人間関係は「めんどくさいことはしない」がコツだよ
ストレスがなくなる話
自分とは考えの違う人と、トラブルになる事ってよくあります。
考え方の違いから喧嘩になったりして、そんな時には、相手の考え方がひどく悪く思えるんですよね。
自分勝手、頑固、偏屈、時代遅れ、無知、傲慢などなど、その人の考え方の悪いところばかり見えてくるんです。
それで、「何であんな考え方をするんだろう」とか、「あの人が変わってくれれば、みんなうまくいくのに」とか思って、考え方を変えるようにとその人を説得しようとするんですが、大概はダメ。
それどころか、ますます険悪になったりするんです。
私も昔、会社勤めをしていた時に、よく、そんなトラブルを経験しました。
私はその頃、労務関係の雑務を全部やっていて、人間関係の調整役のような立場だったので、特にそんなことが多かったんです。
人間関係のトラブルを調整するつもりで、始めは当事者を説得しようとしました。
ところが、そのうち問題の人と口論になって、ついには喧嘩になってしまうんです。
そして、「あの人には何を言ってもダメだ」と、なってしまうんですね。
こう思うと腹は立つし、問題が解決しなくてストレスは溜まるし、説得がとろうになってガクッと疲れるしで、ろくなことがないんです。
その頃はこんなことの連続で、私は本当に身も心もクタクタになりました。
そんな私にとって、唯一のオアシスだったのが、一人さんでした。
「あっ、一人さんが来てる!!」
近所の喫茶店の駐車場に、いつもの会社が泊まっているのを見ると、私は何を置いてもすっ飛んで行きました。
一人さんは、日の光がいっぱいに降り注ぐ席で、いつも静かに本を読んでいるんです。
そして、私の顔を見るとニコッと笑って、「よう、おまっちゃん、元気かい」と、明るくて気さくで、本当に心に染み込んでくるような暖かな声で言ってくれるんですよ。
もうそれだけでも、私の心から疲れがスーッと取れていく気がしたものです。
私は何でも一人さんに相談していました。
この時も、「会社にこんな人がいてね、私、頭に来ちゃって。本当、どうしたらいいと思う?」と、早速一人さんに相談したんです。
すると、一人さんがこんなことを教えてくれたんですよ。
「いいかい、おまっちゃん。
みんな、自分のことは変えたくないんだよ。
自分は変わらずに、周りが変わればいいと思っているんだ。
結局、何にも解決しない原因はここにあるんだよ。
だって、他の人の心は変えられない。
変えることができるのは自分の心だけ。
それなのに、自分の心を変えようともしないで、『他の人が変わってくれないかな』なんて思っているだけじゃ、結局、誰も変わらないし何も変わらない。
問題だって解決するはずがないだろ?
だから、おまっちゃんにできるのは、自分がどう変われば問題が解決するかを考えて、そんな風に、自分の心を変えることだけなんだよ」
一人さんに教わって、私はこのことをよく考えてみました。
すると、その意味がだんだんとわかってきて、頭の中のモヤモヤが、パーッと晴れて行ったんです。
喧嘩している時、「あいつが悪いんだ」と思っているのは、私だけではないんです。
向こうもそう思っているんですよね。
ですから、ここで私が「あいつに言ったって、あいつは少しも態度は改めないんだよ」と思っているうちは、喧嘩は収まらないんです。
だって、相手も同じように思っているんですから。
両方とも何も変わりませんものね。
でも、ここで私が、「いいや。めんどくさいから、私が態度を変えちゃえ」と考えて、相手が文句を言っている点を改めてしまえば、その人は、もう私に文句を言わなくなります。
つまり、私が自分を変えれば、喧嘩は終わるんですよ。
相手が変わることを期待するんじゃなく、自分が変わってしまう。
これが、人間関係のトラブルを解決するコツだったんです。
私は一人さんからこのことを教わって以来、人間関係でトラブルがあっても、他の人が変わればいいと考えなくなりました。
そして、その人が変わればいいと考えなくなりました。
そして、自分をどう変えれば問題が解決するかを考えるようになったんです。
するとね、必ず解決方法が見つかるんですよ。
こうして、人間関係のトラブルでストレスをためることが、みるみる減っていったんです。
他の人は変えられない。
できるのは自分を変えることだけ。
ひだまりの中で、一人さんは私にこう教えてくれました。
皆さんも、ぜひこのことを考えてみてください。
きっと、人間関係のトラブルですごく楽になれますよ。
斎藤一人さんの話を纏めました。
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