成功者は常に少数だから、どうしたって少数意見になっちゃうんだよ。
欲を捨てる大多数と、欲を燃やす少数派
これからはどういう時代になりますか、という話なんだけど。
ますます、「正当な欲」を持てない人が増える時代が来る。
あ、これ雑談だから、気楽に聞いててよ。
それで、今の若い子達は、「彼女は、別にいらないです」って。
そういう子が多いんだよ。
生身の彼女よりもバーチャルとか、ネット上で付き合う、架空の彼女とか彼氏の方がいいんだって、知ってる?
俺も、詳しくは知らないけどさ。
携帯のサイトだか、何かで、過去の彼女とか彼氏が出てくるらしいんだよ。
生身の人間より、そっちの方が「いいんだ」って言うの。
それと、毎日付き合って、「付き合う」という言い方も、変なんだけどさ。
ともかくね、本人たちは、付き合ってるつもりでいて、それが結構、生身の彼女や彼氏と付き合うより、楽しいらしいのね。
それから、ちょっと前までは、会社に入ったら、「係長になろう」とかさ。
係長になったら、「次が課長だ、部長だ」って、言ったものだけど。
今は、「出世すると、大変になるから嫌だ」って言うんだよな。
こういう若い人が、これから、どんどん、どんどん、ものすごく増えてくる。
ほとんどの人間が「人生の成功ゲーム」に参加しない世の中になっていくんだよ。
そうすると、これからは、「私は、素敵な彼氏を作るんだ」とか、「いっちょ儲けて、外車でも買って、いい女乗せて」とか、ともかく正当なる欲を持ってる人、「俺は出世するんだ」とかって、やる気のある人間は、ごぼう抜きに出世しちゃうの。
なんでかって、そういう人間の方が魅力的だもん。
そこの二人、どうした?
愛弟子A いや、なんだか話を聞いてたら、嬉しくなっちゃって。
愛弟子B いよいよ、自分たちの時代が来たかって。
そうだよ、すごくいい時代なんだよ。
ただし、やる気のある奴にとってはな。
だから、やる気のある奴は、今の大多数の人が考えてることとは真逆なんだよ。
成功者は、大多数とは反対の方へ、反対の方へと流れるんだよ。
わかるかい?
人と同じことをしてたら、人より、頭一個分、上に出ることはないんだよ。
圧倒的大多数の普通の人と同じことをし、普通の人と同じで、「みんなより、うんと成功したい」は絶対に無理なんだよ。
だって、誰とは言わないけどさ、中学でで納税額一番になっちゃうような人って、変わり者じゃん。
な、世間の常識に縛られてないだろ、俺という人間は。
大多数の意見を聞いていると、俺はみんなと考え方がかなり違うんだよね。
だから、俺が愛弟子たちに教えてることは少数意見。
成功者は常に少数だから、どうしたって少数意見になっちゃうんだよ。
だからといって、間違ってますか? って言うと、そんなことは絶対ない。
だって、一人さんは成功し続けてるんだから、そうだろ。
社会的成功を収められない人が間違ってるとか、不幸だとか、言ってるんじゃないよ。
俺が言いたいのは、そういうことじゃない。
事あるごとに、いちいち周りの意見を聞いて、大勢の人が賛成してる意見に自分を合わせていくのがいいと思ってる人は、普通なんだ。
普通の人は、普通の、幸せを求めればいいんだよ。
普通だからって不幸せとは限らないからな。
ダダ、あなたが、「普通以上に成功したい! 普通程度の幸せじゃ、嫌だ!」と思ってるなら、普通以上のことをやらないと無理だよって。
それを言ってるの。
サラリーマンを辞めて独立する人に必要なもの
愛弟子C 一人さん、質問があるんですけど。
今度、独立をさせていただくんですけど、必要な覚悟は何でしょうか?
斎藤一人さん
独立しちゃうと、覚悟はいらないんだよね。
愛弟子C えっ!? すみません、もう1回、お願いします。
斎藤一人さん
独立するまでに覚悟はいるけど、独立したら、覚悟なんていらないよ。
愛弟子C
覚悟がいるんじゃないんですか?
斎藤一人さん
いらないよ。
だって、独立するということは、社長になるんだよな。
社長業ってね、実はすごく簡単なんだよ。
それから、商売でもなんでも、根性もいらなきゃ、忍耐もいらない。
ちゃんと改良して改良すればいいだけなんだよ。
例えば、ここからラーメン屋で、1日100杯売ったら、儲かるとする。
ところが、30杯しか売れなかったと。
ということは、70分うまくないんだよ。
要は、改良点が70杯分ある。
それをひとつひとつ、改良すれば、いいだけなんだよ。
ごちゃごちゃ言わないで、改良点を探し出して、とっととやりな。
絶対成功するから。
それを、仕事は意地と根性でなんとかなるなんて、スポーツやってるんじゃないでしょって。
よく、お客さんがあまり来ない食べ物屋さんで、「うちの店はこだわってるんです」とか言って、人気のないメニューを改良もしないで、お客さんに喜ばれないものを、意地と根性で出し続けてる。
もう、そういう間違った考え方はやめるの。
神はあなたに苦労させようとして、店を暇にしてるんじゃない。
「間違ってるから、やめなさい」って、神は教えてるだけなの。
仕事がうまくいかない最大の理由
今日ね、みっちゃんとドライブしてたら、面白いことがあったんだよ。
千葉館山に行くと、よく行くラーメン屋があるんだけど、そこの店が繁盛してて、店に入りきれないぐらいお客さんが来てる。
ところが、今日、ドライブしてたら、同じチェーン店の店があったから、「あそこでラーメン食おう」ってなったんだけど。
驚いたね、昼飯時なのに、お客さんは、俺とみっちゃん、たった二人。
チェーン店だから、ラーメンの味は全く同じなんだよ。
ところが、館山の店は繁盛していて、今日、入った店はお客さんがいない。
俺達が食べ終わって店を出るまでの間、お客さんが一人も入ってこなかったの。
みっちゃんは優しいから、店の人に「美味しかったですよ」と言って、チップを置いてきたんだけど。
問題は、同じものを出していて、なぜ、そこの店にお客さんが来ないんですかということなんだよ。
そこで、お客さんがいない方の店は、親子でやってるんだけど、おどおどビクビクしてる。
要するに、味が同じでも人間が違うんだよって言いたいの。
わかるかな。
人間って、何をするのにも、おどおどしてちゃだめなんだよ。
おどおどしたり、ビクビクしたりしてると、その人間からおどおどびくびく波動が出るの。
嘘を言う人がやってる店にお客さんがやってきて、ドアをガラガラって開けた瞬間、「なんか、ちょっと、変な感じ」とか思って、すぐ帰りたくなる。
本当だよ。
いや、心はオドオドビクビクしててもいいの。
「何ともないよ、平気だよ」っていうフリだけでいい。
他の人があなたを見た時に、あなたが堂々としてるように見えればいいの。
どうせ、他人の心の中を見透かすことはできないんだから。
ただ、気をつけなきゃなんないのは、ついうっかり、おどおどビクビクしている胸の内をさらけ出しちゃうことがよくあるんだよ。
例えば、まるかんの社長達が講演活動を始めたときの話なんだけどさ。
初めてだから緊張するでしょう。
それは別にいいの、緊張するのは当たり前なんだよ。
問題は、うちのみっちゃんが、「声が出なくなっちゃう」とか、あああだとか、こうだとか、色々言ったんだよ。
黙ってなよって。
緊張してるかどうかは、黙っていれば、誰にもわかんない。
「口から心臓が飛び出そう」
それを言っちゃうからダメなんだよ。
心臓が口から出たことなんか、人類史上一度もないのに、なんで、そういうこと言っちゃうんだろうね。
自分の不利になることを言っちゃいけないんだよ。
いいかい、動物でもなんでも、ビクビクして、一番弱そうなものから食われるって、決まってんだよ。
見た目だけでもいいから、堂々としてなよ。
オドオドビクビク波動を出しちゃ駄目なんだよ。
そんなことしてたら狙われるぞって。
いいこと、ひとつもないんだよ。
斎藤一人さんの話を纏めました。
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