人は自分を変える修行のために生まれてきているから。
人を変えるために生まれてきたんじゃないの。
感情の構成要素の変え方
では、具体的にどうやって感情の構成要素を変えたらいいのでしょうか。
例えば、ある人が「うちの夫は、いつも靴下を丸めたまま洗濯機に投げ込みます。
何度注意しても直らないのでイライラしっぱなしなのですが、どうしたらいいですか?」一人さんに相談したんですね。
それに対する一人さんの答えは、こうです。
「あのね、汚れた靴下を丸まったまま洗濯したら何か問題があるんだろうかって、一回真剣に考える必要があるよね。
何がどうなるんだろうって。
そうすると、汚れがきれいに落ちてない靴下を履くのは旦那だから、自分が困るわけじゃないってことがわかる。
丸めた靴下でも全く綺麗にならないわけじゃないし、多少は綺麗になるわけだから、それはそれで構わないんだよね。
じゃあ、どうして丸まった靴下を洗うのが嫌なのかって言うと、それって親に言われたことじゃないだろうか。
あなたの親御さんが、その昔、あなたに「洗濯物はちゃんと広げてから洗濯機に入れなさい」と言ってたんじゃないかな。
でもね、靴下を丸めたまま洗っちゃったら洗濯物はどうなるんだろうって、どうもならないことが多いんだよね。
それから、ご主人の家では、そういうことを言われずに育ったんだよ。
洗濯物はここに入れておきなさいって、そこまでは教わってるの。
だけど、丸まったまま洗濯機に入れちゃだめだよ、とは教わってないんだよね。
価値観の違いだから、どんなに注意しても直らないものは直らない。
と言うか、よく考えたら直さなくていい問題なの。
旦那の方は困ってないんだから。
腹を立てて困ってるのは、あなたなんだよね。
そういう時は、困ってるほうが直せばいいんだよ。
そういうことも神はからいで、「自分はへんてこりんなところで神経質な部分がある」って事がわかる、いいきっかけなんだよね。
で、間違ってるのはどっちかっていう話なんだけど、間違ってるほうが必ず病気になって具合が悪くなったりするか、腹が立つようになったりするんだよ。
ということは・・・・・もう分かるよね?
丸まった靴下やなんかを広げて選択するとか、そういうのは自分の趣味だと思っちゃうしかないんだよね。
これは私の趣味なんだって。
最初に1~2回注意するのはいいけど、それで直らないんだとしたら、それは相手の趣味であり、価値観の違いだから直らない。
だったら、自分が変わるしかないよね。
汚れが落ちてない靴下を履かせておけばいいやと思うか、気持ちよく自分の趣味として旦那の靴下を広げてやるか、なんでもいいから自分の考え方を変える。
それでも旦那の悪口が言いたいんだとしたら、別れちゃえばいいんだよ。
あのね、それ位悪口っていけないの。
腹を立てることで、あなたの人生を悪くしてるんだよね。
だから、とにかく腹の立たないことを考えること。
別れたくないんだったら、腹が立たないように自分を変えるしかないよ。
旦那の嫌なとこが許せず、「あなたのここを直してくれなきゃ別れる!」って離婚届を突きつけたら、旦那は「俺が悪かった、お前の言うように直すから」とかって言うかもしれない。
だけどね、どんなに「俺が悪かった」と言っても、また必ず元に戻っちゃうよ。
何故かって言うと、人は自分を変える修行のために生まれてきているから。
人を変えるために生まれてきたんじゃないの。
相手を変えようとしても、絶対に思った通りには変わらないよ。
幸せな人生を手に入れたければ、自分が変わるしかないんだよ」
顔晴っても成長できないのは、間違った方向へ進んでいるから
「成長していないって言うと誤解を招いてしまうかもしれないんだけど、努力が足りないとか、もっと顔晴らなきゃいけないとか、そういうことではないの。
顔晴る方向が間違っている。
ということなんだよ。
例えば、遊びが足りないのにもっと真面目になろうとしたり、自分を許さなきゃいけないのに人を許すことばっかり考えていたり、もっとくだらないことを考えなきゃいけないのに自分を追い詰めたり・・・・・・。
むしろ力を抜いた方がいいのに、自分を追い詰めるほど無理をしているから苦しくなっているということもあるんだよね。
東京駅に行こうとしているのに、千葉へ向かって歩いているから、だんだん「おかしいな」って苦しくなるの。
時々、有名な会社の社長さんをテレビで見かけたりするんだけど、なんか表情が曇ってると言うか、あんまり幸せそうじゃないなって感じることがあるんだよね。
そういう社長さんってね、真面目なうえにも真面目に生きなきゃいけないと思ってるんだよね。
真面目じゃないと失敗しちゃうって。
だけど、あんまり真面目ばっかりだと面白くないし、疲れちゃうよね。
その点、俺の場合は真面目でもあるけど、毎日ものすごく楽しいの。
一人さんは楽しく生きてるのが好きだし、それで仕事もうまくいってるんだよね」
先ほどの靴下の話なら、「洗濯機に入れる時は、ちゃんと靴下を広げてほしい」と考えるから苦しいのであって、「それでいい」って考えを変えたら苦しさはなくなります。
あるいは、「うちの主人は、他にいいところがいっぱいある。だから、靴下くらい、好きにさせてあげよう」と考えるのもいいですよね。
自分は進歩してないんじゃないかって苦しくなった時は、「ひょっとして、間違った方向へ向かって努力してるんじゃないかな?」って、一度立ち止まってみてください。
自分の進むべき正しい道へ軌道修正すれば、必ず苦しみは消えますよ!
正しい道は、あなた自身が知っている
正しい道ってどっちだろ。
そんな迷いを感じた時のために、是非一人さんの「正しい方向は自分の心が知っているから、すぐに分かるよ」という言葉を覚えておいてください。
「正しい道へ進むと、気分がいいの。
だから、自分の気分がいいかどうかで、こっちの道が正しいんだなって判断すればいいんだよ。
ワクワクしたり、楽しくなったり、出会う人がいい人だったり、美味しい物があったり。
正しい方向へ進めば、とにかくいいことしか起きない。
良い道には、いいことが続いているんだよ。
もし嫌な人ばっかり出てくるんだとしたら、それは進む方向が間違ってるの。
ハワイに向かっているのに、流氷が流れてきたりペンギンが出てきたりしたら、どう考えてもおかしいよね。
それと同じで、幸せに向かってる時に嫌な奴ばっかり出てくるって、おかしいの。
そういう時は、素直にこれは間違いだって方向転換すれば、だんだん温かくなってくるはずなんだ。
ヤシの実が流れてきたりして、こっちの道は正しいよっていうお知らせが必ずあるからね」
間違った道に進んでいるときは、必ずそっちが違うよって、落ち込んだり胸騒ぎがしたり、そういうお知らせがあります。
反対に、正しい道に進んでいる時は、ワクワクして楽しかったり、チャンスに恵まれたり、いいことが次々に起こります。
私たちは、ただ素直にそのお知らせに従えばいいのです。
斎藤一人さんの話を纏めました。
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