確かめもしないで相手を嫌うのは、自分自身で加害者を作り出しているようなものですよね。
加害者を作っているのはあなた自身かもしれない
ある女性は、義理のお母さんがどうしても苦手だと言います。
お義母さんは、何でも自分の思った通りにしたがる強引な性格らしいんですね。
そこで私が「どんな時に嫌だと思うの?」と聞くと・・・・・・なんと彼女は何十年も遡り、自分たちの結婚式の話をし始めたのです。
結婚式の打ち合わせ中に引き出物を選んでいると、お義母さんが「これがいいんじゃない?」と大きな毛布を選んだのだそう。
彼女は「重くてかさばるものは、参列してくれた人の迷惑になる」と思ったのですが、お義母さんへの遠慮から何も言えず、結局、引き出物はその大きな毛布になったと言います。
それ以来、彼女の中では「お義母さんは自分のことを強引に通す人」という認識になりました。
だからお義母さんのことが苦手で、たまに会うのも嫌でしょうがなかったそうです。
つまりこの女性は、何十年も前のことをずっと引きずっていたんですよね。
でも、お義母さんは本当に強引な人でしょうか?
もちろんその可能性もあるとは思いますが、ひょっとしたら、そうじゃないかもしれません。
その女性によく聞いてみると、彼女はお義母さんに、自分の意見を言ったことがないとのこと。
もしかすると、お義母さんの発言に他意はなく、「こういう選択肢もあるよ」「これはどうかな?」と言う、善意の提案をしただけかもしれませんよね。
本当に、お義母さんが強引な人かどうかは、こちらも自分の意見を言ってみなければわかりません。
例えば引き出物の一件なら、可愛く爽やかに、「私はもっと軽くてかさばらない引き出物がいいと思うんですけど」と伝えてみる。
そうしたらお義母さんは、「確かにそうね。じゃあ、あなたはどれがいいと思う?」って聞いてくれたかもしれません。
もしそこでお義母さんが「私の意見が聞けないの!?」なんて怒ったり、いやつ的な態度に出てきたりすれば、こちらもファイティングポーズをとればいい。
それを確かめもしないで相手を嫌うのは、自分自身で加害者を作り出しているようなものですよね。
そもそも、自分の意見を伝えることもしないで、相手にこちらの気持ちを察してもらおうとしても無理な話です。
相手は超能力者じゃないのですから。
育った環境は人それぞれで、感じ方や考え方はみんな違って当たり前。
思ったことはきちんと言葉にしなければ相手に伝わらないのです。
余談ですが、聞くところによると、地方では、大きいものを引き出物にするのが礼儀のところがあるそうです。
私も知りませんでした。
我慢するから嫌いになる
世間では、「我慢してお義母さんの言うことを聞くべきだ」というのが常識だと思われているかもしれません。
でも相手が目上の人だからって、何もかも言いなりになる必要はないのです。
無理に相手に合わせていると、お義母さんに対して「強引で自分勝手な人」というイメージが強くなるだけで、敬う気持ちは湧いてきませんよね。
うわべだけを取り繕っても、いつかボロが出ます。
それなら最初から、気になることは自分の意見を伝えた方が死にたい、依田相手と良い関係を作れるのではないでしょうか。
そもそも自分の意見をちゃんと伝えられたら、相手は嫌な人にはなりません。
だって、我慢する必要がないのですから。
それでもし相手が強引で威圧的に出てくるようなら、こちらも思いっきり言わせていただければいいのです。
なおも相手が攻撃的な態度をやめなければ、もうその人とは縁を切る。
嫌な思いをしてまで一緒にいる必要はないんですよね。
と言うか、それくらい強い意志を持っていると、それが波動として出ますから、相手は嫌な事をしなくなるのです。
相手が嫌なことをしてくるのは、あなたの思いが弱いか舐められているだけ。
あなたが強い気持ちを持てば、相手はその波動を察知しておとなしくなります。
嫌なことをしてこないのですから、もう相手は嫌な人ではありませんよね。
誰かを嫌いになるのは、あなたがその人に対して我慢しているからです。
一つ一つの出来事は些細なことでも、我慢を溜め込むば相手を嫌いになるのは当たり前。
だから今、あなたの周りに嫌な人がいるのなら、それは自分が我慢しているサインだと思ってください。
あなたは、嫌なことを言われたりされたりした時、ちゃんと自分の気持ちを伝えていますか?
正当なる主張は大切です。
もし思い当たることがあって、直接相手に伝える勇気が出ない時は、まずは強い思いを持ってください。
いきなり相手に意見をいうことはできなくても、思いを強くするだけで十分相手の牽制になるのですから。
ムカついた時はさわやかに波風を立てる
先日、ある女性からこんな質問を受けました。
「人に嫌なことを言われて我慢できない時は、どうしたらいいですか?」
繰り返しになりますが、我慢しなきゃいいんですよね。
自分に我慢させる必要はどこにもないのですから。
と言っても、我慢しろと言っているわけではありません。
自分の不快感を、爽やかに伝えることに知恵を使う。
これが正解です。
みんなが不満に感じたことを直球で伝えたり、怒りに任せて剛速球を投げたりするから、相手のとの関係が悪くなってしまうんですよね。
あるいは、「自分さえ我慢すればいい」と自分の気持ちを押し殺すから、自分自身が壊れてしまったり、何かの拍子に大爆発を起こしてしまったりする。
自分の不快感を伝えなければ、相手は永遠にあなたの気持ちには気づきません。
お伝えした通り、正当なる主張は必要なのです。
だから確実に自分の気持ちを伝えつつ、それと同時に、相手の気分を害さないように配慮します。
へんに相手を刺激せず、いかにうまく自分の不快感を伝えるか。
実は私、それがすごく得意なんです。
ちょっとでも気に障ることがあると、すかさず笑顔で、爽やかに伝えるんです。
例えば、「ごめんね、ちょっとその話やめてもらえるかな」とか「ちょっとその話気になるんだけど」とか。
そうするとほとんどの場合、相手は「ごめんなさい、悪気はなかったの」って反省してくれます。
だから謝罪を受けたこちらも水に流して、もうその出来事は忘れる。
これで、人間関係に悩むことはなくなります。
例えば、満員電車で足を踏まれたとします。
相手はわざとやっているわけではないのですから、そこは爽やかに「あの~、ちょっと足が・・・・・・」みたいな感じで伝えたらいいですよね。
こういう伝え方なら、相手もすぐに「ごめんなさい!」と謝ってくれるでしょう。
それをずっと我慢しているから、突然切れて「何するんですか!」なんて怒鳴りつけてしまうわけです。
いきなり怒鳴られたら、相手だってカチンときます。
喧嘩になったら、険悪なムードになったりするのも当たり前ですよね。
だからこそだから、言いにくいことほど溜め込まないで伝える。
でもそこは相手の立場も考えて、穏やかに、かつ可愛く笑顔で。
これが、波風を立てる極意です。
そうやって常に自分の気持ちを伝えていると、相手も「この人は、嫌なことは嫌と言う」と認識してくれますから、そもそも変なことを言ってこなくなりますよ。
嫌な相手は自分の世界からシャットアウト
ちなみに私は生まれてこのかた、周りに嫌な人がいたことはほとんどありません。
それは、私の両親が一人さんと同じような考えを持っていて、
「自分を大切にしなきゃいけない」
「嫌なことを我慢してはいけない」
ということを幼い頃から当たり前に思うように育ててくれたからです。
おかげで私は、自分が理不尽なことをされたり、嫌な人が出てきたりした時はやっつけちゃえばいいし、面倒な相手からは逃げたらいいということを、子供の時から知っていました。
だから私の目の前に嫌な人が出てくることがないんですよね。
たまに出てきても、向こうから立ち去ってくれます。
そういう話をしてもなお、時々、こんな質問を受けるんですね。
「はなゑさんの周りに嫌な人が一人もいないのは、はなゑさんがすごく気が長くて、我慢強いからじゃないですか?」
いえいえ、そんなんじゃない。
何度も言いますが、嫌な相手が出てきたら、本当にやっつけちゃいますから。
意図的に嫌なことをしてくる人は、むしろ簡単なんです。
正面切って「あなた、すごく嫌な人ですね」って言えるから。
わざと嫌なことをしてくるような相手なら、堂々とやっつけていいでしょう?
もしかしたら、みんな(ほとんどの人が)、嫌な人なのに相手から嫌われちゃいけないと思っていませんか?
一人さんも言っていますが、嫌な人から好かれる必要はないのです。
むしろ、面倒な奴だと思われて嫌われた方が、問題が無くなります。
ただ私の場合、相手を嫌いになるまで放置しないんですよね。
最初に「あ、この人ちょっと苦手かもと感じた段階で、距離を置くようにします。
相手に誘われても、「その日はちょっと用事があるので、ごめんなさい」って、うまく断ればいいだけなんですよね。
この方法は、相手が無意識で嫌なことをしていたり、自分より弱い立場にある相手からの攻撃だったりする場合にも有効です。
さりげなく距離を取れば、相手も傷つかないから。
嫌な相手とは、同じ空間で一緒に過ごすことを選ばない。
つまり、自分の気持ちを乱す相手は、最初から自分の世界に入れないわけです。
そうすれば我慢する必要もないし、腹が立つこともありません。
だから嫌いな人がいなくなるのです。
嫌な相手は自分の世界からシャットアウト。
それが、あなたがご機嫌に過ごすための鉄則ですよ。
斎藤一人さんの話を纏めました。
皆様、いつもご精読ありがとうございます。
お世話になっております。
Youtubeのチャンネル登録よろしくお願いします。
我が儘勝手で申し開きもございません。
上記の赤色のボタンを押してくださいね。
お手数ですが、遠慮なさらずに押して欲しいんです。