世の中はパズルみたいなもの。
一人一人がピースをおいて、完成する。
欠点があるからこそ、人に好かれる
何もかも完璧な人って、意外とつまんないよ。
きっちりしすぎてる人って、親近感が湧きにくくて、近寄りがたいだろ？
人間、欠点や足りないところは、むしろあっていいの。
その方が、そばにいて安心するし、好かれるものなんです。
完璧な人間になろうとしなくていいんだよ。
それに、欠点は、長所の裏返しなんです。
例えば、仕事が遅い人は、ひとつひとつの仕事に慎重な人とも言える。
文句をいう人は、いろんな角度で物事を考えることができる人だよね。
細かいことを気にする人は、緻密な事に長けているし、調子がいい人は、どんな人とでもバランスよく付き合える人だよね。
つまり、自分が「欠点」だと思う部分って、人から見ればそのままそれが「魅力」だったりするんだよ。
そう考えると、人間、欠点なんてないんだよ。
だから、自分を卑下する必要はないの。
欠点も可愛く見えてくるものです。
一人さんも、女性が大好きで、いつも素敵な女性に囲まれていたいと考えているの。
それも悪いことではないだろ？
いろんな人間がいて当たり前。
欠点をうまく「強み」に変えちゃえばいいだけなんだよね。
例えば、小さい頃「お前は遊び過ぎだ」と、大人から怒られてばかりいた人は、遊びを考える才能があるということだよね。
これを利点に変えて、新しい企画を考える仕事をしたりすれば、「欠点」と思っていた部分を「強み」に変換することができます。
それに、自分の欠点を補うために、他の人がいると思えばいいんだよ。
苦手なことは、やらないでいい、得意な人が代わりに行ってくれるからね。
一人さんは英語ができないの。
でも、やってる時間がもったいないから、勉強はしなかった。
学校の先生は「斉藤君は英語が出来ない」と思っただろうけど、一人さんは「自分には、英語がいらないんだ」って思ってたんだよね。
英語が必要な時は外国に行く時は、英語ができる人を連れて行くか、通訳が入ればいい。
それで何の問題もないんだよね。
字が下手な人は、上手な人に書いてもらえばいいし、パソコンが出来なければ、できる人を雇えばいい。
そう思うと、楽になれるだろ？
今やっている仕事だって、自分に向いていないと思ったら、誰かにお願いすればいいんだよ。
得意な人に任せた方が早いし、自分でやるよりも正確にできるから。
そのぶん、あなたが得意なことをやってあげればいいの。
得意なことをやった方がうまくいくからね。
一人で完璧を目指すから、辛くなる。
みんなで、助け合えばいいんです。
世の中って、一人一人がパズルのピースみたいなもの。
できることを一人ひとりがパズル用のようにピースを置いていって、一つのものが出来上がる。
それでいいの。それが楽しいの。
たったひとつのピースでパズルを完成しようなんて、無理があるんです。
一人で完璧を求める必要はないの。
できないことは無理にやらなくていい。
やってくれる人が必ずいるからね。
それより今、自分が何を好きで、何なら楽しめるかを考えてみること。
「豊かな心」でいることが大事だよ。
「できないことをやるよりは、できることに全力投球する」って考えれば、そういう仕事が必ず行ってきます。
考え方ひとつで、人生は変わるんです。
お金をかけずに「ゼロからイチ」を生み出そう
仕事って、本当は面白いんだよ。
何よりお金がもらえるからね。
ある「道の駅」のそばで、ゲートボールを楽しんでいた高齢者がいたんだ。
道の駅で自家製の野菜が売れることが分かって、みんなで家庭菜園で作った野菜を売り始めた。
野菜は、飛ぶように売れて、お小遣いが入るようになったら、ゲートボールより野菜を作って売るほうが楽しくなっちゃったんだって。
面白いでしょ？ お金って魅力的なんだよね。
仕事は、利益を生むということが大事なんです。
だから、出資をしないで、いかに利益を伸ばしていくか考えるんだよ。
これがまた、面白いの。
まずは、ただでできること、つまり「ゼロ」から何かを生み出すということをやってごらん。
例えば、あなたがうどん屋さんだったとするよね。
まずは、いつもより念入りに掃除をして、窓もピカピカに磨いておく。
お金を使わずにできることだよね。
そして、お客さんが入ってきたら、笑顔で「いらっしゃいませ」って言ってみる。
そんなことはやっている、という人は、「今日は暖かいですね」と声をかけるとか、誰でもできる些細なことから始めればいいんです。
来てくれた人の顔を覚えて、「お客さん、選手も来てくれましたね」なんて言ってみてもいい。
お客さんだって、お店の人にそう言われたら、次もまたこようという気持ちになるんです。
味も大事だけど、お客さんは魅力的な店主のいる店に入るからね。
こうやって、ただでできる工夫を100も200もやってみるの。
アイデアをいっぱい出して、実行することだよ。
いくら店が古いからと言って、すぐにリニューアルなんてしちゃいけないよ。
まずは、ただでできることが先なんです。
それから、うまくいった人の真似をする事だね。
うどん屋ならうどん屋で成功した人、居酒屋なら居酒屋で成功した人、スーパーならスーパーで成功した人を探すんだよ。
そして、店へ行ってみて、良いところを見つけて、真似すればいい。
そして、それ以上のことを考えれば絶対に勝てます。
サラリーマンだって、企業家だって同じこと。
同じ業種でも同じ年代で、うまくいっている人は自分とどこが違うか、研究してみることだね。
着ている服とか、髪型とか、外見でもいい。
考え方とか読んでいる本とか調べてみるのも良い。
企業の経営者なら、成功者の経営の仕方や社長の経営方を学ぶ。
そこから、自分なりの成功法則を見つけるんです。
人間、百人いれば百通りの成功の仕方がある。
ひとりひとり、職場も働き方も生き方も違うからね。
一人さんの成功法則も、全ての人に当てはまらないかもしれない。
私は、仕事の神様じゃないからね。
自分なりの成功法則を見つけること。
これも仕事の醍醐味なんです。
仕事が面白いと感じるようになると、いろんなアイデアが出てくるものだよ。
これからの時代は、ひらめきやアイデアが、ますます大事になってくるんだよ。
まずはタダで、
「ゼロから何かを生み出す」ことからやってみよう。
「努力」と「根性」の時代はもうおしまい
20世紀は、革命や戦争によって、「力」や「根性」の時代でした。
力で押さえつけて、根性でそれを乗り切ってきた。
今、社会問題になっているパワハラやセクハラなどは、かつての時代の名残なんだよね。
でも、仕事も人生でも、力でどうにかする時代は終わったんです。
大体、2000年周期で、人類のテーマは変わる。
21世紀に入って、「力」から「心」の時代に入ったんだよ。
すぐに変わらないけど、だんだんと「心」が大事になっていく。
心の時代って、人の情け、つまりは「人情」なんだよね。
「人情」って、どういうことか？
例えば、こういうことです。
一人さんのところではね、商品を売るだけじゃないんだよ。
「幸せになる方法」を教えているの。
一人さんの考えをみんなで楽しく勉強していく。
その中で、友達や家族のような愛情が生まれていくんだよね。
こういう人情味のある関係が大事なんです。
こういう人情味のある関係が大事なんです。
この人と仕事がしたい。
このお店で商品を買いたい。
そう思われるような魅力が必要になってくるんだよね。
元号も平成から令和に変わって、「心」の時代から、さらに「豊かな心」の時代になってきた。
これからはさ、どんな仕事をするにしても、豊かな心でいることだよ。
豊かな心になるためには、他人に優しくすること。
人間って、上司や同僚には、優しく接することができる。
でもね、立場の弱い人には厳しくしてしまいがちなんです。
立場が弱い人にこそ、気を配ることだね。
相手が「心の豊かさ」をどれくらい持っている人かを判断する方法がある。
その人が上司だったら、部下にどう接するか見る。
食事でレストランに入った時、ウェイトレスさんにどう注文するかを見る。
ホテルのフロントで、係りの人にどう対処しているかを見る。
これで、その人の「心の豊かさ」は分かるものだよ。
自分が命令できる人、立場の弱い人への対応に、その人の「心」が現れるんだね。
一人さんの会社には、いい人しかいないんです。
お弟子さんや周りのファンの人達もいい人だらけ。
だから、心豊かに仕事ができるんです。
たとえ、「売上を100倍上げるから、仲間に入れてください」っていう、営業マンが現れても。性格が悪いなら断るね。
一人さんの会社は少人数だけど、今の人数で十分だし、心根のいい人に囲まれて仕事をしたいからね。
これからの令和の時代は、心が豊かじゃないと、運はつかめない。
お金も仕事も大切だけど、「心」を磨くことが何より大事だからね。
令和になり、
これからは一層「豊かな心」で働くことが大事だよ。
斎藤一人さんの話を纏めました。
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