人は愛のことを考えていない時に、恐れや不安に支配されるんです。
さりげなく構成要素を変える
人はなかなか、自分の悪いところに気がつきません。
また、他人に欠点を支配されるのも嫌なものです。
その点、1人さんは誰かの欠点を直接指摘せずに、自然な形で本人が気づくように話してくれます。
例えば、柴村恵美子社長に連れられて行った先に悩みを抱えている人がいたら、そのことを恵美子社長に向かって話をするんです。
すると横で聞いているその人が最後には、「ありがとうございます。悩みが解決しました」って言うんです。
どういうことかと言うと、人は直接言われると否定したり、耳を塞ごうとしたりしますが、他人に話していることは素直に耳に入ってくるのです。
よく、「お前のためだ!」と言って怒る人がいますが、人は誰でも怒られるのが嫌です。
ちなみに私は「お不動さん」が大好きです。
お不動さんは剣を持って、怖い形相をしています。
ある話によると、「大日如来」がなかなか言うことを聞かない人を、無理やりにでも救済する時に、この「不動明王」に化身するのだそうです。
でも、いくら大好きなお不動さんでも、それが大日如来の化身だったとしても、怖い顔で怒られるのはやっぱり嫌ですよね。
その点、一人さんは不動明王に化身することはありません。
一人さんは昔、私たち弟子一人一人にテープを録音して送ってくれたことがありました。
その内容は、決して私一人に「こうしなさい」と言ったことを言うようなものではありませんでしたが、間違いなく私のために作ってくれたものだとわかるものでした。
その当時、私は少し頑固なところがあって、人に任せることができない性質でした。
つまり、「自分でやらなければ気が済まない」という構成要素を持っていたのです。
人に任せられないというのは、社長業としては致命的です。
それが一人さんのテープを聞いて、すっとわかったんです。
これから会社も発展させていかなければなりません。
それを私1人がこだわって一人でやっていては、いつまでも私は私1人の仕事しかできません。
それを10人に任せれば10倍、100人に任せれば100倍の仕事になることがわかったのです。
愛に満たされている時は恐れや不安が出ない
私は最近、、毎朝5時に起きて、6時に「まるかん」の各社長にメールを送っています。
何を送っているかと言うと、私たちは毎日「愛の詩」を作っているのですが、一人さんが考えたその日のテーマを、みんなにメールで送っているのです。
これは一人さんから進めていただいたのですが、人は愛のことを考えている時は、その心は愛に満たされるのですが、何も考えていないと恐れや不安が出てくるんです。
だから毎日、愛のことを考える習慣をつけるために「愛の詩」を作っているのです。
こうして私たちの毎朝は、愛でスタートすることになりました。
まず、一人さんが毎朝、その日のお題を出してくれて、私がそれを社長たちへメールで送ります。
そしてそれを受けた社長たちが、その日のお題と自分が作った「愛の詩」をそれぞれの特約店さんに送るのです。
そうして、「まるかん」の朝は「愛の詩」で始まっていくのです。
学びあえる仲間の大切さ
私は一人さんと出会えて本当に幸せです。
それは、一人さんに会えば直接、いろんなことを教えてもらえることもそうですが、その教えを共に学び合える仲間もできたのです。
そして、その仲間からもたくさんのことを教えてもらい、たくさんの愛をいただきました。
例えば宇野信行社長。
私は「まるかん」の社長として独立する前は、宇野社長のもとで「まるかん」の仕事を教わりました。
宇野社長とは中学時代からの友人ですが、すごく無口な人でした。
ノブちゃんのお母さんと会った時に、「うちのノブ、喋る?」って聞かれたくらいです。
今でも基本的には無口な方ですが、一人さんと出会ってから、のぶちゃんの構成要素も大きく変わりました。
昔は人前で話すなんて考えられなかったのが、今では何百人という人の前で講演をするぐらいです。
しかも、その話は他の人には出せない味があり、素晴らしいのです。
それとノブちゃんはすごく真面目で、教わったことを素直に、ただひたすら実行する人なのです。
昔、一人さんから「怖がったり、恐れたりしないための修行として、夜中にお墓参りをするといいよ」と聞き、のぶちゃんは早速実行に移し、毎日、夜中の2時にお墓参りをしていました。
しかし、そのお寺の住職にそのことを知られて、「すみません、お墓参りは昼間にお願いします」と言われてしまい、その修行を止めざるを得ませんでした。
そんな小野社長に教わったことの一つに、「まず、チャレンジしてみよう」というのがあります。
それは私が宇野社長のもとで「まるかん」の仕事を教わっている時のことでした。
ある日、宇野社長が私に「 今すぐじゃなくていいから、 ワープロで文章を作ってくれない?」というのです。
それまで 私はパソコンはもちろん、 ワープロもやったことがありませんでした。
それで、「俺がワープロできないことは知ってるだろ!」と、ちょっと怒り気味に言うと、 この社長はいつものようににっこり笑って、こう言いました。
「だから俺は忠夫ちゃんに頼むんだよ。
だって、 忠夫ちゃんはワープロをやったことがないんだよね。
ということは、できるかできないかも分からないよね。
もし、やってみて できなかったら、その時は本当に忠夫ちゃんができないことはわかるけど、やってもいないうちからできないはないよね」
それ以来、私は必死でワープロを練習しました。
その結果、 今ではワープロはもちろん、 パソコンも大好きになりました。
そして一人さんにもこんなことを教えてもらいました。
「必死って必ず死ぬ と書くよね。
例えば、『これができなかったらあなたは銃殺です』って 言われると、 みんな、死ぬ気でがんばるよね。
それが必死でがんばるということなんだよね。
それができなかったら、 それは本当に、その人にとってできないことなの」
こうして考えてみると、 私は一人さんや仲間たちに支えられて生きていることを実感します。
そして、私が社長になった時、 他の社長たちが全員が忙しい中、 手伝いに来てくれました。
この素晴らしい仲間たちは、私のかけがえのない宝物です。
斎藤一人さんの話を纏めました。
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