家来たちにとって、この「しおからた大将」は、なくてはならない「癒しの存在」だったのです。
- 「しおから大将」が皆に慕われた理由
- 99%「いい人」であっても、1%の「毒」が、あなたの人生を100%ダメにする!!
- 相手の「ゆるさ」をひっくるめて愛していく
- 追伸 上気元でいれば、就職も出世も心配なし!! すべてうまくいく
「しおから大将」が皆に慕われた理由
学生時代、勉強ができた人は、「君、優秀だね」と親や先生から、褒められてきたことでしょう。
また、同級生からも、「君はいいな」と羨ましがられたかもしれません。
そういう時、ちょっと調子に乗ってしまい、掃除や当番をサボったとしても、「あの子は受験勉強が大変だから、まあ、しょうがないか・・・・・・」と大目に見てもらえたかもしれません。
また、勉強ができない子に向かって、「なんでこんなに簡単な問題ができないの?」と言ったとしても、「あの子は優等生だから、そう言われても、しょうがないや」と大目に見てもらえたかもしれません。
しかし、社会に出てから、仕事が忙しいからといって、みんなで交代でやることになっている掃除や当番をサボったとしたら、どうなるでしょうか?
「あいつはずるい」「嫌な奴だ」と、その人に対する評判は一発で下がります。
また、仕事に慣れない部下に向かって、「何でこんなに簡単なこともできないの?」と言ったら、どうなるでしょうか?
部下がその一言に傷ついてしまい、「私の上司が、私の事をバカにするんです・・・・・・」と社長に触れ回るかもしれません。
また、「上司と合わないので、会社を辞めます」と言い出す人がいるかもしれません。
学校時代は通用していたことが、「社会」では通用しなくなる。
学生時代、優等生だった人ほど、そのギャップに悩むことでしょう。
しかし、私に言わせると、「社会」で起こることの方が、正しいのです。
ズバリ言ってしまうと、「社会」というのは、あなたは本当に優秀かどうかを見られるところなのです。
社会に出てから「優秀な人」と言われるのは、仕事の成績がいいことだけを言うのではありません。
ちょっとぐらい大変なことがあっても、いつもニコニコして、楽しそうに働いている人。
「あなたと働けて、幸せです」
「ここの会社で働けて、幸せです」
そんな風に明るく言って、みんなのモチベーションを上げる人。
部下を見かけたら、「がんばってるね」と常に声をかけて、励ます人。
もし部下がミスをしたら、「これは私のミスなんです」と部下をかばって、上に報告する人。
そういう人って、一緒に働いているだけで、パッと心に灯がともります。
「この人のそばにいたい!」と誰もが思うでしょう。
社会に出たら、そういう人を、「優秀な人」と言うのです。
昔の武将の話で、面白い話があります。
ある国に、多くの嫌いから慕われている大将がいました。
この大将は、何か取り立てて、戦で大きな手柄を立てたわけではありません。
料理を作るのが好きで、みんなで集まって酒を酌み交わす時になると、美味しい「しおから」を作ってきて、みんなにふるまっていました。
家来たちは、大将の「しおから」をつまみに、酒を飲むのを楽しみにしていたのです。
大将は、みんながうまそうに酒を飲んだり、歌を歌ったり、踊ったりして盛り上がるのを、ニコニコしながら眺めていました。
家来たちは、日頃は過酷な労働をしていても、「あと何日がんばれば、大将の旨いしおからで、たらふく酒が飲める」と思うと、それを励みに何とか乗り切れたのです。
家来たちにとって、この「しおから大将」は、なくてはならない「癒しの存在」だったのです。
この話のポイントが、わかりますか?
戦で手柄を立てることができなくても、人から慕われることは出来るのです。
何でもいいので、人に好かれることをする。
ほんの小さなことでも、人の心を温めるようなことをする。
それをしていれば、あなたは人から求められ、「社会」という海を、立派に渡っていけるのです。
逆に、どんなに仕事の面では優秀であったとしても、人を傷つけるようなことを平気で言ったり、誠実さにかけるようなことをしていると、「社会」という海は渡っていけません。
「社会」では、あなたの本当の実力が試される。
神は、実に甘い仕組みを作ってくれたものだと思います。
「社会」とは、本当に優秀かどうか試されるところ
99%「いい人」であっても、1%の「毒」が、あなたの人生を100%ダメにする!!
さて、大我で生きて、圧を上げると、もう大抵のことはうまくいきます。
「こういう場合は、こうするといいよね」という例を、細かいエピソードで話していきますから、気軽な気持ちで楽しく聞いてください。
一人さんは常々、こう思ってきました。
「人間関係を征するものが、全てを征する」と・・・・。
例えば、実力や経験があって、人に傷つくことを言ったり、威張ったりする「嫌な人」がいるとします。
その一方で、実力や経験はあんまりないけれど、誰にでも親切で、明るくユーモアのある言葉をかける「いい人」がいた場合、成功を持続するのは、どちらでしょうか?
まさかと思うでしょうが・・・・・・、圧倒的に「良い人」の方です。
成功というのは、「当て続けた人」の勝ちです。
一時的に成功しても、それがすぐになくなってしまうのは、「成功」とは呼びません。
「まぐれ当たり」というのです。
成功し続けるには、どうしても、その人の「人柄」が問われます。
「この人を応援したい!!」
「この人のためなら、どんなことでもしてあげたい」。
そう思われる人が、人に押し上げられ、成功し続けることができるのです。
ですから「人間関係」を学ぶことはとっても大事です。
人に好かれることを学ぶことも大事ですが、「人から嫌われないこと」「人から恨まれないこと」を学ぶことも非常に大事です。
なぜなら、人は99%「いい人」であっても、1%だけ「毒」があると、その「毒」が人生を100%ダメにする。
「毒」というのは、どんな時に出るのでしょうか?
それは人に指摘したり、注意する時に、出やすいものです。
例えば、あなたが会社の上司であり、部下の仕事のやり方について、注意をしなければならないとします。
その時に、みんながいる前で、ズバッということも、「ちょっと話があるんだよ・・・・・・」と呼び出していうこともできます。
人は、どんな人でも、怒られたくないものです。
ましてや、怒られているところを多くの人の前で見せしめにされたり、屈辱的な叱られ方をされたら、怒った人を恨みたくなります。
ちなみに、私の場合は、こんなやり方をしています。
相手に「今日の夜、いい話があるのよ」と笑顔でさりげなく言うのです。
そして、その夜、仕事のやり方に対して、「もっとこうした方が良いよ」とアドバイスするのです。
「いい話」と言ったのには、二つの理由があります。
一つは、「今日の夜、お説教するよ」と言ったら、言われた方は、その日一日中、ビクビクして過ごさなくてはなりません。
長時間、ビクビクさせてしまっては、相手がかわいそうです。
もう一つは、「いい話があるよ」ということで、たとえそれが、相手が注意を受ける内容だとして、相手は「これは自分にとって、いい話なんだ」と前向きに捉えます。
だから率直に受け止めて、改良しようとするのです。
言葉というのは不思議なもので、最初に私が「いい話」と言ってしまうと、その人にとって、必ず「いい話」になるように作用していきます。
これが「言葉の魔法」というものですね。
人に注意をする時って、難しいものですよね。
多くの人の前で、ズケズケ言われてしまうと、傷ついて、殻にこもってしまう人もいるでしょう。
素直になれなくて、「だって、〇〇だったんです」と言い訳したくなる人もいるでしょう。
やはり人にとって、「プライド」というものがあります。
どんなに悪いと思っていることでも、多くの人の前で、プライドを傷つけられるような言い方はされたくない。
それが人の「心理」というものなのです。。
あなたが「注意の仕方」を工夫した時、あなたはますます多くの人から支持されるようになるのです。
注意する時は「いい話があるよ」が一人さん流
相手の「ゆるさ」をひっくるめて愛していく
頭が良くて、優秀な人っていますよね。
そういう人って、頭がいいから、いろんなことに気がついてしまう。
「あの人の、あそこが足りない」とか。
「あの子とは、もっと、こうした方がいい」とか。
よく気が付くのは、素晴らしいことです。
しかし、ちょっとだけ、「心配り」が必要なんですね。
なぜなら、人は誰しも、完璧ではありません。
誰だって、ダメなところがあって、弱いところがあって、すぐにできないこともある。
そういう「ゆるい部分」を持っているんですよね。
相手の「ゆるさ」を受け入れて、それをひっくるめて愛することが、「人を愛すること」でもあるんですよね。
優秀な人って、「完璧主義な人」が多いものです。
あまりに完璧を求めてしまうと、自分も、相手も、一緒にいることが苦しくなってしまう。
だから、時にはわざと「鈍感」になって、相手特徴を合わせたり、相手の気持ちを味わってみることも大切なのです。
優秀な人こそ、時に「鈍感」になる練習をしてみる。
そうでないと、その優秀さゆえに、相手のことを傷つけたり、孤立してしまうこともあるのです。
完璧主義な人ほど、「鈍感力」を身につけていきたいものですね。
優秀な人こそ、時に「鈍感」になる練習をしてみる
追伸 上気元でいれば、就職も出世も心配なし!! すべてうまくいく
今、世の中は不況、不況といわれています。
そうすると、「就職口が見つからなくて、大変なんです」とか、「今パートなんですが、正社員になりたいのに、会社がなかなか登用してくれないんです」とか、そういった声を、テレビや新聞などマスコミでよく聞きます。
ひとりさんに、「今働き口を探すのって、そんなに大変なのかな?」と聞いたことがあります。
それとひとりさんは、こんな風に教えてくれました。
「まゆみちゃん、今、世の中は不況だよね。
でも、実はどこの会社も、好況・不況に関係なく、いつも優秀な人材を欲しがっているんだよ」
「そうか、優秀な人材なら、いくらでも、働き口があるって事だよね。
でも、ひとりさん、優秀な人材って、どんな人のこと?
仕事ができるとか、経験があるとか、その職業に合った資格を持っている人のこと?」
「まゆみちゃん、それよりもね、もっと大切なことがあるんだよ。
いつも上気元な人だよ。
優秀な人材っていうのは、いつも上気元な人のことを言うんだ。
そういう人は、ちょっとぐらい大変なことがあっても、いつもニコニコして、楽しそうに仕事をしているの。
それで、『私はここで働けて幸せです』『皆さんと働けて嬉しいです』って、明るい言葉をいつも言っている人。
そういう人って、どんな会社でも、どんな時代でも、ひっぱりだこなんだよ。
バブルの時は、とにかく人材が欲しかったから、不機嫌な人でも就職することができたよね。
でも、今みたいに、採用される人数が絞られてきたら、上気元な人じゃないと採用されないの。
これって、すごく良い傾向だよね。
不機嫌な人が簡単に受からない時代になったの。
いい時代だよね。
仕事が欲しければ、いつもとびきり上気元でいるの。
必ずいい就職先が見つかるよ」
「なるほどね、ひとりさん。
上気元でいる人って、目立つもんね。
明るくテキパキ、楽しそうに働いている人って、見ているだけで、自分まで元気になるもんね。
自分が社長さんだとしたら、誰でも、絶対に上気元な人を採用するよね」
「うん。だって、そういう人が周りにいる方が、気持ちがいいよね。
あとね、いつも上気元でいる人なら、たとえ、その時は、就職先が見つからなくても、心配しなくていいんだよ。
周りの人って、必ず、その人のことを見ているからね。
例えば、『斉藤さんっていう人、すごく明るくて感じがいいんだよ』『そういう人に、うちの会社に来てもらいたいよね』って、人づてに働き口を紹介されたりすることが、上気元な人には、本当に起きるんだよ。
上気元な人は、周りの人が、放っておかないんだ。
出世する時もそうだよ。
上気元で仕事をしていると、周りの人って必ずそれを見ているの。
そうすると、例えば、何か新しい近くの担当者を決める時には、みんなが『斉藤さんに行ってもらおうよ』『あの人だったらきっといい仕事するよ』って、その人を押し上げてくれるんだ。
その上気元でいると、周りの人がみんなして、その人をどんどん、どんどん、上へ上へと、押し上げてくれるんだよ」
「なるほど。
たとえどんな風になっても、たとえどんな時代が来ても、上気元でいる限り、難しいことは何もないんだね。
ひとりさん、すごく勉強になりました。
ありがとうございます」
仕事に就きたい人、もっと働きたい人、もっと出世したい人、どんな人も、まず、自分がいつも周りの人から見て上気元に見えているかどうかをチェックましょう。
周りの人は、必ず見ています。
そして、あなたの上気元度に点数をつけているのです。
上気元の得点をどんどん加算して行ってください。
どんどん加算されるほど、あなたのことを周りの人は、放っておきません。
必ずあなたのことを、周りの人がどんどん押し上げて行ってくれますよ。
斎藤一人さんの話を纏めました。
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