「困ったことは起こらない」。
そう考えていると、問題は解決へ向かい出すんだよ。
心配事なんて、あなたに起こるはずがない
「上司とうまくいかなくって困ってるんだよね」
「新しい商品の広告のデザイン、A案にするか、B案にするか、すごく迷ってるんだよね」
こんな風に「困った、困った」って、周りの人に言っている人達はね、「困ったこと」を引き寄せているようなもの。
「困ったことは起こらない」
これは私がよく言う言葉。
こう言っていると、人生は大きく変わっていくんだよ。
人生、生きていれば、嫌なことやトラブルが起きるよ。
私にだって、面倒なことは起きます。
でもこれは、「困ってる」んじゃなくって「学んでいる」ということなんだよ。
人間って「困る」からこそ、「学び」始めるんだよね。
一人さんは中学校の頃から英語ができない。
今のところ特に困っていないけど、外国人の彼女が出来たら困るだろうね。
大切なのは「困った」時、「嫌なことが起きたな」と思わないことなんだ。
「考え方を変える時期だな」
「問題を処理できるように、いい練習ができるな」
と思えば、困ったことにはならない。
問題は解決へ向かうんです。
最近は、人工知能の発達に伴い、人間の仕事がなくなるんじゃないか、と危機感を抱く人も多いようだ。
だけど、心配することなんてないからね。
私たちにはいいことばかりだ。
ニュースでは失業率が増えると言って、不安を煽るような報道もする。
でも、悪い部分を見てもしょうがない。
良い面を見て、それを喜んだ方が得なんです。
どんな時代にいたとしても、「一寸先は闇」なんて思っちゃいけない。
「一寸先は光」だと思うの。
世の中で言われている常識に騙されないことだよ。
それから、日本人って「ものづくり」に向いているの。
相手を思いやる気持ちや、他と融合できる気質があるんです。
日本人がAI(人工知能)を作れば、心のないものではなく、人間の気持ちを察する質の高いものが必ず生まれる。
だから、怖がる必要はないんだよ。
江戸時代に大地震があっても、レスキュー隊は来てくれなかった。
それに、国が家や食料を援助してくれることもなかったよね。
昭和の時代には、今みたいにスマートフォンがなかったから、自分の現場を離れた相手にすぐ伝えることなどできなかった。
そう考えると、今は幸せだよね。
これからは、さらに大きく変わるよ。
救助だって機械化される。
災害予知だってできるようになる。
たとえ、災害が起きても、今以上に被害を減らすことができるようになるんです。
だから、これからの時代は、むしろチャンスだなって思ってごらん。
本当にチャンスが到来するよ。
もし何か問題が起きても、必ずそれを解決する方法はある。
自動車の排ガスが問題になった後、電気自動車が開発されたようにね。
いい気分でいると、心の畑に「良い種」が植わる
人はね、自分の心の中に畑があって、自分の意志で種を植えているんです。
貧しい気持ちでいると、貧しい種をまいちゃう。
すると、実際に貧しくなるようなトラブルが芽を出して、貧しい生活しかできなくなるんだよ。
例えば、会社で上司に怒られて、悪口を言ったとするよね。
すると、また怒られるようなミスをするんだよ。
それとうまくいった人を妬んだりすると、自分にいい話は来なくなる。
自分の思いが、良いことも悪いことも引き寄せてしまうんです。
だからさ、自分の心に「良い種」を植えていくことなんだよ。
良い種を植えるには、「豊かな心」でいることなの。
例えば、同僚が昇進したら、自分のことのように喜んであげる。
「良かったね」って言ってあげるんです。
豊かな心というのは、こんな風に、周りの人を応援してあげられる心、ということです。
こういう気持ちでいれば、自然と自分もいい仕事ができるようになる。
良い種を植えていくと、必ずいい実が実る。
これは道理なんだよね。
一人さんって、中学までしか出てないんだよ。
もちろん、勉強をしたくなかったんだけど、それだけじゃないんです。
1日でも早く社会へ出たかったの。
親は、私は大学へ行かせたがったけど、私自身、学校に行くことが大切なことだと思っていなかったんだよね。
一人さんは人より早く社会へ出て「良かった」と思っている。
「他人より早く社会へ出て得した」というタネをまいていたので、その思いが色々な「よかった」を導いてくれて、その後始めた商売もうまくいったんです。
だから、同級生が大学生の頃には、帝国ホテルで素敵な女性達に囲まれて、彼女達にお茶をおごっていた。
高級車も乗り回していた。
そして、今でも儲かり続けている。
でも、それとは反対に学歴で引け目を感じると、それを引きずったままの人生を歩むことになる。
「引け目を感じている」という、その暗い気分が、自分の心の畑に「悪い種」をまいてしまう。
すると、畑からは「悪い実」しかならなくなっちゃうんです。
「豊かな気持ち」で心の畑にタネを蒔いてごらん。
周りの幸せを一緒になって喜んだり、一生懸命やっている友達を応援したり。
こうやって豊かな気持ちでいると、豊かなことが引き寄せられて、いつしか豊かな実がなるの。
松下幸之助さんはこんなふうに言っている。
「私の財産は、貧乏であったこと、病弱であったこと、学歴がなかったこと、です」ってね。
貧乏だから、お金が欲しいと思って、若いうちから働いた。
学歴がなかったから、いろんな本を読んで勉強した。
そして、病弱だったから、後継者を育てようと思った。
周囲の環境も悪くとらえず、良い方向へ持って行った結果なんだよね。
仕事なんて、何をやってもいいの。
目の前のことでいいんだよ。
それを「豊かな心」でやっていくと、うまくいくようになっているんです。
環境や、生まれ育ちは関係ない。
あなたの「思い」が舵を取って行くんだよ。
自分の中に「良い種」「悪い種」のどちらが植わるかは、
心の持ち方次第で決まるんだよ。
自分一人で100点を取れなくてもいい
会社の中で、営業成績を競うのって、意味があるとは思わない。
順位を棒グラフにして、毎日、社員の成果を評価するって、いい気分にはならないよね?
同じ会社なんだから、全員が一位になって、業績をあげればいいだけなんです。
一人で100万円売り上げても、みんなで100万円売り上げても、会社の利益は一緒。
それなら、みんなで売上を上げた方が楽しいよね。
うちの会社も、商売である以上、10人の社長さんたちの順位はある。
だけど、良い成績の人を称えあって、喜び合う。それだけだよ。
その上で、1位の人が他の人に、どうやったらうまくいくか、やり方を教えてあげるの。
世の中、競争し合いじゃなくて、教え合いなんです。
うまくいっている人が、うまくいかない人にやり方を教える。
それが本当の道理だよ。
いい方法を秘密にしている意地悪な人もいるけど、こういう人は、一時的にうまくいっても、勝ち続けることはできない。
世の中が変化すると、ついていけなくなるの。
人に優しくできない人は、しっぺ返しを食うこともあるんです。
一人さんの知り合いに寺田啓佐さんという酒屋さんがいた。
寺田さんは、晩年、独自の手法で新たな商品を生み出して、「5人娘」「醍醐のしずく」などのヒット商品を次々と送り出した。
彼がすごいのは、この製法や商売の仕方をおしげもなく、世の中の人たちに伝えたこと。
商売の仕方をまとめた小冊子を出したり、本を書いたりしてね。
教える人がいるから、真似できるんだよね。
他の人がうまくいった方法は、、真似すべきだよ。
繁盛している店行くのでもいい。
商品のパッケージを研究するのでもいい。
講演会を聞くのでもいい。
良い部分を真似ていくこと。
うまくいくためにはこの「教え合い」が必要なんです。
いい情報を伝えたり、たくさんのお客さんに広がる方法を教えあったりする。
学校だってそう。
100点を取った人が、みんなに答えを教えてば全員が100点になるだろ?
それじゃ、順位がつけられないって言うけど、全員が答えを知って理解することが大事なんだよ。
お互いに助け合うことで、みんなも成績が上がって、全体が潤うことになるんです。
仕事は「競争し合い」ではなく「教え合い」と「協力し合い」。
これが神の道理なんだよ。
斎藤一人さんの話を纏めました。
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