誰もあなたを幸せにできない!
幸せにできるのは、自分の心だけですと知ってくださいね。
「幸せにしてもらおう」その不幸の依存体質をやめる
今考えると本当に笑ってしまう話です。
OL時代の私の夢は「玉の輿に乗ること」だったのです。
なぜかと言うと、サラリーマン家庭で育った私には、「自分で商売をして、成功して、幸せになる」という発想が全くありませんでした。
だから当時の私にとって、私がお金持ちになる方法は、たった一つ。
「玉の輿に乗ること」、これしかないと真剣に思っていたのです。
その当時、成功法則の本を読んでいたら「夢はできるだけ具体的に描くと、叶う確率が高くなる」と書いてありました。
もう、早速私は、すごいお金持ちの人と出会い、玉の輿に乗った自分を、できるだけ具体的にイメージしました。
「私が結婚する男性は、南の島をもっているくらいのお金持ち。
私はその島に住んでいて、お天気が良い昼間は白いドレスを着て、白いレースの手袋をして、白いパラソルをさして、海に船を浮かべて、優雅な時間を過ごすの。
ペットはね、南の島宝、ウミガメ。名前は太郎。
夜になると、黒いイブニングドレスを着て、執事のじいやが操縦するセスナに乗って、その島から近いカジノまで行って、綺麗なカクテルを飲んで、ちょっとほろ酔いの気分で、また、自分の島にセスナで戻ってくるの」
これが私の夢でした。
真剣にこの夢を叶えようと思っていましたから、この話を会社でもどこでも、大真面目に語っていました。
ところが、とにかく誰に言っても大爆笑。
「そこまで考えるノー天気すごいぞ」
「まゆみちゃんって、面白いこと考えるよね」
とみんなに大爆笑されました。
もちろん、初めて一人さんに出会った時も、この話をしました。
ところが、ひとりさんの反応は、今までの他のみんなと、全く違いました。
全く笑わずに、とってもやさしい笑顔で、私の花を聞いてくれました。
そして、ひとりさんは、こう言いました。
「本当にお金持ちになりたいの?」
「はい、本当になりたいんです!」
ひとりさんは、こぼれるような笑顔でこう続けて言ってくれました。
「それならなれるよ。なりな」
一人さんのこの一言は、大きくて暖かくて包み込むような優しさと愛に溢れていました。
私の運命を変えた、一言でした。
「この人を信じてついて行こう」と、初めて会ったその時に、私は、心から思いました。
それくらい心を惹きつけられました。
そして、何十年経った今も、ひとりさんの魅力に惹きつけられ続けています。
ひとりさんと知り合って何年か経ってあるとき、突然、ひとりさんにこんなことを聞かれました。
「まゆみちゃん、今、もう玉の輿に乗ろうとか、あんまり考えてないだろう?」
「あれ? そういえばそうだね。何でだろ?」
「それはね、まゆみちゃんが、俺と知り合って、自分で幸せになる方法たくさん学んできたからなんだよ。
玉の輿を狙って結婚してもいいけど、本当は、お金持ちと結婚しても、意外とお金って自由に使えないんだよ。
それに、人のお金をあてにするより、本当は自分で稼いじゃった方が早いんだよ。
自分でたくさん稼いで、自分の好きなものを自由に買って、自由に好きなことをするのが、一番幸せなんだよ。
俺は、まゆみちゃんが誰かに頼らなくても、まゆみちゃんの人生が、うんと幸せになる方法を教えてきたんだよ」
「・・・・・・・!」
私は、一人さんの教えの深さと、愛情の深さに、胸が熱くなりました。
その不幸の依存体質をやめる
ひとりさんはにっこり微笑んで、続けて話してくれました。
「今のまゆみちゃんなら、分かると思うんだよ。
幸せっていうのは、誰かにしてもらうもんじゃないんだよ。
自分でなるものなんだよ。
幸せって、自分の心で感じるものなんだ。
まず自分が、幸せの方へ、幸せの方へと目を向けることをしない限り、幸せって感じられないんだよ。
よく「誰か私を幸せにしてくれないかな」って言っている女の人がいるけど、この人は、誰かいい男の人が現れれば、自分を幸せにしてくれるもんだと思っているんだよね。
残念だけど無理だよ。
どんなにいい男の人が現れても、自分のことを幸せにはしてくれないんだよ。
だって「誰かに幸せにしてもらおう」と思うのって、不幸の依存体質だよ。
そんな不幸の考え方のままで幸せになんてなれっこないんだよ。
やめたほうがいいよ。
わかるかい、誰かに与えられた幸せや、何かものに頼って幸せっていうのは、ほんの一瞬しか、まゆみちゃんの心を、満たすことができないんだよ。
必ず、まゆみちゃんのことを裏切るよ。
何故かって言うと、誰かに幸せにしてもらおうとすると、もっともっとってきりがないんだよ。
無限地獄なんだよ。
だから必ず、自分の思い通りにいかなくなる時が来るんだよ。
でも、まゆみちゃんがいつも幸せに目を向けていると、本当の幸せは、自分の心で感じるものだから、絶対にまゆみちゃんのことを裏切らないんだよ。
人生がいつも幸せとふたりづれになるなるんだよ。
だから、幸せになりたかったら、人や物に幸せにしてもらうっていう、不幸の依存体質を止めることだね」
「ほんとだね、ひとりさん。
私の考えって、不幸の依存体質だったよね。
危なかったよ。
ひとりさん、本当にありがとうございます」
「よかったね、まゆみちゃん」
と言ってひとりさんは、本当に嬉しそうに微笑んでくれました。
その後も、ひとりさんから幸せになる方法を学び続け、全く商売の経験のない私が、OLを辞めて、京都でひとりさんの仕事を始めました。
もちろん、一人さんの商売のコツを一つずつ学んで、ひとつずつ実践していきました。
すると、本当に驚く奇跡が起きました。
おかげさまで、京都の高額納税者に名前が載るほど、経済的に豊かになれたのです。
全く想像さえできなかった、予想外のすごい奇跡です。
でも、何よりも最高の奇跡、今、私には、大好きな仲間がたくさんいるということです。
大好きなひとりさんや、大好きなひとりさんのお姉さんの仲間の社長たち、大好きな取扱店さん、大好きなまな弟子さん、大好きなお客様、大好きなスタッフ。
たくさんの大好きな人でいっぱいの、最高の幸せを、いつも心から感じています。
今、私は、本当に心の底から、「玉の輿にのらなくて、良かった」と思っています。
「幸せにしてもらおうという不幸の依存体質を止める」という、ひとりさんから教わっていなかったら、と思うとぞっとします。
私を、常に、幸せの方向に導いてくれるひとりさんに、いつもいつも、感謝の気持ちでいっぱいです。
ひとりさんは、私にとっての幸せの道しるべです。
あなたに欠点はない、あるのは長所と個性だけ
ひとりさんは、いつも私のことを、すごく褒めてくれます。
実際の私より300%大盛りにして、すごく褒めてくれます。
例えば、
「まゆみちゃんの声は、大きくて、よく通る、本当にいい声だね」とか。
「まゆみちゃんは背が高いから、ヒールの高い靴を履くと、颯爽としてかっこいいね」とか。
実はコレ、ひとりさんに会う前に、私がいつも自分の欠点だと思っていた事なのです。
私は小さい頃から声が大きくて、教室でも、先生から「宮本、うるさいぞ! 静かにしろ!」とよく注意されていました。
それから、私は身長164CMで、どちらかと言うと大きい方です。
だから、背の小さめな女の子を見ると、「可愛くて、いいなぁ」なんて、羨ましく思い、自分もできるだけ小さく見せたいと心のどこかで思っていました。
でも、ひとりさんがそんな風に褒めてくれてから、このでかい声を活かそう。
背を低く見せるのをやめようと思うようになりました。
今では、パーティーでも、「乾杯の音頭」を取ったり、ひとりさんが作ってくれた仁義の歌を読み上げたり、大きな声で元気よく、喜んでやらせてもらっています。
そうすると、本当に嬉しいことに「まゆみさんの元気な声を聞いたら、すごくやる気がでました」などと、皆さんから声をかけてもらえるようになりました。
また、普段からも、ヒールの高い靴を履いて、胸を張って歩いています。
この前、ある背の高い女性に「ある背の高い女性に、まゆみさんのおかげで私もヒールの高い靴は堂々と履けるようになりました。すごく気持ちいいですすごく」と笑顔で言ってもらいました。
そんなことがあると、本当に幸せな気持ちでいっぱいになります。
そんな私に、ひとりさんは、こんな話をしてくれました。
「まゆみちゃん、分かるだろ?
まゆみちゃんが背が高いのは、個性なんだよ。
声が大きいのも個性なんだよ。
人間ってみんな、すごく個性的で、とっても素敵なんだ。
それなのに、何で個性を欠点だと思って、押し殺してしまうの?
個性がなくなったら、その人じゃなくなっちゃうんだよ。
そのことは神様が望んでいないよ。
神様は、あなたのその個性を生かして、磨いて磨いて、輝いて行きなさいって言っているんだよ。
それに、自分が欠点だと思っていることがは、実は自分のすごい長所だったりするんだよ。
よく、「学生時代、どんなことで親や先生から怒られていたかい」って聞くと、みんな自分のこんなところがダメだって話をするんだよね。
ところが、意外にも、その欠点だと思ってきたことが、実はその人の個性なんだよ。
例えばね、「遊んでばかりでダメじゃないか」と怒られてきた人は、遊びを考えるのが得意なんだよ。
自分が楽しむコツを知っている人は、人を楽しませることも得意なんだよ。
それって、立派な個性だよね。
もっと言えば素晴らしい長所だよね。
それなのに、ダメな方からだけ自分を見て、「俺はだめだ」「私はダメだ」って、自分で自分を苦しめるようなことばかりしていたら、幸せになんてなれないよ。
自分の頭も体も全て、自分が不幸になるために使ったらいけないんだよ。
人間って、長所と個性しかないの。
自分の個性は、うんと磨いて、伸ばせばいいんだよ。
まず欠点は、自分の個性だっていうことに気づくことだよ。
実は、自分の欠点だと思っているところが、すごい長所や魅力なんだよ。
それに気がついていかしてごらん。
人生が面白いようにうまくいくよ」
あなたが子供の頃、いつも怒られていたことは、何ですか?
ずっと欠点だと思ってきたことは、何ですか?
今、その過去の呪縛を解きましょう。
だって、実はそれが、あなたの最大の長所で、個性なんですから。
追伸 競馬は小銭をかけて馬が走り、商いは自分の人生をかけて自分が走る
車を降り、店に入ると、
「あら、ひとりさん!」
お店のママさんが歓声をあげました。
「今日は北海道から俺のお弟子さんが来てくれてね、何か俺に相談したいことがあるらしいんだけど。2階、いいかな」
「どうぞ、どうぞ。
誰もいませんから、ゆっくりしていってください」
「いつも、ありがとね。
コーヒーふたつと、あとは適当にうまいもん見繕って出してくれる?」
「かしこまりました」
2階へ上がると、
「へぇ~、1回は狭いのに、ここは広々としてるんですね」
私が二階フロアを物珍しげに眺めていると、ひとりさんが「ここなら落ち着いて話ができるだろう。さあ、座ろう」
席について私に、ひとりさんは「ところで、恵美子さんから、街中に2店舗目を出すって聞いたけど、準備は進んでいるのかい」
「いや、それが、なかなか」
「街中だと、ある程度の実績がないと、物件を貸してもらえなくて」
「不動産屋さんって、そういうもんよ。
向こうは向こうで、命がけで商売をしてるんだからな」
「それと貯金が。
少しずつ貯まってきているんですけど、街中の物件を借りるには、あともうちょっと、という状態で」
「そうか。
ま、焦らないことだな。
焦って自分のペース、崩しちゃったら、仕事って上手くいかなくなってくるからな。
あ、そうだ、思い出した」
「どうしたんです、一人さん」
「いい話があるんだよ、お金持ちになる方法、聞きたいかい」
「はい、是非」
ひとりさんは、ニコニコしながら、
「ただね、本当の事って、つまんないの。
だから、たいがいの人は本当の話より、面白い話の方を聞きたがるんだよな」
「あはははは・・・・・」と、私は笑って受け流したけれど、
ひとりさんは話を続けます。
「例えば、競馬で儲かってるっていう話、面白そうなんだよ。
俺は、競馬、やりたかったらやりなって言うんだけど、自分はやらないんだよ。
なんでかと言うと、ああいうのは小バクチっていう」
「小バクチって、どういうことですか?」
「仕事というもの、商いってのは、人生かけてんだよ。
自分をかけて、家族や従業員の生活から何から全部かけて、一切合財かけて、自分が走ってんだよ。
競馬は馬が走るけど、商いは自分が走ってるの。
その自分というものに全てをかける。
それと比べたら、パチンコだろうが、競馬だろうか、小バクチじゃあないか。
だから、そんな小バクチにお金を使って、競馬の予想を立てないで、自分の仕事のことで、次はどんな商売が当たるか予想を立てた方が、よっぽど楽しいんだよ。
競馬やパチンコで儲けてビル建てたって話、聞かないだろ?」
「はい、確かに」
斉藤一人さんのお話を纏めました。
皆様、いつもご精読ありがとう御座います。
お世話になっております。
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我が儘勝手で申し開きも御座いません。
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