コンクラーベ

斉藤一人さんです

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斉藤一人さん 礼儀正しい人で、幸せにならない人はいない

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礼儀って、挨拶することだけじゃないんですよ。

みんなが楽しんでいるような席に来て、自分が嫌なことがあったからって、ブスっとしていたり、人に当たったりしたら、「礼儀違反」なんですよ。

 

 


礼儀正しい人で、幸せにならない人はいない


笑顔にすることと、天国言葉を話すことと、もう一つ大切なのは「礼儀」。

人間っていうのは、「礼儀の生き物」なんです。

「おはようございます」とか「いつも、ありがとうございます」とか、人に会ったら声をかけるの。

礼儀って、挨拶することだけじゃないんですよ。

みんなが楽しんでいるような席に来て、自分が嫌なことがあったからって、ブスっとしていたり、人に当たったりしたら、「礼儀違反」なんですよ。

礼儀違反の人って、「あなた幸せですか?」って聞いてみると、絶対に不幸せです。

この世っていうのは、「笑顔」で「礼儀正しい人」は、幸せになっちゃうような法則があるんですよ。

昔、オードリー・ヘップバーンが演じた『マイフェアレディ』っていう映画がありました。

綺麗な言葉や礼儀を知らなかったスラム街の女性が、礼儀を覚えて、綺麗な言葉を話して、微笑みを絶やさないようにしていたら・・・・・・。

どんどん幸せになって、奇跡のような出来事が起こった・・・・・・という話です。

この映画が、何を言いたいかわかりますか?

「礼儀と微笑みを絶やさない人は、幸せになる」

この世には、そういう法則があるということです。

神がそういう風に作ってあるんです。

だから、幸せになりたかったら、その法則を犯しちゃいけないの。

いつも自分が「幸せだな」とか「ありがたいな」とか、機嫌良くしていて、礼儀を重んじている人は、幸せになっちゃうんです。

「礼儀や微笑みを絶やさない人は、幸せになる」という法則があるんだから、その法則通りにやれば、誰でも奇跡は起こせるんですよ。

その法則と逆のことをやると、どんなことをしていても不幸になっちゃいます。

心配そうな顔、おっかない顔、人を睨みつけるような態度とか、人を不愉快にさせるような態度をとりながら、幸せになる事ってできないんですよ。

礼儀や微笑みを、やり慣れていない人は、最初はぎこちないかもしれません。

でも、練習をすれば、必ずよくなります。

これはダンスと同じでなんです。

ダンスは、いくらステップを覚えても、躍ろうとすると最初はぎこちないものです。

でも、だんだん慣れてくると自然と優雅に踊れます。

それと同じように、礼儀や微笑みも、最初はぎこちなくてもいいんです。

慣れてくると、さらっとできるようになるんです。

 

 

 


「自分の礼儀」を人に強要したとたん礼儀ではなくなる


礼儀は大事だけど、「自分の礼儀」を人に強要してはダメなんです。

どういうことかというと、例えば「私は、年賀状を書くのが好き」っていう人がいます。

「年賀状を書くのが好き」っていうのは、「自分の趣味」なんだよね。

だから、年賀状を楽しく書いていればいいんです。

でも、人から返事が来なかった時に、「あの人は何で返事をよこさないのかしら」って言った時に、礼儀じゃなくなっちゃうんです。

「自分の礼儀」というのは、自分がやるべきものなの。

年賀状を書いている人は、自分が書きたいんだよな。

だから「これは私の趣味ですから」って言って書いていればいいんです。

それを「なんであの人、年賀状出してもよこさないのかしら?」って言ったら、それって礼儀じゃなくて「嫌味」なんですよ。
そう言った途端に、自分の気持ちが、もう幸せじゃなくなるの。

人のことをあれこれ言った途端に「上気元」では、いられなくなるんです。
                (斎藤一人さんは「上機嫌」を「上気元」と書きます)

ちなみに一人さんは、生まれてこのかた、年賀状は一度も書いたこと、ありません。


礼儀で大切なのは葬式で「バカ笑い」をしないこと


もう一つ礼儀で大切なことを言います。

いくら楽しいことがあっても、お葬式に行ったらバカ笑いしちゃいけないんです。

「なあんだ・・・・・・」と思うでしょう。

でも「葬式で笑うこと」と同じような事をしている人が、結構いるものです。

例えば、うちの姉さんが「一人さんファンの店」というのをやっています。

私のファンの人が集まって、楽しく話をしたり、私の話のテープを聴いたりする場所です。

ところがそこに来て、愚痴や泣き言を言っている人がいる。

みんながテープを聴いて勉強している横で、みんなに聞いてもらおうと思って、ずっと愚痴や泣き言を言っているんです。

私のテープを聴いたり、本を読もうっていう人は、「自分が幸せになろう」とか「人を幸せにしよう」っていう人なんです。

そういう目的があって、勉強しに来ているんですよね。

それをいつまでも「自分が幸せにしてもらおう」という受身でいるから、愚痴や泣き言を言ってしまうんです。

そういう人に、「いま愚痴言ったよね」って言うと、たいていい「僕、そんなつもりで言ったんじゃないんです」って言います。

あなたがどんなつもりで言ったかどうかは知りません。


でも人が「愚痴」だと聞こえたら、十分愚痴なんです。

人生って、そういうものなんです。

「朝、嫌なことがあったから、それをそのまま話しただけなんです。何で本当の事を言ったらいけないんですか?」っていう人がいます。

じゃあ、ブスな人を見たら、「あんたブスだね」って、言うんだ?

ハゲている人を見たら、「あんたハゲてるね」って、言うんだ?

「なんでも正直に言うのが、私の個性なんです」っていう人がいます。

個性っていうのが、神がつけてくれた、その人の特徴です。

個性だって言うけど、個性を生かせる人は、人に嫌われることを言わない人です。

人に嫌われることを言う人は「我」が強いんです。

私も個性的に生きていますが、別に人に嫌われません。

人に嫌われるようなことは言わないからです。

人に嫌われるようなことを言う人って、必ず「場違いなこと」を言ったり、行ったりするんです。

葬式で笑えば嫌われます。

みんな悲しんでいるんだから。

それは少し極端ですが、そういう人は、葬式で笑っているのと同じくらい失礼なことを、あっちこっちでしてるんですよ。

自分のことばっかりで、周りの人の気持ち、心に、気が回らないんです。

それは「礼儀違反」なんです。

愚痴や泣き言を聞いても、その結果、何かいいことがあるのでしょうか?

幸せな人や人生がうまくいっている人は、あなたからどんどん遠ざかっていくだけです。

そして、あなたの人生は、さらに最悪な方向に向かっていくだけ。

嫌なことがあっても、それをそのまま話してはいけないのです。

人に話すなら、笑い話にでも交えて話してください。

「今日は面白いことがあったよ」と言って、笑い飛ばすぐらいのユーモアセンスを持ってください。

 

 

追伸 成功するものには「いい驚き」がある

 

数日後、ひとりさんから連絡が入った。

「みっちゃん、押し出しの話なんだけど。

もうちょっとレクチャーしたいんだけど、みっちゃんの都合はどうだい?」

「うわぁ、ひとりさん、いいんですか?」

私は飛び上がって、喜んだ。


待ち合わせの時間、ひとりさんは愛車のワンボックスカーでやってきた。

「今日はちょっとドライブして、その後、ひとりさんファンの集まるお店に一緒に行こうよ。

この押し出しの話って、みんなにとっても、ものすごく大事なことだから、今日来ているお客さんにも話をしてあげよう」

私はパァーッと嬉しくなった。

今日「ひとりさんファンの集まるお店」に来た人は、ものすごくラッキーだ。

全国から、一人さんファンが集まって、一人さんの話をしたり、CDを聴いたりして、楽しいひと時を過ごす場所だ。

この「ファンの店」に、時間があると、ひとりさんはふらりと顔を出す。

そして、自分が今一番大切に思っていることなどを即興で話したり、お客さんから質問を受けたりする。

ラッキーにも、ひとりさんから直接、話が聞けた人は、それはそれはついているし、それはそれは嬉しそうだ。

この「ひとりさんファンの集まるお店」は、みっちゃん先生隊の担当なので、私もお店でお客さんが大喜びしている様子を見ていると、なんとも嬉しくなる。


ワンボックスカーに乗り込むと、ひとりさんは早速話を始めた。

「みっちゃん、俺はさ、こうして普段はワンボックスに乗っかかっているよね。

でもさ、実はロールスロイスとかジャガーとか、一通りの外車は持っているんだよ」

「はい、そうですよね。

ひとりさんの駐車場に、素敵な車がずらっと並んでいますよね」

私は前に見せてもらったことのある、一人さんの駐車場を思い浮かべた。

ここには、ひとりさんの愛車がたくさん眠っている。

ミンクブルーのロールスロイス、真っ白なジャガー、ベンツ、ベントレ、ポルシェなど、男の人だったら、一度は憧れるような会社がずらっと揃っているのだ。

「俺は普段はワンボックスカーに乗ってても、一流ホテルでパーティーがある時は、外車に乗っかって行くんだよ。

なぜかっていうと、いざとなったら、押し出す必要があるんだよな。

パーティーにも、全国からみんなが、ひとりさんに逢いたいって、集まって来てくれるんだよね。

そういう時は、俺は、かっこいい入り方をするのが礼儀なの。

ロールスロイスでサーっとホテルの会場に入っていくと、待っている皆が興奮して、ものすごく喜んでくれるんだよね。

『やっぱりひとりさんはかっこよかった』『逢えてよかった』っていう、みんなの夢を壊さないでいられるの。

そういうの、俺、大事な仕事だと思っているんだよね。

だから、駐車場で眠っている外車も、俺にとっては、押し出しの道具なんだよ」

車が有料道路の料金所に差し掛かった。

そこに立っている年配の男性に、いつもひとりさんは丁寧に挨拶をする。

「どうも、ご苦労様です」。

男性も、ひとりさんの事をすっかり覚えていて、「お客さんのこと、覚えていますよ。すごく丁寧な方だから」とか、「お気をつけて、良い旅を」とか、声をかけてくれるのだ。

ひとりさんは流れ作業をしている人や、目立たない仕事をしている人には、特に丁寧に声をかけている。

私も真似してみるんだけど、相手の人は、ものすごく感激して、喜んでくれる。

単純なことだけど、流れ作業の人に「丁寧に声をかける」ということを知っている人は、恐ろしいぐらい少ないのが現状だ。

この料金所のおじさんも、まさかこの男性が、日本一の大実業家だということは、全く気付いていないだろう。

料金所でお金を払うと、ひとりさんは再び話しを始めた。
「世間では押し出しがあるやつって、必ず威張るって決まっているんだよな。

例えば、ああいう料金所のおじさんに、高級車に乗っている人ほど、投げるようにお金を渡したり、無言でプイと横を向いてお金を払ったりする人が多いんだよ。

それで押し出しをしていない人ほど、いばらないで、丁寧に接する。

これが、今までの世間の決まりだったんだよな。

だから、みっちゃんは、この決まりを良い方に崩すの。

ここに驚きを入れるんだよ」


えっ・・・・・、、ひとりさんはまた何を言いたいんだろう?

驚きって何のこと?

決まりを崩すって何?

私はさっぱり意味が分からず、ちょっと頭がクラクラしてきた。

ひとりさんは構わず話を続けた。

「あのね、みっちゃん。

有名になるものってね、必ず驚きがあるんだよ。

例えば、仙台の定義山っていうところで名物になっている『油揚げ』があるんだよね。

この『油揚げ』って、ものすごく分厚いんだよ。

こんなに厚くて、厚揚げかと思うくらい」」

鶏三和自分の人差し指と親指を3CMぐらい広げて、私に見せた。

ふーん、そんなに厚い「油揚げ」があるのか、だけどこれって一体何の話なんだろう?

私にはまだ話の全貌が全くつかめなかった。

ひとりさんは続けた。

「この『油揚げ』を最初に食べた人は、すごく驚くんだよね。

そう、いい驚きがあるの。

だから、この、『油揚げ』って、全国的にあっという間に有名になったんだよ。

何が言いたいのかって言うとね・・・・・・。

押し出しがあるやつって、必ず威張るだろ?

でも、みっちゃんはこれから、押し出しといて、人にはうんと優しいの。

そうすると、人は驚くんだよ。

驚いて、イチコロまで行っちゃうんだよね。

『みっちゃんって、かっこよくて成功していて、その上、なんていい人なんだろう』って。

俺が言いたいこと、わかるかい?」

私は膝を打って、大きな声をあげてしまった。

「ああ、そういうことなんですね!」

一人さんの言いたいことが、ようやく私にもわかった。

「押し出しておいて、威張る人」では、そんじょそこらにいっぱいいる。

でも、「押し出しているのに、どんな人にも限りなく優しい人」は、見たことがない。

そう、目の前の一人を除いて・・・・・・。

まさに一人さんのことだ。

「ああ、私、一人さんのおっしゃりたいことが、だんだんわかってきました。

『押し出しているのに、限りなく優しい人』は、めったにないから、そういう人が出てきたら、人は驚いて、感激して、そういう人の事をうんと応援する。

そうなった時、あっという間に成功できちゃうということですね」

私は一気にまくし立てた。

ひとりさんは顔を綻ばせて、「そうそう、そういうことが言いたかったんだよ」となんとも嬉しそうに笑った。


この車の中の短時間のレクチャーで、私はこれから目標とすべき人物像が見えてきた。

「押し出しておいて、限りなく優しい人」

まさに、ひとりさんのような人を目指すということだ。

 

 

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斉藤一人さんのお話を纏めました。

 

皆様、いつもご精読ありがとう御座います。

 

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