最短距離を行くことだよ。
お金持ちになるコツ
「自分はお金持ちになりたいんだ」という若者と、この前、話ししたんだけど、みんなにも、教えるからな。
お金持ちになるコツはね、最短距離を行くことだよ。
最短距離というのは、みんなが思ってるのとは違って、何て言うのかな。
例えば、「大阪へ行こう」と思ったからって、いきなり大阪には行けないだろ。
思ったら叶う、って言う人がいるけど、確かに、あの世だったら、思っただけで叶うんだよ。
だけど、この世はそうじゃない。
この世は行動の星。
思って行動しないとダメなんだよな。
だから、「大阪に行くんだ」と思った時、新幹線で行くのか、飛行機で行くのか、車で行くのか、行き方はいろいろあるよね。
いろいろある中で、新幹線で行くことに決めたと。
だけど、大阪行きの新幹線って東京駅から出てるんだよ。
自宅にいながら、いきなり東京駅にワープするって、無理なんだよ。
家でじぃーっと待ってたって、新幹線はあなたの家の前には来ないんだよ。
だから、自分が最寄り駅まで行くしかない。
そうすると、最寄り駅まで行く。
俺の場合は新小岩という駅なんだけど、そこまで歩いて行くとする。
このまま歩いてたって、大阪にはなかなかつかないんだよ。
だけど、新小岩の駅から総武線快速という電車に乗って、東京駅に向かうんだ。
な、スピードが早くなっただろう。
東京駅に着いたら今度は、そこから新幹線に乗り換えて大阪まで行く。
この世には、「加速の法則」というのがあるの。
今すぐできることを一つ一つやる、新小岩の駅まで行けば快速に乗れるの。
東京駅からは新幹線。
そういう風に加速が付いて、すいすい目的地に着いちゃうんだよ。
ところが、中には、まだ一駅しか行ってないのに、「なんで大阪じゃないんだ」と、嘆いて途中下車して駅のホームにあるベンチに座って落ち込んだり、酔っ払って寝たりする人がいるんだよな。
これだと永久に、大阪には着かない。
最短距離というのは、途中下車しないで、目の前に来た電車なんかにちゃんと乗って、一つ一つ乗り継いで行くことなんだよ。
分かりますか?
いきなり大阪が目の前に現れるんじゃないんだよ。
目の前の、今すぐできることを一つ一つやっていくと、いつのまにか到達するんだよ。
もしあなたが焼き鳥屋さんをやりたかったら、まず焼き鳥屋に勤めに行く。
給料が安くたっていいから、とにかく勤めに出て、休みの日にはよその流行ってる焼き鳥屋の研究に行くんだよ。
それと、月1万円ずつしか貯金できなくてもいいから、貯金するの。
その時、月々1万円貯めてても、店を持てないような気になるんだけど、この世には「加速の法則」というのがあるんだよ。
そのうち加速がついて、2万円ずつ貯金できるようになる。
そうすると、前より早くお金が貯まるよな。
さらに次は「うちの店、空いてるから、使いなよ」とかって、協力してくれる人間が現れるものなんだよ。
だから、人は「自分はこうなりたい!」って、目指すところが明確になった時、その都度、その都度、自分が今できることが出てくるの。
目的をもって今やれることが出てくるから、それをやる。
それが最短距離を行く、ということなんだよ。
だから、今、仕事についてなかったら、仕事を探しに行けばいいんだよな。
貯金がないやつは、しっかり働いて貯金するの。
それが最短距離で、これ以上の最短距離って、ないんだよ。
ともかく、「これから戦だ」って時に、自分が石しか持ってなかったら、石をぶつけるの、今できることをやるの。
竹槍しかなきゃ、竹槍で戦う。
そのうち、戦ってるうちに、いろんなものが手に入ったり、するんだよ。
あなたの武器は、あなたが成功の道を歩き出した、その道すがらに落ちてる。
それを一個一個、拾っては歩き、拾っては歩きしながら、人間は、だんだん、だんだん、成功して行くんだよ。
棒ほど願って針ほど叶う
例えば、あなたがラーメン屋をやってるとする。
黙って、ただラーメンを作ってると、普通のラーメン屋なんだよ。
だけど、本当言うと、ラーメン屋だって、四、五軒、店を出せば、ベンツぐらい乗れるんだよ。
一人さんは、何を言いたいかと言うとな、いいかい。
黙ってラーメンを作ってちゃいけないんだよ。
一儲けして、ベンツに乗るんだ!
というつもりでラーメンをやるから、このままじゃベンツにのれっこないと思って、研究するんだよ。
わかるかい?
最初っからベンツに乗るつもりでラーメン屋を始めた人間と、ただ黙々とラーメンを作ってるやつじゃ、結果が違うんだよって、わかるかな?
黙々とやってて、運良くベンツに乗れるようになりました、なんて、そんなことはまずないよ。
富士山を登る時は、「富士山に登るんだ」と思って行くでしょ。
散歩のついでに、富士山のてっぺんまで登ったやつなんか、いない。
気がついたら富士山の上にいました、とか、そんなことは絶対ない。
最初から富士山に登る気で用意していかないと、ダメなんだよ。
だから、ラーメン屋を始めるのでも、大体、このぐらいの時期に、売り上げは、いくら、いくらにするんだ、とか。
店、何軒にするんだ、とかいう目標や計画がないとね、仕事はうまくいかないんだよ。
そういう用意ができてたって、嵐も来ればさ、いろんなことがあるの。
計画を見直したり、中止しなきゃいけない時もあるよ。
だけど、「上にのぼるんだ」と思ってる人間は、今日登れなくても、明日は絶対登れるんだよ。
だって、「登るぞ」と思ってるんだから。
そんなことをやってて、結果、自分がひとかどの者になった時、大概は「自分の成功は奇跡だ」と思うんだよ。
だけど、奇跡じゃないの。
あなたは自分の「自由意志」を使って、夢を描きながら楽しく、目的地に向かって歩いたんだよ。
あなたの力で勝ち取ったんだって言いたいの、俺は。
ここで誤解しないでもらいたいのは、目的を叶えたことが成功なんじゃないの。
夢を描きながら、楽しく人生の旅路を行く人が成功者。
そんな成功者の歩く道が、成功の道。
だから、成功の道は一つじゃない、いくらでもあるの。
だけど、成功の道を歩く時は、お友達がいるんだな。
お友達というのは、「正当なる欲」のことなんだよ。
人間は、何でもできる。
あなたは、なんにでもなれる。
だとしたら、何になりたいんだろう。
安定したいなら、サラリーマンになればいい。
俺たち商人にはボーナスもない、有給休暇もない、資本金もかかる。
店を10年やっても20年やっても、そこの店がなくなったら、通行人に「前にここにあった店、あれは何だったっけ?」って。
忘れられちゃうんだよ、本当に。
わかるかい?
リスクが高いんだよ、俺たち商人は。
リスクの高いものは儲けが多くなきゃいけない。
だから、儲からなきゃいけないの。
棒ほど願って針ほど叶う、って言うんだよ。
儲けるためには、「うんと儲けるぞ」という気持ちがなきゃ、一円も儲からないの。
最近の商人が儲からないのは、儲けを出さないことを、立派だとか、何か、いいことのように思ってる。
あんただって道路を使ってんだから、道路代ぐらいの税金はちゃんと出しなよ。
儲けを出さなきゃいけないんだよ。
儲かんなくったっていいんです。
商人がそんなことを言ったら、漁師が「魚はとれなくったっていいや」と言ってるのと同じだよ。
儲けなかったら、国も自分の生活が成り立たないんだよって。
わかるかい?
俺はみんなに「企業家になれ」「商人になれ」と言ってるんじゃないの。
なりたい人がなればいい。
だけど、はっきり言うけど、最初からベンツ乗るつもりじゃなかったら、乗れないよ。
富士山に登るつもりじゃなきゃ、富士山には絶対、登れない。
サラリーマンだって、「出世して、会社の役に立つんだ」というつもりで働かなきゃやりがいがない。
俺は、そっちの方が絶対面白いんだ、と言ってる。
みんな、それぞれ自分の夢を描いて、成功の道を歩いて行きましょうってことです。
では今日はこれで終わります。
斎藤一人さんの話を纏めました。
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