「悪魔の欲」を持つとお金を失ってしまう
人間には二つの「欲」がある
いい人ほど正当な欲を捨ててはいけない
お金を稼ぐには、「欲」というものが必要になってきます。
人の「欲」には二つあります。
一つは、「新しい洋服が欲しい」とか、「旅行に行ってみたい」とか、「生活をもっと快適にしたい」とか、人間として当然の欲求です。
これを「正当な欲」と言います。
「正当な欲」以外に、あと一つ、「悪魔の欲」というものがありますが、これは後で詳しく話させていただきます。
まずは「正当な欲」の話をしましょう。
「正当な欲」は、神様がつけてくれた、大切な欲です。
この「正当な欲」を捨ててはいけません。
「正当な欲」を行けないものだと考えると、それと同時に、「もっとお金を稼ごう」という気持ちが消えていきます。
「いい人」の中には、「欲しいものがあっても、我慢することが良いことだ」と思っている人もいるでしょう。
そして、必要以上にケチケチした節約生活を送っている人もいます。
実はこれは、人のまっとうな感情に反していることになります。
なぜなら私たちは、生きている限り、「もっと良い暮らしをしたい!」と思い、向上し続けるように、神様が「正当な欲」をつけてくれたのです。
例えば学生の就職なども、「活気があって、いい暮らしをしている人」の多い業界に人気が集まるのは、当たり前のことです。
人が「かっこいいもの」や「綺麗なもの」に憧れるのは、当たり前の事なのです。
だから、成功したら、かっこいい車に乗ったり、華やかな洋服を着て、キラキラしたアクセサリーをたくさんつけて、みんなが「うわあ、この人、かっこいいなあ!」と憧れるような格好でいるのは大事なこと。
実は、それが「成功者」としての仕事でもあるのです。
私の聞いた話ですが、あるホテルの女社長さんのこんなエピソードがあります。
そこの女社長さんは、とても働き者です。
いつもスタッフの人と一緒に、ホテルの庭の草むしりをしています。
その女社長さんは、草むしりの時に汚れないようにするためか、いつも地味なグレーの作業とズボンは履いているのです。
一見、社長のように見えません。
この社長さんは、一見、「謙虚な人柄」に見えて、正しいことをしているように思えます。
ところが、私に言わせると、これはだめなのです。
「社長」という役職なら、1日で「社長」だと分かるような華やかな服装をすること。
草むしりの時も、派手なTシャツや、大きな花のついた帽子でもかぶって、「さすが社長、草むしりの時でも華やかですね!」と思われるような格好をしていること。
それが、社長であることの役割なのです。
「成功者」になった人は、みんなから憧れるある格好をすること。
そうすることは、実は本人だけの問題ではありません。
その業界の将来が明るいものであることを、これから仕事を選ぶ若者にアピールして、夢を与えることができるのです。
華やかな洋服を買うことも、キラキラ光るアクセサリーを買うことも、かっこいい車を欲しいと思うことも、いろんな国に旅行に行きたいと思うことも、全て「正当な欲」です。
「正当な欲」を持っていると、「もっと、がんばろう!」とか、「もっと、お金を稼ごう!」とか、「もっと上を目指そう」というファイトが湧いてきます。
そのファイトが、あなたに、さらなる幸せをもたらすのです。
「正当な欲」は神様がつけてくれたもの
だから、持っていた方がいいんだよ
自分の立場を貫き通せるかどうか
先ほど「人の欲には二つある」というお話をしました。
「正当な欲」については話しましたので、もう一つ、「悪魔の欲」について話しましょう。
「悪魔の欲」とは、「人を押しのけてでもお金が欲しい」という自分本位な気持ちで持つ欲です。
また、「たくさんの人からすごい!と言われたい」とか、「人から、ちやほやされたい!」という「名誉欲」のことでもあります。
この「悪魔の欲」を持ったとたん、その人のところからお金はだんだんとなくなっていきます。
だって、よく考えてみてください。
いくらすごい偉業を成し遂げたとしても、「人を押しのけてでも幸せになりたい」と思っている人のことを、周りの人が応援するでしょうか?
成功とは「人から押し上げられるもの」です。
周りの人から、「あの人だったら、自分のすべてをかけても応援したい」と思われる人に、人も、お金も集まるようになっているのです。
さらに「人から、すごいと思われたい!」という「名誉欲」に、実に多くの人が引っかかってしまいます。
例えばお金持ちになって、長者番付に乗るようになると、今までは来なかったような「お誘い」が、色々来るようになります。
それは、「ゴルフの会員権を買いませんか?」というものであったり、「自社ビルを建てませんか?」というものであったりします。
こういう「お誘い」に、引っかかってはいけません。
人は、「名誉」というものを目の前にちらつかせられた時、名誉が欲しくて、必要のないものまで買ってしまうのです。
要するに、「見栄」なのです。
「自分を、すごいものだと思ってほしい」という思いが、それをさせるのです。
「お金持ち」というのは、お金を持っている人のことを言うのです。
それなのに、だんだんお金が手に入るようになると、「名誉も欲しい!」「お金も、もっと欲しい!」という風に、心が傾きだします。
せっかくお金を手に入れたのに、自分に必要もないような土地を買ったり、ビルを建てたりするから、お金がなくなってしまうのです。
さらに、「地位」や「名誉」を欲しがって、選挙に出たりすると、いいようにやられてしまいます。
「地位」や「名誉」が欲しければ、政治家になればいいのです。
その代わり、政治家がお金を求めたら、逮捕されてしまいます。
そのことを、よく心得てください。
人間には、ひとりひとり、「立場」というものがあります。
その自分の「立場」を貫き通せるかどうかで、本当の成功をつかめるかどうかがかかっているのです。
私は、商人です。
商人というのは、ひたすらお客様に喜ばれるものを売るのが仕事です。
商人が、必要もないビルのオーナーになる事はありません。
ゴルフがしたければ、その都度、お金を払ってプレイをすればいいのであって、名誉のために、わざわざ高い「会員権」などを買うこともないのです。
また、「テレビに出ませんか?」なんて言われて、いい気になっているうちに、本業の方が疎かになってしまうでしょう。
自分の「立場」を忘れてしまって、「地位」や「名誉」を求めた時、その様子を神様はじっと見ています。
そのことを忘れてはいけません。
「この人には、やっぱりお金を持たせない方がいい・・・・・・」と思われないような行動をとっていくことが、ずっとお金に愛されるコツなのです。
「地位」や「名誉」のために使うと、
お金はその人のところから離れていくよ
成功には「知恵」がつきもの
お客さんへの伝え方に愛とユーモアを込める
仕事を成功させようと思ったら、「お金」ではなくて、「知恵」を出さなくてはいけません。
この「知恵」にも、ちょっぴり「ひねり」が必要です。
愛とユーモアを込めた「知恵」を使うことです。
「いい人」は、真面目な人が多いものです。
真面目で一生懸命やっていれば、仕事が成功するかといえば、実はそうではありません。
なぜなら仕事で成功するには「人から、応援される」「人から、絶対的に愛される」という要素が無ければ難しいのです。
例えば「いい人」の真面目さは、貼り紙一枚にも現れます。
昔、私がお好み焼き屋さんに入ったら、鉄板のガス管のところに、このような貼り紙が貼ってありました。
「ガス管には、触らないでください」
実に、真面目な貼り紙です。
ところが、この貼り紙を、このような文句の貼り紙に変えたら、どうでしょうか?
「ガス管をひねりたい時は、ぜひ一声おかけください。
あなたの安全のために、飛んで参ります!」
どうでしょう、分かりますか?
お客さんに対する愛情と、お店を好きになってもらいたいという意気込みを感じますよね。
また、あるお店の前を通ったら、玄関の電気が消えていて、こんな貼り紙を見かけました。
「ただいま改装中にて電気が消えておりますが、営業はしております」
実にまじめな貼り紙です。
これがもし、私の店だったら、こんな貼り紙をすることでしょう。
「只今改装中にて電気が消えておりますが、店の中では元気でやっております。
店の電気が暗くとも、私たちの笑顔は100Wで待っております」
どうでしょう?
お客さんに対しての愛情と、ユーモアを感じますよね。
このように、貼り紙一枚にも、愛情とユーモアを込めることです。
これからの時代、「面白さ」がないと成功はできません。
例えば講演会で、いい話をする人がいても、それが「面白い話」でなければ、人はすぐに飽きてしまうのです。
学校の先生や教官など、人に何かを教えたり、指導する立場の人でも、「いいことを教える」だけではだめなのです。
「いいことを、面白く教える」
これができることが、これからの時代で成功するコツなのです。
面白くやることを研究してごらん。
そしたら、きっと、うまくいくよ
斎藤一人さんの話を纏めました。
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