本当の励ましは、そういう意識のないところで、サラっと出るものなんだ。
- 励ましとは「信じる」こと
- 上辺だけの言葉では、人を励ませないよ
- 相手を信じるのではなく、相手の中の「神」を信じる
- 失敗は「我」が招いているだけ
- 信じないのは、相手の人生を邪魔するようなもの
- 追伸 世界のお母さんの話
励ましとは「信じる」こと
ユミ
一人さんを見ていると、周りにいる人がみんな、一人さんの励ましによって成功していきます。
私自身も、昔の自分からは想像もつかないほど考え方も人生も変わってびっくりしていますが、一人さんのそばにいる人は、なぜこんなにも変われるのでしょうか?
斎藤一人さん
それはね、励まし方にコツがあるんです。
コツがあるって言うと、何か特別な言葉を使うんじゃないかと思われるかもしれないけれど、そういうことじゃないの。
俺の励ましって、「信じる」ことなんだ。
信頼の波動を送ってあげると、その波動を受け取った人は、誰でも上手く行くようになっているの。
時々、人からこんな風にお礼を言われることがあるんです。
「あの時、一人さんがこう言ってくれたおかげで、自殺しないで済みました」
「落ち込んでいる時に、一人さんの言葉ですごく勇気づけられました」
だけどね、俺としては特別な言葉をかけたつもりはないの。
励まそうとした覚えもない。
言ってみれば、単なる日常会話です。
それがなぜ、人の励ましになるのか。
結局のところ、一人さんはその相手を信頼しているだけなんだよね。
信頼というベースがあって、その上で出てきた言葉だから、相手の心に響くんだろうね。
ユミ
ただ信頼してあげる。それだけでうまくいくんですね。
斉藤一人さん
そういうこと。
だって、心から相手のことを信頼していたら、疑うような言葉や、傷つけるような言葉は絶対に出てこないよね。
「大丈夫だよ」とか、「心配ないからね」とか、相手が安心できるような言葉しか出てこないはずだよ。
信頼しているから、発破をかけたり、お尻を叩いたりすることもないんだ。
逆に言うと、人を不快にする言動になるのは、相手を信頼していないからだよ。
一人さんってね、どんな相手であっても信頼しているし、相手の心を軽くしてあげたいという気持ちがあるんです。
その気持ちがあるから、相手にとって一番欲しい言葉が自然に出てくるの。
そんなことでうまくいくんですかって、うまくいっているから、今日の俺があるんだよね。
上辺だけの言葉では、人を励ませないよ
斎藤一人さん
ユミちゃんは、みっちゃん先生商店に入る前、ボランティアで仕事を手伝ってくれていた時があるよね。
それを見て、俺は「この人はみっちゃん先生隊の宝になるぞ、いい人が来てくれたね」って、みっちゃんに言ったらしいんです。
俺は覚えていないんだけど。
ユミ
後になってその話を周りの人から聞いた時、本当に嬉しかったし、ものすごく励まされた。
斎藤一人さん
それは良かった。
でもね、本当に俺は覚えていないの。
なぜ覚えていないかって言うと、俺にとっては日常会話にすぎないからだよ。
目の前に甘いまんじゅうがあって、「このまんじゅう、うまいな」っていうのと同じようなものなんです。
だって、饅頭を励ましてどうすんのって話でしょ?
俺がユミちゃんのことを信頼しているから、当たり前に出た言葉なの。
だからユミちゃん本人じゃなくて、みっちゃんに良かったなって言ったんだろうね。
こう言っちゃなんだけど、大体励まそうとすること自体、相手を信じていないんです。
本当の励ましは、そういう意識のないところで、サラっと出るものなんだ。
ほとんどの人は、相手を信じることもしないで、何かいい言葉使って励まそうとするからうまくいかないの。
あのね、そんなうまい言葉なんてあるはずがない。
心が伴わない、上辺だけの言葉で人は励まされるわけがないんです。
ユミ
一人さんやみっちゃん先生に何か相談すると、必ず「それでいいんだよ」「やりたいようにしたらいいよ」って言ってもらえるんですね。
「もっと売上を増やせ」とか、そんなことは一度も言われたことがないし、私の言葉を否定されたことも一度もありません。
ここまで信じてもらっていると、本当に安心感が強いです。
だからこそ思い切って仕事に全力投球できるし、元会社に貢献できる自分になりたいっていう思いも膨らむ。
自主的に「学びたい」って思えるんです。
斎藤一人さん
信じるって、そういうことなんだ。
人を信じていると、相手は「この人は自分を信じてくれている」と思って、こちらのことを好きになってくれるよね。
うちの例で言うと、みっちゃんは俺のことが好きだから、仕事を顔晴る。
特約店の人達は、ゆみちゃんが好きだから仕事を顔晴る。
信じることで「好き」が連鎖して、みんながうまくいくんだ。
お互いが信頼のもとに仕事をすれば、うまくいかないわけがないんです。
俺は今まで、社員に「売上を増やせ」と言ったことがないんです。
何十年も会社を経営してきて、一回も言ったことがない。
だから、うちの会社はうまくいっているんだよ。
ユミ
口先だけで人を励まそうとしている人の心には、本当はどんな考えがあるのでしょうか?
斎藤一人さん
もっと頑張れ、もっと働けて発破をかける人ってね、相手を励まそうとしているわけじゃないよ。
自分の思い通りに人をコントロールしようとしているだけなの。
そういう思惑が波動となって相手に伝わるから、発破をかけられた人は、ものすごく嫌な気持ちになるんだよね。
相手を信じるのではなく、相手の中の「神」を信じる
ユミ
自分の事を信じてくれる人が誰もいなかったら、人はどうなりますか?
斎藤一人さん
実際のところ、世の中って、誰からも信じてもらえない人の方が多いんじゃないかな、とひとりさんは思います。
誰かに「あなたを信じてるよ」とか言われたことがあるかもしれないけれど、その「あなた」って誰ですかって話なんだよね。
俺が言っているのは、あなたの中にいる神を信じているよってことなんです。
あなたという「我」を信じているわけじゃないんだ。
人間の中には、内神様っていう神様がいるんです。
親神様と呼ばれる大きい神様から、俺たちは「分け御霊」というものをもらって、この世に生を受けたんだよね。
その分け御霊である内神様は、誰の中にもいます。
もちろん、あなたの中にも。
で、神様だから、絶対に成功しかないんです。
ということは、内神様が存在している俺達も、失敗するわけがないの。
ユミちゃんに出会って、俺が「この人はみっちゃん先生隊の宝になるぞ」と言ったのは、もちろんユミちゃんの仕事ぶりに惚れたのは当然だけど、ユミちゃんの中にいる神を信頼したからだ。
別に、宗教の話をしているわけではないんです。
自分の中にも神がいて、相手の中にも神がいる。
その、間違いを犯すはずのない神を信じたらいいよって話なんです。
あのね、「我」って人間の感情だから、矛盾だらけだし、間違いだらけなの。
到底信じることはできないよね。
だけど俺たちの中にいる神は、絶対に間違ったことはしない。
それを信じてごらんっていうのが、一人さんのやり方なんです。
全然難しいことじゃないし、俺はそうやって成功してきたよっていうことを、伝えられたらいいと思っているんだ。
信じてみたい人は、挑戦してごらん。
今まで相手の中にいる神を信じたことのない人が少しでも信じ始めると、ものすごい効果が出るからね。
失敗は「我」が招いているだけ
ユミ
我が強い人は、自分の中にいる神の存在に、なかなか気づけませんよね。
斎藤一人さん
そうかもしれない。
あのね、人の魂を丸いボールに見立てると、そのボールの表面は「我」で覆われているの。
で、その中に「神我」っていう、本当の自分があるんです。
これが神なんだ。
神はどんなに難しいことでも成し遂げる。
失敗することができないんだよね。
じゃあ人はなぜ失敗を繰り返すんですかって言うと、その失敗は我が招いたことなの。
誰にでも神がいるということは、本来、人は誰でも成功する要素を持っているということだよね。
なのに、無意識のうちに、その要素を我で潰しちゃっているんです。
すごく残念。
一人さんは、商売を始めてから失敗したことがないどころか、1円の赤字面出したことがないんです。
一か月の赤字もない。
出した商品は、どれも当たりか大当たり何です。
それ本当ですかって?
嘘を言ってもしょうがないよね。
別に自慢話をしたいわけじゃなくて、同じことがみんなにもできるよって言いたいんです。
神を信じることができれば、誰でも絶対に成功できる。
商売で行き詰まっている人がいるとするよね。
その人に、「この言葉で元気にすることができた」ということはあると思います。
だけど、信頼のない言葉で元気になれるのは、その瞬間だけなの。
一時しのぎにはなっても、信じるという前提のない言葉で成功がずっと続くことはありえないんです。
ユミ
一見、失敗のように見えることでも、神を信じていれば失敗にはならないのでしょうか?
斎藤一人さん
そうなんだ。
失敗というのはなくて、途中経過があるだけなの。
例えば東京から青森まで旅するにしても、いきなり青森に行くことはできないよね。
宮城を通り、岩手を通過していく。
その時に、いちいち「なんだ、宮城に来るつもりはなかったのに」「岩手に来たってしょうがない」なんて思わないよね?
むしろ「だんだん青森に近づいているぞ」ってワクワクするんじゃないかな。
結果的には目的地の青森に到着することを確信しているから、途中の宮城や岩手も楽しい。
宮城や岩手を通過するから、青森に到着するんだって思えるよね。
信じるって、そういうことなんです。
相手をちゃんと信頼していれば、いっときは失敗したかのような現象が起きても、結果は必ず成功するの。
嘘みたいだけど、俺のお弟子さん達はそれで全員が成功したんです。
だから間違いないよ。
よく、一人さんの所へ来ると奇跡が起きるって言われるんです。
だけどそれって本当は奇跡じゃなくて、その人の中にいる神が起こしたことなんだ。
信じないのは、相手の人生を邪魔するようなもの
ユミ
一人さんのお話を伺っていると、人を信じないって、相手の人生を邪魔するようなものですね。
斎藤一人さん
まさに、その通りなの。
相手に悪い波動を送って、邪魔するのと同じだよね。
親子関係でも、親は子供の事を心配するのが当たり前だと思っている人は多いかもしれないけれど、本当にそうだろうか?
心配だからって親が子供に過干渉すると、子供は潰れちゃうの。
あれもダメ、これも駄目って言われている間に、どれだけ子供を否定しているかわからないよ。
子供の行動をいちいちチェックするよりも、安心の波動を送ってあげたほうが、よっぽど子どもは健全に育つものです。
親は、「あの子には、あの子の神がついている」って思えばいいんだよね。
もっと言えば、親御さん自身が趣味に打ち込んだり、彼女(彼氏)を作ったりして、自分の人生をめいいっぱい楽しむの。
自分が楽しければ、子供には楽しい波動を送ってあげられるよね。
ユミ
なるほど。
自分が楽しんでいれば、「子供に自由に好きなことを楽しんでほしい」って思えるようになるから、自然と子供を信じられるようになりそうですね。
斎藤一人さん
そうだね。
ユミ
ちなみに・・・・・・これはちょっと極端かもしれませんが、例えば、子供がグレちゃって大変なんですっていうご家庭の場合は、どうしたらいいでしょうか?
斎藤一人さん
人には、「今の自分にちょうどいい」ものが引き寄せられるようになっているの。
今の自分にちょうどいい友達。
今の自分にちょうどいい学校。
今の自分にちょうどいい仕事。
花には蝶が集まり、うんこにはハエが集まるんだよね。
そう考えると、今、その人のお子さんが不良と付き合っているのは、その子にとってちょうどいい仲間だからかもしれない。
きっと、その子のことを認めてくれるのは、その仲間だけだったりするんじゃないかな。
親がその子の事を信じていなかったから、グレルという現象が起きたんだと思います。
親にしてみれば、これまで可愛がって心配して、世話を焼いてきたのにくれたと思っているかもしれないけれど、それは信頼とは違うよね。
本当に子供を信頼していたら、「好きなようにしたらいいよ」って、子供を自由にさせてあげられるはずだから。
今からでも遅くないの。
そういうことに気づいて子供を信じてごらん。
きっと現実も変わってくるからね。
追伸 世界のお母さんの話
ここに今、たくさんのお母さんが来ていますね。
ほとんどの方は、
「日本のお母さん」だと思います。
「日本のお母さん」とは何ですかというと、心配する、謙遜する。
「ダメなのよ、うちの子は」ってね。
それから、なんでも心配していれば親のつとめだと思っているお母さんのことです。
日本漢方って女性の経営者が多いんですが、女性の経営者って「お母さん経営」をするんです。
お母さん経営は全然悪くないんですよ。
ただし、「世界のお母さん」にならなければいけないんです。
「世界のお母さん」って何ですかっていったら、
心配するより信じること。
「あんたのことを信じているよ」この一言です。
心配とはどういうことか知っていますか。
「信じられない」ということです。
斉藤一人さんのお話を纏めました。
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