考えないことで、損をするのは自分
何も考えないと、どんどんわからなくなる
自分自身に意識を向けない限り、色々なことができにくくなっていくというのは、この講演会で皆さんと一緒に考えたかった、「なぜセンサーが働かなくなったのか」という最初の疑問に対する、1つの答えになっているかもしれません。
それが、近頃は、人間の人生みたいなところにまで影響しているように、私には思えます。
ちゃんとした言葉遣いも、意識しないからどんどんできなくなっていくし、結局、立ったり座ったりということにも、意識を働かせていないから、自分が座った椅子も戻さない人が多い。
扉も開けっ放し、靴も脱ぎっぱなし。
お客様商売をやっているにもかかわらず、そういうことができない人が、すごく増えているんです。
ですから、「椅子をしまいなさい」とか、「脱いだ靴を揃えなさい」とか、「トイレの蓋を閉めなさい」とか、大人に対して言うわけですよ。
もうそうなると、髪型にしても、着ているものにしても同じで、「何で、その格好をなの?」って聞いても、「みんながそうだから」ということになって、自分に似合うとか、似合わないとか関係ないんですね。
結局、自分で考えないことがどんどん増えてくると、自分がやっていることに意味がなくなってくる。
本当に怖いのは、そういうことだと思います。
「先行き不透明の世の中だから、自分の将来も不安だ」って、よく聞きますが、不安とか、恐怖って、本当は、自分から作り出しているものなのです。
それはなぜかと言うと、自分と向き合おうとしないからです。
自分で自分が見えていないのに、10年先は見えるなんていうことはまずありません。
それを、「先が見えなくて不安だ」と言ってしまうのは、実は自分で撹乱しているようなものです。
将来がわからないのは、自分で考えて、自分で道を作ろうとしていないからで、それには、今の自分の現状を見ることが最も大切なのです。
その、初めの一歩が、「体の声を聞くこと」だと、私は思うのです。
水分だけで4日間がお腹が空かなかった!!
そういう私も、仕事と同じくらい、自分が大切なんだと気づいたのは、やっとここ数年のことです。
そのきっかけをくれたのは、なくなった父でした。
父は生前、自分が1台で気づいた会社を、「お前が継ぎなさい」と、口癖のように言っていました。
ところが、何年経っても、社内人事の話が出るどころか、その気配すらありません。
実際のところ、父は私に継がせる意志はなかったのでしょう。
そのうちに、私は私で、一人さんの下で独立することになり、幸せなことに授業がうまくいったので、結局、それっきりになってしまったのです。
それから約20年が経ち、自分もまた、父と同じ立場になって、会社の将来を見据えながら、どういう形で若い人たちにこの会社を引き継いで行ってもらうのがいいのか。
今までにない人生の節目のようなものを考え始めていたんです。
父のようなやり方は、正直言ってしたくない。
気持ちよく渡してやりたい。
でも、できるだけのことはしてあげたい。
生きているうちに、自分にやれることって何だろう?
そんなことを考えていた矢先に、体を見直すような出来事が起こったのです。
まず、体のあちこちに具合の悪いところが出てきました。
もともと、そんなに丈夫な方ではないのですが、ずっと気を張っていましたから、調子が悪いことにも気づかなかったのです。
また、閉経したことで、体調の変化にうまく対応しきれなかったというのも、検査結果が良くなかった原因の一つかもしれません。
一番大きかったのは、肥満です。
これまでに5回、お腹の手術をしたことは先ほどもお話ししましたが、普段から、どうしてもお腹を守ろうとしてしまうんですね。
それで、もうどうしようもなくお腹の周りに脂肪がついてしまったのです。
子供たちからも、「かずみさんは、絶対痩せない」と言われて、そう思い込んでいるところもありましたし、本気で痩せようともしませんでした。
でも、若い人たちに事業を継承していくことが、これからの人生設計の最大の仕事だと思ったら、もっと健康になろう、もっと自分を愛して、大切にしようって思ったんです。
そのためにも、自分の体を見直さなくては。
そう決心して取り組んだのが、ダイエットです。
ただし、それまでも、ダイエットには何度もチャレンジしていました。
でも、一度は痩せても、すぐリバウンドしてしまうんですよ。
脂肪のつきやすい体質を根本的に見直そう。
目標を、「リバウンドしない体にしよう」と決めたのです。
それで、思い切って挑戦したのが、「今、蓄えている脂肪や贅肉で、何日生きられるか」。
野菜ジュースと水、最低限の水分だけは補給することにして、後は一切口にしませんでした。
すると、まるまる4日間、お腹が空かなかったんです。
これには自分でもびっくりしました。
こんなに余剰在庫があったんだ!!
それなのに私は、体の声を無視してきたんだなって。
と同時に、自分を愛していなかったわけではないけれど、やっていることは、自分を愛しているとは言えない行動だったんだなと、つくづく思い知らされました。
他にももちろん、お風呂に入って汗をかくとか、当たり前の努力もしましたよ。
そうしたら、だんだんと体が楽になってきて、体の声が聞こえるようになってきたのです。
1年後。
気がついたら、全てのサイズが落ちていました。
そして、嬉しいことに、検査の結果もどんどん良くなっていたのです。
何をやっても痩せなかった自分に、ちょっと自信が持てるようにもなりました。
人間の体には、必要なエース用を取り入れてもっと良くなろうとする力、いらないものを吐き出す力がちゃんと備わっている。
断食は、そこに気づくきっかけだったのです。
真剣に自分と向き合えば、奇跡は起こる
斎藤一人さんの話を纏めました。
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