義父に殴られ、蔑まれてきた義母。
一人さんから教わった
「お義母さんは、強いね」
という言葉で、状況が変わった。
義父の暴力
私はもう30年以上も、同居している義父の暴力と暴言に、苦しみ続けてきました。
私は24歳で夫の家に嫁ぎましたが、嫁いですぐに、義父の異常ともいえる行動に驚きました。
例えば食事時、自分の好物が出てこなかったり、食卓の調味料の位置がずれているなど、ほんのちょっとしたことで、義母に酷い罵声を浴びせるのです。
「このアマが! 何度言われれば、まともに用意できるんだ!」
「全くの役立たずのくせに! 誰のおかげで飯が食えると思ってるんだ?」
義母が少しでも言い返すと、今度は手や足が出ます。
そばにあるものを掴んで、それで義母の身体や体を、容赦なく叩くのです。
杖で殴られた義母の顔が、「お岩さん」のように紫色に腫れ上がることも、しょっちゅうでした。
そして、義父の行動と共に驚いたのが、夫の態度です。
夫は、目の前で母親が父親に、死ぬほど殴られていても、まるで何事もないかのように知らんぷりをするのです。
「あなた、お義母さんが、あんなに殴られて!
お義父さんを早く止めてください」
私は何度も声を押し殺して夫に言いましたが、夫は、
「俺が子供の頃から、あの太りはずっとああさ。親父が怒り出すと、誰も止められない。親父をを凝らすおふくろも悪いのさ。治るまで放っておけばいいんだよ」
そう言って、自分の部屋に戻ってしまうのです。
息子だというのに、なんて冷たいんだろう。
そんな夫の態度にも、ゾッとするような思いでした。
サイコパス
義父は、だんだん年老いてくると、足が不自由になりましたが、それでも暴力と暴言は全く治りませんでした。
以前のように、義母を殴りたい時に、すぐに側に行けないので、義父はゴムと木切れの手製の「パチンコ」を作ったのです。
そして石を拾ってためておいては、義母が気に入らないことをすると、パチンコで石の玉を飛ばすのです。
石が義母の顔に命中して、うずくまって痛がるのを、笑みを浮かべながら見ている義父・・・・・・。
そんな義父の顔を見ると、背筋が寒くなるようでした。
暴力だけにとどまらず、暴言もますますエスカレートしていきました。
人が家に訪ねてくると、宴のたけなわで、義母の悪口を延々と話し出すのです。
「この女は、若い頃、すぐに男に色目を使いやがって・・・・・・」
あまりに下品な酷い内容なので、話をされた人は、みんな一度に口をつぐんで、うつむいてしまいます。
義母は、お客さんの前でこんな話をされて、一体どんな思いで、この話を聞いているのかと思うと、いたたまれないような気持ちがしました。
義父の暴力と暴言は、次第に、私自身にも及ぶようになりました。
金銭に関して、異様なほどケチな義父は、家族が使うお金を全て監視し、貯金通帳を見ることだけ楽しみにしていました。
ある日、義父が食卓で貯金通帳を見ていたので、そばでテーブルを拭いていると、義父がいきなり私に殴りかかってきたのです。
「お前、俺の金を、見ようとしただろう!」
私が何度「違います!」と言っても、猛り狂った義理父は、私に覆いかぶさり、
「俺の金は、誰にも触らせない!」
「俺の金は、俺だけのものだ!」
大声で怒鳴りながら、何度も私は殴りました。
「このまま、この家にいたら、私の精神状態もおかしくなってしまう・・・・・・」
家を飛び出すことも考えましたが、一人で食べていくすべも、頼れる親戚もありません。
一体何に救いを求めてよいか、全くわかりませんでした。
救世主、斎藤一人さん
そんな時友人が、斎藤一人さんの本を読み、「一人さんの考え方を知るとね、気持ちがとても穏やかになるんだよ」と教えてくれました。
「天国言葉というのがあって、ただそれを言っているだけで、心が落ち着くんだって」
私のような状況にある人が、たった「言葉」を唱えただけで、改善するのでしょうか・・・・・・。
信じられないような気持ちでしたが、とにかく一人さんの本を貸してもらい、天国言葉を唱え始めました。
そして、いつものように義理父の暴言や暴力が始まると、「愛してます、ツイてる、嬉しい、楽しい、感謝しています、幸せ、ありがとう、許します」と「天国言葉」をつぶやいてみたのです。
「天国言葉」をつぶやき始めると、、こんなひどい状況を目の当たりにしているにもかかわらず、私の心の中が、不思議とスーっと楽になるのを感じました。
だった言葉を言っただけで、気持ちがこんなに落ち着くなんて・・・・・・。
「もっと、一人さんの教えを勉強したい」
そう思った私は、成東にある、一人さんのお姉さんのお店に通うようになりました。
ある日のこと、お店に行くと、偶然、お店に来ていた一人さんにお逢いすることができました。
実は、その日の前日も、義父がひどく暴れていたので、私はお姉さんに、「昨日もお義母さんが殴られてね・・・・・・」と何気なく話をしていると、それを聞いていた一人さんが「よし、今から話をしよう。何か困ったことがあったら、みんなで考えよう。一人の話は万人の話だからね。」というのです。
「あのね、そのお義母さんって、強いんだよ。
だって、いくら殴られていても、もう何十年もお義父さんと一緒にいるって事は、お義母さんは相当強いんだっていう見方をしないと駄目だよね。
なんでかっていうと、その夫婦、別れないよ。
何かでバランスが取れて、いいこともあるから、一緒にいるんだよ。
わかるかい?
それを、お義母さんの心配をずっとしていると、あなたがおかしくなっちゃうから。
「お義母さんってすごいなあ。ものすごく強い人だなあ」って見方を変えると、自分もなくになるんだよね。
その夫婦って、変わらないよ。
変わらないから、こっちの見方を変えるしかないの。
見方を変えたら、まずあなたがそのことで嫌な思いをしないで、幸せになれるんだよ。
不思議なんだけど・・・・・・。
見る側の波動が変わると、相手の波動も変わる
波動の世界では、誰か一人が「すごいな! このお義父さんと何十年も連れ添えて、お義母さんってすごい人なんだなあ!」って尊敬の念で見るようになると、その状況の波動が変わるの。
見る側の波動が変わると、相手も波動も変わってくるの。
お義母さん自体が変わってくるの。
これからの展開が変わってくるの。
なぜ、今まで、この状況が変わらなかったというと、「お義母さん、かわいそう。お義父さんは暴君だ・・・・・・・」っていう見方を全員がしていたの。
だから、何も、変わらないの。
その中で、あなただけでも、見方を変えてあげて。
「お義母さん、すごいなあ。強い人だなあ。よくこのお義父さんと一緒にいられるなあ。私だったら、1年ももたないなあ。それを何十年も続けるということは、自分よりも何倍も強い人なんだ」
そういう見方をしてあげると、自分も心穏やかだし、相手も心おだやかですよっていうことなのね」
「・・・・・・」。
一人さんのこの話は、私の胸に深く染み入りました。
そして、こんなに親身になって、一生懸命に教えてくれる。
胸がいっぱいになってしまって、言葉が出てきませんでしたが、私の心の中には感謝の気持ちが溢れてきました。
それ以後、義父が義母を殴るたびに、「お義母さんって、強いなあ」という見方をするようにしたのです。
義母にも何かにつけて、「お義母さんは、偉いよね。すごく強い人なんだね」と声をかけるようになりました。
このことで、私と義母の絆が強くなり、義母が少しずつ明るく、強くなっていきました。
義父に殴られても、「また、やられちゃったよ。でも、私は強いから、大丈夫。今度こそ、おじいちゃんにやり返すよ」と笑って言えるようになったのです。
義理父、死す
そして、現実に、展開が変わりました。
今年の5月、義父が息を引き取ったのです。
今まで義父のことが嫌で嫌でたまりませんでしたが、義父と同居したことで、私は多くのことを学びました。
だって一人さんの教えに出会えたのも、義父がいたからなのです。
義父と私の出逢いは、一人さんの教えを学ぶためにあったからののではないかとさえ思うのです。
「すべての事に意味がある」
そう一人さんはおっしゃっていますが、私と義父との出逢いにも、やはりたくさんの意味があったのです。
斉藤一人さんのお話を纏めました。
皆様、いつもご精読ありがとう御座います。
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