でも、これからは、どういう人が大切になってくるかというと、心の豊かさを持っている人なのです。
この不況で、心の豊かさのない人は、時代から取り残されてしまいます。
はるか昔の暗黒時代
まず、時代の流れから話をします。
人類の進歩の歴史です。
はるか昔、人間は適当に群れていました。
適当な人数が集まって集落を作っていたのね。
そして、集落同士、隣の集落を襲ったりして、人間を捕まえ、捕まえた人を食べていたんです。
はるか昔の人間は、共食いをしていたのです。
曼荼羅を見ると、その様子が描いてあります。
曼荼羅というのは、人間の魂の成長過程を描いた絵です。
人間の魂は成長して最後に仏になるのですが、人間が人間を食べている姿が描いてあるのです。
こういう時代の後を、今度は喧嘩の強いやつが出てきて、集落を統合して行きました。
要するに、争いは争いで制したのね。
この時代はこうするしかなかったのです。
そうやって、次々、強い人が出てきて、一番強い人が出てきた時に一つの国になり、法律というものができて、大体治るんです。
日本の場合もそうですし、他の国もそうです。
そして、権力者は膨大な力を蓄えて、万里の長城を作ってみたり、ピラミッドを作ったり。
それが役に立つとかたたないとかではないのだけれど、みんな、てんでんバラバラになるからね。
だから、みんなの力を結集できる人間、これが人類にとって必要な時期があるんです。
田植えでも何でもそうだけど、みんなが一斉に、命令通りにやらないとダメなんです。
みんなが勝手に田植えの時期をずらして植えると、米ができないことがある。
飢え死にしちゃうんです。
人間がまだ動物をとって食べていた頃、狩りをしている時は、みんなバラバラでもいいのです。
だけど、一つのものをみんなで作ろうとなれば、この地方で何月何日から田植えだよとか、みんなで一斉にやるよとかいう、基準みたいなものがいるのです。
今でも、畑や田んぼの中に、桜の木が一本、ポンとあるところがありますよね。
あの櫻は標準木とかいって、「あの桜が咲いてから何日目かに種まきをする」とか、「桜が咲いたら田植えだ」とかって。
昔は「気象庁発表」何ていうものがないから、桜の花で田植えやなんか決めてたのね。
そういう基準を作るのに、一つの大きい力が必要だったのです。
何のための学歴か、何のためのエリートか・・・・・・・。
知るとがっかりします
これから先が、日本の話です。
徳川家康という人が出てきて、天下を統一した後の日本について話します。
家康が天下を統一した後、長いこと、戦争はなかったんです。
ただ、その間、鎖国という政策を取ってしまったのです。
鎖国をすると、文明は止まっちゃうのです。
決して、日本人の頭は止まっていません。
消して、日本人は頭が悪かったのではないのです。
でも、ヨーロッパと比べると、文明が全然違ってしまいました。
その結果、明治になった時に、外国の書物を読める人が必要だったのね。
だから、その時日本は、学歴を重視したのです。
ものすごく学歴重視で、国民の中から成績優秀な人を選びました。
要は、外国の本を翻訳できる人間を探したのです。
だから、日本の学校で教えている英語というのは、本当に使えない。
中学校でやって、高校でもやって、大概6年もやれば、喋れるようになるのに、日本の英語教育では喋れないのです。
じゃあ、なぜ、喋れないようなものを教えたのかというと、日本政府は国民を外国へやりたいとは思っていなかったのです。
外国の文明は取り入れたかったけれど、自由主義が持ち込まれたくなかったのです。
ともかく、明治の頃は、進んでいる文明を取り入れなきゃいけなかった。
だから、エリートという人に光を当てました。
一方、エリートでない人は、どうだったのか。
外国から取り入れた文献を元に、エリートの人が「こういうものを作ろう」「ああしよう」とかを決めて、後の人はマメに働けばよかったんです。
その時、絶対に出されて困るものものが個性だったのです。
だから、みんな髪型は坊主とか。
同じ制服を着せて、スカートの長さまで決めたり。
なぜかというと、同じものを大量に作らなきゃいけない時に、一人一人が個性を出して、てんでバラバラなことをしていたら、できた商品もバラバラになってしまうからです。
そうやって、日本人は「世界に追いつけ、追い越せ」って、やっていました。
その結果、おかげさまで、世界に追いついたのです。
それは、アメリカやなんかが、色々なことを教えてくれたからですよね。
「個性の時代」も終わりました
ちょっと前まで、アメリカとソ連の仲が悪かった、いわゆる冷戦状態でした。
その時、アメリカは日本を味方につけたのです。
ところが、その冷戦が終わると、アメリカは日本のことをライバルと見るようになりました。
パートナーと見なくなったのです。
日本はライバルだから、アメリカはいろんなことを教えてくれなくなりました。
それまで、アメリカは「うちで開発したこの技術はタダで使っていいよ」といってくれていたのが、「この技術を使うにはこれだけのお金がかかりますよ」って、お金をとるようになってきたのです。
そうなると、日本はアメリカから教わるのではなく、自分たちで考えなきゃいけなくなったのです。
それで、急に「個性の時代」といい出したの。
誤解しないで下さいね。
私は、「世の中には流れがあるんだよ」といっているだけで、「いけない」といっているのではないのです。
成長の過程には、そういう時期があるんだよ、って。
ピラミッドだって、一番下の段から作っていくのです。
土台を作ってる時もあれば、2段目、3段目の時もあるよね。
それと同じなんです。
それで、個性の時代には「個性、個性」と大騒ぎしていたのです。
それはなぜかというと、「新しいもの」って、個性的な人間にしか作れないから。
だって、みんなと同じことを考えていたら、同じものしかできないでしょ。
だから、今までは「個性の時代」だったのです。
今までは、なんでもかんでも「個性だ個性だ」といっていて。
『浪花恋しぐれ』という歌に「芸のためなら女房も泣かす」というフレーズがあるけれど、それみたいなことが許されてきたんです。
周りに「あの人、人間的に少しおかしいんじゃないか」とか思われていても、良いものを作ればよかった。
そういう時代があったのです。
だけど今、すでに次の時代が来ています。
それが、「魂の時代」です。
これからの時代
「魂の時代」とは、心の豊かさが重視される時代です。
もちろん、未だに「学歴、学歴」といっている人もいます。
いるけれど、本当はそんなに必要ないの。
なぜかというと、東大の試験でも、なんでも、答えが出ていないものは試験に絶対に出ない、という仕組みがあるの。
「問題を考えなさい」ではないのです。
試験では、必ず、すでに答えが出ているものをかくようになってるの。
どういうことかというと、例えば、今、電子辞書ってありますよね、電子百科事典みたいなやつ。
あれに、ほぼ東大生の頭ぐらいの知識が入っています。
だから、別に大学を出ていなくても、電子辞書があれば、ほぼ東大生10人ぐらいの情報が入っているから、ポンポンと押せば出てくるんです。
もちろん、大学に行きたい人は行けばいいんですよ。
でも、これからは、どういう人が大切になってくるかというと、心の豊かさを持っている人なのです。
この不況で、心の豊かさのない人は、時代から取り残されてしまいます。
斉藤一人さんのお話を纏めました。
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