それは、「悪口」「愚痴」「泣き言」「文句」「不平不満」の5つです。
最近、よく怒る──心のレベルが下がっている証拠です─24時間楽しくいられる話
人の心って、いつも同じではありませんよね。
今みたいに固くていつも形を変えないものではなく、時間と共に姿を変える雲みたいに絶えず変わっていくんです。
嫌なことを言ったり、したりする人でも、24時間、いつもそんなことばかり言ったりしているわけではありません。
時には優しい言葉をかけたり、誰かを思いやるようなことをすることもあるのです。
また、いつもは人を思いやる気持ちで、そのような言葉を使い、そのようなことをしている人でも、時には人を傷つける言動してしまうことがあります。
誰だって、豊かな心と貧しい心の両方の時間があるのです。
では、「心の豊かさ」は誰でも同じなのかと言うと、やっぱり違うんです。
レベルの高い人と低い人がいるみたいです。
それは、「楽しいな」と感じている時間の長さの違いを見れば分かります。
レベルの高い人は、豊かな心でいる時間が長いので、「楽しい」と感じている時間が長いのです。
反対に、レベルの低い人は貧しい心でいる時間が長いので、怒っていたり、憎んでいたり、悲しんでいたりする時間ばかり長くなります。
その分、「楽しい」と感じている時間が短くなってしまうのです。
「楽しい」と感じている時間が長ければ、それだけ心の豊かさのレベルは高いということなんですね。
また、私たちは一人さんから、「お釈迦様の五戒」というのを教わっています。
これは心を豊かにするために、やらないように気をつけた方がいい5つの戒めです。
それは、「悪口」「愚痴」「泣き言」「文句」「不平不満」の5つです。
実際、「あの人って本当にいい人ね」っていう人のことをよく見ていると、この5つが少ないんですよ。
心が豊かな人というのは、この5つがより少ない人だと言ってもいいのかもしれません。
よく、悪口を言い始めると、ずっと悪口ばかり続けている人がいますよね。
あるいは、いつも文句ばっかり言っている人なんかもいます。
ただ、それは五戒に従うなら、「やめた方がいいよ。心を貧しくしてしまうよ」というようなことなのです。
ある人の悪口を言っちゃったとしても、「いや、あの人にはこんないいところもあるわ」と思い直すようにしましょう。
そうすれば、ずっと悪口を言い続けずにすみます。
それよりも、悪口を言いたくなったら、すぐにそれを言っちゃう前に、その人のいいところを思い出してください。
そうすれば、最初から悪口を言わずに済みます。
こんな具合にしてこの五戒を守っていると、いつかは、いつも「楽しい」と感じていられるような、心のレベルの高い人になれますよ。
「弱いフリ」をやめると人生がガラリと変わります
女性にはグループを作りたがる人がいて、そこから仲間外れにされたりすると辛いんですよね。
学校にも会社にも仲良しグループを作る人たちはいて、誰かを仲間外れにしたり、いじめたりするなんて話はよくあるみたいです。
また、主婦の場合にも「公園デビュー」なんて言って、同じ公園で子供を遊ばせるお母さんのグループに入るために、相当気を使わなきゃいけないそうです。
それで仲間はずれにされて悩むこともあるらしいんですね。
実は、私にも大人になってから同じような経験をしたことがあります。
同じ年頃の子供を持っているお母さん達が喫茶店に集まったりした時、なぜか私だけ無視されたり、嫌なことを言われるんです。
例えば、「あんたはいいわよね。お父さんは会社をやっているし」なんて言われたりしたんです。
こんなことがあると、本当に悲しい気持ちになって、落ち込んじゃうんですよね。
私もそうでした。
私は一人さんに何でも相談して、本当にいろんなことを教わってきました。
私の相談事を聞くと、一人さんはいつも明るく笑って、時にはユーモアを交えてそれに答えてくれるんです。
その話が楽しくて、聞き終わった頃には、いつも私の心はすっかり明るくなっているんですよ。
一人さんの言葉を聞くと、それまでもやもやと黒い雲が広がっていたような私の心に、サアーッと光が広がっていくような気がするのです。
そして、私に本当に辛いことがあると、一人さんは明るいだけでなく、とても力強い言葉で、私の目を開かせてくれることもあるんです。
私は仲間はずれのこともひとりさんに相談しました。
するとこの時も、一人さんからは、力強い言葉が返ってきたんです。
「それは、おまっちゃんが弱いフリをしているからだよ。
意見をしっかり言わないで、向こうの言いなりになっているから。
しっかりと、自分の意見を言えばいいんだよ。
『命』という漢字は、『人』は『一』度は『叩』かれると書く。
だから、生きているうちは、一度は叩かれるもんだと思っておかなきゃいけない。
仲間はずれにされたり、イジメにあったり、いろんなことがあるよね。
でも、この世の中からいじめをなくすことはできないんだよ。
人殺しをなくすこともできない。
だから、自分がいじめをしない、人殺しをしない、意地悪をしない、このことを貫き通せばいいんだ。
それを貫いているうちに、必ずその人の実力通りになる。
いい人ならば、必ず仲間も集まってくるんだよ」
私はそれまでも、一人さんからたくさんのことを教わっていました。
その多くの言葉と合わせて、この言葉についてよく考えてみたんです。
これはね、自分の意見を言えば、すぐに仲間はずれやいじめが解決するということじゃないんです。
仲間はずれやいじめを単なる悩みで終わらせるんじゃなく、自分が成長するためのチャンスにしなさいということなんです。
きちんと意見を言わないと相手には伝わらなくて、いつまでたってもただ悩んでいなきゃいけないんです。
これでは自分の成長につながりません。
でも、自分の意見を言うと、仲間はずれやいじめをしている人たちから反応が返ってくるんです。
その人たちが何を考えているのか、どんな人たちなのかを学ぶことができるんですよ。
そして、自分がどうなりたいのかもはっきりしてくるんです。
「私は、あんなことはしたくない。
これからも、あんなことをする人にはならない」
って思えるようになるんですね。
これからどう生きるのか、しっかりと確認できるようになるんです。
一人さんはきっと、こう教えてくれたんだと思うんですよ。
仲間はずれを嫌なことだと思っても、他の人を変えることはできません。
人は一度は叩かれるんだと覚悟をして生きるしかないんです。
でも、自分は変えられるんです。
だったら、自分が嫌だと思うことを他の人にはしないと強く決意すれば、仲間はずれやいじめなんかも、自分のことを向上させるいいチャンスになるんですよ。
斎藤一人さんの話を纏めました。
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