単なる事故みたいなものだなって軽く受け流せる人は、その嫌な事に引きずられる事はないの。
恐怖! 出刃包丁を突きつけられて「カネ、カネ」
僕は20代の頃に、コンビニエンスストアを経営していたことがあります。
当時もコンビニは基本的に24時間営業だったのですが、深夜の時間帯については、アルバイトさんにお願いするとどうしても人件費が嵩みます。
ということで、体力があって夜寝なくても平気な僕は、自分で深夜の店番をしていたんですね。
そんなある夜のこと。
深夜2時頃、お客さんが途切れたのでトイレ掃除をしていると、出入り口のチャイムがピンポンとなったんです。
お客さんかなと思ってお店に戻ると、棚の影に人影が・・・・・・。
その人物と目が合った瞬間、ギョッ!
なんと、布でぐるぐる巻きになった顔から、目だけがギョロリと覗いていたんです。
しかも手には出刃包丁!
そうです、強盗です。
次の瞬間、強盗犯は僕のお腹に出刃包丁を突きつけてきました。
「カネ!カネ!」
外国人を装うためなのか、日本人がわざと片言の日本語を話しているような、どこか不自然なイントネーションでお金を要求し、レジの方へ行けと合図します。
若さゆえに強いものを知らずだった僕は、一瞬、「押さえつけて捕まえようかな!」という考えが頭をよぎりますが、こういう時のために、コンビニには防犯マニュアルがあります。
マニュアルでは「犯人を刺激すると逆上して命を狙われることがある。絶対に抵抗してはいけない」というのが鉄則。
やはりここは自分を抑えようと思いながらレジのお金をかき集めていると、強盗犯が今度は灰色に塗装されたスプレー缶を取り出し、それを見せながら「俺は死ぬのなんか怖くない」と言います。
まるで玩具のようなスプレー缶は、ただの脅かしのようにも思えます。
それでも、「まぁ、これはマニュアル通りに」と自分に言い聞かせながら黙ってお金を渡すと、強盗犯はすぐに店の外に停めていた自転車で逃走しました。
その後は、 通報を受けた警察官がすぐに駆けつけてくれ、パトカーを緊急配備したり、検問で聞き込みをしたりとずいぶん捜査していただいたのですが・・・・・残念ながら、強盗犯が捕まることはありませんでした。
栃木の田舎ということもあり、場所柄、自転車でちょっと走ればすぐに山林に身を隠すことができます。
また、こちらは顔も見ていませんから、逃げる途中で服装変えられてしまうとお手上げです。
強盗犯が自転車で逃げてきた時は、「え、強盗犯って自転車で来ることあんの!?」ってズッコケだったのですが、してやられました。
結局、事件は未解決のままお蔵入りになったのです。
謎のスプレー缶・・・・・・実は手榴弾だった!
動きがあったのは、事件から10年以上が過ぎた頃です。
縁があって、僕は「オフィスはなゑ」で働き始めることになり、その頃は住まいは東京に移していました。
その住まいに、ある日突然、東京の警察署から電話がかかってきたのです。
「昔、コンビニを経営されていた鈴木さんでしょうか?」
「コンビニ強盗に遭われましたか?」
話を聞くと、「最近対応した人物が、取り調べの最中に昔栃木でコンビニ強盗したと白状した」と言うのです。
すぐに電話のあった警察署へ駆けつけると、警察官がこう聞きます。
「当時、強盗犯はスプレー缶を持っていませんでしたか?」
おもちゃのようなスプレー缶を持ち出して脅かされたことは、10年経ってもはっきりと記憶に残っていました。
「スプレー缶を見せながら、俺は死ぬのなんか怖くないと言っていました」と警察官に伝えると、
「鈴木さん、それは命拾いしましたね!運が良い」
と言われたのです。
実はその犯人、東京で逮捕された一件でも同じようなスプレー缶を持っており、警察で調べたところ、なんと自家製の手榴弾。
犯人がその気になっていれば、間違いなく爆発していただろう・・・・・・という、とんでもない危険物でした。
警察官も、しみじみ「当時、強盗犯を刺激しなくて正解でしたよ」って。
この件を通じ、僕は久しぶりに事件のことをじっくり思い出してみました。
あの時、僕は何度も湧き上がった「強盗犯を押さえつけてやろうか」という感情を抑えられたのは、上手く言葉にできないのですが、何か「こいつだけは刺激しちゃいけない」っていう、ただならぬ雰囲気を感じたからなんですよね。
強盗犯ということだけでも普通じゃないですけど、それ以上に、不穏なものを感じていた。
当時、僕も若くて血気盛んでしたし、腕力にも地震があったので、ともすれば強盗犯に掴みかかっていた可能性もありました。
でも、あえてそれをしなかったのは、「ピンとくる何か」に救ってもらったんだなぁって。
あの時、自分の感情に負けて強盗犯に抵抗していたら、手榴弾を爆発されていたかも・・・・・・と思うと、やっぱり背筋がぞっとします。
嫌な事って事故みたいなものだよ
そしてもう一つ、コンビニ強盗のエピソードを通じて強く感じたのは、
「嫌な事って事故みたいなものだよ」
という一人さんの教えです。
マジな人って、ちょっと嫌なことが起きると「自分の波動(周波数)が悪いせいじゃないかな?」なんて考えがちなんですね。
だけど、嫌なことは自分の波動に関係なく自己みたいに起きることがあるし、いちいち「自分が悪い」と落ち込まなくていいんだって一人さんは言います。
「もちろん、あなたがいつも暗いことばかり考えているとか、愚痴や文句ばかり言ってるとかで自分で波動を悪くしているのなら、それが不幸と呼び寄せることはあるだろうね。
類は友を呼ぶという言葉があるように、同じような波動を持つ相手、同じような波動の出来事が引き合うのがこの世うなルールだから。
だけど、いくら楽しい波動、明るい波動を出している人でも、突発的に悪いことが起きたりすることもある。
これだけ毎日楽しく生きている一人さんにだって、突発的にあちゃっ~てことはあるの。
一人さんには何一つトラブルが起きないと思っている人もいるみたいだけど、そんなわけがない。
生きていれば、みんないろんなことがある。
でもね、悪いことが起きたからって、それは自分が引き起こしたことじゃないんです。
やっぱり、偶然が重なってふいに問題が起きることもあるの。
ただそれだけのことだよ。と思った方がいいんです。
大事なのは、嫌なことが起きた時にどう対処するかだよ。
単なる事故みたいなものだなって軽く受け流せる人は、その嫌な事に引きずられる事はないの。
それは11、「これは自分のどんな波動がダメだったんだろう」「この悪い出来事は、自分への警告だろうか?」なんて考え出すから、その後も悪いことが続くんです。
重苦しい考え方をすれば、次もまた重苦しくなるようなことが起きるのは、波動の法則から言えば当たり前のことだからね。
嘘だと思ったら、試してみな。
起きたことをいちいち引きずらず、スパッと明るい考えに切り替えたら、もう同じような思う苦しいことは起きません。
と言うか、いちいち落ち込んでいられると周りも迷惑だしね」
波動がよければ大難を小難に変わるんだ
一人さんにコンビニ強盗の話をした時、こんな話をしてくれました。
「タツヤってさ、手榴弾を持った強盗に襲われても、怪我一つなかったんだよね。
そういう運のよさっていうのは、タツヤの波動だろうね。
タツヤの心の軽さって言うか、 明るいハードのおかげだったと思うよ。
日頃から良い波動でいることを心がけている人でも、事故見たく嫌なこと、悪いことは起きる。
けどね、明るい波動の人は、その後が全然違ってきちゃうんだよ。
どんな大難だろうと、小難に変わる。
だから、起きたことをこの程度で済んで良かったと思って軽く受け流しな。
タツヤみたく災難を笑い話にしちゃえば、さらに良い波動になるだろうね」
コンビニを経営していた当時、僕はまだ一人さんに出会っていないので、一人さんの教えも知りませんでした。
波動のことも、全然分かってなかった。
ただ、持ち前の明るさで強盗事件のことも笑い飛ばしてきたし、今だってこうしてお笑い話にしているんですよね。
そもそも、強盗に襲われた瞬間ですら、「なんだこいつ?」って軽く構えていたくらいですから。
でも、今になってこうして一人さんの話を聞くと、そういう僕だったから、あんな危ない目にあっても無傷でいられたんだなってわかります。
なぜか「ピンとくるもの」に守られたのは、明るい波動のおかげだったと確信しています。
だから皆さんも、波動が悪いから変なことが起きるだなんて思わない方がいい。
本当に波動の良い人なら、どんなに悪いことが起きても、その中で大事に至らない道に導かられるものだから。
一人さんの言うように、波動の良い人は必ず、大難が小難に変わる。
ということを、絶対に覚えておいてほしいです。
斎藤一人さんの話を纏めました。
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