「褒めるのはどうも苦手で・・・」という人、結構多いと思います。
でも、人を褒めれば回りまわってあなたのもとに返ってきますよ。
さあ、今日からあなたも褒め上手になってみませんか。
人を褒めて、褒めて、褒めまくる
私が事業家として大成功した原因は、三つあると思っています。
一つ目が一人さんに出会えたこと。
二つ目は一人さんに教えてもらったことを素直に受け取り、それを行動につなげたこと。
そして三つめは私自身が、「仕事が大好きだった」ということだと思います。
多くの人は「生活のために」とか、「遊ぶために」仕事をするのでしょうが、私の場合は「仕事が大好きだから仕事をする」のです。
では、なぜ私が「仕事が大好き」になったのかと言うと、それは母が私を褒めてくれたからです。
私は小さい頃から、母が営む雑貨店を、毎日手伝っていました。
すると母はいつも、「えみちゃん、ありがとうね。助かるよ」と言って、私を褒めてくれたのです。
そうやって母が褒めてくれたおかげで、私は仕事が大好きになりました。
思えば一人さんも、私を褒めて指導してくれました。
私は母に、そして一人さんに褒めてもらって、自分の中にある、たくさんの魅力を引き出すことが出来たのです。
「褒める」をおべっかやごますりにしない方法
相手も自分を豊かになる「引き出しの法則」では、とにかく「褒める」に始まり、「褒める」に終わると言っても過言ではないくらい、「褒める」ということが重要です。
「褒める」と言うと、中には「相手におべっかを使いたくない」とか、「周りにゴマすりみたいに思われるのは嫌だ」という人がいるかもしれません。
でも「褒める」とはまさに相手の「良い引き出し」を開ける行為であり、相手にとってもあなたにとっても「運をひらく扉」なのです。
おべっかやごますりに思われるのは、利害関係のある人だけを褒めるからです。
そうではなく、上の人にも下の人にも、ずっと一緒にいる人にもその場限りの人にも、変わらず褒めればいいのです。
「その場限りの人を褒めても、何の得もない」と思われるかもしれませんが、少なくともその場はいい雰囲気になりますし、そうした「利害関係のない人を褒める行為」は、必ずまわりまわってあなたの元に返ってきます。
私がタクシーに乗る度に運転手さんを褒める理由
私はタクシーに乗った時は必ず運転手さんを褒めるようにしています。
たった数分から数十分の間のことですが、お互いに気持ちよく目的地まで行きたいですし、相手を褒めることでその場をとても楽しい場にすることができます。
それにもし、運転手さんがイライラしていたり不機嫌だったりすると自己をにもつながりかねないので、私は安全運転をしてもらうために褒めるようにしているのです。
ただ、中にはなかなかの「強者(ツワモノ)」がいます。
すごく暗かったり、どう褒めていいのか思いつかないような人も時にはいるのです。
そういう時は、「修行が来た」と思って、その運転手さんを褒めるようにしています。
タクシーは私にとって大切な移動の手段であるとともに、「褒める」の練習場でもあるのです。
最初に、自分を「褒める」
なぜ最初に自分を「褒める」のでしょうか?
実は他人を褒めてばかりいると自分が卑屈になってしまうんです。
そこで、自分を褒めてから他人を褒める。
この順番が大事なのです。
「褒める」ことで一番大事なのは、「最初にまず、自分を褒める」ということです。
自分を褒めずに周りの人ばかり褒めていると、だんだん自分が卑屈になってしまいます。
それよりも、心の中で十分に自分のことを褒めた上で周りの人達を褒めると、自分が謙虚になれるんです。
褒められる側も自分に自信がない人に、「あなたすごいですね」と褒められるより、自信があって活躍している人に「あなたすごいですね」って褒められた方が嬉しいですよね。
自分を褒めていると、どんどん自分のいいところが引き出せられるんです。
だから「朝、ちゃんと起きたら私は偉いね」とか、「笑顔で挨拶できる俺って偉いよな」とか、とにかく日常の些細なことでもいいから自分を褒める。
そうすると、また自分を褒めたくなって、それが次の「自分を褒めたくなる行動」につながっていくんです。
「上気元」になると自分だけでなく、相手のいいところも引き出せる
自分のことを褒めているといいところが引き出されて、自分の機嫌も良くなり、「気」も上がります。
つまり「上気元」になれるのです。
人が不機嫌な時って、自分の嫌な面を引き出しているようなものです。
だからうまくいかないし、相手にも悪い印象を与えます。
中機嫌な時って、悪いところは引き出されていませんが、いいところも引き出されていません。
これが「上気元」になると、自分のいいところが引き出されるだけでなく、相手のいいところも見えてきて、お互いに良いところを引き出し会えるようになれるのです。
「人」だけではない。
「物」や「場所」も褒める
褒める相手は人だけではありません。
いつも使っている携帯電話や、自分が住んでいる国・地域も、食べ物も全て褒める。
身の回りの物を褒めて大切にすれば、必ずいいことが起こりますよ。
「褒める」のは、自分や周りの人だけではありません。
言葉のわからない動物はもちろん、物や場所も褒めればいいところが引き出されるのです。
パソコンや携帯電話などの機械類や、使い捨てカミソリなども「役に立ってくれて偉いね」と、褒めて使えば長持ちするだけでなく、性能も上がります。
「気のせい」と言わればそれまでですが、「褒める」ことは「大切にする」ことでもあるのです。
どんなものでも粗末に扱われるよりは、大切に扱われた方が良いに決まっていますよね。
「3褒め」で引き出し力がぐんとアップ!!
私は常に「3褒め」を意識しています。
自分の生まれた国を褒め、海外旅行に行ったらその国のことを褒め、外国にの方にあったらその国のことを褒めましょう。
さらには、自分の住んでいる都道府県や場所も褒めるのです。
どこにいてもその場を褒められる人は、商売をしても上手くいきます。
そして、「物ほめ」。
一流のアスリートはみんな、道具をすごく大事にします。
逆に言えば道具の大切さが分かっているからこそ、素晴らしい活躍が出来るのです。
そして最後は「命褒め」。
私たちが食べているものは、すべて「命」です。
私たちは他の「命」をもらって生きているのです。
「命」に不必要なものは何一つありません。
すべてが神様の与えてくれた素晴らしいものです。
だから私たちは「命」を褒めて、ありがたくいただき、「命」を育み、また次の世代へと「命」をつないで行かなければならないのです。
追伸 二つ以上の悩みが重なった時、壊れるようにできてるの
私は、生まれつき体が丈夫ではありません。
そのせいか、五十歳の時に心臓を悪くしてしまい、一時は医師から、「ペースメーカーを入れる手術をした方がいいかもしれませんね」とまで言われていました。
当時は、ちょっと体を動かしただけで息が上がり、不整脈で胸はドキドキしっぱなし。
血圧もかなり高くなっていました。
あまりにも苦しいものだから、いよいよ本気で、ペースメーカーを入れることを考え始めたのですが、そんな時に一人さんが、私に言ってくれたんです。
「じゅんちゃんさ、何かいろんなことで悩んでるんじゃないのかい? そんなに悩みを抱えていると、ストレスで心臓が止まっちゃうよ。
それって、命を賭けるほどの悩みなのかい? 違うよね」
いやぁ、一人さんは、超能力者ですか!
実はその当時、私はお店の運営のことでものすごく悩んでいたんですね。
どんな風に皆を引っ張って行ったらいいのか、皆が楽しく仕事ができるようにするには、どうすればいいのか。
無い頭で考えるものだから、毎日大変でした。
無理が高じたのか、心臓まで悪くなってしまった。
自分の体調も悪いのに、仕事の悩みも重なって、ストレスはピークに達していたんです。
一人さんには弱音を吐かないようにしていたのですが、やっぱり千里眼のひとりさんは、すべてをお見通しなんですね。
私は観念して、一人さんに病気のことや悩みを打ち明けました。
すると、こんなアドバイスをくれたのです。
「人ってね、一つの悩みなら耐えられるようになってるんだよ。
だけど、悩みが二つ以上重なっちゃうと、壊れるようにできてるの。
だから、鬱のような心の病気になる人でも、肉体的な病気で倒れる人でも、仕事のことで悩んでる時に親が病気になっちゃったとか、必ず悩みが二つ以上重なってるんだよね。
そういう時は、いったん心を整理して、簡単な方の悩みから解決すればいいの。
要するに、悩みを一つ減らせばいいんだよね。
もし、それが難しいんだったら、悩むことによって受けるストレスを小さくしてあげるといいの。
あのね、人間はライオンや熊みたいな猛獣に襲われそうになると、その恐怖によるストレスで、血管が縮んだり、血栓ができたりするんだよね。
なぜかって、もし噛みつかれて出血しても、すぐに血が止まりやすくするためなんだよね。
現代社会ではそういう猛獣に出会うことがない代わりに、ストレスがものすごく大きい。
ストレスって馬鹿にできないんです。
ストレスが原因で、心臓が止まってしまうようなことにもなりかねないんです。
じゃあ、そういう時はどうしたらいいんですかって、悩みができた時には、プラスのことを思い出せばいいんだよね。
心配事に対して、楽しいことをガンガンぶつけるの。
楽しい事って、何でもいいの。
旅行に行きたいな、車が欲しいになって考えたり、美味しいものを食べたり、くだらない冗談を思い出したりするだけでもいい。
そういう時のために、日頃から楽しいことをため込んでおくといいよね」
この話は聞いて、私はとにかく楽しいことをたくさん貯めておくようにしました。
そして、気分がマイナスに落ちた時は、貯めておいた楽しいことを思い出して、次から次へとぶつけてみたんですね。
くだらないダジャレとか、「ホルモン焼きが、食べたいな」「どこそこにドライブに行こうかな」とかそういう事ばかりでしたけど、たったそれだけのことで、本当にストレスが軽減していきました。
面白いのは、100のマイナスに対して、200も300もプラスのことをぶつけると、今度は楽しいことの方が勝ってしまって、悩んでいたはずが、なぜか楽しくなってくる。
イライラしていたはずなのに、逆に機嫌が良くなっちゃうんです。
成功している人もそうでない人も、とかく現代はストレスにさらされる毎日。
一つの失敗、ひとつの悩みをいつまでも引きずっていては、人生にマイナスです。
成功している人は、日頃から「楽しいこと貯金」をうんとしていて、失敗や悩みを瞬時に切り替えられるようにしているんです。
斎藤一人さんの話を纏めました。
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