常に、新しいひらめきや戦力で先を見てなきゃいけない。
一人さんのやり方は、「教える」じゃなくて「見せる」
例えば、上司が部下に仕事を教える時は、どう教えたら部下は簡単に理解できますかっていう話なんだけど。
俺の場合は、相手ができないことは、片っ端からしてあげちゃうんです。
いわゆる「教える」ということはしないんだよね。
うちの会社でも、お弟子さんが社長業を始める時には、最初は何もかも俺がしてあげたの。
初めてのことは右も左も分からないんだから、出来なくて当たり前だよね。
だから、全部俺がやってあげる。
それをそばでじっと見ているうちに、みんな少しずつ仕事ができるようになったの。
早く仕事を覚えさせようとか、そんなことはしないんです。
できるようになるまで、俺が代わりにやってあげたら済む話なんだよ。
試験で言うとね、俺が100点を取れるんだったら、できない人の代わりに俺が問題を解いてあげるの。
そうすれば、誰でも100点が取れるよね。
もちろん、学校の試験で替え玉は駄目だけど。
でも社会に出たら「人の仕事を手伝っちゃいけません」なんて決まりはないから、どんどん手伝ってあげたらいいんです。
で、お弟子さんは俺の仕事を見て、一つ一つ覚えていけばいい。
それを、世間の人は「苦労させなきゃいけない」「実力をつけさせなきゃ」とかって言う。
あのね、そんなことを思うより、できるあなたがやってあげたらいいよね。
それが一番簡単で早いし、教えられるほうも楽なんです。
一人さんのやり方は、「教える」じゃなくて、「見せる」なんだ。
見せあいっこが許されているものは、仕事でもなんでも、みんなで見せ合えばいい。
そうすればみんなで向上していくし、お互いがいい意味で切磋琢磨するようになるんです。
少なくとも、うちの会社はこのやり方で全員が大成功したんだよ。
仲間と一緒に成長できるって、すごく楽しいの。
社員同士は、ライバルじゃなく仲間です。
それなのに仲間同士で熾烈な争いをしたり、嫉妬して足を引っ張りあったり・・・・・・。
日本は、そういう会社がなぜこんなに多いんだろうって。
仲間なんだから、一緒に楽しく向上すればいいよね。
それが豊かな心につながるし、神が望む道なんです。
足の引っ張り合いをすれば、優位に立てる人と脱落する人が生まれる。
それに対して、全員で一緒に成長すれば、脱落する人がいないから、会社の売り上げだって伸びるよね。
自分だけ向上したいって、そういうのは貧しい心だよ。
で、貧しい考えの人には神が味方してくれないから、貧しい現実しかもたらされないんだ。
嫌いな人からまんじゅう一個でも受け取らない
世の中には、会社や社長の悪口を言いながら給料をもらっている人がいます。
でも、そんなに相手が嫌いなんだったら、お金をもらうべきじゃないんだ。
俺だったら、嫌な奴がくれるものは、饅頭一つでもお断りするけどね。
お前からは、米粒一つだって受け取りたくないぞって。
何が言いたいんですかって、お金でも物でも、好きな相手からもらうおよって話なの。
会社や社長が好きだから、ここで働く。
それが正解なんです。
だから俺の会社だって、「斎藤一人」という人間が好きな人にだけ働きに来て欲しいし、俺のことが嫌いな人に来てもらう必要はない。
斎藤一人って、そういう人間なんです。
大体、人の悪口を言いながら給料をもらうなんて、相当カッコ悪いよ。
もし、あなたが会社や社長、上司の悪口を言いながら働いているんだとしたら、自分がどれほどカッコ悪いことをしているか、そのことを認識したほうがいいと思います。
でね、「社長は絶対これをしなくちゃ駄目」っていうのがあって。
それは、社員には滞りなく給料を渡すこと。
これだけは絶対に破っちゃいけない、社長の責任なんです。
よく、「社長は仕事もしないで」とか言われるんだけど、社長に給料を払っていれば、その社長はちゃんと仕事をしているの。
だから、社員はそれ以上のことを社長に望むべきじゃない。
だって社長の仕事は会社に黒字を出して、社員に給料を渡すことだから。
それが社長の、唯一の仕事なんです。
わかるかい?
社長が社長としての仕事を全うするには、社員には見えないものを見なきゃいけないんだよね。
常に、新しいひらめきや戦力で先を見てなきゃいけない。
それを、社員の隣で社員と同じような仕事をしているようではだめなの。
いつも会社にいて社員を見張るとか、そんなの社長の仕事じゃないよ。
そんなことをしている社長は、社長の仕事をしていないことになるから、高い給料もらっちゃいけないんです。
好況でも、不況でも、いつでも利益を出すのが社長の仕事。
どれほど風が強かろうが、波風を立てずに会社を率いていくのが社長なの。
そういう社長のいる会社だったら、社員は会社の事も社長の事も好きでいられるし、安心して楽しく働けます。
だから、会社も安泰だよ。
本当は誰もが頭のいい人間なんだ
一人さんってね、特別頭がいいわけじゃないんです。
ただ、神が味方してくれているだけなんだよね。
じゃあどうすれば神が味方してくれるんですかって言うと、神が望む生き方をすればいい。
その第一歩が、「自分の中にいる神」を信じることだよ。
人は誰もが神の子だから、みんな自分の中に神がいます。
で、自分の中に神がいるということは、言い換えれば、人は皆成功するようになっているの。
だって神は全能だから、失敗なんてしないでしょ?
自分の中にいる神を信じていると、もし失敗したとしても、
「あ、これは神様からの間違っているよというサインだな」ということが瞬時にわかるんです。
やり方が間違っていることにすぐ気付けるから、失敗を踏み台に、成功の階段をだだっと駆け上がっちゃう。
そうすると、いとも簡単に成功しちゃうんだよね。
だけど神を信じていない人は、失敗が大失敗になるまで間違いに気付けなかったり、「なぜ自分は失敗ばかりするんだ」って怒ったり泣いたり。
結局、いつまでも成功できないままなんです。
本当は、誰だって頭がいいの。
神が味方してくれたら、「簡単にできること」がパッとひらめくんだよね。
要は、簡単に楽しく成功できるの。
それを傍で見ると、「あの人は天才だ」ってことになるわけで、誰にでもそういう現象は起きるんです。
でもね、神が味方してくれなければ、なかなかアイデアは降りてこない。
そうすると、自分で苦労してアイデアを絞り出すしかないんだけど。
そういう時って、苦労しなきゃ形にならないようなアイデアしか生まれないんです。
結局、どこまでも苦労が続いちゃうんだ。
一人さんってね、何十年と経営方針を変えていないんです。
今でこそ会計士さんをよく分かってくれているんだけど、創業当時は、会計士さんですら、俺の経営は何をどうしたいのか全然わからなかったんだって。
時代が変わって、最先端の経営手法が海外から入ってきた時、会計士さんがびっくりしたんだよ。
「えっ、斉藤さんはもう何十年も前から、この経営手法でしたよね?」
要は、うちの会社は創業地から一貫して、理想的な、一流の経営手法をずっと貫いてきているって事なの。
別に自慢したいわけじゃないんだ。
俺はただ、人が何十年もかけないと分からないことが、なぜかぱっとわかっちゃうんです。
それだけの知恵がどこから出てきたのかって言うと、間違いなく、自分の中の神がくれたものね。
俺には、そんな力はないからね。
神は、何をどうしたらいいか、全て知っているんだ。
追伸 豊かなことを思っていると、たちまち豊かになる
ユミ
一人さんは昔、恵美子社長に「俺は下り坂が一回もない人間だから、俺についておいで」とおっしゃったと聞きました。
まるかんを創業される前のことだったそうですが。
斎藤一人さん
そんなことを言ったかな?
言った当人は全然覚えていないの。
でもね、嘘じゃないことは確かだよ。
言ったことは覚えていないけれど、下り坂がないのは本当なんです。
まるかんを創業する前の話だから、その時俺は金も何も持っていなかったの。
だけど、恵美子さんに言った通り、それからずっとあがりっぱなしで、1回も下がったことはないからね。
ユミ
これまでの人生、下り坂は一度もなかったんですか?
斎藤一人さん
ないよ。
なぜですかって、神は絶対に失敗ができないからね。
で、みんなの中にも同じように神が入っているんです。
そのことに、みんな気づいていないだけなんだよ。
気づけば、絶対に下り坂なんてなくなります。
あのね、人の人生は全て「思い」なの。
豊かなことを考えているとたちまち豊かになっちゃうし、貧しい考えていると本当に貧しくなるんです。
さっきも言ったように、自分の畑に何を蒔くかだよ。
もし「俺の中には神なんていない」っていう人がいたら、その人がどうなるかよく見てみるといいよ。
きっと言葉通り、見事に不幸になると思います。
だけど、自分の中にいる神、人の中にいる神を信じて、いつもみんなの幸せを願っているひとりさんが不幸になることは絶対にありえないんだ。
嘘だと思ったら、これから先も一人さんのことを観察し続けてごらん。
不幸になるところか、ますます幸せになっていくはずだよ。
斎藤一人さんの話を纏めました。
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