健康は生涯現役のためのインフラと思いましょう。
世の中は嫌でも高齢社会になっていく
これからお年寄りは大事にされるのかといえば、はっきり言って「NO!」でしょう。
お年寄りは増えていきます。
世の中でたくさんあるもので大事にされるものはないからです。
これは残念ながら経済の絶対的な法則なんですよね。
反対に子供はどんどん少なくなるのだから、大切にされるのに決まっています。
大切にされればされるほど、甘ったれて、わがままで、ろくに仕事のできない若者が増えるのは必至です。
でも、そういう流れができてしまっています。
数が少ない上にあまり役立たない子供が増えて、一方で、大事にしてもらえないお年寄りが増えるということはどういう時代がやってくるのでしょうか。
要するに、お年寄りが自立して自活していくしかない時代がやってくるわけです。
ということは、これからは生涯現役が当然のようになっていくに違いありません。
当然、健康の基準も変わってきます。
これまではお年寄りは元気でゲートボールに通っていれば健康と判断されてきましたが、これからは。「働けるか、働けないか」に健康の基準が大変化を遂げるのだと思います。
これからのお年寄りは、仕事を辞めても、多少具合が悪くても大事にしてもらえるというわけにはいかないかもしれません。
そうであれば、できるだけ長く元気で仕事をして生きていた方がいい。
そういう時代になってきます。
だから、「老後」という言葉がなくなるかもしれないし、あるいは「定年後」という言葉も死語になってしまうのかもしれません。
そういう老後生活、定年後生活がない時代に突入してきて、そのぶんお年寄りの市場というものが確立して、熟成されてくるのではないでしょうか。
「老後なんて概念はそのうちなくなるのさ。
平均寿命だって伸びているしね。
今の四十代、50代の人たちはそのことを予測して、今のお年寄りもさらに大事にしてもらえないことを前提で、覚悟して年をとることを考えないと、駄目だろうね」
相当昔から一人さんが私に向かって言っていたことを思い出します。
でも、そんな現実、近未来を理解していれば、体に対する気遣い、投資の仕方も自然と変わってくるんでしょうね。
お医者様にかかる人間はどんどん増えているのに、医療費を払える人間は減っていくのだから、医療費の本人負担を6割、7割に引き上げなくてはどうにもならなくなる時代が来るかもしれません。
仕事をしてれボケにくいでしょうし、ボケるほどの余裕もないでしょうから、そういう時代を甘受することも悪いことばかりではないかもしれません。
健康は生涯現役のためのインフラと思いましょう。
痴呆になるのが怖くて仕方がありません
私は西洋医学の素人なので詳しくは知りませんが、高血圧の治療と痴呆には深い関連性があるようですね。
血圧に詳しい専門家の方が言われるには、なんでも血管が硬くなると内部が詰まってきて、血管そのものが細くなるそうです。
そうすると、圧力を上げないと脳に血が行きません。
水道のホースをぎゅっと握れば遠くまで水が飛ぶのと同じで、血管が細くなったら圧力を強めないと同じ量だけ血が流れないのですね。
ですから、血圧が上がったからといって、血圧を下げる薬をやたら飲むのが問題あるようです。
一人さんがいつも嘆いています。
「日本にはこんなに痴呆になるお年寄りが多いのはなぜだろう」
その専門家はこうも言われました。
「無理やり血圧を下げてしまうと、血管が細いために血が脳へ行きにくくなります。
そうなると、脳がやせ細って小さくなってしまいます」
医学的に証明されているのかどうかについては素人の私には知る由もありませんが、それが痴呆と関係してくるようなのです。
この症状には効くけれど、一方は悪くしてしまうことが多々あるのが薬なのですね。
その方は別れ際にこう言い残しました。
もしもあなたや周囲の方が高血圧で降圧剤を飲んでいるのであれば、脳のためにはなるべくそれから離れていく方向をお勧めします。
でも、それが無理ならば、寝る前に飲むのだけはやめてください。
どうしてもさらに血圧を下げることになりますから。
私からではなく、血圧の専門からのアドバイスとして受け止めていただきたいと思います。
薬の良い面、悪い面をきちんと理解して利用することが大切なんですね。
老いを防ぐ食べ物はあるのでしょうか
ありますとも。
その代表格がコラーゲンを含む食べ物です。
華僑の大物で、すごい年配のに肌がツヤツヤしている人がいますが、きっと毎日のようにコラーゲンたっぷりのフカヒレとか鶏の足の爪辺りを食べているのでしょうね。
人間、若い時には誰もがコラーゲンが潤沢な身体を持っているわけで、年をとっていくにつれて、コラーゲンのような成分を補っていかなければなりません。
ところで、老いにとって一番の敵は栄養不足なのをご存知でしょうか。
生活習慣病で具合が悪くなって病院に行くと、まずこう指導されます。
「塩分がいけない」
「肉はダメ」
「チョコレートなんてとんでもない」
しかし、それに忠実に従っていますと、確かにコレステロール数値は下がりますが、本来、最低限体を維持していく栄養がどんどん不足していきます。
するとどうなるかといえば、顔に艶がなくなり、やがてしわくちゃになります。
体中がパサパサになっていくというか、干し物みたいにな状態になってしまいます。
コレステロール数値が上がるから、肉、魚はご法度と言われますが、実際にはタンパク質は必要だし、ご飯もそこそこ食べて、ちゃんとバランスの良い食事をとらなければいけないはずなのです。
後は、「塩分が体に悪い」と思い込んでいる人が多いのも問題です。
一人さんの持論は、
「人間は塩を取らないと元気ではいられない。
塩が足りないと『気』体から抜け落ちてしまうからさ」
です。
よくお医者様に高血圧と診断されると、降圧剤(血圧降下剤)を飲まされて、「塩分は絶対に避けてください」と塩抜きにされてしまいますよね。
私の経験では、それで結構ぼーっとしたり、具合が悪くなったり、活力を失って働けなくなるケースが多いのです。
野生の動物の大好物はミネラルたっぷりの自然塩だそうです。
私もいつも自然園をハンドバッグに入れて持ち歩いていますよ。
塩抜きで生きられる動物などいないのですから。
楽しい老い方とは何でしょう
それは何と言っても生涯現役でしょう。
これまで私たちは老後に向けて人生を生きてきました。
でも、これから老いを迎える人たちは、老後に今の人たちより役に立てる存在になって年を取って行かねばならないということでしょう。
誰かに面倒を見てもらうより、自分がずっと面倒を見てもらわない、見てもらう必要がない状態を続けることが一番の幸せではないですか。
働けることはもちろん、年をとって旅行に行けたり、友達と会ったり、買い物ができたり、やりたいことをやれている状態。
それが一番楽しい老い方であると考えます。
これからは歳はとっても頑張って働いて、数少ない子供や孫を養って、たまには若手にいじめられても、逞しく、元気でいたいものです。
引退して悠々自適というイメージではなくて、人生が落ち着いて枯れていくのではなくて、ずっと何か現役でやり続けられるものを確保することです。
それにはまず、お年寄りは人前で、「私はもう年寄りなので」とか「どうせ年だから」などと自ら年齢を認めるようなことは言ってはいけません。
今までは、「年をとったから」と弱音を吐けば労ってもらえたから、みんなそう言っていましたけれど、これからは労ってもらえないかもしれないのだから、言わない方がいいのです。
うちの両親を見ていてもそうでしたが、仕事から手術置いた途端にやっぱり目に見えて変わっていきましたものね。
勢いがなくなるというか、老け込むというか、いくらでもいいから稼げる仕事がないと、特にそれまで忙しく働いていた人は駄目になってしまうもののようです。
生涯現役を目指しましょう。
もう年だからを言い訳にしないのが生涯現役の基本ですね。
母さんのうた
人生って楽しいことばかりじゃないけれど、
苦しいことや辛いことを乗り越えてほっとした時いつも心に浮かぶのはこの一言です。
お母さん私を生んでくれてありがとう。
斎藤一人
追伸 今を楽しみ、老後もさらに楽しむ
なぜか人生がうまくいかない人の中には、休むことや遊ぶことに罪悪感を持っている人がいます。
そういう人は、楽しむことが悪いことだと思っているんです。
確かに昔は「勤勉さ」や「寝る間も惜しんで仕事をする」ことが美徳とされていました。
でも時代は変わりました。
江戸から京都までの東海道五十三次を2週間かけて歩いていた時の江戸時代の常識と、東京から大阪を2時間発の新幹線で行ける現代の常識とでは違います。
昔は「人生五十年」って言われていましたが、今は七十歳、八十歳はざらなんです。
それこそ、昔と比べれば倍の年月を生きる人はたくさんいるよね。
そうなると、昔なら「この人生も終わりかな」っていう時に、今なら「これからまた、もうもう一生分をきられる」って事になるの。
夫婦でも、昔と変わらない同じ考えだと飽きちゃって、関係に退屈さを感じてしまいます。
それと仕事もそうだけど、遊びも急には遊べません。
筋肉と同じで、使わないと衰えるんです。
中には、会社を定年退職して「時間ができたから、さあ、遊びなさい」となっても、何をどう遊んでいいかさえ分からない人もいるよね。
だからこれからの時代は今を楽しんで、老後も更に楽しむぐらいなことを考えていないと駄目な時代なんだよね。
斉藤一人さんのお話を纏めました。
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