『北風と太陽』という童話がありますよね。人は自分のことを「善」にとられて、初めて行動が変わるんです。
質問1 親の因果は子にめぐる
幼少の頃より、口うるさい両親に、「あれをしてはだめだ、こうしなさい」とか、いろんなことを言われて育ちました。
気がつけば、私も人の親になって、両親と同じことを子供に言っています。
ダメだと思いながらも、ついつい言ってしまうんです。
どうにかしたいのですが、方法が分かりません。
斎藤一人先生に、ご教示いただければ幸いです。
斎藤一人さん
親との因果に悩んでいる人は、たくさんいます。
中には、それが因果だと気づかずに悩んでいる人もいます。
しかし、因果って簡単に切ることができるんです。
因果の切り方をたった一言で説明します。
これで因果はなくなります。
それは「親の言いなりにならない」こと。
つまり、「納得できないことは、親の言うことでも聞かない」ということです。
斎藤一人さんには因果がありません。
なぜなら、斎藤一人さんは常に自分がやりたいことをやっているからです。
因果というのは、人の観念で「これはいけない」と間違って思い込んでしまったり、自分のやりたいことではないことを我慢していると、それが因果になるのです。
自分がやりたいことをやっていたら「すっきりと生きられる」ので、因果ができるわけがありません。
斎藤一人さんはお母さんが大好きです。
でも、大好きだからといって「絶対に、言うことを聞かなければならない」ということはないのです。
どれだけ大好きな人でも、無理に言うことを聞いていると嫌いになります。
斎藤一人さんは「自分の生きたい」ように生きてきました。
もし斎藤一人さんがお母さんの言う通りに生きていたら、大学を卒業して一流企業に勤めているはずです。
それって、斎藤一人さんではないですよね。
でも、多くの人はそれと同じことをしています。
人って実は、「好きなように生きていればうまくいく」ようになっているのです。
では、「親の因果が子にめぐる」のか。
あなたは「親が口うるさい」のが嫌だったはずなのに、それを我慢していると、あなた自身が「口うるさい親」になります。
気がつくと、親と同じことをしているのです。
だから「因果がめぐる」のです。
人は、好きなように生きた方がうまくいくんです。
親や大事な人の言いなりになるのを止めるんです。
好きに生きれば、人生は楽になるんです。
質問2 人生の目的
私は35歳になります。
人生の目的が見つかりません。
気持ちの持ち方を教えてください。
ご意見いただければ幸いです。
斎藤一人さん
あなたの人生の目的は何ですか?
「結婚をして子供を育てること」という人がいます。
「安定した会社に入ること」という人もいます。
「少しでも上の学校に入ること」という人もいるでしょう。
それは本当に、あなたの「人生の目的」でしょうか?
知らないうちに刷り込まれた価値観、思い込み、親や周りの人からの影響、倫理観や義務感で、自分の「人生の目的」を決めていませんか。
あなたが、自分自身の本当の「人生の目的」を生きているのなら、あなたは心からワクワクしているはずです。
あなたが自分らしく生きれば生きるほど、あなたの人生に対する満足感は上がり、「自分の人生を生きている」という実感がわきます。
もし、そうでないのだとしたら、自分の人生を生きていない証拠です。
生きていくために、お金を稼ぐことは必要です。
しかし、あなたの人生はそれだけではないはずです。
もっと自分自身に「率直」になってください。
率直とは、「他人の言うことを疑わない」とか「周りの意見を全て受け入れる」ということではありません。
一番重要なのは、自分の気持ちに率直になることです。
例えば、自分が学校に行きたくないのだとしたら、「自分は学校に行きたくないんだ」と率直に認めることです。
いくら親や世間が学校に行かなきゃダメだ、と言ったとしても、学校に行きたくないなら行かないでいいんです。
そこからどうすればいいか、を考えればいいだけです。
実際に、学校に行かないで好きなようにして、人生うまくいっている人たちがたくさんいます。
自分の感情を大切にし、自分の気持ちに対して率直に生きていれば、人生の目的は自ずと達成されます。
「悔いのない人生」を生きるためにも、自分に率直に生きることが一番大切なのです。
他人や世間の常識や価値観にとらわれず
自分の心の声に率直に従いましょう。
自分の思いや感情に率直に生きてみましょう。
質問3 『北風と太陽』
私はよく面と向かって悪口を言われたり、会ったことのない人にさえも、陰口を叩かれています。
対応方法を教えて頂きたいんです。
よろしくお願いいたします。
斎藤一人さん
世の中には、いろんな人がいます。
一度も逢ったことのない人やあなたのことをよく知らないくせに、あなたの悪口を言ってくるような人もいます。
そういうとき、思わずカッとなって、自分もその人の悪口を言い返したくなります。
でも、これをやっていると、悪口を言ってきた人と、同じレベルになってしまいます。
例えば知り合いから、「〇〇さんがお前の悪口を言っていたよ」と言われたら、こう言えばいいのです。
「何かの勘違いか、冗談で言ったんじゃないの?」
「あいつはそんなことを言う男じゃないよ。俺は、あいつのことが大好きなんだよ」
そうやって頑として、相手の悪口を認めないのです。
そうすると、周りの人が、「お前って、偉いな」と言ってくれます。
そのうち、悪口を言っていた人に、「お前が悪口を言っていた人が、お前のこと、褒めてたぞ」と伝わります。
そうすると、「えっ、その人は俺のこと、褒めてたの」とびっくりします。
その時に、奇跡が起こるのです。
「ああ、オレ、悪口言って、悪かったな.......」と心から思って、その人が変わります。
人間は、自分のことを「善」にとられて、初めて行動が変わるのです。
そういう生き物なのです。
『北風と太陽』という童話がありますよね。
どんなに冷たい風を吹き付けられても、旅人はコートを脱ぎません。
ところが、太陽が暖かい光を注ぐと、旅人は、いとも簡単にコートを脱いでしまいます。
そんな「太陽のような人」であると、悪口を言ってきたような人さえも、相手の心を「善」の方へと変えてしまうことができるのです。
人は自分のことを「善」にとられて
初めて行動が変わるんです。
質問4 言霊の魔法
会社に行けば、陰険も陰険な上司にいじめられ、家に帰れば、嫁か娘が罵声を浴びせます。
気分転換にカフェに入れば、愛想の悪い店員が注文を聞きにも来ません。
私の周りには、嫌な人で溢れかえっています。
本当に嫌になります。
この状況を変えたく思っています。
アドバイスを頂ければ幸いです。
斎藤一人さん
自分の周りに、「困った人」や「嫌な人」がいてるんですね。
すると、大抵の人は、「私の周りに、こういう困った人がいてね......」と悩みながら,
人にそのことを愚痴ったり、相談したりするでしょう。
ところが、これをやっていると、「困った人」や「嫌な人」は、あなたの周りにいつまでも入ることになります。
人が、普段口にしていることと、同様のことを引き寄せます。
「困った人だ」「本当に嫌になっちゃう」としょっちゅう口にしていると、明日もまた同じ言葉を言わなければいけない出来事が起こるようになっているのです。
では、どうすればいいのでしょうか?
「困った人」や「嫌な人」のことは置いておいて、こう言ってみるのです。
「私の周りには、いい人しかいない」
こうやって理想を何度も言い続けていると、ある日突然、奇跡が起こります。
本当に、いい人しか、いなくなるのです。
「困った人」や「嫌な人」は、事情ができて、あなたの近くに来られなくなったり、いつのまにか居なくなってしまいます。
これが「言霊の魔法」というものです。
斎藤一人さんは、いつもこの「言霊の魔法」を使ってきました。
今現実に起きていることなんか、実は、どうでもいいのです。
どんなに嫌な人が現れても、「私の周りには、いい人しかいない」と言っていると、本当にそうなってしまうのです。
「困った人を、懲らしめよう」とか「嫌な人に文句を言おう」とか、自分から手を下さなくても「困った人」や「嫌な人」はいなくなってしまうんです。
それは、あなたが口にする、言葉一つにかかっているのです。
なんとも不思議なことですが、これが「言霊の魔法」なのです。
言葉というものに秘められた、計り知れないパワーなのです。
「私の周りには、いい人しかいない」
理想を言っていると現実になるんです!
言葉一つで、「困った人」や「嫌な人」はいなくなるんですよ。
質問5 まずは自分の幸せ
J・Nさん50代女性
中学生になる息子は重度の自閉症で、言葉も発語がないです。
私にとってはかけがえのない子供ですが、将来を思うと絶望を感じる時があります。
また夫は10代から躁鬱病で、薬を取っていないと大爆発することもあり、こちらも大変です。
私はフルタイムの仕事を二十歳からずっと続けています。
そうでなければ家庭が成り立たないということもあります。
なんとか二人とも成長して、身の回りができるようになり、私ももう少し自分の時間が持てればと願っています。
アドバイスをよろしくお願いします。
斎藤一人さん
そういう風に生まれて、旦那さんもそういう人だし、子供さんもそうで、私がいなくなると大変なことになるといいますが、ある日いなくなると大変なことにはなりません。
あなたが心配するようなことは本来は起きないし、だから自分の時間が少し欲しいとか、自分の幸せ考えたいとか、まず自分の幸せを考えて、自分の時間を作ったり、自分の幸せを優先して考えると、自分の幸せを優先する波動が出るんです。
お子さんだろうが、旦那さんだろうが、人のことを考えすぎて壊れたんです。
少し自分のことを考えた方がいいですね。
誰か一人でもやれる人から考えないと、これはドツボですから、抜け出せなくなってしまいます。
抜け出せるようにあなたからするんです。
旦那さんにこうなってほしいとか、子供にこうなってほしいというのは無理ですから、人のことはどうにもならないんです。
あなたがすることをすれば、周りが変わってくるんです。
電球でも一個つけば、部屋中明るくなります。
全員が暗いんです。
あなただけでも明るくなれば、周りの人が照らされて明るくなります。
質問6 尊敬してるのは自分
A・S18歳女性
斉藤一人さんの尊敬している人は誰ですか?
斎藤一人さん
斎藤一人さんです。
この人大好きです。
ああいう風に生きたいです。
自分の好きな人が人気があるんです。
質問7 魂の叫び
S・Nさん43歳女性
私は20年近く家族に仕送りをしたり、お金の援助をしています。
みんな病気になったので仕方なくです。
最近妹の夫が大病を患い、私が援助することになりました。
自分を犠牲にして今まで頑張ってきましたが、もうそんな生活は嫌です。
自分の欲しいものや、やりたいこともあるのに、そんな思いを殺して生きていくのはもう嫌です。
しかし自分を優先すると家族は生きていけず、路頭に迷います。
行政の援助を受けることを家族にお願いしていますが、本当にそれでいいのか悩んでいます。
斎藤一人さん
嫌ならばやめたほうがいいです。
それで私がお金を送らないと家族が生きていけないと言いますが、もし今日、あなたが死ねば、家族が死ぬかどうか考えるのがいいですね。
それよりも、あなたがお金送るのが嫌なのは、魂の叫びですから、それを送らなくなるとどうなるかといえば、大体みんな病気が治るんです。
そういう風になった時に、心はもう病気ではないんです。
体は後からついてきます。
嫌だという叫びがあるならやめてください。
この人ずっとお金を出してきて、1回目から断っているのではなくて、何十年も出し続けているんですね。
今嫌だと心から思ってるんです。
それが正しい答えですから、長年かけて出した正しい答えです。
薄情で出してる答えではないです。
薄情な人が言ってるわけではないです。
これだけ情のある人が言っている答えなんです。
その魂に従った方がいいです。
だからそのことで悪いことはまず起きることはありません。
追伸 言葉で心をコントロールする
「何があっても上気元で生きるんだ!」と思っていても、ちょっと体調が悪かったり、嫌なことがあれば、機嫌が悪くなることがあります。
そんな時に、手っ取り早く上気元になりたかったら「最高です!」と言えばいいのです。
例えば「私って最高だよね!」とか、「この仕事は最高だよ!」とか、「うちの社長って最高なんです!」といえばいいのです。
何が「最高」なのかは問題ではありません。
とにかく「最高!」って言っていると「最高なもの」を引き寄せるのです。
これを「言霊の魔法」と言います。
口に出していうことで、気持ちは言葉に引っ張られます。
そして言霊の波動は同じ性質のものを引き寄せるのです。
起きる出来事をコントロールすることはできませんし、他人の心を変えることもできません。
でも、私たちは自分の言葉を変えることはできます。
だから私たちは常に「最高ですね!」とか、「幸せだね」とか「楽しいね」といった気持ちが明るくなることがあっ積極的に使って、心を上気元に向けましょう。
斉藤一人さんのお話を纏めました。
皆様、いつもご精読ありがとう御座います。
お世話になっております。
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我が儘勝手で申し開きも御座いません。
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