やるかやらないか、ここが成功か失敗かの分岐点です。
アイデアをひらめいても怖くて一歩が踏み出せないとき
飽きっぽい人は、すぐに実行しなければいけません。
せっかくいいアイデアが浮かんだとしても、ぐずぐずしているうちに、タイミングを逃してしまっては意味がありませんよね。
あるいは、先延ばしにしているうちに飽きてしまって、結局何もできなかったなんてことになれば、ただの飽きっぽい人で終わってしまいます。
いくらひらめきに恵まれたとしても、それを実行しないままでは成功しません。
やるかやらないか、ここが成功か失敗かの分岐点です。
成功とは、スピードです。
すぐに実行すれば、ひとつの成功への時間が短くなりますし、次の成功を目指して動き始める時間も早くなります。
うまくいかない時も、すぐやり直すことができますよね。
この行動力が成功の仕組みなのです。
そうやって、次へ次へと進んでいるうちに、気がつけば大成功しているはずです。
もちろん、新しいことを実行するには、不安や恐怖も伴います。
大変な勇気が必要です。
これまで通りのやり方で済むなら、その方が楽なんです。
でも、挑戦が大きければ大きいほど、 実はその後がものすごく楽なんです。
すでにお話ししたように、私はマルカンの仕事をすることになって岐阜へ発つ前、不安でなかなか東京を離れることが出来ませんでした。
誰一人知り合いのいない土地で商売を始めるなんて、怖くてなかなか一歩が踏み出せません。
だけど、最後は「こうなったら、なるようになれ」と覚悟を決めて飛び込んだ。
だけど、ものすごくインパクトのあるアクションを起こした経験があると、免疫がつくせいか、その後はあまり恐怖心を覚えなくなるんですよね。
実際、岐阜でも店舗探しや開店準備をする中で、不安になることは多々ありました。
でも、どれもほんのちょっとの勇気で乗り越えることができまし。
また、一人さんにこんなことを教わりました。
「飛行機みたいな重いものが空を飛べるのは、空気っていう抵抗があるからなんだよ。
その抵抗にスピードを上げて向かって行くから、大きく舞い上がれるの。
人生も同じだよ。
成功する前には、困ったことや信じられない問題が起きるんだよね。
だけど、その困難に全力で向かっていけば、ふわふわと浮き上がるの。
だから不安や恐怖がある時は『大きく羽ばたける前触れだ』って思うと、勇気を持って立ち向かえるよね」
挑戦しなければ、いつまでもそのハードル以上のことはできませんが、ちょっと勇気を出せばどんどん高いハードルを飛べるようになります。
そして、どんなに高いハードルでも、勇気とスピードを持って臨めば、成功という大空へ羽ばたくことができるのです。
実際、やってみたら案外、「なんだ、こんなに簡単だったのか」と思うことも少なくありません。
ちなみに、難しいことに挑戦すると、他の人に真似されにくいというメリットもあります。
「例えば、レンタルビデオさんががない場所で、そういうお店を開くとするよね。
で、一泊二日で700円という値段にしたとする。
だけど、それで儲かるのは最初だけなの。
なぜかっていうと、すぐに競合他店が出てくるから。
レンタルビデオ屋さんというのは、資金さえあれば楽に始められる商売だよね。
だから、ちょっと成功した人がいると、すぐに真似されちゃう。
次に始まるのが、価格競争なんだよ。
新しいお店が一泊二日で500円にすれば、また別のお店が出てきて300円にする・・・・・・。
その繰り返しで、最後に資本力のないお店が潰れていくだけなんです。
その点、難しいなと思うような仕事をしていると、なかなか競争相手が出てこないんだよね。
難しい仕事は、すぐに真似できないから。
難しい仕事をするのは大変じゃないですかって言う人がいるけど、そうじゃないの。
最初は難しいかもしれないけど、慣れてくると難しく感じなくなってくるものだから、実はすごく楽なんだよ。
じゃあ、難しい仕事って何かと言うと、人と発想が違う仕事なんです。
旧来のやり方をそっくり変えちゃうとか、大胆な発想の転換があればいい。
ただ、そもそも難しい仕事の方がいいっていう考え自体が逆転の発想だから、それを知っただけでも、うんと成功に近づけるんです」
集中力が続かないのをどうにかしたいと思ったら
多くの人は、「飽きっぽい=悪」だと認識されているかもしれませんね。
それは、子供の頃から学校で、「根気強くやりなさい」と教わり、通信簿に「飽きっぽくて集中力が続きません」なんて注意書きをされてきたりしたからだと思います。
ですが、実際にはその反対。
飽きっぽいことは、人生にとってはプラスなんです。
なぜなら、飽きっぽいということは、次々と新しいことをする行動力の原動力になるからです。
一人さんは、自分のことを「私は飽きっぽいから、すぐ次に行けるんだよ」と言うんですね。
これがダメならあっち、それでもだめなら、こっちと言うように、常に新しいことにチャレンジしています。
それともう一つ一人さんがすごいのは、「うまくいってる時に手放す」ことができるところです。
まるかんは当初、通信販売だけで業績を伸ばしていました。
普通、そういう上手くいってる時は販売方法を変えないと思うんです。
それを、ひとりさんおは会社が一番いい時にあえてリスクをおかし、全国に販売店代理店を置き始めた。
その結果どうなったかと言うと、ますます売上がアップしたわけです。
どんなにうまくいっていても、飽きっぽい一人さんは、 そこで絶対に満足しません。
だから、どこまでも成功し続けることができるんですよね。
私も割と飽きっぽいですが、 一人さんに出会う前までは、それを長所だと思ったことは一度もありませんでした。
だけど、一人さんから「飽きっぽいのはいいことだよ」と教わり、プラスに捉えるようになってからは、不思議と仕事でもいろいろなアイデアが湧いてくるようになりました。
飽きっぽい性格を短所だと思っていると、ひらめきに気付かず、そのまま流してしまうんですよね。
あきっぽい自分の考えなんて、どうせ大した事ないって思っているからでしょう。
特に仕事の場合、やっぱり自分がつまらないと感じるものはダメなんですよね。
例えば、私がお店で新しいサービスを始めたとします。
ところが、思ったほどお客さんにも喜ばれないし、反応も悪い。
そういう時は、自分も面白くないですよね。
熱も入りませんから、すぐに飽きてしまう。
ということは、そのアイデアが間違っているということなんです。
どんなに自分で「これは行ける」と思うようなアイデアだったとしても、お客さん的には✖なんですよね。
だから、つまらないなと思いながら続けるよりも、さっさと改善したほうがいい。
真面目な人は「ここをグッと我慢して乗り越えたら」なんて思ってしまって、ダメなアイデアにいつまでもしがみついてしまう。
実は、それが失敗の元なんですよね。
飽きっぽさを最大限に活かして、どんどん新しいことにチャレンジしましょう。
上に行きたいのに大変で難しく感じられるとき
最近、一人さんがとても面白い話を聞かせてくれました。
「人ってね、コツコツの『コツ』でもやれば、頭ひとつ抜けちゃう。
何故かって言うと、大抵の人はそれさえもやってないから。
ラーメン屋さんでも、ラーメン、よそのお店よりちょっとだけおいしいラーメンを作っただけで、売上が全然違ってきちゃうんだよね。
じゃあ、私はコツコツやってるのにどうしてうまくいかないんですかって、それは同じことをコツコツやってるからなの。
同じことを繰り返すだけなのは、コツコツとは言わないんだよね。
コツコツっていうのは、上に上がる努力のことなの。
そうやって上に向かっていけば、ちょっと顔晴るだけで人より抜きん出ちゃうんです。
努力以上に結果がついてくるから、面白くてしょうがなくなるよ」
もう、目から鱗ですね。
コツコツ顔晴るって、同じことを地道に繰り返すことばかりと思っていましたから。
だけど、そうじゃないんですね。
いくら自分がコツコツ努力していると思っても、上に向かっていなければ成長しない。
一人さんに言わせると、そういうのは「マンネリ」というのだそうです。
顔晴っているはずなのに、うまくいかない。
それは、コツコツのやり方が間違っているんだということに気づかなきゃいけないんですよね。
そうやって、やり方を変えながら努力をして上に行くことが、コツコツ顔晴るということ。
コツだけでも抜け出るということは、コツコツなんて顔晴った時には、人より2段も上がるわけですから、見える景色まで変わります。
当然、魂が成長するスピードも速くなりますから、それだけ人生が楽しくなるということですよね。
コツコツ顔晴るって、ものすごく大変そうなイメージがあるかもしれませんね。
でも、全然そんなことはありません。
「人間はね、横に歩くとは飽きるように神様が作ったの。
上に行くのが大変で、横は楽で、下はもっと楽なように感じるよね。
だけど、脳や心には引力がないから、上に行くのも下に行くのも、本当は同じなの。
にもかかわらず、上に行くのが難しく感じられるのは、人間が作って仕組みのせいなんだよ。
高校に入るより大学に入る方が難しいとか、そういう人間の仕組みに慣れてしまうと、上に行くのは大変だという印象ばかり強くなってしまって、神の仕組みを忘れちゃうの。
だから、上に行く挑戦をしなくなっちゃうんだよね。
ところが、神の仕組みって、上に行くほど楽なの。
筍と同じで、最初の硬い節を突き破ると、後は小さいエネルギーでもスッと抜けていくんです。
考えてごらん。
自然界には、上の方が厚くなっているものはないんだよ。
上が重いと、バランスが崩れてひっくり返っちゃうからなんだよね。
だから、上に行くほど困難がますっていうのは、ありえないんです」
私たちが、上に行くほど難しく感じるのは、下からだとよく見えなくて、どのくらいの困難があるかわからないからなんですよね。
しかも、人間が作った仕組みに慣れてしまって、上行くのは大変だと思っているから、余計に「上を目指してみよう」って思わなくなる。
家族が暮らせる程度のところまで顔晴ったら、それで終わりっていうケースが大半なんですよね。
だけど、実はそういう最低限の水準を保ってるところにたどり着くまでが、一番難しいんです。
つまり、せっかく一番の困難を乗り越えたのに、もっと簡単なその上を行くことを諦めて、下の方で立ち止まっているわけです。
自分では立ち止まっているつもりはなくても、無意識のうちに、横に努力するだけの「間違ったコツコツ」を繰り返しているだけなんですよね。
上に行けない人は、能力が劣っていると思われがちですが、それは完全に間違った認識です。
能力の問題ではなく、ただ単に、挑戦していないだけ。
そう考えると、上に行かない理由はありませんよね。
ちなみに、一人さん曰く、「上に行くためのコツコツポイントは、頭を使うこと」だそうです。
「お金っていうのはね、頭脳労働の方が入ってくるようになっているの。
頭脳労働って、ものすごく大変だから、脳が嫌がるんだよね。
脳って怠け者だから、なるべく頭脳を使わせないようにしたがるの。
だけど、そこをちょっと顔晴って脳に働いてもらうと、コツっと努力しただけで、ものすごい結果が出ちゃうの。
そのためには、目的が大事なんだよね。
どういうことかって言うと、空を飛びたいという目的を持ってる人は、脳を働かせると、飛行機を作ることができるの。
でも、ロケットを作る発想は生まれないんです。
ところが、月へ行くことを目標にすれば、ロケットの作り方を閃くの。
目的によって、脳の働き方が違うんだよね。
わかるかい?
だから、月へ行きたいんだったら、空を飛ぶんじゃなくて、宇宙に行くことを目的にしなきゃいけない。
月へ行きたいのに、空を飛ぶことばかり考えてたって、それはロケットなんて開発できないよね。
要するに、横にコツコツ努力してるだけで、上に行けない状態と同じなの。
飛行機よりロケット開発の方が難しいですよねって、それは違うんです。
目的に難しいとか簡単とか、そういう差はないの」
一人さんって、周りから見ると、本当に苦労とは無縁な人なんですよね。
必死で顔晴っている姿なんて、見たことがありません。
それなのに、どうしてあんなに成功して、魂のレベルが高いのか不思議に思っていたのですが、この話を聞いて謎が解けたような気がしています。
追伸 「がんばってね」ではなく、「がんばってるね」
人を励ます時、よく使われる言葉が「がんばってね」です。
でもこれ、とても難しい言葉なんです。
一生懸命、全力でやっている人に「がんばってね」と言うと、「これ以上、どうやってがんばるんだ」と思われたり、「もっとがんばらなくちゃいけないのか」と、相手を追い詰めることにもなりかねません。
誰だって、その人なりにがんばっているんです。
「がんばってね」じゃなくて、「がんばってるね」。
こう言うと、言われた人は日頃の仕事ぶりが認められたと感じ、嬉しくなります。
「もう、だめだ」と思っていたのに、力が湧いてくるかもしれません。
自分で、「よし、がんばるぞ」と思うのはいいですよ。
でも、「頑張る」という字の「がんばる」ではだめです。
頑固に意地を張っても、いいことは何もありません。
眉間にしわを寄せ、口を「へ」の字に結んで、怖い顔をして仕事をしても、なかなか思うように進まないはずです。
なぜなら、第三の目が閉じているから。
愛染明王という仏像を見たことがありますか?
愛染明王という仏様の、眉と眉の間には、第三の目があるんです。
実は見えていないだけで、私達も同じように第三の目を持っているのです。
第三の目は、色々なものを見渡せる目で、この目で得た情報から、いいアイデアが生まれます。
自分も人も幸せにするアイデアが次々に湧いてくるのです。
ところが眉間にしわを寄せてしかめっ面をしていると、第三の目が閉じてしまうのです。
だから、「まるかん」では昔から、「がんばる」は「顔晴る」と書きます。
「顔が晴れる」の「がんばる」です。
眉間を開いて、晴れ晴れとした顔で仕事をしていると、いいアイディアもどんどん出てきます。
だから、笑顔で「顔晴ってるね」。
それで、周りの人も「よし、顔晴ろう」という気持ちになります。
斎藤一人さんの話を纏めました。
皆様、いつもご精読ありがとうございます。
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