悪い言葉の後にいい言葉を口にすると、風向きが変わる
汚い言葉を体に溜めておかない
あなたにとっていらないもの、毒素は、お金と違って、たくさん溜めてめても1つもいいことがありません。
それどころか、ため込んだら病気になってしまいます。
百害あって一利なしです。
しかし、いらないのは、体内の老廃物ばかりではないのです。
先ほど、体にとって必要な栄養を摂り、毒素を入れず、入ってしまったら出すことができれば、体の問題と心の問題の8割以上は解決すると言いましたが、言葉も全く同じ。
いい言葉は栄養になり、悪い言葉、汚い言葉はどこになるのです。
「ツイてる」「嬉しい」「楽しい」「感謝してます」「ありがとう」「幸せ」。
こうしたい言葉を普段から口にしていれば、実際に「ツイてる」ことが起こり、「嬉しい・楽しい」ことが増え、さらに「感謝します・ありがとう」と言いたくなって、「幸せ」を感じることができるんだと、私たちはひとりさんから教わっています。
反対に、「ツイてない」「つらい」「嫌になっちゃう」「もうだめだ」「許せない」「バカヤロウ」と言った、否定的な言葉を口にすると、また言わざるを得ないような出来事が起こるのです。
そして、言った人の運勢をどんどん下げてしまいます。
ある日のことです。
男性の営業スタッフが、「社長、申し訳ありません。車を壊されて、中のカバンを盗まれました」と、青い顔をして報告に現れました。
私は、すぐにピンと来て、こう尋ねました。
「ねえ、車の中で何か言ったでしょ?
もしかして、この野郎とか、馬鹿野郎とか、こんちくしょうとか言わなかった?」
すると、びっくりした表情で、「どうしてわかったんですか!?
訪問して交渉がうまくいかない時は、いつも車の中でそう言ってました」
ね、一人さんの言った通りです。
でも、人間社会に生きていたら、いい言葉だけを吸収して、悪い言葉を一切入れないなんてことはできません。
失敗したと思うこともあるし、後悔して自分を責めることも、人を責めたくなることもある。
心の動きとしては、それが自然なのです。
ですから、それを封じ込めておくのは難しい。
汚い言葉を出さないからって、それは解決したことにはなりません。
溜め込んだら、こもって腐っていくだけ。
宿便と一緒で、どこかで出さなければ、いずれ本当に具合が悪くなってしまいます。
だから、否定的な思いは溜め込まないで、出してしまってもいいんです。
ただし、ポイントがあります。
悪い言葉を言った後に、いい言葉をつけるのです。
先ほどのスタッフを例にとれば、「交渉がうまくいかなかった、畜生、悔しい。でも、勉強になったぞ」とかね。
私も、そうやってずっと訓練してきました。
「頭に来ちゃってさ。でも、私は幸せだわ」とか、「お客さんに怒られたけど、そのおかげで成長できた」とか、口に出して言うんです。
いえ、最初はもちろん無理やりでした。
でも、今では、朝、目が開いただけで、「めちゃくちゃ幸せだ」って思えます。
つまるところ、生きてるって、当たり前のことは一つもなくて、世の中には、朝、目が覚めないでなくなっていたという人もいるのです。
その中で、私は今朝もちゃんと目が覚めて、こうやって生きている。
そういう幸せに気づくと、全てのことに感謝できます。
一人でいる時間を作る
ネガティブな気分が重なった時は、こんな解消法もあります。
それは、「人と会わない」こと。
断食ってあるでしょう。
ずっと食べていると、エネルギーが消化に全部費やされてしまうので、悪いものを排泄するとか、解毒する働きが弱くなってしまう。
断食は、ちょっと勇気が要りますが、例えば、1日食べないだけでも、胃腸が空になるそうです。
そうすると、クタクタの内臓が休まって、また自然治癒力が高まってくる。
それと同じで、人と会いすぎると、相手の言葉に傷ついて落ち込んだり、人に気を使いすぎて空回りしたり、やっぱり解毒な働きが弱まってしまうのです。
それを、社会人だからそんなことを言ってられないって、自分を追い込んだら、本当に病気になってしまいます。
だから、「人断食」をして、心をリセットするのです。
また、落ち込む原因も、一つならいざ知らず、色々なものが絡んでくると、もつれた糸をほどくのはすごく大変です。
一旦離れることで、自分を客観的に見られるようになります。
とはいえ、食べるのをやめるのと同じで、人と会うのをやめるって、それなりに勇気のいることですよね。
今は、「プチ断食」と言って、週末だけとか、夕方5時以降は食べない断食が流行っているようですが、本当に心が疲れているなと思ったら、それぐらいでも、効果は十分あると思います。
あとは、1日のうちで、帰りの電車の中でも、「今は断食中」って思うだけで違います。
「今は、1人でこもる時間」という風に決めてしまうのです。
例えば、会社勤めの人は、ただ電車に乗っていると、「会社の帰りだ」という意識が働いて、つい仕事のことを考えてしまうでしょう。
それって、結局、人と会っている時と同じなんですよ、脳の働きが。
私も、実際そうだったのですが、起きている間中、仕事に対する意識がずっと働いていて、お風呂に入っていても、ベッドに横になっても、「あれは、ああいう風に言えばいいよな」とか、「あの時、こう言ってあげれば良かった」とか、頭の中で、台本を書くみたいにペンが勝手に走ってしまうんですね。
だから、そうした意識に蓋をしてあげる。
「今は、そういうことを考えない時間に当てたよ」って思うだけで、意外に考えが止まったりするものです。
パソコンのように、仕事プログラムのスイッチを強制終了させるような手立てを自分の中に1つでも持っていると、少しは楽になれるんじゃないかと思います。
お酒を飲んで忘れるとか、カラオケで思考を中断するとか、それができるうちは、まだ体が受け止められている証拠。
ただ、体の悲鳴を無視し続けて、本当にセンサーが壊れてしまったら、聞きたくても聞けなくなってしまうから。
「こんなはずじゃなかった」となる前に、今から少しずつ、無理にでもそういう時間を作っていくことが大切かなと思いますよね。
「人断食」で、心をリセットしよう
斎藤一人さんの話を纏めました。
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