それで『うちの旦那、働かないんです』って言うなら、離婚すればいいの。
こんな人もいるんだなってわかっただけで最高なんです。
夫婦関係は最高の学びの場
一人さんは、「夫婦関係は最高の学びの場」なんだと言います。
しかも、その最高に学べる相手を見分けるスイッチを、人間は持っているのだそうです。
まず、そういう相手に出会います。
そこでその人の顔を見ると、「カチッ」とスイッチが入ります。
さらにそのスイッチは2段階になっていて、相手の声を聞くともう一つのスイッチが「カチッ」と入って、「結婚したい」という想いが湧いてきます。
実はこの「結婚したい」というのは、「この人となら、最高の修行ができるぞ」という意味なのだそうです。
つまりこのスイッチは、人生最高の学びを得るための修行モードに入るためのスイッチでもあるのです。
そこでどんな修行が始まるかということを、一人さんはこんな風に話してくれました。
「人生最高の学びは人間関係なの。
それでどういう人間関係を学ぶかって言うと、相手は自分と違う。
まずそれを認識するの。
だから、夫婦だから妻は夫についてきてって、あれは理想の形じゃないんです。
そういうものではないの。
生きてきたら世界が違うんだから、相手を見ながら自分の学ぶべきところは学ぶの。
いいところは学んで、悪いところは学ばない。
それで嫌なところがあったらどうするんですかって、相手のことはそのままにすればいいの。
それに変わらないの。
変えようとした人が苦労するんです。
変えようとするってすごいエネルギーなの。
変えないのはエネルギーがいらないよね。
だってそのままでいいんだから。
それを変えようとするとどうなるかって言うと、変えようとした人がすごく疲れるんです。
だから変えようとしないの。
それでね、そのまま愛してあげるの。
キリストが『汝の敵を愛せ』って言ったのは、回教徒は回教徒のまま愛しなさいってことなの。
それを聞いた後の人が、回教徒が自分たちのようにキリスト教に改修したら許すって言ったんです。
そうではなくて汝の敵のまま愛せってことなの。
この地球には回教徒も仏教徒も天理教徒も、大勢いる。
いろんな宗教があっても平気な星なの。
だからそのままでいればいいんです。
それで、それを変えようとするとくたびれるの。
だから変えようとしなきゃいいの。
それで『うちの旦那、働かないんです』って言うなら、離婚すればいいの。
こんな人もいるんだなってわかっただけで最高なんです。
あなたのお父さんは毎日、働きに行ってたよねって。
それを当たり前だと思ってたかもしれないけど、当たり前じゃないって人も世の中にはたくさんいるの。
だからそれは、働くということが当たり前じゃない人もいるんだっていう学びなんです。
それでその人を自分の当たり前のようにしようとしてはいけないの。
する必要もないんです。
その人を変えようとする方法があるとすれば1個だけ。
本気で『別れるぞ!』ってなった時に相手が変わるんです。
それでも変わらなかったら変えようがないの。
他人を変えようなんてとんでもなく難しいことなんです。
お釈迦様でも全ての人を変えることはできなかったんです。
宗教も最高の人間関係を教えようとしてるんだけど、それじゃあ、仏教徒だけの国ができる、キリスト教徒だけの国ができる、回教徒だけの国ができるとするよね。
それでどうなるかって言うと、例えば全員がキリスト教徒だとしたら、クリスチャンの裁判官がいるの。
それでクリスチャンの弁護士がいて、クリスチャンの犯罪者がいるの。
それでクリスチャンの泥棒もいるの。
世界中そうなんです。
クリスチャンの看守がいて、囚人もクリスチャンなの。
だから、全員をクリスチャンにすることはできるんだけど、泥棒をなくすことはできないの。
一時、宗教国家ってあったの。
生まれた時から必ず宗教に入信させてたんです。
それでどうなるかって言うと、その宗教に入っている人殺しが出てくるの。
それでも日常は何も変わらない。
なぜかって言うと、それが修行なの。
世の中ってそういう風にできてるんです」
周りの雰囲気に流されない
東北地方を襲った大震災の直後の3月19日に、九州の熊本で一人さんのお弟子さんの一人である千葉純一社長主催のパーティーが行われる予定でした。
九州では震災の被害者はなかったものの、日本全国で自粛ムードが流れ、東北では多くの人が大変な想いをしているこんな時期に、パーティーをしていいものだろうかと悩んだ千葉社長は、一人さんに相談しました。
すると、こんな答えが返ってきました。
「純ちゃんね。
今、確かに東北地方は甚大な被害を受けて大変だよね。
でも、関西や九州は地震の被害はなくて元気だよね。
その元気な関西や九州が今の日本を底から支えていかないと、今の日本はダメになっちゃうんだよ。
だから、パーティーは中止せずにやって、九州から日本を元気にしてくれないか」
そんな一人さんの言葉でパーティー開催を決めた千葉社長を応援すべく、私は前日に熊本に入るため、京都から新幹線に乗りました。
その車中でこんなことがあったのです。
グリーン車であったためか車内はすごく空いていて、車内はすごく空いていて、その車両には私の前に4人組の人たちがいるだけでした。
その人たちは旅行なのか、お酒を飲んでいて、大きな声を出して盛り上がっています。
私は騒がしいなと思いながらも、向こうは旅行を楽しんでいるんだからしょうがないかと思い、熊本に着くまでひと眠りすることにしました。
しかし、大きな声が聞こえてなかなか寝付けません。
そのうち、一人の人のこんな発言が耳に入ってきました。
要約すると、その人たちの会社の中で、福島原発関連の施設に行って仕事をする人を募ったら、何人かの人が自ら志願したのだそうです。
そして極め付けにこんな言葉が聞こえてきたのです。
「あいつらバカだよな。
あんなところで仕事をしたら被爆するかもしれないのに。
まぁ、そのおかげで俺たちはこうして旅行が楽しめるんだけどな」
私はそれを聞いて瞬間的に立ち上がり、無意識にこんな言葉が私の口から発せられました。
「バカはお前だ!! その志願して福島に行った人たちは、愛のある人たちなんだ!!」
その後、4人の人たちは静かになりました。
そして降りる時に4人のうちの1人が私のところに来て、「本当にすいませんでした」と言ってくれたのです。
私にとって、仲間ってすごく大切なんです。
あの4人組の仲間と私は関係ありませんが、それでも仲間のことをバカだと言っているのが、私にはどうしても我慢できなかったのです。
それと私の友人も原発のすぐ近くで仕事をしているので、すごくグッと考えさせられたのです。
それが無意識の言葉として出たのかもしれません。
斎藤一人さんの話を纏めました。
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