば絶対不幸になれない
顔の艶について説明します。
一人さん曰く、人が幸せになるために1番大事なことは人相なんだそうです。
貧相な人が幸せになることはできないし、逆に福相の人が不幸になることもできないのです。
ちなみに一人さんは人相見の達人です。
以前、一人さんと私の地元のお祭りに行ったとき、向こうから歩いてくる人たちを見て「あの人達は銀行の人だね」と言い当てました。
一人さん曰く、お金を扱う人は顔が締まってくるのだそうです。
それと、人相を見るときに1番重要なのが、顔のつくりやほくろの位置ではなく、その人の顔の艶なんだそうです。
つまり、どんないい人でも顔に艶がないと、何故か何をやってもうまくいかないし、成功できないんです。
逆に、性格があまり良くなくても、お金持ちだったり、社会的な成功している人って、必ず顔に艶があるんです。
私は昔、会員制での治療院で働いたことがありました。
そこに来られるお客さんのほとんどは資産家や会社役員、政治家といった方々です。
そしてやはり、ここに来られる方々は皆さん、ツヤツヤでした。
もちろん一人さんも出会ってから今までツヤツヤがなかったことが1度もありません。
ツヤは顔だけではなく、髪や靴にも出しましょう。
ちなみに、頭のツヤは天の加護、顔艶艶は世間の加護、靴のツヤは先祖の加護があると言われています。
この3つの加護を味方ににつけ活かし切ることも大切です。
それと、着る服の色は鮮やかな明るめのものを、アクセサリーはきらきらひかる大きめのものを選びましょう。
たまに「私は地味な色が好きだから」という方がいます。
もちろん、自分の好きな色やファッションを楽しむこともいいでしょう。
でも、その服やアクセサリーは身につけて、自分がずっと見ているわけではないですよね。
服装は相手に見られるものです。
同じ見せるなら、暗いものより明るいものを見せたほうがいいに決まってます。
それは別にブランド物の服でも、高級のダイヤモンドや宝石でなくてもいいんです。
今は安くてもきれいな服や素敵なアクセサリーがどこでも手に入るようになりました。
相手の気持ち明るくし、自分の気持ちも明るくなる。
そんな服やアクセサリーを身につけて、顔と髪と靴に艶を持たせて、天国言葉を話し出せば、もう、あなたは不幸になりたくてもなることはできません。
幸せの道をまっしぐらです。
押し出しは始めると周りの人の態度が、あきらかに違ってくる
その頃、私は仲間たちと東北に旅行に行く機会があった。
私はみんなの会計係として、チェックインの作業をしたり、お風呂の時間や食事の場所を仲居さんから教えてもらって、みんなにそれを伝える。
その日も宿の女将さんと世間話を交わし、チェックインの手続きをしようと名前を書いていると、女将さんが私のバッグと指輪を下げる逃げなくちらっと見たのを感じた。
そして、こう言ったのだ。
「この、お客様・・・・・・、実は本日、ワンランク上の部屋が空いてございます。
頂く料金は同じにさせて頂いて、そちらのお部屋に宿泊のご準備をさせていただいてもよろしいでしょうか?
私どもに、させていただきたいのです」
「えっ?」
私はびっくりした。
ちなみに私は、こんなサービスを受けるのは初めてだ。
すると、おかみさんはこう続けた。
「これを機会に、こちらに来られることがあったら、出口の宿をご贔屓にしていただきたいのです」
「・・・・・・」
これは、きっと「押し出し」のせいだ。
一人さんの言うとおり、私のバッグと指輪は、早くも威力を発揮し始めたのだ。
1ヶ月前の私と、中身が何かを大きく変わったわけでもない。
それなのに、周りの扱いが、こんなに変わってくる。
これは私にとって、かなりの衝撃だった。
何もゴージャスな部屋に通されたいわけではないし、人から、ちやほやされたいわけでもない。
でも、「周りの人の見る目があきかに違う!」ということはノー天気な私にもはっきりとわかった。
「早く、このバッグと指輪にふさわしい人になるように努力しなきゃ」
そんな気持ちが湧き上がってきて、その日は、なかなか寝付けなかった。
私の頭の中には、一人さんの言う「押し出しの効果は、やってみた人しかわからない」という言葉がじわじわしみてきた。
追伸 「押し出し」も「圧を上げる」のと同じこと
人が「圧」をあげようと思った時、いくつか方法があります。
例えば、積極的に動くこと(行動すること)でも、圧が上がります。
圧の高い食べ物を食べる事でも、圧が上がります。
ハリのある声を出したり、上がる言葉を口にすることでも圧が上がります。
「押し出し」をすることです。
「押し出し」と聞いても、「何のこと?」どう思う人も多いことでしょう。
では、「押し出し」について、ゆっくり説明していきましょう。
相撲の世界では、「押し出し」と言うと、相手を土俵から押し出そうとする技のことを言いますよね。
一人さんの言う「押し出し」は、その「押し出し」とはちょっと意味が違うのです。
簡単に言うと、「自分が世間に押し出そうとすること」。
初めて会った人が、あなたのことを見た時、
「この人は、やる気がある!」
「この人は、何かツキを持っている!」
「この人と付き合いたい!」・・・・・・、
そんな風に思わせるような雰囲気を醸し出すこと。
それが「押し出し」です。
「押し出し」で、最も大切なのは「見た目」です。
私はいつも「人は見た目が100パーセント」と言っています。
いくら性格が良くても、見た目が良くなければ、その人の初対面の信頼度や期待度は、絶対的に下がります。
なぜなら、中身を分かってもらうのには、時間がかかるから。
これは、当たり前のことなのです。
ところが、この「当たり前のこと」を、多くの人はわかっていません。
「私はやっぱり、中身を見て欲しい」とか、「性格がいいとか、心が綺麗とか、そういうことで判断されたい」と思っていて、「見た目」にそれほど気を配らないのです。
勘違いされては困るのですが、私は「中身はなんでもいい」と言っているのではありません。
もちろん、中身も大切です。
言ってみれば、外見も100%、そして、中身も100%。
外見と中身の200%が揃って、初めて「成功」というのは手に入るのです。
では、「押し出し」の効いた見た目にするには、どうしたらいいでしょうか?
特に、成功している人は、初対面で相手の「持ち物」をよく見ているものです。
正直言うと、着てる服より、バックとか、腕時計をよく見ているものです。
この話をすると、「でも、ブランドもののバッグは高いから」とか、「ローレックスの腕時計なんて、とても高くて手が出ない」という人がいます。
しかし、よく考えてみてください。
バッグや腕時計は、いいものを一つ買って、それを大切に使ったら、10年以上使えるものです。
ローレックスの時計などは「一生使えるもの」です。
ましてや、時代の流行に左右されないので、子供にもあげられます。
「いいバッグ」や「いい時計」は、最初に支払う金額が高くても、使う年数で割ってみると、さほど高い買い物ではありません。
それで、あなたを成功に導く「押し出し」ができるのなら、非常に安い買い物と言えるでしょう。
私のお弟子さんのみっちゃん先生は、仲間で旅行に行く時に、「会計係」をしてくれています。
旅館の人と世間話を交わして、みんなの文のチェックインの作業をしてくれるのですが、ある時、自分が「押し出し」をしているのと、していないのとでは、旅館の人の対応が違ってくるということに気が付いたそうです。
みっちゃん先生が、布のバッグを持って、普段着のままチェックインに行くと、旅館の人は「普通に感じの良い対応」をしてくれます。
ところがみっちゃん先生が、ヴィトンのバッグを持って、ローレックスの腕時計をしてチェックインに行くと、旅館の人がちらっと、みっちゃん先生のバッグや腕時計を見たそうです。
そして、「本日は、ワンランク上の部屋が空いてますから、そちらのお部屋にご宿泊の準備をさせて頂いてもよろしいでしょうか? もちろん同じご料金で」と言ってくれたそうです。
分かりますか?
「押し出し」をしたみっちゃん先生にたいし、旅館の人は「最高に感じの良い対応」をしてくれたのです。
この話で大切なのは、「押し出しをしていると、ワンランク上の部屋にサービスしてもらえる」ということではありません。
「押し出し」には、それだけ即効性があるということです。
人は、誰でも「いい人」と付き合いたいと思っています。
さらに言えば、「成功していて、さらに良い人」と付き合いたいと思っています。
みっちゃん先生は、「押し出し」をする前も「いい人」でした。
誰にでも気さくで親切に接するし、人に対して威張ったりするような人ではありません。
また、仕事もとてもうまくいっていて、江戸川区の長者番付に載るほど、経済的にも豊かです。
しかし、「押し出し」をしないで、地味な格好をしていたら、初対面の人に、みっちゃん先生の良さは分かりづらいのです。
なぜなら、「中身」というのは、目で見えません。
中身を分かってもらうのには、どうしても時間が必要です。
だからこそ、私たちには、「見た目」というものがあるのです。
「見た目」を磨くことも、神が私たちにくれた大切な使命なのです。
この「押し出し」の話をすると、こんなことを言う人がいます。
「私は、地位も名誉もないので、押し出しなんか、したってしょうがない」。
しかし、私に言わせると、地位も名誉もないからこそ、「押し出し」をしなければならないのです。
この世には、生まれながらに、地位や名誉を持って生まれてくる人がいます。
伯爵家や歌舞伎の名門など、すでに名が通っている家に生まれてくる人がいるのです。
また、親が仕事で成功していて、お金持ちの家に生まれてくる人もいます。
そういう人は、生まれながらに「押し出し」を持っています。
しかし、そういう人は、他のジャンルのこと(例えば「人間関係」など)で、他の人より多く修行する定めなのです。
人は何かで修行をして、魂を磨き、幸せになるのです。
地位も名誉もない人は、「押し出し」をすることが修行です。
「押し出し」をしない限り、幸せにはなれません。
一人さん的に言うと、「地位も名誉もないのに、押し出しをしなければ、絶望的!!」
そのことをよく心得てください。
人は誰でも「成功していて、いい人」と付き合いたい
今まで私は「可愛いね」とか「親しみやすいね」とか言われることはあっても、「セレブみたいだね」とか、そう言われたことはなかった。
そう、「親しみ系キャラ」で生きてきたのだ。
でも、そのことが、仕事にどう影響を及ぼすかじっくり考えたことはなかった。
正直言えば、ブランドものにも興味もなかった。
「ヴィトンだ、プラダだ、グッチだ・・・」と、バッグひとつでキャーキャーいう女の子を見て、ちょっと軽蔑していた。
「人の価値はそんなもんじゃないでしょう?」という、ささやかなプライドだ。
「私は、ブランドものを持ったりするより、安くても自分が好きなものを買って、それを楽しく身につけていればいいや。
それで人に感じよく接して、心が綺麗だねとか、いい人だねとか言われた方がずっといい」という考え方だった。
でも、私はひとりさんから、押し出しに対するレクチャー、何日間にわたって受けた。
ひとりさんは、そんじょそこらの成功者ではない。
親や教師が、誰も教えてくれないことを、教えてくれる。
世間の人が、心の中で思っていても、口に出さない心理のカラクリも、ちゃんと心得ている。
だからこそ、「納税額日本一の大富豪」となったのであり、「当代きっての実業家」と世間から呼ばれるようになったのだ。
今まで常識に縛られて育った私のような人は、一人さんの新鮮な教えは、すぐに受け入れられないこともある。
でも、ひとりさんを信じて、ちゃんとやってみると、その威力をじわじわ感じるような出来事が、絶対に起きてくるのだ。
私は旅館の一件があってから、そのことを何度も考えるようになった。
私は旅館の一件をひとりさんに話してみた。
ひとりさんはニコニコしながら、穏やかな声で「そうかい、そうだったのか」と相槌を打ちながら聞いてくれた。
そして、こう言った。
「みっちゃん、それは、当たり前のことなんだよ」
「みっちゃん、人は誰だって、『成功していて、感じのいい人』が現れたら、その人とずっと付き合いたいと思う。
商売をしている人なら、そういうお客さんが来たら、是非常連さんになって欲しいと出来る限りのサービスをするだろ。
それは、仕事の世界では、当たり前のことなんだよ。
当たり前のことだけど、誰も口にしないだけ。
よく『私は誠意ある態度で接したのに、人からなめられた態度をとられて、悔しい』という人がいるよね。
そういう人って、押し出しが足りないんだよ。
なめた態度をとった人も悪いけど、なめられるような格好をしている自分も悪いんだよ」
「なめた態度をとった人も悪いけど、なめられるような格好をしている自分も悪い・・・・・・」
私は思わず、一人さんの言葉を、そのまま繰り返した。
「なめられるような格好をしている自分も悪い」ということを認めるのは、正直、ちょっときつい作業だ。
人は誰だって「自分は悪くない」と思っていたい。
でも、それでは成長も何もないし、私の心の中には、思い当たることがいくつもあった。
一人さんの一言で、私の頭の中には、「なめられた出来事」が走馬灯のようにいくつも蘇ってきた。
追伸 だから格好ぐらいつけろよ
世間の人は大抵、「格好をつけるな」とかって言うんだけど、私は昔から、「格好ぐらいつけろよ」と言っているんです。
なぜなら、人の中身って、外からは見えないんです。
あなたがどんなに素晴らしい才能を持っていても、どんなに立派な考え方を持っていても、どんなにいい人であっても、外見を整えてかっこよく見せることをしなかったら、誰もあなたの素晴らしさに気付いてくれないよ。
世間は冷たいとか、言っているんじゃないの。
他人の素晴らしさをわざわざ探し出してくれる人は珍しい、滅多にいないよっていうことなんです。
しかも、人は見た目どおりなんです。
例えば、「私は何十年も前に華道の世界に入って、今は師範をしています」という人がいるとするでしょ。
でも身なりも、立ち振舞いも、どれをとっても品がないとしたら、どう思いますかっていうことなんです。
この人は、何十年もお花をやっていて、師範にまでなったのに、相も変わらず品が良くならない、そんな性質を持っているんです。
その性質が見た目に出ている。
「私は華道のなんとか流の師範です」と言うと同時に、その残念さが分かるんです。
いつ洗濯したんだか、よくわからないようなシャツを着て、スラックスの線も消えちゃってるって言う人を想像してごらん。
「あの人は身なりを構わないけど、家は億万長者なのよ」っておかしいと思わなきゃダメですよ。
だって「人は見かけによらない」という考えが間違っているんですから。
家は億万長者でもお金もあるのに、ちゃんと清潔にしようと思わないという性質が出てる。
その汚い格好で周りに不快感を与えているのに、平気でいられる。
そういう性質が外見に表れているんです。
シャツの襟が汚れていたり、ズボンの裾が擦り切れていたり、そういう身なりをしている人が、「実はお金持ちなんだよ」と言ったら、その時点で「この人はお金持ちなのに、だらしがないわ」ってあなた思うでしょ?
ということは、見た目にだらしない性格が出ているのが、分かっているんです。
あなたは、そういうだらしない人と「友達になりたい」とか「一緒に仕事をしたい」と思うかい?思わないよね。
だったら、格好ぐらいつけなよって。
スーパーのバーゲンで買ったシャツだっていいの。
綺麗に洗濯されてて、清潔な感じがするようなシャツを着てくださいって言っているんです。
外見を整えて、自分をより高く、魅力的に見せないといけないよ。
人は見た目で判断するんだから。
身なりが残念だったばかりに、他人になめられたままで、楽しく幸せに生きることはできないよっていうことです。
押し出しをしていなかった頃の私は、何度も軽く扱われた!
私は一人さんの話を聞きながら、今までの思い出が蘇ってきた。
押し出しというものを全くしていなかった頃、私はあるパーティーに呼ばれた。
おしゃれなレストランで行われたパーティーだったけど、私はろくにおしゃれもせずに、普段着のままそこへ出かけた。
レストランの入り口で。「ちょっとお待ちくださいませ」と、私は長いこと待たされた。
私が待っていることを知っているにも関わらず、ウェイターは、別の作業に没頭するふりをして、私はなかなか中へと招き入れなかった。
私の後に、華やかなドレスを着て、髪の毛を綺麗に結い上げている女性が店に入ってきたけれど、彼女はすぐに中へ通されたというのに・・・・・・。
こういうこともあった。
私が初めてのお店を持った時のことだ。
「自分は健康食品に精通している・・・・・」という年配の男性客が来た。
その人は、商品に関して、色々詳しく聞きたいとスタッフにいい、店長の私を呼び出した。
私が出て行くと、その人は私を見て、馬鹿にしたようにせせら笑った。
そして「さて、お嬢ちゃんに、私の知りたいことがちゃんと説明できるかな?」と言った。
私は丁寧に説明しようとしたが、話もろくに聞かず、その人はそそくさと帰って行った。
私は軽く扱われていたのだ。
そういう出来事があると、私は憤慨して、その夜、密かにベッドの中で悔し涙を流したりする。
その時は、とんだ災難だと思った。
でも、ひょっとしたら、私にも非があったのかもしれない。
私はひとりさんに、その思い出をひとつひとつ話した。
ひとりさんは「そうかい、そんなことがあったのかい」と言いながら、私の話を聞いてくれた。
私が「これって、押し出しをしなかった私が悪いんですよね」と言うと、ひとりさんはこう言った。
「昔のみっちゃんは、押し出しのことを知らなかったんだから、しょうがないんだよ。
でも、今のみっちゃんは俺に教わって、押し出しのことを知ったよね。
みっちゃんは、俺が教えてすぐに行動したから、俺はすごく偉いと思うよ。
だけどね、世の中には、いいことを知ったのに、やらない人が多いよね。
あのね、みっちゃん。
いいことってね、知らないよりも、知っててやらないことの方が罪なんだよ」
「えっ、知らないよりも、知っててやらないことの方が罪?」
「そうだよ、罪なんだよ。
例えばね、こういうことなんだよ。
地方から来た人に『新小岩の駅まで、どうやって行くの?』って聞かれた時、『いや私も地方から来たから、知らないんです』っていうのは罪じゃないんだよ。
だけど、新小岩まで行き方をよく分かっているのに、それを教えてあげないのは罪だよね。
知ってるくせに、行動しない人を、神は嫌うんだよ。
いいことを誰かに教えてもらったら、すぐにそれをやる人を、神は応援するんだよ。
俺はいつも『この星は、行動の星だ』って言っているよね。
どんなに良いことをたくさん知っていても、行動しなければ、ひとつも実にならない。
この押し出しも話も、聞いたら、すぐに実行してみてほしいんだ。
そしたら、俺がどうしてこんなに熱くみんなに語るのか、よくわかると思うよ」
ひとりさんに、「みっちゃんは偉い!」と褒めてもらって、私はとてつもなく嬉しくなった。
ひとりさんのレクチャーを受けたその足で、ヴィトンのバッグと指輪を買いに行って、心から良かったと思った。
「この星は、行動の星」という一人さんの教えを、今後も絶対に忘れないようにしたい。
私は心にそう誓った。
追伸 神様が与えてくれたプレゼント
「欲」も神様が与えてくれた、大切なプレゼントです。
欲があるから人は行動します。
翼があるから私たちは行動に喜びを感じたり、努力を続けることができます。
行動の星であるこの地球において、翼はなくてはならないものだと言えます。
ただ逆に、欲で失敗する人もいます。
目先の欲に溺れて本当に大切なことを見失ったり、自分の欲だけのために行動して、その結果、相手を傷つけたりするのです。
人によってこの欲の表れ方は違います。
食欲や性欲といった生理的な欲求があれば、自己実現といった高次の欲求もあります。
神様はこの欲を正しく使いなさいと言っています。
ある時はこれを武器に人生を戦い、ある時はこれで人生を楽しみなさいと言ってるのです。
この欲の中で私が特に学びになったのは、自己重要感と群居衝動でした。
私は小さい頃から何事も積極的にやるほうでしたが、悪く言えば、何でも自分でやらないと気が済まないところがありました。
それと、「褒められたい」という気持ちがすごく強かったと思います。
だから母親に褒められるとすごく嬉しかったですし、そのために家の手伝いなども積極にしました。
そうやって、褒めてもらいたいからいろんなことをやって、それが私の行動癖に繋がったんだと思います。
自己重要感とは「あなたは大切な人ですよ」と思われたいということです。
私の場合、それが褒められたいという気持ちで出ました。
それが奉仕という行動に出た時に自己重要感が満たされたのです。
つまり、自分の「我」が奉仕に変わった時、全てがうまくいくようになったのです。
「我」が強い時は相手のことを考えなかったのが、褒めてもらいたいという気持ちから奉仕という形でその「我」を発揮しだした時、心が満たされてきたんです。
これが自分だけの自己重要感を満たす構造であれば、自分がやらないと気が済まないといったただの「わがまま」になってしまいます。
だから自己重要感を満たすためにはまず、相手の自己重要感を満たしてあげることが大切です。
つまり、周りを褒める。
すると、なぜかそれが自分の方に返ってきて、自分が褒められるようになるのです。
特に、偉くなったら周りの人を褒めないといけません。
威張っちゃ駄目なんです。
偉い人に褒めてもらうと人は嬉しいんです。
だから人は偉くなればなるほど、他人を褒めないといけないんです。
他人を褒められない人は、自己重要感が足りないから人を褒められないんです。
だから、自己重要感が欠如したまま偉くなると、人は褒めてもらおうとして威張ってしまいます。
群居衝動も同じです。
群居衝動とは、「ひとりぼっちになりたくない」という気持ちです。
だからこれは、仲間と楽しくやるための行なのです。
ひとりぼっちになれないためには他人から愛される自分を作らないといけません。
そのためには愛される自分とはどういうものかを考える必要があります。
そしてもう一つ、自分を愛してもらうためにはまず、自分から愛さないといけません。
他人を愛する気持ちを持ってこそ、自分は愛してもらえる存在になれるのです。
押し出しをしないのは、「ブスだから化粧しない」というのと同じ
ひとりさんは話を続けた。
「よく『ウチにはお金もないし、地位も名誉もないから、したってしょうがない』っていう人がいるんだよね。
でも、地位も名誉もなくて、押し出しもしなかったら、絶望的だよね。
そういう人にとって、『私には愛があります』とか『優しさがあります』って言うけれど・・・・・・、それだけじゃだめなんだよ。
成功は、『愛』や『やさしさ』だけではできないんだよ。
はっきり言って、そういう人はいくらでもいるんだよ」
いつも穏やかに話すひとりさんだけど、本当に話が「肝の肝」のところに触れると、ヒートアップしてくる。
でもその熱さが、聞いている人の心にジーンと響いて、なぜか涙が出そうになる。
「これは、本当に大切なことなんだ」ということをこんなにも熱く教えてくれようとしているひとりさんに対して、感謝の思いが胸に溢れてくる。
ひとりさんは話を続けた。
「『押し出ししておいて、優しい』とか『押し出ししておいて、愛がある』とか、それがいいんだよ。
そういう人は滅多にいないから、ものすごく目立つし、ものすごく魅力的なんだよ。
いい驚きがあるんだよ。
わかるかい、みっちゃん?」
「はい! 分かります! やっと分かるようになりました、ひとりさん」
一人さんの問いかけに、私は全身の力を込めて答えた。
ひとりさんは顔を綻ばせて笑ってくれた。
「みっちゃんは素直に実践してくれたから、俺は嬉しいよ。
でも中には、俺が押し出しの話をしても、頑としてガンとしてやらない人がいるんだよね。
『私は今更何かをしたところで、何も変わらない』とかって、諦めちゃってるんだよね。
でも、こういうのって、言葉は悪いけど、『ブスだから、化粧しない』って言うのと同じだよ。
『ブスだから、化粧しない』っていうのは絶望的だよね。
そういう風に片付けちゃったら、人生、全て投げ出してる事になるんだよ。
負けを認めて、いじけながら生きていくことになるんだよ。
わかるかい?
自分のことをブスだと思っているからこそ、化粧するんだよ。
化粧をしたことがなかったら、まず口紅一つでも、頬紅一つでもつけてみようとするんだよ。
そうやって、一つ一つ、プラスしていく。
そうしたら周りの人が『この人、なんか前と違ってきたな』と思うようになるんだよ。
その人に対する扱い方も変わってくるんだよ。
そこから、ずっと負けっぱなしの人生が断ち切れて、勝ちの人生が始まるんだよ。
そうやって勝ちの人生になると、その人のか『生き方の式』が、プラスになるんだよ。
「『生き方の式』がプラスになる・・・・・・ですか?」
私は聞きなれない言葉を耳にして、思わず聞き返した。
「そう、人は誰でもか『生き方の数式』って言うの持っているんだよ。
『生き方の数式』には、プラスとマイナスの2種類しかないんだよ。
だから、何をやっても魅力が増えたり、チャンスが増えたり、お金が増えたりする。
その逆で『マイナスの数式』を持っている人は、何をやっても引き算になるんだよ。
何をやっても、悪い結果に終わったり、人に嫌われたり、人にいじめられたり、お金が減ったり・・・・・・、とにかくマイナスの出来事ばかりが連鎖して、それはどんどん酷くなっていく。
勝ちの人生を始めた人には、『プラスの数式』がつくんだよ。
負けの人生を認めた人には、『マイナスの数式』がつくんだよ。
たとえ、今までの負けの人生でも、『自分は今日から、勝ちの人生にするぞ!』と決めて、押し出しを始めた人は、その時から『プラスの数式』に変わるんだよ。
わかるかい、みっちゃん」
「はい、分かります、ひとりさん」私は過去の自分を思い返していた。
家に引きこもりがちで、鬱になって、人の事ばかり羨んでいた自分。
あの時、私の持っていた数式は、明らかに「マイナスの数式」だった。
でも、ひとりさんに出会って押し出しのことを教えてもらい、私はそれを実践するようになった。
その時から、私には、なぜかいいことばかりが起こるようになった。
私の持っている数式は、明らかに「プラスの数式」に変わったのだ。
ひとりさんは話を続けた。
「地位も名誉もない奴は、とにかく自分の数式を『プラスの数式』に変えるんだよ。
それには、押し出すしかないんだよ。
地位も名誉もなくて、押し出しもしないと、いつまでも数式はマイナスのままだよ。
何をやってもうまくいかないよ。
そんな生き方、絶望的なんだよ。
だから押し出しのことを知った人はものすごくラッキーなんだよ。
押し出しを一つずつやっていて、人生を『プラスの数式』に変える。
自分が勝てる方法を、なんでも良いから、見つけるんだよ」
「はい、ひとりさん。
私、この押し出しのことを、のことを、周りの全ての人に知らせます。
今まで負け続けていたような人にも教えて、私と一緒に、みんなで勝ちの人生を楽しく歩みたいです」
昔、私は自分が負け続けいたからこそ、「負けの人生」の人の気持ちがだれよりもわかる。
自分に自信がなくて、人が羨ましくてたまらない。
何をやっても、夢中になれない。
何をやっても中途半端で終わってしまう。
そして最後には、誰かのせいにして、放り出してしまう自分。
そんな自分が情けないし、大嫌いだった。
そんな私のような人に、「勝ちの人生」に変わる楽しさを教えてあげたい。
そのために、ひとりさんから直々に、押し出しのレクチャーをしてもらったような気がする。
私が心を込めてそう宣言すると、ひとりさんはにっこりと笑ってくれた。
追伸 誰にでもできる!今あるものをいいものに変える、ちょっとした習慣
靴でもバックでも腕時計でも洋服でも、何でも通じることではないかと思いますので、またお話ししますね。
せっかく高いブランドもののバッグを持っていても、ブランドものだと周囲に気づかれないことがあります。
それはどんな時かと言うと、例えば、大切に扱っていない時です。
靴の場合で言うと、靴が土ぼこりや泥で汚れたままだったりのかかとがすり減ったまま放置していたりする時です。
でも、今、自分が持っているものを大事に扱うとします。
決して特別なことをするわけではありません。
例えば、靴ならば、表面のホコリや泥を拭き取って綺麗にして磨き、つやつやにします。
スニーカーの場合は、汚れたら洗いましょう。
かかとがすり減ってきたなら、ホームセンターなどでかかと補修用のキットを買ってきて自分で修理するか、修理に出すかしましょう。
もしも、買った値段より修理代が高くつく場合は買い替えます。
時計も、毎日使っていれば汚れがつきます。
定期的に拭き取って、綺麗にしてあげると、時計は喜んで輝きます。
バッグも同じです。
そのように、大切に扱っているものを自分の身につけたら、背筋を伸ばし、目線は前の方へ置いて、颯爽と歩いてみましょう。
足腰、膝などの具合が良くない方は、無理のない範囲でOKです。
背筋を伸ばすと、傍目には自信のある人のように見えますし、自分自身の中で少しずつ「圧」が高まってくるのを感じるはずです。
さらに、一人さんが教えてくれた「押し出し40連発」を行うと、さらに「圧」が高まります。
「圧」が高まると、自分自身が、いつにもまして素敵に輝いて見えます。
また、靴もバッグも、時計でもなんでも、「圧」の高い人が身につけると、より一層輝いて見えるから不思議です。
「押し出し40連発」のやり方
「圧!」という言葉を元気よく、声に出して20回いましょう。
「おはようございます!」と、元気よく、声に出して10回いいましょう。
「顔晴ります!」と、元気よく、声に出して10回いましょう。
追伸 顔に艶があれば絶対不幸になれない
顔のつやについて説明します。
一人さん曰く、人が幸せになるために1番大事なことは人相なんだそうです。
貧相な人が幸せになることはできないし、逆に福相の人が不幸になることもできないのです。
ちなみに一人さんは人相見の達人です。
以前、一人さんと私の地元のお祭りに行ったとき、向こうから歩いてくる人たちを見て「あの人達は銀行の人だね」と言い当てました。
一人さん曰く、お金を扱う人は顔が締まってくるのだそうです。
それと、人相を見るときに1番重要なのが、顔のつくりやほくろの位置ではなく、その人の顔のつやなんだそうです。
つまり、どんないい人でも顔に艶がないと、何故か何をやってもうまくいかないし、成功できないんです。
逆に、性格があまり良くなくても、お金持ちだったり、社会的な成功している人って、必ず顔につやがあるんです。
私は昔、会員制での治療院で働いたことがありました。
そこに来られるお客さんのほとんどは資産家や会社役員、政治家といった方々です。
そしてやはり、ここに来られる方々は皆さん、ツヤツヤでした。
もちろん一人さんも出会ってから今までツヤツヤがなかったことが1度もありません。
ツヤは顔だけではなく、髪や靴にも出しましょう。
ちなみに、頭のツヤは天の加護、顔の艶は世間の加護、靴のツヤは先祖の加護があると言われています。
この3つの加護を味方ににつけ活かし切ることも大切です。
それと、着る服の色は鮮やかな明るめのものを、アクセサリーはきらきらひかる大きめのものを選びましょう。
たまに「私は地味な色が好きだから」という方がいます。
もちろん、自分の好きな色やファッションを楽しむこともいいでしょう。
でも、その服やアクセサリーは身につけて、自分がずっと見ているわけではないですよね。
服装は相手に見られるものです。
同じ見せるなら、暗いものより明るいものを見せたほうがいいに決まってます。
それは別にブランド物の服でも、高級のダイヤモンドや宝石でなくてもいいんです。
今は安くてもきれいな服や素敵なアクセサリーがどこでも手に入るようになりました。
相手の気持ち明るくし、自分の気持ちも明るくなる。
そんな服やアクセサリーを身につけて、顔と髪と靴に艶を持たせて、天国言葉を話し出せば、もう、あなたは不幸になりたくてもなることはできません。
幸せの道をまっしぐらです。
斉藤一人さんのお話を纏めました。
皆様、いつもご精読ありがとう御座います。
www.youtube.com https://youtu.be/Zaw8dPcRRpo
お世話になっております。
Youtubeのチャンネル登録よろしくお願いします。
我が儘勝手で申し開きも御座いません。
上記の赤色のボタンを押してくださいね。
お手数ですが、遠慮なさらずに押して欲しいんです。