コンクラーベ

斉藤一人さんです

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斉藤一人さん まさかという坂

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下り坂を歩いている時は用心深く注意しているから、『まさか』に踏み出すことはほとんどないんだけど、調子に乗って上がり坂を歩いている時が、一番危ない。

 

 

商人が「まさか」に踏み入れやすいのは、そこに「名誉」という矢印が見えた時


ああ、一人さんも喜んでくれてるんだなと思いました。

そして、こう続けた時には、本当に驚きました。

「長者番付に載ると、やれ、ゴルフの会員権を買えとか、株を買えとか言ってくるけど、だめだよ、買っちゃ」

なぜ、分かったんでしょう。

一人さんは東京にいるというのに。


「この世の中は上がり坂と下り坂だけじゃない、

『まさか』という坂があるんだよ。

上がっていけば素晴らしい幸せが待っているだろうと、どんどん上がっていくと、その途中に『まさか』がある。

その坂に一歩足を置くと、それこそ真っ逆さまに奈落の底に落ちていく。

そして、『まさか、こんなことになるとは・・・・』と。

下り坂を歩いている時は用心深く注意しているから、『まさか』に踏み出すことはほとんどないんだけど、調子に乗って上がり坂を歩いている時が、一番危ない。
商人が『まさか』に踏み入れやすいのは、そこに『名誉』という矢印が見えた時。

ゴルフクラブ会員権なんて、まさにその典型。

名誉が欲しくて、必要のないものまで買わされちゃう。

要するに見栄なんだよ。

これと同じようなことに、『地元の商店街の役員に』とか、『〇〇クラブの会員に』という話があるけど、そんなものを引き受けるのも名誉欲なの。

そのうちゴルフに夢中になったり、〇〇クラブの仕事で忙しいなんていうことになって本業が疎かになっちゃう。

もちろん、地元の商店街の付き合いは大事だし、ゴルフだって、やりたければやってもいい。

だけど、それは〇〇クラブに入ったり、会員権を買わなくてもできることなの。

ゴルフがしたければ、そのたびにお金を払えばいいんだよね。

会員権を持っていたら、ゴルフをするなら、あのゴルフ場って決まっちゃうけど、持っていなければ、好きなところでゴルフができる。

だとしたら会員権はいらないよね.


それに会員権はどういうことで値段が付いているかと言うと、土地の値段なんだよね。

土地の評価が下がったら、会員権は紙くず同然になると決まっている。

お金は商人にとって血液と同じ。

例えば一本120円の烏龍茶がある。

これお1人のお客様に売ると、茶葉を栽培している人、缶を作っている人、全員が儲かるよね。

そして、商人は自分の店の人達に給料を払うことができる。

その上、税金も払って、日本を良くし、もしかしたら海外の人にまで恩恵を与えることができるかもしれない。

そんなに大事なお金を紙くず同然にしていいの?」


こう言われて、自分の勘違いに気づきました。

私はお金持ちになりたかった。

高校を卒業して、父親と始めた『文具の千葉』が失敗して、多額の借金を抱え、車が大好きなのに、自分の車を持つなんて、夢のまた夢。

サラリーマンでは稼ぐ金額もたかが知れてます。

「このままでは終わらない」と思っていたのも、「もっとお金を稼ぎたい」という気持ちがあったように思えます。

お金が何もかも解決してくれるような気がしたから。

子供の頃、『アラジンと魔法のランプ』という童謡を読んだことはありませんか。

アラジンが古びたランプをこすると、中からランプの精が現れて、「三つの願いを叶えてやろう」という。

子供心に、もし今ここにランプの精が現れて、そう言ったら、どんな願い事をしようか考えませんでしたか。

焼肉をお腹いっぱい食べたい。

プラモデルを好きなだけ買いたい。

プール付きの家が欲しい・・・・・・色々考えた挙句、思うのです。

「なんだ、お金があれば、何でも叶うじゃん。

だったら、世界一の大金持ちにしてもらえればいいんだ」

「お前はいったい何歳なんだ」と、我ながら自分の発想にツッコミを入れたくなりますが、ゴルフの会員権を買おうと思ったのも、それと同じ。

お金があったら、なんでもできる。

ゴルフ会員権だって買えるんだと思ったからでした。

 

一つでも手に入らない人が、いくつも欲しがるから、一つも手に入らないんだよね


そんな私の気持ちを見透かすように、一人さんは言いました。

「お金持って、お金を持っている人のことを言うんだよね。

それなのに、よく聞いていくと、地位も欲しい、名誉も欲しい。

一体何が欲しいのか。

一つでも手に入らない人が、いくつも欲しがるから一つも手に入らないんだよね。

大きな象も、ライフルの弾一つで死ぬ。

ライフルの火薬を出してみると、『これでゾウが死ぬの?』と思うくらい少しなの。

その火薬を広げて火をつけると、ポッと燃えて終わり。

ところがその火薬を圧縮して、ライフルに詰め、1点を狙ってどんと撃てば、大きな象でも倒せる。

お金を手に入れるのも、それと同じなんだよ。

お金が欲しいなら、お金だけを手に入れようとすればいい。

お金を手に入れる前から、『車も欲しいんです』『家も欲しいんです』『女にモテたいんです』何て言ってるのは、『一発の弾で象三頭を倒したいんです』と言ってるのと同じ。

できないんだよ。

江戸時代の商人は、地位と名誉を侍に、家柄は公家にあげた。

私たちはそんなもんいらないから、現金を下さいと。

せっかくお金を手に入れても、土地を買っちゃったりするから、お金がなくなっちゃう。

金持ちになりたいなら、金持ちになればいい。

地位や名誉を欲しがって、政治家についたりすると、いいようにやられちゃう。

地位と名誉が欲しければ、政治家になればいい。

その代わり、政治家がお金を求めたら逮捕されるよ」
ビルのオーナー・・・いかにも金持ちそうじゃありませんか


ゴルフ会員権で目が覚めたはずの私でしたが、その先にも「まさか」は色んな所で私を待ち受けました。

次に現れたのは銀行マン。

私に自社ビルを建てないかというのです。

当時は通信販売中心だったので、私の店ではオペレーターだけで60人。

かなり手狭になっていたことが事実でした。

彼はこう言いました。

「まるかんさんなら信用はあるし、いくらでも融資しますよ」

こう言われるのは気持ちのいいものです。

『文具の千葉』をやっていた頃は、こちらからどれだけ頭を下げても融資してくれなかった銀行が、今度は頭を下げて行ってくるんです。

これには心が揺れました。

ゴルフの会員権は、言ってみれば自分のためのものですが、自社ビルとなれば会社全体のことです。
この頃には、もう東京に戻らず、ずっと岐阜で暮らしていくことに決めていましたから、ビルの一つも立ててもいいような気がしたのです。

当時はバブルの影響で土地がどんどん値上がりしていた頃。

ここらで土地やビルを買えば、一気に資産倍増。

買い時は今だ!! そう思いました。

市の中心部、交通至便の所なら、将来、値上がりは確実・・・などと冷静なことは考えていませんでした。

 

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ビルのオーナー・・・・・・いかにもお金持ちそうじゃありませんか

 

早速どんな物件があるのか、不動産屋に相談し、見て回りました。

そして、見つけたのです。

岐阜駅から徒歩15分。

5階建ての築浅ビル。

これなら二フロアぐらい賃貸もできそうです。

いい物件だけに、価格もかなりでしたが、銀行が融資してくれると言っているのです。

この機会を逃す手はないでしょう。

こういう物件が足が速いという不動産屋の口車に乗せられ、とりあえず手付を打とうと思いました。

あとは銀行との交渉です。

どこでも不動産屋が、

「まあ、まるかんさんなら心配はいらないでしょう」

などと、嬉しいことを言ってくれるわけです。

善は急げ、銀行に行く支度をして事務所を出ようとした時です。

一人さんから電話がかかってきました。


商売でお金を儲けるのが商人道


「じゅんちゃん、そろそろ銀行が融資の話を持ちかけてくると思うけど、銀行の話に乗っちゃいけないよ」

ゾッとしました。

ゴルフの会員権の時といい、今といい、恐るべきは一人さんの千里眼です。

一人さんは言いました。
「じゅんちゃん、お金を借りる必要なんて、ないだろう」

こう言われて、私はハッと気がつきました。

一人さんは借金が大嫌い。

だから、『銀座まるかん』では、全て現金決済です。

手形決済は一切行いません。

手形を使うと、決済されるまでの期間、借金をしているのと同じことになるので使わないのです。

私は持っていますが、一人さんはクレジットカードも持っていません。

これも短期間の借金になるからで、借金から借金の波動が出ると言うのです。

そんな一人さんに向かって、「自社ビルを建てるために銀行から融資を受けようと思っていた」なんて言えません。

「いいかい、ちょっとお金が手に入ったからといって、ビールや土地を買ったりしちゃいけないよ」

「ああ、やっぱり。借金はするなということなんだ」

と思いながら、一人さんの話を聞いていました。

でも、一人さんが「いけない」というのは、借金をしてはいけないというのと、別の意味も含まれていたのです。
「俺たちから、商品を買ってくれているのは、毎日一生懸命働いて、自分の家を建てようとがんばっているサラリーマンの人達なんだ。

そんな人たちから集めたお金で土地を買って、それで土地の値段が上がったら、その人たちは家が建てられなくなってしまう。

お客様から集めたお金で、お客様に迷惑がかかるようなことをするのを、天に唾するって言うんだよ。

お客様が困るようなことをしてはいけないんだ。

商売でお金を儲けるのが商人道。

道を誤ると、天から罰を受けるよ」

本当にその通りでした。

またもや私は、「まさか」の坂を転げ落ちる一歩手前でひとりさんに救われたのです。

 

 

商人は商人が一番かっこいいと思っていないとだめなの


「じゅんちゃん、ひょっとして承認はかっこ悪いと思ってないかい?」

一人さんにこう聞かれたのは、「銀行融資事件」があって、しばらくした時でした。

サラリーマンになりたくて、高校卒業後、親父が初めて商売を手伝い始めた私ですから、商人がかっこ悪いなんて思ったことはありません。

今度ばかりは一人さんは勘違いしていると思いました。


「商人は、商人が一番かっこいいと思ってないと駄目なの。

そうしないと必ず『名誉欲』で『まさか』の坂を転げちゃうんだよ。

『ゴルフ場の会員権を持ってるのか、かっこいいな』

『ビルのオーナーか、すごいな』とか言われたくて、

買っちゃうこともあるし、『テレビに出ていませんか』

なんて言われて、いい気になっちゃう。

そうやっていくうちに本業がおろそかになっていくんそうやだよ。

いいかい、俺たちは商人なんだ。

人間には一人ひとり立場があるの。

その立場が貫き通せるかどうかが成功するかしないか、かっこよく生きられるか生きられないか、の分かれ目なの。

農業の人は『この国、最古の職業は農業だ。

自分たちが作物を作らなかったら、日本の人が飢え死にする』と、自信を持って、ひたすら美味しいものを作るために畑を耕す。

大工さんは、『どんな金持ちでも、家がなければ外で眠らなくちゃいけないでしょ』と、ひたすらいい家を建てる。

俺たち商人は、ひたすらお客様に喜ばれるものを売る。

みんなそれぞれの道がある。

それで儲ければいいの。

商人が銀行からお金を借りてビルを建てたりしちゃいけないんだよ。

見栄だけで株式会社にするのもダメだよ。

俺たちの仕事は個人商店で十分なの。

それで立派に仕事をすれば、大会社でなくて、『大個人』になれる。

それぐらいのプライドを持って商人してなきゃダメだよ」


一人さんは、私がお調子乗りの、ええかっこしいだから、ちょっとお金を手にすると、どんなことをするか分かっていたのです。

確かに『文具の千葉』をやっていた時は、友達に、「どこに勤めてる?」のと聞かれても、「まあ、ちょっと」などと口を濁し、親父と商売をしていると胸を張って言えませんでした。

プライドを持って仕事をしていないのですから、うまくいかないのも当たり前です。

『まるかん』の仕事をするようになってからは、商人をかっこ悪いと思ったことはありませんでしたが、「一番かっこいいと思っているか」と聞かれたら、ちょっと口ごもってしまったかもしれません。

だからこそ、「ゴルフ会員権のオーナー」「ビルのオーナー」という言葉に、あれほど簡単に引っかかったのだと思います。

 

追伸 借金グセのある人にご用心

一人さんはよく、

「調子良く入っている時ほど、「ま坂」という坂には気をつけなよ」と言います。
前だけを見てルンルン気分で歩いていると、足元に「ま坂」があるのにも気がつかないで、真っ逆さまに転げ落ちる・・・ということがあるのだそうです。

かくいう私も、何度も転げ落ちそうになったことがありました。

「どうしても計算が合わないな」と思っていると、猫が早いしているスタッフがいたり。

「まさか」と思うんですよね。

「まさか、あの子がそんなことをするはずがない」って。

でも、悲しいかな、事実だったりします。

辞めた後から気が付いて、「やっぱり」なんて。

こういう時「盗った相手が悪いんだ」と思って、何も考えないでいると、また同じような事が繰り返されます。

「お金をごまかせないようにしなさい」という神様からのお知らせです。

病気でもなんでも、降りかかった災難は自分ではどうすることもできないと思いがちですが、どんな出来事も、自分が呼び寄せたものなんです。

自分の成長のためのものなのです。

その時は気が付かなくても、振り返ってよく考えてみると、「あの時おかしいと思った」ということが必ずあります。

病気の時も、倒れる前に、「そういえば何日か前から首が痛かった」とか、「手がしびれた」とか、必ず前兆があります。

悪い人がそばに現れたら、それは神様が「よく人を見なさい」と教えてくれているんです。

詐欺でもなんでもそうですが、引っかかるには、引っかかるだけの理由があるんです。

騙された後、振り返って相手のことをよく見直してみなければいけません。

同時に、なぜ騙されてしまったのか、自分を分析するのも忘れてはいけません。

額に汗して働くよりも、楽して儲かるならめっけものといえ怠け心が自分にもあったとか、ちょっとおかしいと思ったけど、確認するのが面倒だからそのまま任せてしまったとか、必ず自分にも原因があるはずです。

悪い男に引っかかる時も同じ。

「幸せにしてあげる」なんて言われて、フラフラとお金は出してしまったのではないでしょうか?

普通、お金を借りるなんて、なかなかできませんよね。
よっぽど困った時でないと、借金なんてできません。

だから、借金を申し込まれると、よっぽど困ってるんだと思って貸してしまうのでしょうけど、それが二度三度となったら、どうですか? おかしいでしょ。

世の中には、人にお金を借りることなんか何とも思ってなくて、癖になってしまっている人もいるのです。

気をつけてくださいね。

 

 

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斎藤一人さんの話を纏めました。

 

皆様、いつもご精読ありがとうございます。

 

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