「仕事ができない人」はいません。
「今の仕事に合っていない」だけです。
会社を辞めたい時に読む話
うちでは、応募してきた人に、まず試しに働いてもらっています。
だいたい1ヶ月もすれば、その人がうちに向いているかどうか分かりますね。
たとえ売り上げが伸びていないなど、仕事の成績を見ていても、向き不向きはわかるんです。
でも、それよりは、「仕事を覚えていけない」、「朝に来ない」、「他の人と会話がうまくできない」、「辛そう」、「ただ仕事をこなしているだけ」など、その人の勤務態度が楽しそうかどうかを見ればすぐに分かります。
楽しそうに見えない場合は、
「ちょっと無理みたいね。あなたには、もっと他に向いている仕事があると思うよ」と言って、辞めることをすすめます。
それでも、「辞めさせないでください」と言ってくる人もいます。
そんな人にはこんな具合にズバリと言ってあげます。
「ここにいて楽しい? うちの会社、面白い?」
ここで、「面白い」という人ならば、「本当はこの人、うちにあっているのかも」とこちらも思うんです。
でも、向いていない人は、楽しいとも、面白いとも思っていませんから、こう言われると、自分がその仕事に向いていないことに気づくんですよ。
こんな具合に、向いていないのに辞めたがらない、あるいは、辞めさせられない人が多いのは、みんながちょっと勘違いして、辞めるということを悪いことだと思っているからなんです。
でも、本当は、向いていない人が辞めるのは、良いことなんです。
向いていない人が辞めないでいると、3人が不幸になってしまうからです。
まず、向いていない本人にとっては、楽しくないことを続けることが不幸です。
会社やお店の人にとっては、向いていない人のために仕事がその分うまくいかずに不幸です。
それにもう1人、世の中のどこかにいる、その職場で楽しく働けるはずの人が不幸です。
その人が辞めないためにその職場で働けないわけですから。
それに、会社を辞めるからと言って、別にその人がダメな人なわけではありません。
この辺を勘違いしているから、辞める方も辞めさせる方も辛くなるんです。
世の中にダメな人なんか絶対にいませんよ。
ただ、その仕事に合っていないだけです。
ですから、そこを辞めるのは、もっとあった仕事を見つけて楽しく幸せに働くための、良いチャンスなんです。
人を雇う方にとっては、その人がいることで幸せになれるような、そんな人を探します。
また、雇われる方にとっては、面白い、働いていて楽しい、そんな職場を探すんです。
そのような人は必ずいますし、そんな職場は必ずあります。
向いていない人が辞めると、お互いが幸せになれるのです。
辛いなんて思うようなことじゃないんです。
その会社にいて、「楽しい」とも「面白い」とも思えないようならば、そこは自分に向いていないんです。
「困ったこと」が自然になくなる話
以前、ある人からこんな相談をされたことがあります。
「上司はいい人なんですが、車内で害を及ぼしている人と戦ってくれません。どうしたらいいでしょう?」
「周りが変わってくれれば」とか、「上司が変わってくれれば」と期待していても、問題は解決しません。
自分にできることは自分を変えることだけなんですから、自分にできることで解決するしかないんです。
もし、自分が直接被害を受けているのなら、上司でなく自分が戦ってください。
このことは、もうお話ししましたよね。
それとね、もう1つ考えて欲しいことがあるんですよ。
それは、上司が動かないことが、この人にとって本当に問題なのか、ということ。
会社の害になる人がいるが、誰もその問題に対して動こうとしない。
会社が損をしている。
いつか会社の経営にとって危険なことになるかもしれない。
こんな場合でも、それで本当にこの人は困るんでしょうか?
これもね、一人さんに教わった考え方なんですよ。
私は本当に何でも一人さんに相談してきました。
それで昔は、「こんなことがあって困ってるの」とか、「こんな人がいてさあ、困っちゃった」とか、しょっちゅう言っていたんです。
すると、一人さんは陽いっぱいに浴びた席で、いつものようにニコッと笑いながら、こう言ったものです。
「おまっちゃん、それは本当に困ったことなのかい?」
そして、そのことが実は困ったことでも問題でもないのだと、私に気づかせてくれたんですよ。
この場合も同じ。
誰も動かないということは、問題の人は、本当はこの人が考えているほど会社の害になっていないのかもしれません。
また、本当に会社の害になっているんだとしても、それを誰も解決しようとしないような会社なら、たとえ倒産しても仕方がないじゃありませんか?
会社が倒産して本当に困るのは会社の資本を出している人です。
そこで働いている人は、別の働き口を探せばいいだけです。
それに、そんな会社なら倒産してくれた方が、そこから外へ出られるんですから、この人にとっては面白いいいことなのかもしれません。
本当にそれで自分が困るような問題なのか、考えてみてください。
実は問題でも何でもなかった、と気づくかもしれませんよ。
困ったときは「それは本当に困ったこと?」と自分に聞いてみよう
斎藤一人さんの話を纏めました。
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