会社で言えば、あなたがサラリーマンだとすると、給料をくれるのは社長です。
だから社長が喜ぶような仕事をすればいいのです。
仕事でもっと、豊かになる方法
仕事は私たちを豊かにしてくれます。
その仕事でもっと豊かになるためには、仕事の本質を知らなければなりません。
その本質とは「お金を誰からもらっているのか」ということです。
そして、その「お金をもらってる人に喜んでもらう」ということなのです。
商売でいえば、それはお客様ということになります。
だから、お客様が喜んでくれるような良い商品、良いサービスを提供するとともに、もう一つ、おまけをつけるんです。
そのおまけとは、必ずしも値引きや景品をつけるということだけではありません。
あなたの笑顔や感謝の言葉も立派なおまけなんです。
お客様に「得した」と思ってもらえるようにすればいいのです。
同じ100円の商品なら、ブスっとした人から買うより、笑顔が素敵な人から買いたくなります。
その上、「いつも家をご贔屓にして頂いて感謝しています」とか、お客様が喜ぶようなことを言うと、お客様は得した気分になります。
そうすると、また必ずあなたから買おうってなるんです。
会社で言えば、あなたがサラリーマンだとすると、給料をくれるのは社長です。
だから社長が喜ぶような仕事をすればいいのです。
たまに、「私に言われた仕事をしているんだから、社長が給料を払うのは当たり前」っていう人がいますが、その仕事も社長がいなかったらできないし、給料だってもらえないのです。
一人さんは言います。
「日本の社長は大変なんです。
会社として銀行からお金を借りるのでも、日本の銀行は必ず社長個人に保証させるのです。
だから、もし会社が潰れても、あなたは別の会社に行けば仕事ができますが、社長はそうはいきません。
出資した以上に、個人保証もしているので、そのぶんまで返さないと再起できないのです。
サラリーマンにとって一番のお客さんは社長なんです。
だから、『自分は社長にとって使いやすい社員だろうか』と考えることが大切なのです。
日頃から使いやすい人が言うからこそ、社長はその人の意見に耳を傾けようとするのです」
愛の押し出し営業
「人を幸せに導きたい、救ってあげたいと思ったら、汚い格好してちゃだめなんだよ。
清潔にしてても、地味じゃだめなんだよ。
人がパッと見て、『この人かっこいい』とか『素敵!!』と思うような格好をしないといけない。
それが『愛の押し出し』だよ」という一人さんの教えは有名ですが、とにかく一人さんは徹底して押し出しの大切さを教えてくれました。
数年前、新規の取扱店の募集を飛び込み営業でやってみようってことになりました。
その時に「ビシッとしたスーツを着て、顔に艶を出して、光り物をつけて、金のローレックスをして行くんだよ。そうそう修はポルシェに乗って行きな」って一人さんに言われ、まずスーツを買いに行きました。
「金持ちに見えるスーツください」と店員さんに頼んで、金持ちに見えるスーツを買いました。
もともと訪問販売で鍛えた技に、ポルシェという最高の押し出しの効いたスタイルですから、嬉しくて嬉しくてたまりません。
そして、お店を訪問すると、皆さん目を丸くして、私の顔を見ます。
中には「何という格好で来たんだ。ふざけてるのか」という人もいましたが、その人ですら取引を始めてくれました。
この押し出し営業でたくさんのお店と取引ができるようになったので、本当に押し出しって大切なんだと実感しました。
さて、この「愛の押し出し」に大切なポイントがあります。
それは誰もが知っているものじゃないと駄目だということです。
時計なら金のロレックス。
バックはルイ・ヴィトン、車ならベンツ、BMW、ポルシェです(ちなみに、会社は左ハンドルで乗ることが大切です)。
とにかく誰でも知っているからこそ「すごい」ってなるんです。
実は、こんな笑い話があります。
去年の年末に、今年も1年よく顔晴ったから自分へのご褒美に新しくバッグを買いましょう!!と、遠藤社長とヴィトンのバッグを買いました。
ちょうどその頃に、一人さんが「押し出しにはヴィトンのバッグ」という話をしてくれたので、二人で喜んでいたのですが、私たちが買ったバッグは新しいデザインだったので、少々不安がありました。
「一人さん、このバッグはヴィトンだって知ってますよね?」
「大丈夫だよ」。こんな会話をしていました。
ある日、遠藤社長が会議で東京に行った時に、ヴィトンの話で盛り上がり、一人さんが「ところでただおちゃんのバッグはどこのだい?」と聞いたので、「ヴィトンですよ」と答えたら、「ただおちゃん、ヴィトンはLVって書いてなくっちゃだめなんだよ。誰が見てもわかるものじゃないと、押し出しはできないんだよ」と教えてくれたそうです。
会議が終わるとすぐに遠藤社長から電話があり、「おさむ、やっぱりヴィトンはLVだぞ。今から買いに行くけど修はどうする?」
「はい、お願いします」と、仲良く二人でLV(モノグラムという種類)を買いました。
「愛の押し出し」は高級だからできるわけじゃないんです。
誰もが知っているものだからこそできるんです。
そこに一人さんの深い愛があるんですよ。
もっと喜んでもらうために
時計でも一人さんの愛がつまったエピソードがあります。
ある時、一人さんが高級時計のたくさん載っている雑誌を見ていたのですが、「この時計買おうかな?」というのです。
さすが一人さんと思って話を聞いていると、こんな話をしてくれました。
「普通の人は、こんな時計見たことないよな。
もし、パーティーで、みんなにこの時計をさせて写真を撮ったら、みんな喜ぶだろうな」って。
周りにいたお弟子さん達が、「何言ってんの一人さん! みんな一人さんに会いたくてきているんだから、時計なんてなくったって喜ぶよ」と言いました。
するとひとりさんは残念そうに、「じゃあやめるか」といってハサミで雑誌の写真を切り抜き、左腕に貼ってニコニコしていました。
本当に一人さんは優しくて、いつも周りが喜ぶことばかり考えているんですよ。
一人さん流仕事術
今、欧米では不景気に苦しんでいます。
これから日本も、高度成長期を経て成熟期に入った今日、仕事も今まで通りにやっていては生き残れない時代なのです。
一人さんが先日、これからの時代の仕事に対する心構えを話してくれました。
「仕事は仕事と思ってやってはダメなんです。
国営の宿泊施設や娯楽施設なんかが潰れるのは、あの人たちは仕事をやっているからなんです。
じゃあどういう風に思うべきかというと、戦だと思うの。
実際の戦と違うところは、負けても命を取られないんです。
それで、『命を取られないだけ楽ですね』って言うけど、そうじゃないの。
命を取られないということは、こっちが勝っても相手は命を取られない。
だから、負けてもまた相手はどんどん向かってくるの。
だから戦槍スポーツに似てるんだけど、スポーツほど甘くない。
どのように甘くないかというと、スポーツにはルールがある。
『100M走』だったら走る距離は100mって決まってるし、『よーい、どん』で走るけど、仕事の場合は3日前からスタートしてもいいの。
普通のお店は10時に開いて夕方6時に閉まる。
それが、コンビニができて24時間になった。
それで普通のお店は皆負けちゃったの。
それで、この戦に勝つためにはどうすればいいかと言うと、勢いをつけるの。
戦は勢いをつけたほうが勝ちなんです。
それとどうせやるんなら、楽しい方がいいよね。
仕事は何でもありのゲームなんです。
それで、強い奴が勝つのではなく、勝ったやつが強いんです。
剣豪と呼ばれた宮本武蔵は、剣道が強かったから剣豪になれたのではありません。
勝つために相手を徹底的に研究して、相手に、打って出る。
そして、負ける戦をしなかったからこそ、『日本一の剣豪』と呼ばれるまでになったのです」
斎藤一人さんの話を纏めました。
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