本当に幸せになりたいんだとしたら、もっとくだらない生き方をした方がいい。
そうすると、大概のことは許せるから。
励ましの第一歩は、人に嫌われないこと
ユミ
人を励ます時、言葉ではなく信頼が大事ということですが、その前に、相手に嫌われているようではいけませんよね?
斎藤一人さん
もちろんだよ。
嫌いな人から何を言われたって、励ましにはならないからね。
嫌いな相手だと、その人がどんなに正論を言っても聞く気になれないものだよ。
この人だけには言われたくないって。
嫌いな奴が常識論を振りかざすって、こんなに嫌なことはないね。
アドバイスを拒否したくなるかも。
ユミ
確かに。
ちなみに、最初に「この人のこと好きだな」と思ってもらえるには、おしゃれであることや、綺麗にして憧れてもらえるようにするのも一つのポイントになりますか?
斎藤一人さん
自分の憧れている人から信じてもらえることほど嬉しいことはないから、もちろんお洒落であるとか、かっこよくあるとか、そういうのはすごく大事だと思うよ。
でもね、基本的に「自分の中には神がいて、相手の中にも神がいる。相手も自分と同じように大切な人間なんだ」という感覚があれば、人から嫌われるなんてことはありえません。
事実、一人さんは人に嫌われたことがないからね。
ユミ
世の中には、人の悪口を言ったり、嫌味を言ったりして、わざわざ自分から嫌われるような言動を取る人もいます。
そういう人は、なぜ嫌われることばかりするのでしょうか?
斎藤一人さん
要するに、自分を信じていないし、人のことも信じていないんだよな。
自分の中にも、相手の中にも、神がいるなんて思っていない。
ただの人間同士だと思っているから、相手を傷つけるようなことを平気でしちゃうんです。
だけどね、そういう人も、学んでいるの。
周りの人は、そう思ってあげるといいよね。
悪口は麻薬みたいなもの
ユミ
不思議なのですが、人の悪口を言っている人って、なぜか幸せそうに見えることがあるんです。
悪口を言いながら、なぜこんなに幸せそうなんだろって。
斎藤一人さん
人の悪口を言うと、それによって相手を自分より落とすんだよね。
相手を落とすと、あたかも自分が上に上がったように錯覚するから、一時的に気分が良くなるの。
その様子が、幸せそうに見えるのかもしれないね。
でもそれは真の幸せではないから、あっという間に消えてしまいます。
だから、また人の悪口を言うことで自分の気分を高揚させるという、まるで麻薬みたいなものなんだ。
麻薬を打って幸福感を得るのと同じだから、延々と続けなきゃいけないんです。
そういう危険なことをしていると、今世でものすごく苦しまなきゃいけないような出来事に直面するか、死んでから地獄に落ちるの。
ユミ
人の悪口言って、ものすごく怖いものなんですね・・・・・・。
このことを知ると、自分の力で上に上がらなきゃいけないと思っています。
斎藤一人さん
そうだね。
自分の力で上に行くのは難しいことじゃないし、努力も何もいりません。
すごく楽しいことなの。
魂は風船みたいなもので、生きている間に風船を軽くしていると天国へ行けるし、風船が重いと地獄へ行くことになります。
風船を軽くするには、とにかく明るく笑顔で生きること。
要は、幸せでいようねってことなんです。
明るいって、「あっ、軽い(明るい)」だから。
で、口や悪口、不平不満やなんかに埋もれて生きている人は、風船にどんどん泥水が溜まって、ずっしり重たくなるんです。
生きている間は風船に紐がついているから下には落ちないけれど、死んだ瞬間にその紐は切れちゃうの。
その時に、風船が軽ければスーッと天国へ上がれるし、風船が重ければ地獄に落ちてしまいます。
天国に行くには、今世、あなたが幸せであることだよ。
修行なんていらないの。
楽しいことが幸せだから。
どれだけ苦労したかで、天国への切符がもらえるわけじゃないということを、覚えておいてくださいね。
人の粗探しをするのは、自分が我慢しているから
ユミ
日本では、自由に生きている人を貶めるような風潮が強いように感じます。
最近だと、不倫へのバッシングをよく目にするのですが、なぜあんなに叩かれるのでしょうか?
斎藤一人さん
それは、自分が我慢しているからだよ。
「私はこんなに我慢しているのに、あの人は自由にいい思いをして許せない!」って言う、そういう心境だね。
我慢している人って、異性と遊ぶのはいけないことだと思い込んでいるんです。
日本では、男性も女性も、かなり我慢しているんじゃないかな。
あのね、イタリアではホストクラブが成り立たないって言うんです。
その理由は、イタリア人男性が、みんなホストみたいだから。
イタリア人男性って、ナンパが挨拶みたいになっていて、街を歩いていてもすぐ女性に声をかけちゃうの。
で、断られたってぜんぜんひるまないし、またすぐに、別の女性に声をかけるんです。
恋人に囁く言葉だってすごいよ。
「愛してる、君は素敵だ、ヴィーナスだ」って、歯の浮きそうなセリフでも真剣に言っちゃうんだから。
要は、イタリアの女性って、普通に暮らしているだけで、男性からものすごくチヤホヤされるんだよね。
ところが日本では違います。
ナンバーは恥ずかしいものだというイメージがあるし、ナンパして断られたら恥ずかしい。
だから、ほとんどの人はナンパをしません。
でもね、日本人女性だって、もっと男性から愛されたい。
ちやほやされたい。
優しくされたいんです。
日本でホストクラブがこれだけ成り立つということは、今の状態に不満を抱えている女性がたくさんいるからです。
お金を払ったでも行きたいわけだから、日頃、余程我慢しているということだよ。
ユミ
同じ人間なのに、イタリアと日本では、なぜここまで違うのでしょうか?
斎藤一人さん
結局、日本は江戸時代が長かったからです。
戦国時代のように実力世界じゃなくなって、その状態が長く続くうちに、家柄だとか立ち振舞いみたいなものが重要視されるようになっちゃったの。
家がお取り潰しにならないようにするには、余計なことをしないっていう。
そうすると、人の粗探しになっちゃうんだよね。
でもね、自体はすっかり変わったんだから、そんなに我慢する必要はないんだよ。
本当は、我慢のない世界の方がいいんです。
もちろん、人に迷惑をかけるのは良くないけれど、そうじゃなければ我慢する必要なんてないよね。
ユミ
確かに、日本人にはあら探しをする人が多いですよね・・・・・・。
斎藤一人さん
何があるとすぐ、「そんなことをすると、みんなに批判されるよ」とかって、あたかもこちらを心配しているみたいに言ってくれる人がいるんです。
でも、そう言ってくる人ほど、一番に批判するんだよね。
自分が出来ない事をしている人が羨ましくて、その嫉妬心を隠すために批判するの。
そんなことをしたって、ますます自分をがんじがらめにするだけだよ。
余計に苦しくなっちゃう。
だから俺は絶対に、人の粗探しはしないの。
というより、これだけ自由に生きていると、人を羨ましいと思ったり、嫉妬したりすることがないんです。
それに一人さんって、人間が好きなの。
だから、相手のあらなんかどうでも良くて、良いところを探したい。
そういう人が、幸せになれるんだよ。
ユミ
我慢は自分のためにも良くないし、人に対しても迷惑ですね。
斎藤一人さん
そういうこと。
でね、本当に幸せになりたいんだとしたら、もっとくだらない生き方をした方がいい。
そうすると、大概のことは許せるから。
自分がうんと自由で幸せな生き方をしていると、人が何をしようが「どうぞどうぞ、お幸せに」って思えるの。
でね、もし「私はこんなに努力しているのに、あの人はいい加減な仕事ばかり」
なんて思った時は、顔晴るのは自分の趣味だと思えばいいんです。
自分の趣味で顔晴っているのなら、人のことは気にならなくなるからね。
腹が立つのは、自分が正しくて、相手は間違っていると思っているからです。
だけど正しいとか間違っているとかじゃなくて、自分は趣味で顔晴っているんだと思えば、相手には腹は立たないよ。
嫌な相手には、笑顔で反撃
ユミ
ある女性が、実のお父さんのことで悩んでいます。
お父さんは昔から口が悪く、会うたびに「しわが増えたな」「太ったな」などと、余計なことばっかり言って来るそうです。
こういう場合、どう対処したらいいのでしょうか?
斎藤一人さん
一人さんだったら、こう言うね。
「女性に対してしわが増えたとか、太ったとか、そういうことを言っちゃいけないんだよ、このクソ親父!」
って。
ポイントは、笑顔だよ。
真顔で言うと血を見ることになるから、満面の笑顔でやり返すの。
人に嫌なことを言われた時は、我慢しちゃいけないんだ。
我慢から恨みしか生まれないし、鬱憤だって溜まるからね。
言ってはいけないことを教えてあげるのは、相手にとっても良い事だから、むしろ言い返してるのが相手のためでもあるんだよ。
ただし、笑顔でです。
笑顔で言えば多少きつく返しても大丈夫だけれど、同じことを真顔で返すと大変なことになっちゃうからね。
ユミ
やり返すというより、いいこと教えてあげると思えばいいんですね!
斎藤一人さん
そうだよ。
女性に対してしわが増えたとか太ったとか、絶対に言っちゃいけないの。
ところがお父さんは、そのことを知らないで生きてきたんだよね。
だから、教えてあげるのが一番いい。
お説教じゃなくて、いいことを教えてあげているんだよ。
で、相手のためになることをするのに、おっかない顔をする必要はないよね。
何も深刻になる必要はないの。
お互いに神が宿っている者同士なんだから、知っていることは教えあって進歩して行けばいいの。
それが正解なんです。
ひるまず堂々と、あなたの一番の笑顔でお父さんに教えてあげるといいよ。
ユミ
ただ、女性としては「このクソ親父」はちょっと言いづらいような・・・・・・。
斎藤一人さん
だったら、「このうんこお父様」とか。
代わりの言葉は何でもいいの。
そうやってやり返してるうちに、お父さんの悪口も、だんだん直ってくるはずだよ。
ユミ
ちなみに、こちらがやり返した時、さらに言い返されたらどうすべきですか?
斎藤一人さん
そうしたら、また教えてあげたらいいだけのことなんだよ。
その時に何を言うかは、自分で好きな言葉を選べばいいの。
心配しなくても、お互い神だと思っていると、自然に適切な言葉が思い浮かぶからね。
大丈夫ですよ。
お父さんの攻撃をうまくいなして、笑顔で教えられるようになったら、その女性の人生がガラッと変わるはずだよ。
もし一人さんがいじめられたら・・・・・・
ユミ
はなゑ社長の講演会に来る人の中には、会社でいじめにあっている人もいらっしゃるそうです。
その中でも、業務用の大型冷蔵庫に閉じ込められたとか、そういうひどいものもあると聞きました・・・・・・。
斎藤一人さん
いじめにあっている人は、まず、これまで心の中に溜めてきたものを全部吐き出した方がいいよね。
俺たちは聖人君子じゃないから、平気なふりをしてごまかしても、また苦しくなるだけなんです。
で、心の中を掃除するにはどうすればいいかって言うと、締め切った車の中とか、誰にも聞かれない場所で、気が済むまで「馬鹿野郎!」って怒鳴りまくってごらん。
そうやって、とにかく発散するの。
荒れてしまった畑は、一度ちゃんと綺麗に整えてからじゃなきゃ、新しい種を蒔くことができないのと同じだよ。
わかるかい?
ユミ
なるほど、わかりました。
ちなみに、もしひとりさんがそういう陰湿ないじめにあったとしたら、やっぱり笑っちゃうような対処法を考えますか?
斎藤一人さん
もし一人さんが冷蔵庫に閉じ込められたら・・・・そうだな、死んだふりをして絶対に起きない。
そうすれば、死んじゃったと思って、相手は青ざめるでしょ。
二度といじめなんかしようと思わなくなるんじゃないかな。
あのね、俺がいじめを受けたら、絶対に俺のところでやめさせるんです。
だって、俺がいじめてうまくいったら、また別の人がいじめられて苦しむことになるからね。
俺のところでやめさせるのは、俺のためでもあるし、相手のためでもあるの。
だけどね、一人さんは強いからそういう方法で相手をやっつけられるだけで、やり返せない人は、とにかく我慢だけはやめようねって。
我慢は自分のためにもならないし、相手のためにもならない。
自分のため、相手のため、みんなのためになるのが神事だから、我慢する必要はないんだよ。
追伸 自分を許します
「成功したい」「お金を稼ぎたい」と思ったら、悪口や愚痴は決して人前では言わないことです。
人の悪口や愚痴を言い始めると、自然と人間関係が悪くなり、そうした環境からはお金も人も離れていくものです。
しかし、それが分かっていながら、
「上司のことが大嫌い」
「親のことがどうしても許せない」
「とてもムカつく人がいる」
他人が許せなくて、悩むこと、あるよね。
そんな時、自分を責めちゃだめだよ。
完璧な人間なんていないんです。
嫌な人がいたって、仕方ないこと。
あなたが「許せない」って思うんだから、その人は本当に嫌な人に違いない。
嫌だと思っていいんだよ。
誰にだって、嫌な人は一人や二人いるもんです。
それを「実はいい人なのに、私の味方が悪いんだ」
「嫌いだけどいいところを探そう」とか思うから、自分を否定することになってしまうんです。
自分を許します。
そのままの自分を許します。
そう言ってみてください。
相手を許すんじゃない。
許せない人がいる自分、未熟な自分を許してあげること、ありのままの自分を認めてあげることなんです。
「許す」という言葉の語源はね、「ゆるます」から来ています。
「許せない、許せない」と思っていると、自分をぎゅうぎゅうに縛っている状態になってしまう。
許せないでいると、ちょっとしたことでイライラしたり、悲しくなったり、傷ついたり、いろんなことが起こります。
自分を許します、許します
そう言っていると、心が緩まって、本当の自分自身を取り戻すことができるんです。
自分を認めて許してあげるとね、「あの人も未熟なんだ」
「仕方なく私にひどいことを言ったんだ」と理解できる様になります。
自分を許すと、他人にも許せるようになるのです。
でもね、まずは自分からだよ。
自分を愛してあげることから始めてください。
斉藤一人さんのお話を纏めました。
皆様、いつもご精読ありがとう御座います。
お世話になっております。
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我が儘勝手で申し開きも御座いません。
上記の赤色のボタンを押してくださいね。
お手数ですが、遠慮なさらずに押して欲しいんです。