その原因は、シグナルを受け取るセンサーが働かなくなってしまったか、鈍ってしまったことにあると思います。
センサーの磨き方
私は、もともとそんなに器用な人間ではありません。
20数年前に斎藤一人さんと出会って、経営のこと、生き方のこと、色々教えてもらって、やっとここまで来ました。
不器用な私は、しょっちゅう壁にぶつかっては悩んだり苦しんだり。
その度に一人さんに相談に乗ってもらって、一つ一つ問題は乗り越えてきました。
でも、昔から勘だけは良かったのかもしれません。
直感とでも言うのでしょうか、今は進んだ方がいいとか、立ち止まった方がいいとか、この人の手は話しちゃいけないとか・・・・・・。
ひとりさんと親しくなれたのも、この直感のおかげと言っていいかもしれません。
そんな私が、今、一番大切にしているのは、「体の声を聞く」ことです。
詳しくは後ほどお話ししますが、自分の体の声を聞き始めてから、驚くほど体も心も健康になれたのです。
時には、頭も体も空っぽにすることが必要だということも分かってきました。
現代人は、きっと、何でも詰め込みすぎなんです。
食事1つとってもそう。
お腹が空いていなくても時間が来るとなんとなく食べてしまうし、複雑な添加物を含んだ食材を食べたり・・・・・・。
内臓は1日中フル回転でがんばっているけれど、本当は悲鳴を上げていると思います。
私の会社に、こんな男性がいました。
もともと、その人はビールが好きで、仕事が終わるといつも大好きなビールを飲んでいましたが、「あんまり飲むと冷えるよ」と、私は周りに言われながらも一向に気にする様子はありませんでした。
ところが、ある晩、飲んだ帰りに冷えで体が壊れてしまったのです。
ひどい下痢と嘔吐で、途中でタクシーを降りないといけなかったそうです。
「自分のことは、自分ではよくわからない」と言いますよね。
でも、下痢するほどお腹が冷えているとしたら、その前に冷たいものが美味しくなくなるはずです。
にもかかわらず、下痢するまで冷えていることに気づかないってどうしてなんだろうと、不思議で仕方ありませんでした。
これは食べ物に限ったことではありません。
例えば、過労で病気になってしまう人がいます。
そういう人は、倒れるほど疲れているのに休まなかったから具合が悪くなってしまっ。
つまり、体が出しているSOSのサインを見過ごしてしまったんですね。
最近疲れやすいとか、便秘がちだとか、吹き出物が何日も治らないとか、多かれ少なかれ、皆さんにも思い当たることがあるでしょう。
何か変だと思いながら、毎日やらなければいけないことに追われて、なんとなくやり過ごしている。
現代は、そんな人が多いのではないでしょうか。
では、なぜ自分のシグナルを、自分で受け取れないんでしょう。
その原因は、シグナルを受け取るセンサーが働かなくなってしまったか、鈍ってしまったことにあると思います。
そういう私も、かつて同じような経験をしたことがあります。
ずっと体調が悪かったのに、働くのに夢中で体の変化を無視した結果、センサーが働かなくなって、本当に病気になってしまったのです。
私たち人間には、本来、そういうセンサーが備わっているはずです。
センサーは、別の言葉に言い換えれば危機回避能力です。
そもそも、この機器回避能力が優れていたからこそ、人間はここまで繁栄してきたんだと思います。
あっちに行ったら危ないぞとか、これは食べない方がいいぞとか。
だから、本当はものすごく勘も鋭いし、体にとって不自然なものに反応できるようなセンサーを、みんなが持っているはずなんです。
それが、なぜ働かなくなったのか、なぜ鈍くなったのか、どうしたらセンサーを正常に戻せるのか、自分で自分をわかるためにどうすればいいのか・・・・・・。
そんなことを、これからみんなと一緒に考えていきたいと思います。
直感は神様からの連絡
以前、こんなことがありました。
商売する地域を名古屋に広げた頃のことです。
名古屋から鹿児島に仕事で入る時に、なぜだか急に飛行機を1便早くしたくなったのです。
時間に余裕があったので、どうせなら早く行こうと思って、乗るはずの便をキャンセルして別の便に乗ったんですね。
鹿児島について事務所により、テレビをつけて、びっくりして飛び上がりました。
なぜなら、名古屋空港を次に飛び立った飛行機が墜落したと、ニュースで報道していたからです。
その事故で、大勢の方が亡くなったようでした。
この飛行機に自分が乗っていたかもしれない。
そう思うと、今でも背筋が寒くなります。
ひとりさんも、よく「直感は大切にした方がいいよ」とおっしゃいます。
そういう直感を、私は、神様からの連絡だと思っているんです。
今日はなぜか気が進まないと思ったら動かない。
早くしたいと思ったら行く、遅くしたいと思ったら待つ。
そうすれば、神様が勝手に調整してくれるって。
ところが、そんな話をしていた矢先に、スタッフの一人が大怪我をしてしまいました。
会社の休みを取って、友人と会う約束をしていた彼女は、「なんとなく行きたくないな」と思ったそうです。
でも、約束を守らなくてはと出かけたところ、目的地に向かう途中で、頭上から鉄板が落ちてきたのです。
命が助かったのは不幸中の幸いでした。
病院にお見舞いに行くと、彼女はこう言っていました。
「実は、出かける前に、和美さんの言葉がふっと頭をよぎったんです。
『自分の勘を信じた方がいいよ』って、このことだったんですね」。
直感が働いたのです、彼女も。
でも、人間関係を優先した結果、とんでもない事故にあってしまった。
これは何も、気が向かなかったら約束を破っていいということではありません。
ただ、何かを感じた時は、約束を反故にしてでも自分の直感を信じた方がいいこともあると思うのです。
もちろん、仕事上の約束やお付き合いは大事ですし、「直感が働いたので遅れます」なんて言ったとしたら、信用もなくなってしまいます。
しかし、嘘も方便。
時には上手な言い訳や口実を使ってでも、自分の勘を優先させることも大切だと思います。
直感を信じることも大切
自分にできることはやっておく
何かしら胸騒ぎがする。
理由は分からないけれど、今日はドキドキする。
私のこうした直感の強さは、今日はドキドキする。
私のこうした直感の強さは、父親譲りです。
私がまだ小学生の頃、塩焼き経営する水産会社で、新しく冷蔵庫を作ることになりました。
しかし、工事を始めようという時になって、父が、「気が進まない」と言い出したのです。
当時、冷蔵庫を作ると言ったら大変な作業です。
家庭用の小さなものではなく、業務用の大きな冷蔵室(20畳ぐらい)ですから、発泡スチロールを断熱材にして、そこにアスファルトを塗って壁を作っておくと、かなり大掛かりな作業が必要になります。
それを、工事館経営者と水産会社で働いている人たちに手伝ってもらって、一緒にやることになりました。
工事の日が迫って、それでも気が進まなかった父は、祈祷師を呼んで、地鎮祭のようなことをしました。
誰も事故になんて会いたくないので、お祓いをしてもらっている間、みんな父にならって手を合わせました。
ところが、「ふん、そんなこと信じられるか」と言って、笑いながら手を合わせなかった人たちが3人いました。
そして、その3人が事故に遭ってしまった。
アスファルトを練っている時、誤って水が混入し、爆発が起こったのです。
その時の惨事は、今も脳裏に焼き付いています。
爆発で飛び散った高温のアスファルトを、3人だけがもろにかぶってしまったのです。
人間は皮膚の3分の2以上を火傷したら命がないと言いますが、まさにそれに近い状態でした。
怪我をした人たちは、急いで救急車で病院に運ばれましたが、搬送先の先生がおっしゃったのは、「命の保障はできない」。
でも、父は社長で、彼らを助けないわけにはいかない。
「何でもするから助けてくれ!!」
と言って、必死になって治療の手伝いをした結果、大火傷の後は残ったものの、なんとか一命は取り止めました。
このことがあって以来、たとえ自分は信じられなくても、できるだけのことはやった方がいいと、子供心に思うようになりました。
いいことも悪いことも、予期せぬことが起こる場合、誰かに絶対お知らせがあるはずのです。
それを無視すると、あの事故のように、とんでもないことが起こる可能性もあるのですから。
経営者になってからは、特に慎重になりました。
たとえわけがわからなくても、胸騒ぎがしたら、思いのつく限りのことを調べる
そして、気になったことは、口に出して言っておく。
言葉は言霊と言いますが、言葉にすることで、最悪の事態が避けられたり、何かが変化するような気がするのです。
何かが起きる時は、誰かにお知らせが来ていることもある
斎藤一人さんの話を纏めました。
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