幸せになりたいと思ったら、まず顔に艶を出してごらん。
いかにも幸せそうな顔になれば、必ずその通りになるからって。
- 顔の艶を出しただけで仕事が楽しいぞ
- 仕事の失敗は仕事で返す!!とやる気メラメラ
- 言葉を磨いたらますます仕事が楽しくなった
- 口に出して言うと言葉に命が宿った!!
- 追伸 顔に艶を出したら仕事が楽しくなってきた
顔の艶を出しただけで仕事が楽しいぞ
「あのね、人っていうのは、顔に似合わないことは起きないようになってるんだよ。
つやのないくすんだ顔をしていると、いかにも不幸な感じがするよね?
そういう顔の人は、本当についてないことが起きるようになってるの。
反対に、顔の艶があって明るい表情の人は、すごく幸せそうに見えるよね。
年を取ってシミやシワがあっても、艶があると若々しく見えるし、元気で楽しそうに見える。
輝いて見えるよね。
そういう福相の人は、運も良くなるものなんだよ。
だから、幸せになりたいと思ったら、まず顔の艶を出してごらん。
男も女も関係ないの。
誰だって、艶が大事だよ」
そう言って、一人さんはポケットから化粧オイルを取り出し、私の顔に塗ってくれました。
鏡を見て、びっくり。
確かに、オイルを塗っただけで顔の艶が出て、いつもの自分よりずっと元気そうに見えたのです。
一人さんは、「艶を出すためにクリームでもなんでもツヤが出るものを塗るんだよ」と教えてくれました。
いかにも幸せそうな顔になれば、必ずその通りになるからって。
例えば、うつなどの病気になると、見た目もうつっぽくなるから、ますます病気が重くなってしまうのだそうです。
でも、焼肉お元気に食べて口の周りが脂でテカテカしていると、とてもうつで悩んでるようには見えないですよね。
そうすると、不思議と病気もよくなっていく。
そう聞いて、「なるほど」って思ったんです。
とはいっても、最初は半信半疑でしたが、ただ顔にオイルを塗るだけですから、試して損はありません。
早速、その日から私は、一人さんが当時販売していたクリーム(現在は「ハリピンクリーム」)を毎日顔に塗って、ツヤを意識するようになりました。
すると、一週間ほどたった頃からでしょうか。
なんとなく、周りの人達の反応が変わってきたのです。
「千葉さん、何かいいことでもあったの?」
お得意さんにそんなことを言われるようになったのです。
聞けば、顔色が良く、生き生きしているように見えるからだそうです。
人に元気そうだねと言われると、嬉しくなってくるものなんですね。
すっかり気を良くした私は、フットワークも軽くなり、ますます顔のツヤを出すことを心がけました。
やがて、「千葉さんみたいにやる気のある人に営業に来てもらえると、会社の雰囲気が明るくなって助かるよ。ちょいちょい顔を出してよ」なんて言ってくれるお得意様まで出てきて、どんどん仕事が楽しくなって言ったのです。
仕事の失敗は仕事で返す!!とやる気メラメラ
こうして、どんどん仕事が波に乗ってきた頃、電電公社が、日本電信電話株式会社(NTT)として民営化されるというニュースが駆け巡りました。
印鑑メーカーにとって、社名変更や会社の移転というのはビジネスの大チャンス。
社名や住所が変われば、それに伴って新しい社判が必要になりますから、印鑑の需要が大量に発生するからです。
しかも、NTTほどの大企業ともなると、新しい印鑑の注文数も桁外れ。
どの印鑑メーカーにとっても、絶対に逃したくない商機です。
もちろん、私も必死になって、「この仕事、絶対に取ってやる」という気合で、NTTの担当者に営業攻勢をかけまくりました。
手応えも十分あったと思います。
ところが・・・・・結果は競争入札で他社に惨敗。
価格競争で負けたのです。
その理由は、私にありました。
入札金額を、完全に読み違えてしまったのです。
実は、入札前にうちの社長に金額を相談したのですが、その時社長が提示したのがかなりの低価格で、私は「これでは安すぎる」と憤ってしまったんですね。
そこまで安くする必要はないと思って、自分の裁量で勝手に入札価格は上げてしまった。
その結果、競合他社に負けてしまったんです。
調べてみると、社長の言う通りの値段で入札していれば、うちの会社が落札できていたことが判明しました。
私は勝手に安すぎると思っていましたが、よく考えたらうちは印鑑メーカーですから、自社製造・自社販売で安くできるのが一番の売り。
だから、社長はここぞという大一番でそれを活かそうとしていたのだとわかりました。
この時、私はちょっと仕事がうまくいっているからといって、自分の力を過信していました。
完全な勘違いです。
いかに自分の考えが甘かったか、思い知らされました。
やっぱり、一つの企業を背負っている社長というのは、すごい存在なんだ。
そう痛感すると同時に、この失敗を仕事で返そうと、一層やる気に燃えました。
生活のために仕方なくしていた仕事が、顔のツヤを出すだけでいつのまにか楽しくなった。
こんなに変わった自分に、ただただ驚かされるばかりでした。
言葉を磨いたらますます仕事が楽しくなった
お得意さんの所に頻繁に顔を出すようになると、話も弾みますよね。
「今度、あの会社に営業してみようと思うんだけど、もし総務担当者に知り合いがいたら紹介していただけませんか?」
こんな込み入ったことをお願いできるようになるほど、皆さんと親しくなりました。
それまでは、やることはやっているんだからと、自分から新しいお客さんを開拓することなどほとんどありませんでした。
変なプライドがあって、誰かにお客さんを紹介してもらうなんて営業マンとして恥ずかしいことだと思っていましたから、それだけは絶対に嫌だったんですね。
では、そうやって親しくなったお得意さんに声をかけてみると、
「総務に知り合いはいないけど、経理の人なら知っているよ」
「その会社の人は知らないけど、〇〇っていう会社の総務担当者なら紹介できるよ」なんて、結構協力してもらえたのです。
これが、思いの外新しいお客さんの獲得に役立って、本当に面白い。
新しいお客さんと契約できると、違った会社の話も聞けて、勉強になることがたくさんあります。
それがまた次の新規開拓に役立つという、プラスの連鎖が出来上がって行きました。
そんな充実した毎日のことを、はなゑさんのお店で近況報告していた時の事です。
一人さんが、こんな話をしてくれました。
「そりゃ良かったな。
いいかい、じゅんちゃん、顔だけじゃなく言葉も磨くといいよ。
どういうことかって言うと、俺はついてるなぁって言ってると、脳がついてると思い始めるんだよ。
そうすると、自然に成功することばかり考えるようになって、新しいことでも勇気を出して行動できるようになるの。
そういう姿って皆見てくれているものだから、周りからも成功するための手助けをしてもらえるようになるんだよ。
それとね、ついてる時についてるって言うのは当たり前なんだけど、ついてない時にもついてるって言うと、上から見てる神様が、おっ!? 変わった奴がいるなと、目にとめてくれるの。
そして、ついてるって言ってるんだから、何か喜ぶことをプレゼントしてあげようって、ラッキーなことを授けてくださるんだよね。
だけど、俺はついてないなぁなんて言ってると、神様は見向きもしてくれない。
それどころか、自分の脳もそう思うようになるから、何かしてみたいことがあっても、失敗することとか、人に足を引っ張られることしか想像できなくなるの。
そんなことばっかり考えていると、不安や恐怖で動けなくなるよね。
そういう人が、幸せになれるはずがないよね」
以来、私はことあるごとに「俺はついてるなぁ」「こんなにラッキーな人間はいないなぁ」なんてつぶやくようになりました。
仕事でミスをしても「いい勉強になった、今わかって助かった」と思えるし、素直に反省も出来るようになる。
迷惑をかけた人にも、「申し訳ありませんでした、これから気をつけます」って、きちんと謝罪ができる。
だから、周りとの人間関係も、うんとよくなっていき、仕事もますます楽しくなりました。
口に出して言うと言葉に命が宿った!!
周りの人達にたくさん協力してもらって、私は自然と、「ありがとう」「嬉しいです」「おかげさまで」という言葉を、1日に何度も言うようになっていました。
その延長で、ある時一人さんに、こんな調子でお礼を言ったんですね。
「一人さんにはいろんなことを教えて頂いたおかげで、今は毎日本当に楽しいです。ありがとうございます」
一人さんは、こう返してくれました。
「じゅんちゃん、それは言霊の作用だよ。
言葉っていうのはね、一度口にすると、もう1回言いたくなるような出来事が引き寄せられるんだよ。
ありがとうって言えば、またありがとうと言いたくなるような現象が起きるから、ありがとう言えば言うほど幸運に恵まれるの。
反対に、不平不満や愚痴を言うと、また文句を言いたくなるような嫌なことが起きるようになってるんだよね。
じゅんちゃんは、すでにそのことを、自分で実感しているんじゃないかい?」
確かにそうです。
以前、仕事がつまらなくて口ばっかりこぼしていた時は、何をやってもうまくいかなかった。
ところが、だんだん「ありがとう」「感謝してます」という言葉を使う頻度が増えてくると、何度も繰り返しお礼を言いたくなるような出来事に恵まれるようになりました。
不思議ですよね。
だけど、本当に言霊の力があるんだとしたら、思ってもいないことを口に出すだけでも効果はあるのでしょうか。
一人さんは、こう説明してくれました。
「最初は心が伴っていなくてもいいの。
いきなり心を変えようとしたって、それはすごく難しいんだよ。
だけど、口にする言葉を変えるだけなら簡単だよね。
それでいいの。
何故かって言うとね、よく「あの人と気が合う」「この人とはなぜか馬が合わない」なんて言うけど、それは一人一人、出ている波長が違うからなんだよね。
そして、波長の合う人同士だから、気が置けない仲になれるの。
わかるかい?
同じように、言葉にも波長があって、ついてる、ありがとう、幸せですっていうプラスの言葉からは、幸せの波長が出ているんだよね。
そうすると、幸せを引き寄せてくれるから、そのうちにちゃんと心も伴うようになるの。
言葉に命が宿るの。
そもそも、プラスの言葉をたくさん口にしていると、自分も周りも笑顔になるよね。
だから、魂が成長して、どんどん幸せになるんだよ。
そういうのを、天国言葉っていうの。
それに対して、自分も人も不快にさせるマイナスの言葉は地獄言葉。
だから、口にしないように気をつけなきゃだめだよ」
追伸 顔に艶を出したら仕事が楽しくなってきた
サボっている時は、「やることはやってるんだから」という気持ちでいても、実際はやることなんて山ほどあるわけです。
そういうことをやっていないんだから、大きな顔して、休んでいられる身分ではなかったのです。
それに実は、この「紹介して下さい」と頼むことが、私は苦手ででした。
それはまるで、「私は無能なので、自分一人では満足に顧客開拓もできないんです」と言っているようでしたから。
それが営業マンの仕事だ、なんて思っていなかったんですね。
だけど、「元気な顔を見るだけでも、嬉しいよ」なんて言われれば、「顔出すだけでもいいんだ」と思えるわけです。
元々、根が単純ですからね。
飛び込み営業だって、全然OK。
そんな気持ちでした。
「あの会社の総務に知り合い、いない?」
「総務にはいないけど、人事にはいる」
「じゃあ、とりあえずその人を紹介してくれない?」
「いいけど、オタクと取引するように言う力は、俺にはないよ」
「わかってます。そこから先はこちらの企業努力ですから」
なんて、やりました。
で、やると楽しいんですよ。
その頃はちょうど日本電電公社がNTTに変わる頃。
あまり知られていませんけど、印鑑メーカーにとって、会社が引っ越した、社名が変わるというのは需要が伸びる時。
住所が変われば、新しい社判が必要になるし、社名変更なんて、「ここを逃しちゃいけない!」というぐらい大量に需要が発生します。
それがNTTなんて大会社になったら、なんて大会社になったら、尚更のこと。
毎日毎日通いました。
「また来たの?」呆れられることもあったし、人によっては馬鹿にするような態度をとる人もいる。
「元気な顔だけ見られればいい」なんて人ばかりじゃなく、辛い思いもいっぱいしたし、恥もたくさんかいたけど、一生懸命仕事をすると、充実感が出てくるんですね。
昼寝をしていたら、体は楽かもしれないけど、こういう充実感は得られない。
「こういう言い方をしたら、駄目なのか」とか、勉強になることもたくさんあったしね。
結局NTTの注文は取れなかったけど、
「仕事は楽しい」
気がついたら、そんな気持ちになっていたのです。
それまでの仕事は、生活のために仕方なくする事と思っていたのに・・・・・・。
顔のツヤを出すだけで、周りも変わったし、自分も変わった。
これは驚くべきことでした。
斎藤一人さんの話を纏めました。
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