お金を持って威張ったら成金
- 学歴なんか関係ない、自信を持って生きることなんだ
- 人類はみな商人、それに気がつけば、世界はもっと平和になるのにね
- 「お先にどうぞ」の精神で
- 自分の仕事が「みんなを幸せにする」と思っているから楽しい
- 追伸 お金は、今の自分にふさわしいだけ与えられます
学歴なんか関係ない、自信を持って生きることなんだ
「じゅんちゃん、もしかしたら、銀行に勤めている人の方が商人よりかっこいいと思ってないかい?」
一人さんにこう言われて、改めて考えてみると、確かにそういう劣等感みたいなものはあります。
向こうは大学出、こっちは高校出。
学歴なんか関係ないと思っていても、やっぱりどこかで「大学を出た人は偉い」みたいな、何て言うか「負けてる」という感じがしてしまうのです。
だから、「借りてくれませんか」と言われているのに、「貸していただく」感があるのです。
「でも、じゅんちゃん、知ってると思うけど、俺は中学しか出てないよ。
大学に行きたい人は行けばいいけど、俺は自信があるから中学までなの。
以前、短大を出た女の子が、『私は短大を出たから、高卒の子より給料が2万円多いの』と言ったことがある。
確かにその差は大きいよね。
でも、短大を卒業するのに2年かかる。
その間、毎月2万円ずつ貯金したら、いくらになると思う?
しかも短大に入っている2年間は働けないし、授業料だって払わなくちゃいけない。
得しているように思っているかもしれないけど、金銭的には損しているんだよ。
同じ時期に会社に入ったのに、人よりお給料を多くもらうと、偉くなった気がするよね。
だけど、ちゃんと計算してみると、そんなことはないんだよ。
短大に行きたい人は行けばいい。
でも、得じゃないんだよ。
大事なのは、大学を出た人は、『大学を出て良かった』、中学を出て働いている人は、『中学しか行かなくて良かった』と思うこと。
自信を持って生きることなんだ」
一人さんのこの話を聞いてから、学歴を気にすることは、全くなくなりました。
もう、正真正銘全く、全然。
それにしても、自分でも気がつかないくらいの小さな気持ちでも、それが棘のように刺さっていると、思わぬところで出てしまうものなんですね。
今、私は『千葉商店』の社長。
株式会社にすることは、これからもないでしょう。
自分の住む家は岐阜に建てましたけど、もう自社ビルを持ちたいと考えることもないと思います。
あれ以来、自分ではかなり用心して、「まさか」の坂を避けていると思えるのですが、どうでしょう。
人類はみな商人、それに気がつけば、世界はもっと平和になるのにね
例えば、今、ゴタゴタが続いている中東とアメリカ。
中東の国はアメリカに石油を輸出し、アメリカは中東に車を輸出しています。
そう考えれば、確かに、両方とも商人の国。
どちらもお互いの国のお得意様です。
「そうだろう。
商人だって自覚をしていれば、お客様にミサイルを落としたりしないよね。
会社員だって同じだよ。
自分が商人だってことを忘れているから、上司の悪口を言ったりする。
自分が商人だと思えば、上司の機嫌をとるなんて当たり前。
会社にいる間だけじゃない。
立派な商人になるためには、会社が終わった後、そこん家に上がり込んで、ご飯の一杯も食べてくるようにならないと」
そうです。商人は敵なんか作りません。
一人でも多くの人にお客様になってほしいのですから、つやつやした顔に笑顔を絶やさず、キラキラのアクセサリーをつけて、自分が浴びた光を少しでも多くお返ししようと思っています。
お客様にも運が良くなってほしいから、天国言葉は商人必須の言葉。
「商人的な発想ができれば、戦だって勝つことができるんだよ。
じゅんちゃんが好きな秀吉が天下を取ったのも、商人感覚で戦をしたからなんだよ。
秀吉は逃げてくる敵の人間を捕まえて、『よく頑張ったな』と、お金を渡したり、うまいものを食べさせたんだよ。
そうしたら、敵方の人間に、『秀吉さんが攻めてきたとき、逃げていくとお金をくれて、国に返してくれるらしいよ』という話が広まって、どんどん逃げていっちゃった。
商人が武器にするのは知恵だからね。
自分の才覚で生きてきた商人と戦をしても勝てるわけがないんだよ」
商売人の気持ちになって仕事をすると、楽しいですよ。
サラリーマンだって、売り物が自分の能力だと思っていたら、仕事に手が抜けなくなるでしょう。
なんて、サラリーマン時代は、いかにサボるかを考えていたじゅんちゃんも、変われば変わるものです。
「お先にどうぞ」の精神で
ゴルフの会員権やビルを買おうとは思わなくなりましたが、車だけはどうしても諦めきれません。
何と言っても、一人さんの弟子になったのは、かっこいい車に乗りたいと思ったから。
かっこいい車は、私の夢でもあります。
いよいよ車を買おうと思った時、一人さんから言われたことがあります。
「じゅんちゃん、外車を買ってもいいけど、外車に乗るなら、ぶつけられたぐらいで怒っちゃいけないよ。
怒るぐらいなら、電車にしなよ」
「なんで?」って思いますよね。
私は昔からの大の車好き。
大きなアメ車も大好きだし、ヨーロッパのスーパーカーにも憧れます。
憧れの車を1台でも買うことができたら、一日中ガレージで車を磨いていた位。
そんな大事な車に傷でもつけられたら烈火のごとく怒って当然・・・・・・。
そう思いませんか。
ところが一人さんは、こう言います。
「じゅんちゃんは一生懸命働いて、好きな会社に乗れるようになった。
でも、世の中にはまだ好きな車に乗れない人がたくさんいるんだよ。
自分が頑張って車を手に入れたんなら、今、がんばっている人の気持ちも分かるだろう。
高級な車は修理代も高いよね。
数十万円とか、かかることもある。
でも、昔の自分がそんな修理代、出せたかい?
自分がお金のなかった頃のことを忘れて、昔の自分と同じ立場の人をいじめるような奴は、高級車に乗っちゃいけない。
数十万円かかろうが、いくらかかろうが、自分の車の修理代ぐらい、自分で出しな。
それから道を走っている時、後ろからトラックが来たら、道を譲ってやりな。
トラックは仕事で走っているから急がなきゃならないんだよ。
ドライブで走っている時は別に急がないだろう。
だったら、譲ってあげるの。
高級車に乗っていると、つい自分が偉くなった気がして、誰にも道を譲らない人がいるけど、あれはかっこ悪いからね。
お金を持つと、偉くなったような気がして、威張る人がいるけど、威張るためにお金持ちになるわけじゃないんだからね。
お金を持ったからといって、絶対いばっちゃだめだよ」
お金を持って威張ったら成金。
それは「キラキラ光るものを身につけなよ」と一人さんに言われ、「成金みたいになりたくない」と言った私に、一人さんが教えてくれたことでした。
その時は「なるほど」と思ったものですが、駄目ですね。
肝心な時に、忘れている。
おかげで、ちょっといい車を買えるようになった私ですが、すれ違えないような細い道では、必ず止まって、向こうから来た車に通ってもらい、交差点で鉢合わせしたら、向こうの車に先に行ってもらう。
昔、1台でも前にと思って走っていた頃に比べたら、私の運転も随分変わりました。
こうやって走ると、イライラがなくなり、運転も楽しくなるのです。
修理代の負担はちょっときついですけど、人と争わなくなった分、毎日穏やかに暮らせるようになったのも確かです。
自分の仕事が「みんなを幸せにする」と思っているから楽しい
私は今、毎日とても楽しく仕事をしています。
なぜ楽しいのかと言うと、自分の仕事がみんなを幸せにすると思っているからです。
私が売っているのは『まるかん』のサプリメントです。
私も飲んでます。
手前味噌ですが、飲んでいると、本当に体の調子がいい。
これは、皆にも飲んで欲しいと思うわけです。
食事のバランスのことも勉強しましたから、「調子悪いな」という人の相談に乗ることもできます。
一人さんに教えてもらった「顔のツヤを良くして、キラキラ光るものを身につけて、天国言葉を口にしていると、運が開けるよ」などということも、伝えることができます。
そうして、サプリメントを買ってくれた人から、「おかげで体の調子が良くなった。ありがとう」と感謝されたり、 「運が開けて、毎日がとても楽しい。感謝してます」なんて、お礼を言われます。
こんな幸せなことって、ありませんよね。
じゃあ、幸せになるためにはサプリメントを売ればいいのかと言うと、これはちょっと違うと思います。
どんな仕事だって、人を幸せにしてるんです。
レストランのコックさんは、みんなに美味しい料理を食べてもらって、幸せにしているし、トラックの運転手さんが時間通り品物を届けることで、私たちは新鮮な食品や生活に必要なものを買うことができるのです。
みんな幸せな気持ちになっていいはずなのに、そうはならない。
かくいう私も、はんこ屋の時はそうでした。
あの時は、自分がどんな仕事をしているのか、わかっていなかった。
もちろん、あんこを売るのが仕事だということは、分かっていました。
でも、そのハンコがどう役に立つのか、パン粉がないとどうなるのかなんて考えていませんでした。
追伸 お金は、今の自分にふさわしいだけ与えられます
私は、24歳で銀座まるかん(一人さん創業の健康食品を扱う会社)の特約店の仕事を始めました。
毎月、会社から決まったお給料を頂く一般職のOLから、自分でお客様に品物をお勧めする個人事業主になったわけです。
その当時、一人さんから仕事にまつわる話をたくさん聞かせてもらった中で、とても印象に残ったのが、この言葉です。
「大金は天が与える」
日本で1番目のお金持ち、2番目のお金持ち、3番目のお金持ち、その全てを選ぶのは神様だそうです。
「この人にお金をたくさん持たせたら、きっと周囲の人を幸せにするだろう」と神様に思われた人が、特別に大きなお金を与えられるんですね。
「金運は生まれつきだ」とお話ししました。
中には、前世からの金運を持ち越して、お金持ちの家に生まれる人もいます。
でも、「生まれついてのお金持ち」として生を受けたとしても、そこから先は、本人の努力にかかっています。
その大きなお金を持つのにふさわしい器を育て続けられるかどうかは、本人次第なのです。
息子に代替わりしたとたん、親が大きくした会社の業績が悪化した、倒産してしまったという話も珍しくありません。
お金を「生まれ持つ」ことと、「持ち続ける」ことでは、全く別の器量が問われるのです。
「人が生きる中で、『稼ぐ努力』をする事って、すごく大事だよね。
そして、『持ち続ける努力』も、それと同じぐらい大事なの。
例えば、華厳の滝を流れる水ほどのお金があったとしても、本人の器量がおちょこやコップぐらいだったら、それだけのお金しか持てなくなる。
自分に、相応しい量だけが残るんだよ」
そういう一人さんは、中学を卒業してから働き出してから、ずっと給料を大きくする努力を怠りませんでした。
あなたも、「お金を持ち続けられる人」であってほしいなと思います。
あなたにも、私にも、いつだって神様は「今、ふさわしいだけのお金」を与えて下さっています。
「あぶく銭」という言葉がありますが、大きなお金を受け取る器のない人が大金を授かったら、身につかなくて両手からこぼれ落ちてしまうでしょう。
だから、もしあなたが、「もう少しお金持ちたい」と願うなら、自分の器を大きく育てていきましょう。
まず自分から、人に大きな笑顔を向ける。
明るく挨拶をする。褒める。
相手が嬉しがる話をする。
お店や銀行で順番待ちをしている時に急いでいる人がいたら、「お先にどうぞ」と譲ってあげる。
エレベーターでは、他の人が乗り降りし終わるまで開閉ボタンを押してあげる。
とても些細な行動かもしれませんが、いつでも、どんな時でも、「まず自分から」人を喜ばせる努力が、あなたの器を育てていきます。
「人にしてもらったから、お返しをする」のは、そんなに難しいことではありません。
自分から先に差し出すのは、少し難しいぶん、器がどんどん大きくなりますよ。
人を喜ばせることができる人は、神様に喜ばれる人です。
神様が、味方をしてくれます。
斎藤一人さんの話を纏めました。
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