自分が何に感動するかがわからなければ、やりたいことを紙に書き出して、できることから始めてみましょう。
感受性豊かだと、さらに感動したくなる出来事が与えられます
「感動屋でないと、人を感動させることはできないんです」
今から10年前、私に大衆演劇の鑑賞を進めながら、一人さんが言った言葉です。
今では、大衆演劇の子をいいかは兄弟の素晴らしいお芝居と舞踊にすっかり魅了されている私ですか、一人さんに言われてから実際に劇場に足を運ぶまで10年を要しました。
でも、もっと前に劇場に行っていたら、もしかするとここまで素晴らしいと感じる役者さんや大きな感動に出会えなかったかもしれません。
「まあ、楽しかったな」で終わってしまった気がします。
やはり、何事にもタイミングがあるのだと思います。
人を感動させられるのは、自分自身が感動する豊かな感受性を持っている人です。
人はどういう時に感動して、涙を流すのか、よく知っていないと人の心を動かすことはできません。
そして、感受性が鈍いと、どんなに心を揺さぶるすごいものが目の前に現れてもちゃんと受け取れず、感動することがますますなくなっていきます。
例えば、あなたは感動したことを誰かに話した時に、「いいね、とっても素敵ね」って喜んで聞いてくれたら、次もその人に伝えたいと思うはずです。
反対に、「ふーん」と興味なさげに返されたら、「この人とは感覚がちょっと違うのかな」と、話すのをやめてしまうでしょう。
神様も同じなんです。
神様が可愛がりたくなるのは、綺麗な風景を見たり、何かを体験したり、味わった時に、「綺麗」「楽しい」「幸せ」って、素直に感動してくれる人なんですね。
感動屋さんには、もっともっと幸せになる経験をさせてあげたくなります。
毎日の中で、自分は感動することが少ないのではないかなと感じたら、感受性を磨く練習をしましょう。
あなたが美しいと感じること、不敵だと思うものにたくさん触れると、感受性と一緒に言葉も豊かになっていきます。
「なんとかして、この感動を人に伝えたい」と思うからです。
そんな感動豊かな表現・表情で言葉にすると、それを聞いている人まで嬉しくなります。
あなたの内神様と、相手の内神様が共鳴するのです。
感受性を磨く方法は、読書でも美術・音楽鑑賞でも山歩きでも食事でも、あなたの「楽しい」と「素敵」が見つかりそうなことなら、何でも構いません。
一人さんがおすすめする観劇も、とてもいいものだと思いますよ。
一人さんと一緒に観劇をした時に、改めて「どうして、大衆演劇をすすめてくれたんですか?」と聞いたことがあります。
「大衆演劇にはね、愛、笑い、涙、夢、義理人情っていう、人生で大切なことが全て描かれているからだよ。
それに、登場人物が少ないから無駄な言葉がないだろう。
いいかい、たった1時間の舞台で、泣いたり、笑ったりできるんだよ。
それって、すごいことじゃないか。
受け身で見ているだけで、あんなに感動させてもらえるんだから」
目を細めた一人さんは、舞台の余韻に浸っているように見えました。
「確かに」と私も深く頷きました。
仕事のことを全て忘れて、一人の観客として座っていると、本当にほっとさせてもらえるなあと思ったのです。
そして、すぐ目の前で役者さんが台中から発する波動が揺らめく舞台は、とても美しくてパワフルなのです。
笑ったり、涙ぐんだり、お客さんたちの反応もとても素直で、掛け声も活気があっていいものです。
役者さんとお客さんの波動が一体になった劇場は、何とも言えない心地よさがあります。
「やっぱり役者さんたちの生のエネルギーはすごいです。
艶やかだけじゃなくて、すごみもあって。
DVDでも感動しましたが、映像では、あんなに強い波動は伝わってこなかったもの。
お芝居の筋も、人生の喜怒哀楽がくっきりしていて分かりやすいです。
だから、若い方からご年配の方まで感動させられるんでしょうね」
そう私が言うと、
「お芝居だけじゃなくて、本もそういう視点で読むと、また面白いもんだよ」と、一人さんが顔をほころばせました。
「私は若い時から、日本中はあちこち旅してるけど、これまでに一度も、『伊豆の踊り子』の薫にも、『雪国』の駒子にも出会ったことがないの。
まあ、現実はそんなものだけど、夢がないと人生は生きられないんだよ。
お芝居や映画や読者がいいのは、今世の自分では触れられない人生が、その中にたくさん出てくるからだね。夢が見られるの」
そういえばと、私は電車の中で出会った2人が恋に落ちるドラマに憧れた高校時代を思い出しました。
私は電車通学ではありませんでしたが、素敵な出会いを想像するだけで、いつもの通学路が楽しくなったものです。
そして、登校してから、憧れの出会いのシチュエーションについて友達とキャッキャしながら話すのも、とても楽しいひとときでした。
好きな人のコンサートやお芝居とを観るのも素敵なことです。
夢がたくさんありますよね。
でも、「感動」は特別な空間に行かなければ見つからないわけではありません。
近所をお散歩して空を眺めたり、お花を見たり、自然に触れるのもとてもいいことです。
もしも、あなたが「私が感動できることは何だろう」と迷ったら、今やってみたいこと、叶えたい夢を紙に書き出してみてください。
「気になるチョコレート専門店に行ってみたい」
「リビングに花を飾りたい」
「俳句を作りたい」というすぐにできそうなものから、
「ヨーロッパを旅したい」
「マイホームを建てたい」という大きな夢まで、思いつくまま自由に書いてくださいね。
その中から、気軽にできることを、まずやってみましょう。
書き出す時に、「でも、これは、叶えられないからなあ」なんて、考える必要はありません。
空想だっていいんです。
あなたがワクワクすればするほど、感性がちゃんと育っていきます。
自分が何に感動するかがわからなければ、
やりたいことを紙に書き出して、できることから始めてみましょう。
斎藤一人さんの話を纏めました。
皆様、いつもご精読ありがとうございます。
お世話になっております。
Youtubeのチャンネル登録よろしくお願いします。
我が儘勝手で申し開きもございません。
上記の赤色のボタンを押してくださいね。
お手数ですが、遠慮なさらずに押して欲しいんです。