言っていいこと、悪いこと、判断できたら一年生
正直は正しいという勘違い
元々楽しい友達に囲まれていた私ですが、実は、一人さんと出会う前、私の仕事の人間関係は最悪と言っても良いくらいでした。
でも、一人さんの言う通りにしていたら、仕事の人間関係もみるみる良くなっていきました。
「人を褒める」というのも、その一つです。
「お元気そうですね」
「今日もお綺麗ですね」
恥ずかしながら、それまでの私は、こんな風に人を褒めるということを、ほとんどしてこなかったんです。
褒め言葉も、天国言葉です。
小さな褒め言葉が幸せを呼び、小さな悪口が不幸を呼びます。
人を褒めれば褒めるほど、いいエネルギーが入ってきます。
人が寄ってきてくれて、その人たちが、お金を運んでくれるんですね。
でも、人にかける言葉って、意外と難しいものです。
人の顔を見るたびに、「疲れてません?」「顔色悪いけど、大丈夫?」なんて言う人、いますよね。
自分では相手を気づかっているつもりでも、相手を不快にさせている。
「気づかい」を勘違いしているんです。
褒め言葉だって、自分を褒めたつもりでも、相手は全然褒められた気がしないことって、意外と多いんです。
例えば、痩せている人に、「また痩せたんじゃないですか?」なんて、かえって傷つけている可能性すらありますね。
「言っていいこと、悪いこと、判断できたら一年生」
これは、一人さんのお母さんがよく言っていた言葉だそうです。
一人さんから、こんな話を聞いたことがあります。
「昔、私の知り合いが本を出してみんなと盛り上がっている時に、そこに来た一人の女性が、『この本は、内容はいいけど、表紙が暗くて地味だよね』と言ったんだよ。
この一言で、その場の雰囲気が沈んでしまったんだ。
それはそうだよね。
発売前ならともかく、もう発売してしまっているものの表紙が悪いと言っても、取り返しがつかないよな。
そういう時はただ、『おめでとう。すてきな本だね』って言えばいいんだよ。
『本を出すような知り合いがいるなんて、私は嬉しいです』って。
このぐらいのことが言えないと、言葉づかいの1年生とは言えないよな」
その女性は、他の会話でもしょっちゅう人の気分を下げるようなことを言っていて、みんなから「言葉に毒やトゲがある」と思われて、なんとなく仲間がいなくなってしまったんだそうです。
「人が99積み上げたものを見て、『それ失敗だな』って言うのと、『もうちょいだな』って言うのでは、全然違うんだよ。
『それは失敗だな』って言うと、人って崩れてしまうんだよ」
その場の雰囲気を壊すような言葉や、人をがっかりさせるような話はできるだけしないことが大事ですよね。
一人さんは、こう教えてくれました。
「なんとなく、人間関係がうまくいかない人は、『私は1年生になる前の幼稚園児かな』って、ちょっと考えてみるといいよね。
言葉って、毒を抜いて話すことは、いくらでもできるからね。
フグだって毒を抜きゃ高級魚だからね。
毒を抜いて、愛のある言葉を話すといいよ」
人間関係って、愛のある褒め言葉で、どんどん変わるものなんですね。
たとえ同じことを言うのでも、いい言い方で言うことが人間関係を良くしていきます。
「笑顔が素敵」「いい感じ」は、オールマイティな褒め言葉
人を褒める時は、すぐに、具体的に、分かりやすく、が基本ですが、人を褒められない人のために、オールマイティに使える褒め言葉を二つ紹介しましょう。
一つは笑顔を褒めること。
「笑顔が素敵ですね」なら、老若男女に使えますよね。
「ほめ」にかけては、「まるかん」の社長のひとり、みっちゃん先生が師範級です。
以前、こんなことがありました。
一緒にファミレスに行った時のこと。
オーダーを取りに来た店員の女性が、とても無愛想だったんです。
するとみっちゃん先生が、「お姉さん、笑顔が素敵だね~!」って言ったんです。
ニコリともしない人に向かって笑顔を褒めるなんて、びっくりしました。
そうすると、その店員さん、「そうですか?」ってニコッと笑うんですよ。
で、その後、みっちゃん先生に対してだけ、笑顔で接するようになったんです。
褒めることが、相手の行動をも変えてしまうんですね。
もう一つの褒め言葉は、「いい感じですね~!」です。
いくら相手の「褒めポイント」を見つけようと思っても、どうしても見つからない・・・・・・ってことありますよね?
この言葉は、ある時、何も褒め言葉が浮かばなかった私の口から、とっさに出た一言です。
おそらく相手の心へも、天国言葉としても、あまり強い響きではありません。
だけど、何も言わないよりは、ずっといいでしょ?
人を褒めることで、どんどん、良いエネルギーが入ってきます。
裏返せば、人は、どれほど褒められる機会が少ないか、ということなのかもしれません。
褒められる機会が少ないからこそ、人は、褒められると嬉しいんです。
そうやってまた一つ、楽しい波動が広がるんですね。
昔、私が好きだった映画で、主人公が、ブティックの店員に手を回して、意中の女性を褒めさせるシーンがあります。
店員が、「どれくらい褒めればいいの?」と聞くと、主人公は、「歯が浮くほど」と答えます。
ところが、一人さんの手にかかると、もっとすごいことになっちゃいます。
「よく人は、『またぁ~、歯が浮くようなお世辞言ってぇ〜。
お世辞言っても何も出ないわよ!』とか言うけど、歯が浮く程度だからダメなんだ。
どうせ言うなら『歯が抜け落ちるほど』じゃないと」
歯が抜け落ちるくらい褒めて、褒め抜く。
これは、一種のトレーニングなんです。
「笑顔が素敵ですね~!」
「いい感じですね~!」
是非、試してみてくださいね。
斎藤一人さんの話を纏めました。
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