「有名になりたい」という夢がいいか、悪いか、議論している間に、時間はどんどん過ぎていくんです。
『歳月人を待たず』
私のお弟子さんの一人、恵美子さんとは専門学校で知り合ったんです。
もともとは、クラスメイトでした。
その頃、恵美子さんは「私は歌詞になるのが夢だったんだ」ということを言っていたんですけれど、私はなんとなく思ったんです。
有名になる、というのが、恵美子さんの「天命」だなって。
普通は「有名になりたい」って言うと、人間性がどうのこうの、色々言われるでしょう。
弟子が「有名になりたい」と言ったら、師匠にたしなめられる。
ところが、私は変わったお師匠さんなので、恵美子さんには、「立派になろうとしちゃいけない」と言ってきたんです。
なぜかと言うと、恵美子さんの「有名になりたい」は天命だから。
それは、恵美子さんにとって、諦められない、捨てられないものだから、それを追い求めるよう、私はすすめてきたのです。
「いいんですか」って、もちろん、いいに決まっています。
諦められないものを追い求めているうちに、「自分を磨かない限り、何ともならないな」ということが起きてくるんです。
その時、どうしても諦められないと、立ち止まって考えるのです。
自分の考え方、話す言葉、行動を「見直そう」ってなってくる。
そうやって成長の階段を一段、また一段と上がろうとする人に天が味方してくれるんですよ。
だから、諦められないものがあるのなら、そこからズレないことです。
「天命」に沿ってやっていると、じわじわ、じわじわうまくいくようになっていますからね。
「有名になりたいだろうが、「お金持ちになりたいだろうがね、どんな山でも、上へ、上へと向かっていけば、いつか必ずてっぺんについちゃうのです。
「人は生き通しだ」という目で使命を見てみると、いろんなことが見えてくるんです。
時間は刻々と過ぎ、今日から明日へと変わっていきます。
時代は変わり、流行も、暮らしの方も、社長の仕組みも変わっていきます。
その中で、変わらないものがあるんです。
例えば、一人さんは、女性が好きなんですが、明日になったら、男性を好きになりますかって、そんなことはないですよ。
山登りが自分の「使命」です、という人も、愛も変わらず山登りが好きで、「今度はあの山に行こう、この山に行こう」なんて考えてる。
「なんで、あんなくたびれるようなことを、わざわざするの?」って周りは言うけど、本人にもよくわからないのです。
分からないけど、なぜか好きなんです。
お金を稼ぐことが自分の「使命」だ、という人もそう、なぜだかわからないけど、好きなんです。
それって、今世だけを見ているから、わからないの。
例えば、お金を稼ぐことが使命だとすると、お金に困ったことがあるとか、お金がないことでバカにされて傷ついたとか、過去世に何かがあるんです。
すると、人の魂には、過去の経験を踏み台にして上に上がろうとする性質があるから、次は、お金を稼ぐという「使命」を持って生まれてくるの。
そういう人はお金持ちを目指して歩き出すと、「人生で大切なものは、お金だけじゃないんだ」とか、「自分も大切、人も大切なんだ」とか、気づいたりする。
そういう気づきを積極的に求める人に、天は味方をしてくれます。
なぜなら、それが「魂の成長」だから。
そして、「魂の成長」こそが一番楽しいことであり、生き甲斐なんです。
斎藤一人さんの話を纏めました。
皆様、いつもご精読ありがとうございます。
お世話になっております。
Youtubeのチャンネル登録よろしくお願いします。
我が儘勝手で申し開きもございません。
上記の赤色のボタンを押してくださいね。
お手数ですが、遠慮なさらずに押して欲しいんです。