コンクラーベ

斉藤一人さんです

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斉藤一人さん こんな時代だからこそ、常識にとらわれない

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それは考え方が間違ってるからなんだ。

学校では個性を大事にと教えられたかもしれないけど、個性は、歌い方や服装、女性の好みとかに出すもので、仕事に出すものじゃないの。

 

 

 

商人はお金じゃなくて知恵を出すもの


岐阜に行く前、私が一人さんから言われたのは、「事務所は10坪以下、家賃は10万円以下を目安に探すといいよ」ということでした。

私の手持ちの資金は200万円。

一人さんの弟子になってから、いつかは自分もお店をやらせてもらいたいと思っていましたから、必死で貯金していましたが、200万円貯めるのが精一杯でした。

資金が足りなければ銀行から借りてもいいような気がします。

でも、一人さんは言うのです。

「200万円で成功させられない人間が、どうして2000万円あれば成功すると思うの?

まず200万円で成功させてみな」と。

もちろん、一人さんからの援助は全くありませんでした。

「商人というのは、お金じゃなくて、知恵を出すものなの。

じゅんちゃんは岐阜に行ったから、事務所が部屋を借りなくちゃいけなかったけど、引っ越す必要がなければ事務所は、その時住んでいる所でいい。

広告だって手書きで構わないんです。

最初はほとんどお金を出さないで始めて、儲けが出たら、その範囲でまかないながら、商売を広げていく。

そうすれば、たとえ商売がうまくいかなくても、1円も損をしない。

商売を始める前の状態に戻るだけです。

本人がまたやりたいと思えば、何度でもやり直せる。

絶対失敗しないとわかってるんだから、仕事も楽しくなるよね。

それにお金を使わないでやろうと思えば、どうしても知恵が必要になる。

知恵を出せば出すほど、商売はうまくいくんだよ」


事務所が決まり、いよいよ仕事をスタートさせる準備が整った時、一人さんから「看板は俺がプレゼントしてやるよ」と、言われました。

なんて嬉しい心遣いでしょう。

看板さえかけたら、もう準備は終わりたいという状態にして、看板が届くのを待ちました。

そして、待ちに待った看板を入れた箱が届けられたのです。

開けてびっくり。

なんと一人さんが送ってくれた「看板」は、商品が入っていたダンボールを切ったものだったのです。

書いてあるでしょ、ダンボールに社名が。

あそこの部分。1円もお金を使わない・・・・・・しかし、ここまでとは。

看板? もちろん、店の前に掲げましたよ。

一人さんからのプレゼントですもの。

そうするとね、その看板を見て、お客様が来るんです(通販業務がおもでしたが、店売りもしていたのです)

「お金より、知恵を使え」の言葉が身にしみました。


「屏風とお店は広すぎると倒れるんだよ」


「できるだけお金は使わない」という一人さんの教えに従って、私が事務所と決めたのは、岐阜駅から車で15分ほどのビルの一室。

古くて、汚くて、「ここが人生の再スタートの地点」と思うと、ちょっぴり寂しくなりそうなところでした。

資金が200万円しかないのですから、安いに越したことはないのですが、もう少し広いところを借りられるのではないかと思いました。

すでに『まるかん』の仕事を始めていたお弟子さん達を見ると、いつかは人を雇わなくてはならないということも分かっています。

だったら、最初から少し広めの事務所を借りたほうが効率が良いような気がします。

けれど、一人さんは最初10坪以下で十分だというのです。

「じゅんちゃんはまだ岐阜で、どこが美味しいお店か知らないよね。

食事する所を探している時、狭いけど混んでいて活気がある店と、広くてきれいだけどがらんとした店があるとすると、じゅんちゃんはどっちの店に入る?」

それがやっぱり混んでいるお店です。

美味しいからに違いありませんから。

「だろう。だけど、お客様の数を数えてみると、どっちの店も同じかもしれない。

だけど、店が狭いと繁盛しているように見えるけど、お店が広いと暇な感じに見えちゃうんだね。

そうすると、味は変わらないのに、お客様はどんどん離れていってしまう。

これはね、空きスペースからは『暇な波動』が出るからなんだよ。

お客様は『忙しい波動』に惹かれるから、『暇な波動』が出て行く場所には近づこうとはしないものなの。

場所だけじゃないんだよ。

『暇な波動』は、暇な従業員、暇な時間からも出てくるの。

だから、最初は狭いところがいいの。

それでうまくいったら、少し広くする。

そうやってちょっとずつ、ちょっとずつ広げていくんだよ。

屏風とお店は広すぎると倒れるんだよ」

一人さんの言うように、事務所は古いビルの一室に決めました。


「お店の場所なんか関係ない、むしろ不便な方がいい」


ここでちょっと当時の『まるかん』の販売方法をお話ししておきましょう。

普通、通信販売と言うと、どこか一か所に拠点を置き、オペレーターを雇って、電話やFAX、郵便などで注文を受け付けるという方法を取りますが、『まるかん』のやり方は、それとは違っていました。

はなゑさんは栃木、私は岐阜と言うように、都道府県ごとに担当地域を受け持ち、販売代理店を開きます。

そして、新聞の折り込み広告などチラシを撒いて、お客様からの注文を待ちます。

通信販売だけだったら、どんなに交通の不便な場所でも関係ないのですが、店舗販売もしていましたから、繁華街に事務所を持てれば、人も来やすく、お店の名前も一目につきます。

駅から15分も離れていて平気だろうか、心配でした。

繁華街に事務所を持ちたかったところですが、一人さんの考えはここでも違いました。

場所など関係ない、むしろ、不便な方がいいと言うのです。


「考えてごらん。

例えばラーメン屋が繁華街に店を出しました。
路地裏に出すより成功する確率は高いよね。

ところが場所が悪い所にお店を出した人が、そこまで来てもらうために、味を良くしたり、感じを良くしたり、努力をしたとするじゃない?

『遠いところまで足を運んでくれて、ありがとうございます』と、お茶の一杯も出してごらん。

普通お茶を出したりしない本屋や薬屋でそれをやったら、それだけでお客様は感動してくれる。

近くの本屋に行くより、遠くても、そっちに行った方が楽しいということになるよね。

それでお金がちょっと入ってきます。

そうすると、いい場所に移る。

悪い場所で成功したやり方で、良い場所に出たら、もっと成功するよね。

悪い場所で培ったノウハウで、チェーン展開したら、どこにお店を出しても大丈夫。

ところが、最初からいい場所でやってた人は、路地裏みたいな悪い場所にお客様を呼べるようなノウハウがない。

ちょっと楽をすることが、逆に損になってしまう。

確かに人が来ないところでお店を成功させるのは、大変。
だけど、若い時は、普通の人ができないような苦労をするのが楽しい時なんだよ。

野球で言えば、新人投手がイチロー選手は松井選手に向かっていくようなもの。

草野球でいくら三振を奪っても、あまり嬉しくないし、それ以上上手くはならないけど、イチローや松井に向かってボールを投げるだけでも楽しいじゃない?

一生懸命努力して、イチローや松井に勝てるようになれば、世界のどこに行っても通用する選手になれる。

商売も同じだよ」

 

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商売に個性はいらない。真似が第一


「ゼロから始める商売に失敗はない」と一人さんは言いますが、さすがに通販業務未体験の私に、いきなり販売代理店をさせることはありませんでした。

岐阜に行くことが決まると、すでに『まるかん』のの販売代理店を始めていたはなゑさんと、みっちゃん先生のところで修行をさせてもらったのです。

ここで商品の説明の仕方、電話の対応の仕方、発送方法など、一から教えてもらったのです。

この時一人さんが言ったことにも驚きました。
「はなゑさんやみっちゃん先生の所でやっていることを、一から百まで真似できるようにがんばれ」と言うのです。

これは衝撃的でした。

だって、それまで真似していいなんて言われたことがありませんでしたから。

というよりも、「人の真似をせずに、自分で考えなさい」とか、「個性を大事に」と、散々言われてきましたから。

皆さんも覚えがあるでしょう。

人の真似をすると、「まねっこ、まねっこ」と囃し立てられたことを。

「自分で考えなくてもいいんですか」

と聞くと、一人さんはこう答えました。

「自分のやり方でやってきて、成功してるかい?

してないよね。

それは考え方が間違ってるからなんだ。

学校では個性を大事にと教えられたかもしれないけど、個性は、歌い方や服装、女性の好みとかに出すもので、仕事に出すものじゃないの。

だって、魚を釣る時は、みんなミミズやゴカイを餌にするだろう。

そんなところで、『僕は梅干しが好きだから』と、梅干しをエサにつけても絶対釣れない。

それと同じで、商人はお客様が喜ぶことをするのが仕事で、自分の好みを押し付けるものじゃないの。

特に日本は、それほど地域差がない。

ある地域で成功したことは、絶対他の地域でも通用する。

ファーストフードのお店を見てごらん。

地域ごとにやり方を変えてるかい?」

こう言われてから迷うことなく、真似をすることにしました。

分からないことがあれば、すぐはなゑさんやみっちゃん先生に電話をして聞きました。

 

儲けるコツを隠さないから、もっと儲かる


でも、皆さん、気づきましたか。

真似ができるということは、『まるかん』の販売代理店同士では、隠し事がないのです。

チラシの貼り方一つでも、「ここに貼ったら、お客様が見やすかったらしくて、効果があがった」などという事まで教えてくれるのです。

それどころか、チラシを作るときは、全員が集まって、文章や地図の大きさなどを決めていくのです。

『まるかん』販売代理店の社長たちは、一人さんに「できるだけお金を使わずに商売を始めな」と言われているので、繁華街に事務所を設けた人は、一人もいません。

みんな、事務所があるのは路地裏の目立たないところ。

そんなところにもお客様に足を運んでもらうにはどうしたらいいかを考えて、チラシには地図を大きく書くことにしました。

目印になる建物や店の名前は大きく、チラシの内容も一言一句こだわりました。

例えば、社員旅行で休業する時、普通は「社員旅行のため、〇月〇日から、〇月〇日まで休ませていただきます」ですよね。
でも、『銀座まるかん』では違います。

「〇月〇日から〇月〇日まで社員旅行に行ってきます。

〇日にはお土産を用意して、皆さんのお越しをお待ちしております。

楽しみにしていてくださいね」

シャッターが壊れて、半分しまったままになってしまった時も、「シャッターが壊れています」ではありません。

「シャッターが壊れていますが、中で元気に笑顔で行っています」

とかくのです。

一枚のチラシや貼り紙の文句で、どれほど印象が変わるか、『まるかん』で、ものすごく勉強しました。

だから、たまに温泉に行って、そこで「ご入浴は、午前8時から午後11時までです」などと書かれているのを見ると、無性に直したくなってしまうのです。

「午前8時から午後11時まで、ゆっくりご入浴いただけます」

と書かれている方が、すごく得する気分になりませんか。

これも天国言葉の一つです。

販売促進のポスターを貼る場所にも気を使います。

お店の外と中に最低3枚。

お客様の目線より上に貼ったりしませんし、やっと読めるぐらいの小さい文字など、もちろん書きません。

でも、そのポスターを貼って3日たつのに、貼る前と売上が変わらなかったから、貼る場所を変えてみます。

何度変えても効果がなかったら、今度は内容を変えてみます。

こうしていくうちに、どういう所に貼ったらいいのか、どういう文句で書いたらお客様の心に訴えることができるのか、わかってきます。

『まるかん』の社長達の何より凄いところは、こうした情景を自分一人のものにしないこと。

分からないことを、誰に聞いても、気持ちよく教えてくれるのです。

 

追伸 恋愛も真面目になっちゃだめ!?

 

次に恋愛の話なのですが、恋愛をしている相手が何を考えているのかわからないという人が多いのですが、相手の気持ちがわかる方法みたいなものはあるんですかね?


斎藤一人さん

あるよ。まずね、女の人っていうのは、男よりスケベなんだよ。


そうなんですか?


斎藤一人さん

そう。女の人はスケールがでかくて欲張りなのよ。

愛も欲しいし、幸せにもなりたいし、おしゃれもしたいしね。

だから男よりも長生きをするんだ。


なるほど。では、恋愛においては相手のことを分かりすぎると、逆につまらないものでしょうか?
斎藤一人さん

分かっても面白いのが男と女というものだよ。


分かっても面白いんですね。

斎藤一人さん

言ってみれば、女の人は、おちんちんのついていない男みたいなもの。

オレたちを男が考えていること、望んでいることと同じなんだよ。

ただ女性は、女性だから女性らしくしなくちゃいけないと思っているだけだよ。

俺達となんら変わりはないよ。

だから、男が自由でいたいなら、女性も自由にさせてあげればいいの。

それに、男はいい女が好きだと言うけれど、女性だって同じ。

どんな女性だってイケメンが好きだよね。

それが当たり前なんだ。

男も女も美しい人が好きなものだよ。

そういえば周囲で成功している女性達は、外見も結構美人で、中身は男っぽい人が多いですね。

でも、僕もそうなのですが、恋愛中って冷静な判断ができないことが多いですよね。

一人さんはそんなことはないのですか?


斎藤一人さん

あのね、恋愛だって真面目になりすぎたらだめなんだよ。

例えば、女性だって付き合っている男性と別れて、また新しい彼氏ができることもあるでしょ。

でも、本当なら前の彼氏とも付き合いながら、新しい彼氏とも付き合うぐらいしたたかでいるのが正しいの。

女の人って、欲しかった洋服を一着買ったら、次に欲しい洋服を買うのを我慢して諦めたりすることがあるでしょ。

でも、本当は二着変えることが幸せなんだから。


なるほど。欲しいものが二つ手に入れば当然嬉しいです。


斎藤一人さん

俺のお弟子さん達でも、彼らの波動が一瞬落ちることがあるんだよ。

そういう時は、真面目になりすぎたことが原因だったりするんだな。

世間の常識の方が正しいような気になってしまうことがあるんだ。

そんな時には、一瞬、「真面目」という魔が差すんだよ。

そうなったら駄目だよね。

もちろん、元々真面目なタイプでうまくいっている人ならいいのよ。

でも、そうじゃない人なら、真面目になっちゃうとまずいんだ。

そうなると、だんだんと元気がなくなってくるんだよ。


真面目になると、思いっきり弾けられなくなってしまうんですね。

斎藤一人さん

そう。例えば、結婚している男性に彼女がいるのは本人の自由なんだけれども、そんな男性と付き合う女性は真面目なことを言ってはダメなんだ。

例えば、彼氏に女房と子供がいるのを知っていて付き合っているのに、その相手と「結婚したい」なんて無謀なことを言ったりしてはダメなんだよ。

例えば、俺みたいな変わり者に惚れたのなら、もう、まともな事なんていっちゃだめなの。

だって、日本は一夫多妻というのは許されない国なんだから。


そうですよね。まあ、その女性の気持ちも分からないでもないですが・・・・・・。


斎藤一人さん

そして、女性が一旦そんな真面目なことを言い始めると、男性の方の仕事にも影響してきちゃうの。

そして、結局、女性の方も不幸になってしまう。

でも、女房もちょっと付き合ってはいけないことを知りながら付き合うということは、それだけ魅力があるって言うことでもあるんだよ。


そうですよね。魅力がなければ、そもそもそんな関係にまでなっていないですからね。


斎藤一人さん

でも、そんな発展のない関係に煮詰まってしまうと、女性も安定を求めてついには去っていくこともある。

そして今度は、独身の男と結婚するんだよ。

でも、そんな男性はだいたい常識的な男だから、魅力なんかありゃしない。

だから、そんなことも知らないその女性の友人なんかは、「結婚して幸せになれてよかったね!!」何て言うかもしれないけれど、その女性はただ普通の人になっただけ。

そして、普通に生きるっていうことは、面白くもなんともないんだよ。


安定した普通の暮らしを得た代わりに、面白い人生を失ってしまうのですね。

どちらを選ぶべきか、というのもあるのかもしれませんが。

斎藤一人さん

あのね、俺たちはもともと普通じゃないんだよ。

大体、一人一人が普通じゃないようにできているんだよ。

1億人いたら、一億人全員が違うんだから。
だから、普通っていうのはありえないんだ。

もし、普通の生き方をしていたら、妻子がいる男になんか惚れられないんだよ。

だって、惚れたということ自体が普通じゃないんだから。

だから、社会の常識にとらわれないようにしないとね。


それでも僕たちは、時々社会の常識や固定観念に流されそうになりますけれど。


斎藤一人さん

世界中を敵に回しても、「俺はこんな人間なんだ!!」って胸を張って言い切れるようにならないと。


それは、すごい覚悟だと思います。

それができるとかっこいいですね。


斎藤一人さん

会社の社長が平気でこんなこと言ってしまうのは、この俺くらいだよ。


確かに、経営者は表だってそういう事を言う人は皆無ですね。

保守的なモラリストになりますからね。

でも、一人さんは常識から外れても、人として本当に幸せになるための方法を語ってくれますよね。

そして、その上で女性からの人気だってものすごい。

これも一人さんの本当に幸せになるためのヒントが女性たちに共感してもらえているからだと思います。

 

 

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斎藤一人さんの話を纏めました。

 

皆様、いつもご精読ありがとうございます。

 

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