コンクラーベ

斉藤一人さんです

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斎藤一人さん 勘違い席

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人が喜んでいたら、その喜びに寄り添いましょう。

正しいか正しくないかは、2の次です。

 

人の喜びに水をさすのは無粋な振る舞いです

「いやあ、美味しいお寿司ですね。最高!!」

一人さんがご贔屓のお寿司屋さんに、知り合いの方をお連れした時のことです。

その方が相好を崩しておっしゃるのを見て、一人さんもにっこにっこの顔で頷きました。

お相伴に預かる私も、「一人さんたら、まるで、自分が褒められたみたいに嬉しそう」と、思わず笑顔になりました。

後で、「一人さん、とても嬉しそうでしたね」と聞いたら、

「うん、すごく嬉しかったよ。

だって、私の好きな味で喜んでくれたんだなって感動しちゃうじゃない?

あの人の言葉にも愛が滲んでいたもん」

と、やっぱりニコニコの顔で言いました。

一人さんは、笑い上戸で、涙もろくて、感情表現がとても素直で豊かなんです。

そんなところも、神様に可愛がられる所以の一つかなと思います。


先日、私たちは、一人さんと並んで恋川純さんの舞台を観劇していました。

私は一番端っこに座っていたのですが、同じ列の中央に座っている女性が「ここ、よく見える席で本当に良かったわ」というのが聞こえました。

すると、斜め後ろに座っていた、その人の友人らしき別の女性が、「そこね『勘違い席』って言うのよ」と言って数人が笑いました。

位置的に、舞台上の役者さんと目があったように感じる席だから、「今、私を見た!」と勘違いしてしまいがちなポジションだというのです。

そうだったとしても、本人が幸せならいいのになと私は思いました。

終演後、お料理屋さんに移動しようと車に乗り込むと、一人さんが口を開きました。


「さっき、『そこは勘違い席よ』って言われた人がいただろ?

本人が『目が合った』と思ったら、幸せなの。

それでいいんだよ。

それにさ、本人が思ったんなら、それは偶然じゃなくて目があったんだよ。

絶対に。

だからって、『今、目があったよね。私のこと好きなんでしょ』って相手に迫ったらダメだけどね。
でも大切なのは、どちらが幸せで楽しいかってことなの。

私たちは『どちらが正しいか』ってことを追求する学者じゃなくて、この世で『幸せ』を研究しているんだよ。

正しいことを研究していると、人生がつまんなくなっちゃうんだよね」


本当にそうですよね。

あの中央席に座っていた女の人が、心から楽しめたのなら良かったなと思いました。

人の喜びに水をさして、潰してしまうような行為を見たら、神様は悲しまれます。

相手が気に入っているものや好きな人の話をしたら、「良かったね、楽しそうだね」と言ってあげてくださいね。

あなたの内神様も相手の内神様も喜んで、お空の大きな外神様もニコニコなさいます。

「どこがいいの?」「これの、何が美味しいの?」

そんなことは、わざわざ口に出すまでもない言葉です。

誰だって、自分が好きなものや、お気に入りのものを褒められると嬉しいし、けなされると腹が立ちますよね。


「真実が正しいんじゃないの。喜びが正しいの」


あの日、一人さんが言った言葉を反芻して、私も「ここは役者さんとたくさん目が合うのよ。いい席で良かったね」って、人に言ってあげたいと思うのです。


人が喜んでいたら、その喜びに寄り添いましょう。

正しいか正しくないかは、二の次です。

 

斎藤一人さんの話を纏めました。

 

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