「心配の対極にある言葉は何か?」というクイズです。
ほとんどの人は私も含め、「安心」と答えました。
心配の対極は?
以前、まるかんの全国会議が東京で行われた時の事です。
一人さんが会議も終盤をむかえた頃に、みんなにクイズを出しました。
それは「心配の対極にある言葉は何か?」というクイズです。
ほとんどの人は私も含め、「安心」と答えました。
でも、そこで一人さんから出た答えはこうです。
「私はあなたのことを信じています」
私はこの言葉を聞いた時に、父と母の顔が浮かびました。
私が生まれた時の体重は3600グラムと大きく、そのまま小学6年生まで成長し続けて、卒業する頃には何と身長は172CMもありました(その後、体の成長はピタッと止まりましたが)。
だから私は幼稚園の頃も目立つ存在で、そのことが原因かどうか分かりませんが、毎日毎日送り迎えに来る送迎バスに乗ると、一人の保父さんからなぜか頭を叩かれるといういじめにあっていました。
そんなある日私は、走り出した車のドアを閉めに行った保父さんをめがけて、後ろから思いっきり体当たりして道路に突き落としてしまいました。
そして次の日、私と母は園長に呼ばれ次のように言われました。
「お宅のお子さんは頭幼稚園では預かり入れませんから退園してください」
園長の話を聞いている母に幼い私は、
「僕が悪いんじゃないよ! 毎日、僕の頭を叩いたからだよ!」
と泣きながら叫びました。
そんな私に向かって母が笑顔で、
「お前は悪くないよ。
お母さんは分かっているからね。
お前を信じているよ」
といったことを今でも鮮明に覚えています。
そして10年後、中学3年の時に癌で入院中の父から病院に呼び出されて、次のように言われました。
「お父さんは忠夫の事を信じているからな。
だからお前がしたいことは何でもしなさい。
ただし、人様に迷惑がかかることはしてはいけないよ」
当時の父の病状はあまり良くなかったので、本人は遺言のつもりで伝えたかったのかもしれません。
そしてこの言葉がその後の私に大きく影響を与え、高校生になった時もいろいろありましたが、横道にそれることなく真っ当な道を歩くことができました。
今の自分があるのも、幼い日に「お前を信じているよ」と言ってくれた母のおかげです。
そして道を逸れそうになった時に、なぜか父の「お前を信じているよ」の一言が頭に浮かんだおかげなのです。
そしてまるかんの仕事を始める時にも、一人さんから「私は忠夫ちゃんを信じているよ」と言われました。
信じるとは、「どんな時でもあなたの味方だよ」ということです。
つまり無償の愛ですね。
どんな時でも自分の味方になってくれる人がいるんだと思うだけで、人生、歩いて行けます。
斎藤一人さん
私は仲間を信じています。
裏切られることもあります。
でも、信じています。
いろんなことがあります。でも信じています。
私には信じることしかできないのです。
自分が嬉しかったことを人にもする
一人さんに勧めていただいた本に、『エピソードで読む松下幸之助』(PHP研究所)があります。
松下幸之助さんは9歳で丁稚奉公に出され、商人としての人生をスタートさせます。
初めの丁稚先は火鉢店でしたが、幸之助さんが入って3ヶ月で店を閉めたため、その後火鉢店の親方の知り合いの自転車店で奉公をすることになります。
そしてその時の経験が、後の松下幸之助さんの人生に大きな影響を与えます。
それは自転車店が開業して何年目かの記念日のことで、写真屋さんに来てもらい、家族と従業員全員で記念撮影をしようということになりました。
ところがその日、あいにく幸之助さんは用事を言いつかって、出かけることになってしまいました。
それでも撮影時間には戻ろうと思って急ぎましたが、出先で思わぬ時間を取られてしまったため、自転車10に戻ってきた時には写真屋さんは帰ってしまった後でした。
自転車店の主人が「また今度の時に撮るさかいに・・・・・・」と言ったのですが、幸之助さんは堪えきれず泣き出したそうです。
そして泣き出した幸之助さんを見かねた奥さんが、「幸吉ッとん、かわいそう」にと言って、わざわざ幸之助さんを写真屋さんへ連れて行き、二人並んで写真を撮ったそうです。
その時の写真は松下幸之助さんの大切な一生の宝物になったといいます。
松下幸之助さんは「どうしたら人が喜ぶか」ということを、この時に奥さんから学んだのでしょうね。
一人さんは私たちに教えてくれました。
「自分がされて嫌なことは人に対してやらない。
自分が嬉しかったことは人に対して率先して行ってあげるんだよ」と。
斎藤一人さん
松下幸之助さんは小学校しか出ていません。
私は中学校しか出ていませんが、そんなに世間が思うほど大変なことではないのです。
私も松下幸之助さんも、ただ仕事が好きなのです。
好きなことをやってたらこうなった。
世の中ってみんなが思っているより実際はシンプルです。
別に大変なことではないのです。
斎藤一人さんの話を纏めました。
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