地球というこの星は、比較されるという仕組みを持った星なんだよ。
だから『比較されたくない』は絶対に通らないんだよ。
3億円得した話
一人さんがある日、ある方から「3億円で水晶を買いませんか」と誘われた話をしてくれました。
その水晶というのはとても珍しいものらしく、本当は5億円の価値があるそうです。
だからそれを買えば2億円、得しますよと言われたそうです。
もちろん一人さんはその水晶を買わなかったのですが、なぜ買わなかったのかを説明してくれました。
「5億円の水晶を3億円で買ったら2億円とくしますって言うけど、別に必要なかったから俺は買わなかった。
だから買わないで、3億円、得したんだよ。
それに、そもそも本当に5億円の価値があるんだったら、その人が5億円で売ってるからね」
確かにそうですね。
また先日、こんなこともありました。
ひとりさんやお弟子さん達と旅行に行った先で、「開運!なんでも鑑定団」というテレビ番組を見ていました。
そこに出てくる品々を、「これは本物だ!」「いや、偽物だ!」と、みんなでワイワイ楽しんでいました。
一人さんも自信を持って、これはいくらだと言います。
一問目は掛け軸、2匁は屏風でしたが、どちらも大ハズレ。
すると一人さんは冗談で「俺の専門は焼き物だからな~」って言うんです。
そして3問目は「焼き物」!
いよいよ一人さんの専門分野が登場です。
しかし、それも外れると、「俺たちはついてるよな。これが下手にあたっちゃうと、買っちゃうんだよね。当たらないということはセンスがないということだから、買わずに済んで得しているんだよ」って言うんです。
アメリカにあるトップスターは、月に1億円も稼ぐそうです。
しかし、常に盗難の恐れがあって、警備費に9000万円もかかっているそうです。
一人さんも億万長者で有名人ですが、警備費はゼロ円です警備費。
一人さんの豊かさは、高価な品を持っているからでも、何かを見極める才能があるからでも、億万長者で有名人だからでもありません。
豊かな心でいるからこそ、発想も豊かになり、物質的にも豊かになっていったのです。
この地球は比較される星
一人さんと最初にお会いした時、私は一人さんの言うことが全く理解できませんでした。
それどころか、「この人は怪しい」とさえ思っていたのです。
今ではとても考えられないことです。
当時の私を振り返ってみて、なぜ一人さんの言うことがわからなかったのかと考えてみると、それは私自身の心が貧しかったからです。
その心の貧しさがどこから来たのかと言うと、常に自分と他人を比較して、他人より自分の方が劣っているように思える。
そこから自分の心に劣等感を持つようになったのです。
今から考えてみれば、私の家は周りと比較すると確かに貧しかったのですが、それでも高校をさせてもらい、東京で専門学校に通って一人暮らしもさせてもらいました。
世の中には、その日のご飯が食べられないほど貧しい人がたくさんいます。
お金がなくても学校にも行けず、病気になっても医者にかかるお金もなく、そのために命を落とす人がたくさんいるのです。
そういう人たちと比べれば、私はとても恵まれています。
私の持っていた劣等感なんて、本当に些細なことだと今は思えます。
私は水から比べなくてもいいものと自分を比べ、そして自らに劣等感を植え付け、心を貧しくしていたのです。
私の劣等感の原因は他人との比較ですが、他人と比較すること自体が間違いだったのでしょうか?
一人さんはこの、他人との比較について、こう話してくれました。
「地球というこの星は、比較されるという仕組みを持った星なんだよ。
だから『比較されたくない』は絶対に通らないんだよ。
例えば大根を買いに行くとすると、並んでいる大根の中で、どの大根がいいかを比較するよね。
またその前に、どこのスーパーの方が安いかとか、いいものを売っているかと比較するんだよ。
だから、『比較されるのが嫌』じゃなくて、『どうぞ比較してください』って言わないとだめなの。
俺は誰かと比較して欲しくて本を出したり、パーティーとかで話をしたりするわけじゃないけど、でも、本を買った人は必ず他の人と比較するし、俺の話を聞いた人は他の人の話と比較するの。
それがこの星の仕組みなんだから、『比較されるのが嫌だ』って逃げるんじゃなくって『どうぞ比較してください』って生きていかなきゃダメなの。
それで、他人が比較する基準は他人が持っているのだから、これはどうしようもないんだけど、自分が比べる基準は自分が決めるわけだから、自分で幸せになる基準を決めちゃえばいいの。
ベンツに乗らなきゃ幸せじゃないと思うのか、国産の中古でもマイカーを持てることが幸せだと思うのか、その比較の基準を作るのは自分自身なんだよ」
他人を絶対、比較しない一人さん
そういう一人さんは、他人を絶対、比較しません。
お弟子さんだからいい話をするとか、まるかんのお客さんじゃないから手を抜くとか、そんなことは絶対にしないのです。
何時でも、どんな時でも目の前の人に喜んでもらえるように、全力で話します。
本を出すのも、自分から本を出したいと言ったことは一度もないのです。
お弟子さんから、「いい話だから、みんなにも聞かせたいので」と言われたり、出版社さんから頼まれたりするから出しているのです。
そして頼まれた出版社さんに対して、売れ残って迷惑をかけないようにと、それを一番に考える人なんです。
旅行先でご飯を食べる時に、「何でも好きなものを頼みなよ。食べたいものが二つあったら、両方頼むんだよ。それで残したっていいんだからね。だって、ここにもう一回来ようと思ったら、旅費の方が高くついちゃうんだから」といって、みんなの心を軽くしてくれるんです。
そして、自分は最後に注文する。
一人さんが子供の頃、家族やお母さんがやっているクリーニング屋さんの従業員さんと、お寿司を食べることになったそうです。
一人さんはかっぱ巻きやかんぴょう巻きが好きなので、一番に「並」を頼んだら、みんなが「並」を選んでしまったそうです。
一人さんはあくまでそれが食べたくて注文するのですが、最初に自分が安いものを注文すると、みんなが遠慮してしまうので、さりげなく気を遣っているんです。
他人のことを一切比較せず、自分のことは「どうぞ比較してください」という、一人さんの潔さ。
旅先の蕎麦屋でかけそばを美味しそうに食べる一人さんの豊かさ。
その行き方が、私は本当にかっこいいと思うのです。
いつでも同じことが楽
一人さんは、いつでも、誰に対しても同じように接しています。
「一人さんはどんな人に対しても同じように接していますけど、疲れませんか?って言う人がいるけど、人に会うと、すぐに年齢を聞く人がいるよね。
歳が上だと敬語を使うのに、年下だとわかると話し方が変わったりするけど、それって疲れるよね。
本当は誰にでも同じように接している方が楽なんだよ。
お客さんが来た時は笑って、いない時はブスっとしている人もいるけど、周りの人はちゃんと見てるんだよ」と一人さんは言います。
ある時、一人さんから面白い話を聞いたことがあります。
「弁当屋の配達を手伝っている時に、商店街の一番奥にあるお店に毎日弁当を届けていたんだけど、商店街を歩く時に通りのお店に毎日挨拶してたら、そのうち『君は何屋さんなの?』と聞かれるようになって、その商店街の人が全員弁当を買ってくれたんだよ」という内容です。
この話を聞いて私もやったことがあるんです。
下の子、ももちゃんが生まれた時に毎日朝晩と産婦人科へ通ったのですが、光り物をつけて、顔をツヤツヤにするだけじゃなく、まるかんのジャンパーに、マルカンの紙袋を持ち、ナースステーションで笑顔で挨拶。
入んないで会う人にも笑顔で挨拶をしていたら、妻に「ご主人は何をしている人?」という質問が殺到し、スリムドカンのまるかんだとわかると、さらに質問が増え、なんと一週間の入院中に看護師10人がお客さんになったのです。
「オンとオフをうまく使いこなしましょう」なんて話をよく聞きますが、本当はずっとオンの方が絶対に得ですよね!
特に商人は毎日が勝負ですからね。
まずは信じて行動する
何かを変えようと思えば、まずはそのための行動を起こさなければなりません。
しかし中には、納得しないと行動に移せない人がいます。
よくわかります。
納得できなければ行動できないとしたら、人は一生、行動できないかもしれません。
納得できることを求めていろんな人の本を読んだり、いろんな人の講演会を聞きに行く人がいます。
私もそうでした。
そして、この人のココが違う、あそこが間違っていると、結局は行動に移せないのです。
納得できる答えを追い求めたところで、結局は、自分の考えに共感してもらいたいだけなのかもしれません。
私はまるかんの仕事をする前まで営業の仕事をしていたので、あらゆる成功法則の本を読みました。
でも、まるかんに入ってからは一切読まなくなったのです。
読むのは一人さんやお弟子さんが書いてくれた本や、一人さんがすすめる本だけです。
あとはとにかく、一人さんの言うことを実践するだけです。
私が成功法則の本を読んでいたのは、自分に都合のよいことを探すためでした。
そして、その本に自分に都合のよいことが書いてあったらそれに満足して、それに飽きたらまた別の本を探すと言ったことの繰り返しでした。
それと、自分ができない理由を探すためにも、成功法則の本を読んでいたんです。
私私がお伝えしたいことは、あれこれ色んな人の本を読んで、いろんな人の話を聞くのもいいですが、この人だって思う人がいたら、とにかくその人の教えを実践してほしいということです。
とそれは別に一人さんじゃなきゃダメだってことはないんです。
その人が信じられる人であればいいのです。
信じて行動に移し、実践してみて何も変わらなければ、その時は自分に合わなかったんだと、違う方法を試せばいいんです。
でも、これだけは信じてください。
一人さんの教えは本当にすごいんです。
斎藤一人さんの話を纏めました。
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