上を目指している人って上ばっかり見ていたりしますが、結局は小さいことの積み重ねが、今の自分を作り上げているのです。
豊かな知恵に上下なし
一人さんは、あんなにいろんなことを知っているのに、興味があることだと小学生にでも熱心に話を聞くんです。
小学生だって先生にしてしまうのです。
すごいですよね。
100万円売っている人が、300万円を売る人より劣っているということはありません。
時に、100万円売る人の知恵が、300万円を売る人の役に立つこともあるのです。
ある時、まるかんの取扱店を始めたばかりの人が、自分がやったポスティング(チラシなどを各家庭に直接配ること)のことは話してくれました。
その方は、商品のチラシを一切入れずに、ご挨拶のチラシだけを入れたそうです。
その内容は、「私は〇〇から引っ越してきて、それ以来この街が大好きで、そして斎藤一人さんのことも大好きで、この仕事を始めました」というような文面です。
たったそれだけの文面なのに、そのチラシを見て多くの人が集まったそうです。
物を売ろうとするチラシが多い中で、そのチラシはお客様に新鮮に映ったのかもしれません。
また、その文面からその人の人柄がにじみ出ていて、「この人に会ってみたい」と、来られたお客さんもいました。
ポスティングに慣れた人は、効率を高めるために、一度にあれもこれもと入れようとします。
どうせ配るなら、一度に済ませた方が楽だとも考えます。
だから、挨拶文しか配らないというのは、ポスティングになれた人からは決して出ない発想なのです。
だからこそ、教え合うことが大切なのです。
私がまるかんの勉強会を開くときは、スクール形式で誰か一方的に話すのではなく、口の字になって、全員が全員の顔を見られるようにしてやります。
そして、優秀な人や売上の上がっている人の話だけではなく、そうでない人の話を聞きます。
うまくいっている人の話は「すごいなぁ」と感心することも多いのですが、凄すぎて他の人が真似できないと思うこともあるのです。
また、200万円売っている人があと10万円売上を上げたいという時に、月20万円売っている人の知恵が役に立つこともあるのです。
200万円売っている人が10万円売っている人に話を聞いて、「へ〜、そんなことやってるの! 私、気づかなかった」と言うようなこともあるのです。
上を目指している人って上ばっかり見ていたりしますが、結局は小さいことの積み重ねが、今の自分を作り上げているのです。
抜いてあげることがお礼
一人さんは、「教えてもらった人への最高の恩返しは、結果を出して抜いてあげることなんだよ」と話してくれます。
渡り鳥で言うと先頭を飛んであげることですね。
まるかんでは客体の売り上げが毎日FAXで届くので、当然順位も分かります。
たくさんの仲間に教えてもらい、遠藤隊の売り上げは、どんどん伸びていきました。
一人さんの言葉通り、抜いてあげることがお礼なので、がむしゃらに顔晴りました。
そして2年が過ぎ、とうとう1位に手が届くところまで行ってきました。
最後の詰めは、遠藤社長やスタッフと知恵を絞ったセットメニューの企画でした。
お客様に喜んでもらえるようなダイエットセットと健康セットを作り、そのためのチラシを作り、勉強会で紹介をして、準備万端で商品の出荷日を迎えました。
商品は一人さんが作ってくれたものですから、素晴らしいのは当たり前。
後は知恵の勝負です。
臨時のアルバイトさんにも来てもらい、朝からせっせと出荷の作業が続きます。
今まで見たことのないような荷物の山ができました。
取扱店さんも喜んでくれたんだなと、嬉しくなりました。
そして集計・・・・・・・。
これまた見たことのない数字です。
これならいける!
という手応えで翌日のFAXを待ちました。
すると、FAXよりも早く遠藤社長のところに一人さんから電話があったのです。
「忠夫ちゃん一番おめでとう!」
この一言のためにずっと顔晴ってきたので、本当に嬉しかったです!
そして数日後、遠藤社長宛に、一人さん直筆の「ただおちゃん一番おめでとう」の色紙と、超ビッグなサプライズ・プレゼントがありました。
それはひとりさんが売上を毎年7倍、7倍と伸ばして行った時に乗っていた、愛車のポルシェです。
先頭を替ってあげることが、どれほど大事なことか、一人さんの想いが伝わる出来事でした。
このポルシェは今でも遠藤社長と大切に乗っています。
知っていることが邪魔になることもある
ある日、一緒に散歩をしている時に、一人さんがこんな話をしてくれました。
「ここに空き地があるよね。
ここに家を建てようと思えばすぐに工事に入れるけど、もし古い家が建ってたら、それを壊さないと新しい家は建たないんだよ。
それと同じで、何もできないことは、いいことでもあるんだ。
みっちゃん先生がまるかんの仕事を始める時に、『私、お勤めしか、したことないし、販売の仕事もしたことないし、ましてや経営のことなんて何もわからないから、何もできないんです』って言ったの。
だからこそ、みっちゃん先生は言われたことを素直に聞いて、なんでもできるようになったんだよ。
これが、なまじ仕事の経験があると、それがうまくいってなくても、古い考えに執着してしまう人が多いの。
つまり、知識がある人はそれを一旦壊さないと、新しい事を出来なかったりするんだよね。
あることが邪魔になるって事ってあるんだよ」
普通、一般企業の面接の際は、学歴や職歴が問われます。
今までどんな仕事をしてきて、どんな成果を上げてきたのかが問われるのです。
でも、ひとりさんの仕事に対する考え方は、学歴や仕事の経験がないことでさえ、その人の魅力と考えるのです。
すごいですよね。
さらに続けて一人さんは、こう話してくれました。
「1階建ての家があるところに、20階建てのビルを作ろうとした時、1階建ての建物の上に19階建てのビルを建てる人はいないよね。
それと同じように、20階建てのビルを建てようと思ったら、まずは20階建てのビルに見合う基礎を、下に作らなければいけないんだよ。
それを多くの人は、上しか見ないで建物を建てようとする。
すると、すぐに崩れちゃうの。
それより下を見て、自分の基礎をしっかり作っていくことが大切なの。
それがなにかと言うと、自分の知っていることを出し惜しみせず、全力で下の人に教えるということなんだよ」
知識が豊富なことも豊かさですが、一人さん流の教えは、知識がなくても豊かになれると教えてくれるのです。
仕事の苦労は当たり前
一人さんはよく人に、「大金持ちになるためには、さどお仕事でご苦労なされたんでしょうね」と言われるそうです。
それに対して一人さんは、
「仕事で苦労するのは当たり前なの。
ただ、苦労を苦労と思うか、苦労も楽しさに変えて、楽しくやるかの違いなんだよ」と話してくれます。
100万円の給料をもらってる人と、10万円の給料をもらっている人が、同じ仕事をしているというのはありえません。
社長がたくさん給料をもらえるのは、社長が従業員よりたくさん働いているからです。
ただ、10万円の給料をもらっている人の方が楽で楽しくて、100万円の給料をもらっている人の方が大変で辛いとは、一概に言えませんよね。
逆に、10万円の仕事より、100万円の仕事の方が充実していて楽しいことがあるのです。
よく、「同じ給料な、働かない人の方が得だ」と考える人がいます。
これって凄く、貧しい考え方ですよね。
それより、同じ時間でも一生懸命働いて、自分の仕事が終わったら他の人を手伝ってあげる。
これだと、手伝ってもらった人は嬉しいし、社長だって嬉しい。
同じ仕事をするなら、たくさんの人に喜んでもらった方が楽しくなります。
そして、たくさんの人を喜ばせた人がより豊かになるように、世の中はできているのです。
斎藤一人さんの話を纏めました。
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