「人は、何度も生まれ変わることで学ぶ」という魂の仕組みを理解すると、もっと楽に生きられます。
努力しているのに報われない気がする時の考え方
カウンセリングで、「あの人ばっかり、神様から優遇されている気がする」という告白をされることがあります。
「あの人」は、職場の同僚だったり、兄弟だったり、友達だったり、ご近所の人だったり、もう何年も会っていない同級生だったりします。
私たちは何度も生まれ変わりますが、その度に、まだやり終えていない自分だけの課題を持ってきます。
課題は、今世で自分の魂を磨くのにぴったりの内容です。
そして、課題が最もはかどる場所や状況を自分で選んで生まれてくるのです。
この「魂の仕組み」を知らないと、人と自分の関係を比べて苦しんでしまいます。
「どんどん出世する同期を見ていると、『なんで、あの人ばっかり・・・・・・』って妬たんでしまいます。
彼女は、同僚からも好かれています。
私は奨学金を借りて大学を出たのに、その人は小学校から私立に通っていたと聞いて、余計みじめになりました」
そんな相談を受けた日に一人さんと会ったので、「魂の仕組みについて知っていたら、きっと人はもっと楽になれますよね」と話してみました。
「そうだね。
そもそも努力っていうのは報われるもんなんだよ。
人と比べていじけてしまう人は、やりたくないことをやってるんじゃないかな、多分。
だって、子供はゲームをやってる時に、『努力してる』とか思ってないもんな」
「そうですね。
報われない気持ちになるのは、努力の仕方が間違っているか、そもそも、もっと他に向いていることがあるからなのかもしれません。
それに、好かれる人にはちゃんと好かれるだけの理由があるから、明るく見習おうって思ってくれるといいんですけど」
「うん。
その人は、もっと自分が得意なことを見つけた方がいいかもしれない。
あとね、人生のスタートって、いい時もあれば悪い時もあるんだよ」
「長い目で見ると、公平なんですよね」
「そうそう、ロングスパンで見ると、全く不公平ではないんだよ。
あなたの定めは、あの世であなたが決めてきたんだよって、どんな家庭に生まれてきたとしても、それを選んだのは自分なんだよ。
その親、その環境、その容姿、その性格じゃないと学べないことがあったの。
それが前提にないから、まるで自分のことを被害者みたいに思ってしまうんだ。
魂の仕組みくらいは公平なものはないってことは、分かっていた方がいいよね」
どれほど順風満帆に見える人でも、目に見えない何かしらの課題を必ず持って生まれてきています。
あなたが知らないだけで、実は、課題に四苦八苦した時代があったり、今でも密かに格闘したりしているかもしれません。
人の表面だけを見て、「気苦労がなく成功している」と妬むのは、勘違いなんです。
もしその人が、初めてのことでも楽にこなしたり、初対面の人にも好かれたりしているのだとしたら、前世までにその分野をすごく頑張ってきたのでしょう。
そして、あなただって、何回も生まれ変わる間にどんどん成長しています。
だから、どんなにダメに思える時でも、いい言葉を使って自分を腐らせないこと。
それが最も大切です。
この世は神様からご招待された、あなたが主役の舞台です。
生まれる前にあの世で胸を躍らさせながら、「神様、私はこんな場面からスタートしたいんです!」って、自分でシナリオを書いたのに、本番を迎えた途端に、「この役は嫌」「こんなセリフ言いたくない」「もっと違う共演者がいい」ってわがままばかり言っていたら、どんどんつまらない舞台になってしまいます。
この時に聞いた一人さんの話がためになるので、そのままご紹介しますね。
「魂は、いいことと悪いことの両方を経験して学ぶようになってるの。
いいことを経験したら、次は悪いことを経験する。
こうやって両方の気持ちを知ると、魂が1つ向上するの。
だから、ものすごくうまくいってるんだよ。
自分が書いてきたシナリオに文句を言ってもしょうがないの。
この世は神様からのご招待なんだから、いかに楽しもうかって思うと、また一つ魂が向上する。
周りを見渡してみると、誰かと自分を比べて悲しい顔をしている不幸な人、自分は自分って明るい顔をしてる幸せな人がいるんだよね。
お手本になってくれる人って、いっぱいいるんだよ」
いつかの前世では、あなたも今の自分のような境遇を「羨ましい」と思うような立場にいました。
そして、今のあなたのことを「羨ましい」と感じている人も、きっとどこかにいます。
みんな自分の課題に一生懸命で、公平な魂です。
そして、代わりばんこに、羨ましがったり、羨ましがられたり、お互い様なんですね。
この魂の仕組みを知っていると、その分だけ心が軽くなります。
「人は、何度も生まれ変わることで学ぶ」という魂の仕組みを理解すると、もっと楽に生きられます。
斎藤一人さんの話を纏めました。
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