大切な人の愚痴には、一旦寄り添って共感すると、明るい方向へ向けてあげることができます。
大切な人の愚痴に寄り添ってあげられる人を神様は可愛がります
ある出版社で私の本を担当してくれている男性編集者の方が、打ち合わせ後の雑談でおっしゃいました。
「妻が、『あなたは全く私の話を聞いてくれない』って言うんです。
でも、ママ友にこう言われて嫌だったとか、ご近所の奥さんがどうだとか、PTAの会議が紛糾したとか、本当にどうでもいい愚痴ばっかりなんですよ。
『僕は働いてきているんだよ、疲れてるんだ』って喉まで出かかってしまって。
でも言ったら喧嘩になるしなあと思って黙っていると、怒るんですよ」
よくある光景ではないでしょうか。
逆パターンで、晩酌をしながら上司や部下の愚痴をこぼして、家族に嫌がられているお父さんもいそうです。
愚痴は、地獄言葉だとお話ししました。
人を暗い気持ちにさせる愚痴、悪口や文句は、できれば口にしないに越したことはありません。
でも、ついこぼしてしまった時に、自分の好きな人から「そうだね、分かるよ」って言ってもらえたら、それだけで人は安心できます。
と言っても、延々と話を聞いて、よしよしと慰めてあげるだけでは、少しもその人のためになりません。
そんなことが続いたら、自分もどっと疲れてしまいますよね。
人に嫌な思いをさせていることに気づかないままでいると、今度は外で旦那さんや奥さんの悪口を言うようになって、その人の愚痴はますます大きくなっていきます。
神様に「可愛いな」と思われる人とは、大切な人が愚痴をこぼした時に、「あなたが辛い思いをしていると思うと、私も悲しい」と寄り添ってあげられる人です。
最初から「そういうこと言うなよ、聞きたくないよ!」と怒ってたしなめるのではなくて、「ああ、そうなんだね」と共感してあげるのです。
そして、その後に、「でも、君がそういうことを言うと、僕だって悲しいし、会社にいる間も心配になるよ」と教えてあげて欲しいのです。
その言葉で、たとえ奥さんが愚痴の波動でいっぱいになっていても、きっと明るい方向に向けてあげることができます。
そうするうちに、嫌いなものじゃなくて好きなことについて熱心に話す方が、ずっと豊かで幸せなことだって、ちゃんと気づけるようになるはずです。
そうお話すると、編集者の方は、「そんなこと言えませんよ」と苦笑いしました。
「でも、言わないでうまくいかないんだから、絶対に言った方がいいですよ」
私が真面目な顔で言うと、「そうか、そうですね・・・・・・。
りえ先生の本にたくさん携わらせていただいているのに、妻には全くできていなかったな」と、担当さんは恥ずかしそうにしました。
後日、その方に打ち合わせでお会いすると、「妻に話しました」と、明るいトーンで言いました。
「毎日、僕は仕事を一生懸命やってるつもりだけど、君が辛い思いをしているって話を聞いたら、やっぱり気になるよ」と言ったら、眉間にしわを寄せていた奥さんの表情が変わったと言います。
「私は家にいるのに、外で働いてくれているあなたに嫌なことばっかり聞かせてごめんね」と、すまなさそうに返ってきたそうです。
魂は分かっているんですよね。
愚痴は、こぼしている自分も、聞いているご主人にも、嫌な思いしかさせないものだって。
それから奥さんは他愛もないことや楽しいことを話すようになったと聞いて、よかったなと思いました。
カウンセリングでは、「夫が私の話を全く聞いてくれない」という奥さん側からのご相談を受けることもあります。
その時には、「ご主人が、思わず聞きたくなっちゃうような話をしていますか?」とお尋ねします。
そうすると、大抵の方が、答えに詰まるんですよね。
「いやいや、子供の教育のこととか、お金のこととか・・・・・・。大事なんです!」
と勢い込んでおっしゃる方もいます。
それならば、相手が聞きたくなるようなトーンで話すことです。
どうすれば神様に可愛がられる話し方と聞き方ができるかな?
と工夫する気持ちを持つと、どんどん楽しくなってきますよ。
大切な人の愚痴には、一旦寄り添って共感すると、明るい方向へ向けてあげることができます。
斎藤一人さんの話を纏めました。
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