このゆさぶるっていうのは、力ずくで退かせることではありません。
「ゆさぶる」というのは「学ぶこと」。
一生懸命、自分で学んで、自分で上に上がっていくんです。
カーネギーの「人を動かす」を7回読む
自分で学び上にいく
こういう思いで勉強する
私は、お弟子さん達に、「カーネギーの『人を動かす』という本を、7階読みな」って言っています。
みんな7回読みますが、本の内容をモノに出来る人と、できない人がいるんです。
今から、モノにするコツを教えます。
コツはね、「気合」なんです。
「気合」を入れて読むんです。
ただ「気合を入れて読む」と言っても、どうやって気合を入れていいのか、わかりませんよね。
では、気合を入れるコツを教えます。
こう思って読むんです。
「ふざけるな!」
この気持ちがポイントなんです。
あなたの周りを見渡してみて、気に入らない人がいたら、その人を思い浮かべながら、
「この野郎、ふざけるなよ!」
「いつか、やっつけてやるからな!」
その思いを込めて、『人を動かす』を読む。
そうすると、本の内容がどんどん自分の中に入ってくるんです。
私が小さい頃、近所に、社長とか経営者とか、いろんな人がいました。
その中に、大威張りしている人がいたんです。
「ふざけるな!」
「いつか、イチコロでやっつけてやるからな!」
と思っていました。
「相手をやっつけてやりたい」と思っても、私たちはもう大人です。
子供の喧嘩だったら、殴り合いってこともあるかもしれないけれど、大人はそれ以上の対応をしなきゃいけません。
大人の喧嘩は、殴りたい気持ちをグッとこらえて、家に帰るんです。
そして家に帰って、猛然と勉強をはじめるんです。
一生懸命、本を読んで、どうしたら相手を抜けるか考える。
「課長に理不尽なことを言われました」って、泣いてる暇があったら、猛然と勉強して、課長を抜く方法を考えるんです。
いいですか?
気に入らないことが起きたら、「気に入らない!」って思うだけで終わりじゃないんです。
神様は、気に入らない人間を、あなたに出してくれているんです。
だから、「ここぞ!」と思って、その人を抜くために勉強するんです。
真剣に本を読むんです。
一生懸命勉強して、「ふざけるな!」って思っている人を抜いた時、初めて「ああ、この人がいたから、今の俺がいるんだ」って感謝の気持ちに変わるんです。
いつまでも恨み事を言っているのは、まだ相手を抜いていないってことなんですよ。
本を読む時に、「上司から読みなさいって言われたから・・・・・・」とか、「課題で7回読むことになっているから・・・・・・」とか言いながら読んだって、ちっとも頭に入ってきませんよ。
気合を入れるんです。
よく剣道の道場でも、根性入れて、全てをかけて、剣道に打ち込んでいる弟子がいると、お師匠さんがこんなふうに声をかけます。
「お前、もう少し、肩の力を抜けよ」
でも、この「肩の力を抜けよ」という言葉は、最初から力が抜けてる人にはかけません(笑)。
見込みがない人には、声もかからないんです。
新しいことを始める時っていうのは、自分より上の人ばかりです。
どんな名横綱だって、最初は「褌担ぎ」って決まっているんです。
上の人の中には、大威張りする人もいます。
その時、じっとその人を見て、「お前、ふざけんなよ。いつか、ひっくり返してやるからな」っていう気持ちで勉強するんです。
世の中クリスマスツリーみたいなもので、木の枝にたくさんの人が乗っている。
一人さんはいつも、木の一番下を持って、そこを思いっきりゆさぶるんです。
そうすると、誰かが落っこちてくるので、その位置に上がるんです。
そして、そこでまた木をわっせわっせとゆさぶるんです。
このゆさぶるっていうのは、力ずくで退かせることではありません。
「ゆさぶる」というのは「学ぶこと」。
一生懸命、自分で学んで、自分で上に上がっていくんです。
「基本」を学ぶ努力
自分の中身を入れ替える
ものを学ぶときは
謙虚な気持ちで学ぶ
カーネギーの『人を動かす』は、世界中でたくさんの人に読まれている名著です。
その『人を動かす』を読んで、「ここがちょっと納得いかないんです」とか言う人がいます。
でも、この本は「世界の名著」なんですよ。
世界中で愛読されている本なんです。
だからもし、この本を読んで、「ここがちょっと・・・・・・」って感じたら、地震の考え方が間違っているかもしれない。
何かを学ぶときに、すでに成功している人のやり方を見て、「あのやり方は分かりにくい」とか、「あのやり方は間違っている」とか、そんなこと言うもんじゃないんです。
そんなこと言うんだったら、自分が本を書けばいい。
その本が世界で『人を動かす』以上に売れたら、私は評価しますから。
ものを学ぶ時は、もっと謙虚になるんです。
一人さんから、「少し肩の力抜きな」って言われるくらい、がんばってみてください。
自分の本の売れ行きより、
その人を助けたい
私は、本を何冊も出しています。
でも、お弟子さん達に、「一人さんの本、読みな」って勧めたことはめったにありません。
「ひとりさんの本を読む時間があったら、カーネギーの『人を動かす』を7回読みな」って言っています。
その人が『人を動かす』を読んで、成長してくれれば、私は嬉しいんです。
自分の本が売れることなんかよりも、その人を助けたいって、私は真剣に思っているんです。
あの本を読んで、自分の中身を変えてほしいんです。
自分の中身を入れ替えれば、あらゆる悩みはなくなります。
私が「『人を動かす』を7回読みな」って言うと、「えっ、7回もですか?」
って言う人がいます。
でも、7回読むのって、そんなに大変でしょうか?
大学に入って卒業するのって、四年かかります。
膨大な学費もかかります。
でも、『人を動かす』を7回読むと、大学に3回入ったくらい、役に立つと私は思います。
お金も一冊の本代だけ。
こんなにお得な勉強法はありません。
私は今までに、何千冊と本を読んできました。
でも、『人を動かす』以上に良い本って、ありませんでした。
この本はすべてのことの「基本」なんです。
『人を動かす』を何回も何回も読んで、「基本」を身につけた時、斎藤一人さんの方に書いてあることの奥の深さが分かるでしょう(笑)。
「ああ、こういう深いことを言っていたんだな・・・・・・」って(笑)。
「自力の後に、他力あり」
自分の価値を高めること
自分で黙々と努力していると、
周りから助けが出る
「自力の後に他力あり」って、私はいつも言っています。
自分の力で一生懸命努力していると、それを見た周りの人から、助けが出るんです。
そして運が向いてくるんです。
随分前に、ものすごく荒れ果てた神社があったんです。
そこへ新しい神主さんが来ました。
その神主さんは働き者で、毎日、一生懸命掃除をして、一生懸命草取りをしていました。
そしたら、それを見ていた近所のおじいちゃん、おばあちゃんが、だんだん手伝うようになっていたんです。
一生懸命、自力で神社をきれいにしようとしている神主さんに感動して、応援が出たんです。
これが「自力の後に、他力あり」。
でも、自力で努力しないで、先に他力をお願いするっていうのは、駄目ですよ。
自分で一生懸命にやらないで、「人の応援が欲しいです」とか、「神の応援が欲しいです」とか、、ふざけたこと言っちゃいけません。
たとえ、人の100倍努力していたとしても、
「みなさんのおかげです」
そう言うんですよ。
苦しい時に、腐る人もいる。
もっと大きな人間になる人もいる
人生っていうのは、「順調な時」と「逆境で苦しい時」の二つの時期があります。
この「逆境の時」の過ごし方が大切なんです。
苦しい時に腐っちゃう人。
文句も言わないで勉強して、グンと成長する人。
この二つに分かれます。
例えば牛乳も、腐敗菌が入ったら、腐って飲めなくなります。
でも乳酸菌を入れたら、美味しいヨーグルトになります。
これと同じです。
西郷隆盛はある時、殿様の勘気に触れて、島流しになりました。
ずっと牢屋に入れていたんです。
その時西郷隆盛は「俺は今まで国のためにやってきたのに」とか、文句の一つも言いませんでした。
牢屋の中で、黙々と『韓非子』など、本をたくさん読んで、もう1回勉強し直しました。
そして、牢屋から出た時には、前よりもっと深い知識を身につけた、すごい男になっていたんです。
西郷隆盛は、牢屋の中で、ヨーグルトやチーズになって出てきたんです。
人間としての「価値」があがっちゃったんですよ。
自分自身を腐らせるか、もっと「価値」を上げるかは、自分次第なんです。
斉藤一人さんのお話を纏めました。
皆様、いつもご精読ありがとう御座います。
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