日本って国は上になればなるほど、
「実れば垂れる稲穂かな」って、謙虚になってこないといけない国なんだよ。
ここにいる神様がそういうことを、許さないんだよ。
要するに威張るってことを。
この手相、名前でいい。それで楽しく幸せに生きる
最後にもう一つだけ、お話します。
「道の話」、します。
私には私の道があります。
みんなにはみんなの道があります。
人生って道があるんです。
自分の道しか歩けません。
人のこと、いくら羨ましがったって駄目です。
人間って以外の自分の道ってね、だいたいが平凡なんだけどさ。
ちょっと俺、こう波つけて話するんだけど、自分の道を負担されながら歩く人、います。
たいがいの人はふてくされても、今日、ふてくされたら、明日は機嫌が良かったりするんだよ。
だけど、ふてくされてるほうが多いと、人生に「別れ道」というのがあります。
神にしか見えない道。
必ず悪い方、行くの。
また、歩いていると、「別れ道」があるんだよ。
また、悪い方、行くの。
プラス・マイナス0点だとだいたい、自分の道、歩いてんだよ。
ところがマイナスが多くなってくると悪い方へすっと行くんだよ。
ところがね、「幸せだね」とか。
会った人に、「こんにちは」とかって、
「ご飯、食べて幸せ」とか言ってるとね、いいほう、行くの。
だから、プラス・マイナスでプラスの方へプラスの方へと持っていくと人生っていくらでもよくなっちゃうの。
俺が二十歳前の時だけど、
「手相見せてくれ」っていう人がいたの。
「日本一の易者だ」って言うの。
見せてあげたの。
そしたらね、
「あなたは一生、金、持てません」って言うの。
で、俺、言ったの。
「あなたがこの手相なら持てないと。だって持てないと思ってんだろ」って。
俺、手相、見たりするんだよ。
人相も見るんだよ。
手相てしわだよ。ただのしわだよ。
これ、考えたことある？
それをね、このシワだからどうだとか言われたって、いちいち気にしてる奴って必ず悪い方、行くの。
このほくろはとか、人に悪いこと言われると、頭の中、それがばかりなの。
易者さんにこう言われましたとか、そんなことばっか言ってんの。
いいかい。
この手相で十分です。
これ、神がくれたんだよ。
手のない人だっているんだよ。
こんなシワは何なの？
「斎藤一人っていう名前はずいぶん寂しいよお名前ですね」。
寂しかねえよって、な。
でね、神がくれた者にいちゃもんつけちゃ、いけないの。
「この手相で結構」です、「この名前で結構です」って。
それで楽しく幸せにこうやって生きていくときいい方に、いい方にに行くの。
たったそれだけなんだよ。
わかるかい？
それを「こう言われました」「ああ言われました」って。
なんなんだよ。それって。
麻雀だって、ポーカーだって、最初に配られたってに文句を言ってるやつで買ったやつはいないよ。
そこから始めるんだよ。
それは最初から文句言ってて何なんだよ。
手相も何もねえよって。
人間、考え方の方が上なんだよって。
俺は人相、見て、外したことないほど、当たるって言われるんだよ。
何故かって言うと、楽しいやつは楽しい顔してるんだよ。
暗い奴は暗い顔してるんだよ。
このままくらい考えで行くとどこ、行くかって。
下りの電車だってそこの下り乗かっていけばどこ行くかわかるよ。
いちいちシワなんか見てっちゃ、しょうがねえんだよ。
表情を見るんだ。表情を。
昔、日本で一番の易者になったやつが「おんぼ焼き」、おんぼ焼きって死体焼く仕事やってたんだよ。
で、死んでるやつの手相を見るんだよ。
金持ちの相になってるのに全然金持ちじゃねえ奴がいるんだよ。
幸せそうな、絶対幸せになる顔なのに子供たちが棺桶置いて逃げちゃうような奴とかいるんだよ。
何が違うんだって。
考え方なんだよ。
考え方の方が上なんだよ。
出してる波動の方が上なんだよ。
えー、
「名前、変えたいんです」
「名前、変えて何かいいことあったかい？」って。
何もねえの。
いいことあったのは名前、変えて、金、もらったやつだけだよ。
そんなもんだよ。
「一人さんファンだ」って言うんだとしたら、
「これで結構です」って。
易者にこうやって言われたら、
「これで結構です。この人相で結構です。この名前で結構です。
これで私、明るく楽しくいきますから」って。
たったこれだけなの。
これが言えるかどうかだよね。
それで運勢何かどんどん変わるよ。
ああ言われました、こう言われました。
寝ないでいてろって言うんだよ。
こっちは寝るんだよ。
「偉くなる」とは頭を下げることが多くなること
なんか、最後に楽しい話をして終えましょう。
「一人さんといるとさ、ディズニーランドより楽しい」
って言ってくれるのね。
うちのお弟子さんと俺といるのが好きだからなぁ、それはそれでいいんだけどさ、俺、本当に楽しいの。
「何で楽しいんですか？」
って言うとね、楽しいこと、考えてるからなの。
楽しい人って楽しいこと、考えてるんだよ。
「私、つまんないんです」っていう人はつまんないこと、考えてんの。
それでね、腹の立つ奴はね、いつも怒ってるような奴って腹の立つこと、考えてるんだよ。
で、家に帰ってきて、
「お前、なんでこんなとこ、雑巾、置いてあるんだ」
って言うけど、あれ、雑巾、見つける前に怒ってんだよ。本当に。
雑巾でもごぼうでもなんでもいいんだから。
「なんでこんなと、こごぼうがあるんだ」って怒ってるんだよ。
それで何も見つからない時、一番腹が立つんだ。
そうすると今度は昔のことまで持ち出すんだ。
済んじゃったことまで持ち出して、
「お前、そういえば」とかって言う。
それでね、人間、腹の立つこと考えて幸せになりましょうとか、つまんねーこと考えながら面白く生きましょうって、できないよって。
だって、考えてることがあんたなんだよって。
俺のお弟子さん、修行があって、大まかに言うと俺の教えて簡単なの。
大概のことは我慢しろって。
我慢すれば人間関係ってうまくいくんだよ。
ただ、我慢しすぎると自分が壊れちゃうんだよね。
我慢ねえと人間関係が崩れちゃうんだよ。
ただ、我慢しすぎると自分が壊れちゃうんだよね。
我慢がねえと人間関係が崩れちゃうんだよ。
そこのバランスを取んなきゃいけないんだよ。
嫌なことっていっぱいあるよって。
この日本って国、アメリカと違うんだよ。
あのね、アメリカって金持ちになるともう威張って、何してもいいの。
ボクシングでもなんでもチャンピオンになったりしたら、何言ったっていいの。
生意気なこと言ってても、みんなが拍手するの。
日本って違うんだよ。
日本って国は上になればなるほど、
「実れば垂れる稲穂かな」って、謙虚になってこないといけない国なんだよ。
ここにいる神様がそういうことを、許さないんだよ。
要するに威張るってことを。
だから、会社なんか起こして出世した奴っているじゃない。
出世すれば、威張れると思ってるんだよ。
ところが、頭下げることが多くなってくるんだよ。
すると、それが自分の思い通りにいかないから、金持ちだとか、出世したやつで、のべつ怒ってるやつっているだろ？
あれね、威張れると思ってるの。
ところがこの国は許さないんだよ。
金持ったら、地位が上がったら謙虚にしなきゃいけない。
昔、恵美子社長だね、うちの仕事をする前にね、都内の一流ホテルでね、指圧の先生だったの。
そしたら、二十歳ぐらいの時、俺がセンチュリーに乗ってて、
「私の友達、センチュリー乗ってんのよ」
って話したら、そしたらね、寝てる人がだよ、ぱっと起きだして、
「ありがとうございます」って言ったの。
トヨタの社長だったの。
トヨタの社長、日本一の会社の社長になったら威張れるんじゃないの。
あっちもこっちもお客さんで、頭下げてなきゃなんないんだよ。
偉くなるっていうことは頭を下げることが多くなるって事だよ。
これが、ここの日本って国なんだよて。
追伸 打ち出の小槌
商人の頭は、打ち出の小槌なんです。
ふかぶかと頭を下げているとお金が懐に入り込んで、
いい考えも出てくるもの。
プロの商人は、「私はプロだ」と覚悟を決める。
そして、ふかぶかと頭を下げるから頭が打出小槌になるんです。
サラリーマンだって同じだよ。
自分は狭めてしまうと、いいことがない。
かつては専門でやっていて良かった時もあるけど、今の時代は専門にだけに固執していては、イチコロで負けちゃいますからね。
商人だったら、「自分は商人なんだから、商売なら何でもやる！」と、
広い気持ちを持つほうが成功する。
商人には、いろんなことが好きになる努力が必要なんだよ。
仕事を好きになる努力。
商品を好きになる努力。
お客さんを好きになる努力。
こんなふうに、いろんな努力がいる。
でも、人間は、好きになる努力ならできるんだよ。
好きになっちゃえば、商売も楽しく、ワクワクしながらやれるようになる。
だって、好きなものを好きな人に勧めてるんだからね。
こんなに楽しいことはない。
だから、誰でも好きになる努力ができるんだよ。
最初に商売を始めた時には、1円でも無駄遣いをしないでやる。
例えば、看板はダンボール、広告は手書き、事務所は自宅で構わない。
商売の目的は儲けを出すことだから、出金をいかに削るかにかかっている。
儲けが出たら、その金額の範囲で次の出資を考えるんです。
斉藤一人さんのお話を纏めました。
皆様、いつもご精読ありがとう御座います。
お手数ですが、遠慮なさらずに押して欲しいんです。
