波動は体で聞ける音楽
波動には「連鎖の法則」と「牽引の法則」がある
自分で自分のことがわからないという人は、周りに目を向けることから始めるのもいいかもしれません。
よく、「周りの空気を読む」と言いますが、その人だけが持って、いる固有の雰囲気みたいなものを、私たちは波動と呼んでいます。
一番イメージしてもらいやすいのは、音の性質です。
音楽に例えると波動が分かりやすいのです。
皆さんは、音楽を耳で聞きますよね。
波動は体で聴ける音楽のようなもの。
いわば第六感で聞き取れる音楽とでも捉えてもらえればいいと思います。
例えば、私が楽しいことを考えると、楽しい曲が流れると思ってください。
実際にその音楽は耳には聞こえないのですが、第六感では聞けるというイメージです。
仏教では、「音を観る」と書いて、「観音」と呼びます。
お釈迦様は、音を聞くのではなく、観るものだと言いたかったのでしょうか。
私なりの解釈では、修行をする菩薩か世間の人々が発する声、本音に接するところからこういう名がついたのではないかと思います。
さて、私が楽しいことを考えると、「楽しい」と言わなくても、周りの人には楽しい音楽が漏れ聞こえています。
つまり、「楽しそう」に見えるわけです。
それが、音を観るということです。
人間は、楽しそうな人を見ていると、自分まで楽しくなってくるものです。
これは、波動の一つの法則で、「連鎖の法則」と言います。
例えば、太鼓がどんどこなっていると、なんとなく体が動いてしまいますよね。
クラシックがかかっていると静かな気持ちになり、ロックを聴くと積極的な気持ちになるように、聞く音よって、自分がそれに引っ張られる。
誰かが発する音に、私たちは多少なりとも影響されるのです。
いつも笑っている人のそばにいると、なぜか自分もニコニコしてしまう。
反対に、いつもイライラした人のそばにいると、自分までイライラしてしまうというのは、まさに波動の連鎖が働いている状態です。
波動には、もう一つの法則があります。
「牽引の法則」と言って、同じ音を好む人がより集まってくる性質があるのです。
例えば私が、三味線が好きだとしますね。
三味線をずーっと弾いていると、ここにロック好きな人は集まってきません。
クラシックファンも離れていきます。
その代わり、ふと気がつくと私の周りには三味線好きが揃っている。
同じ波動の人が集まってくるのです。
秋葉原のメイドカフェに集まるお兄さん達も、宝塚歌劇団を追いかけるお姉さん達も、同じ波動を持っているからお互いに引き合うんですね。
ところが、中には、「私は穏やかな人が好きなのに、攻撃的な人しか近寄ってこない」という人がいます。
それはなぜでしょう?
本人は気づいていないかもしれませんが、そういう人は、自分の思っているものと違う波動を出していることが多いのです。
波動は牽引の法則がありますから、穏やかな人が好きなら、自分がまず穏やかな人にならなければ、穏やかな人は近づいてきません。
第六感は、魂が持っている感覚器
触る、見る、聞く、嗅ぐ、という体が持っている五感とは別に、「第六感」と言われるものがありますよね。
魂なり精神なりが持っている感覚器のようなもの。
目で見てわかるわけではないのに、なんとなく感じるもの。
例えば、いつもと同じことをやっているのに違和感があったり、初めて会った人なのにひどく懐かしい感じがしたり、そういうことを感じる力って、大なり小なりみんな持っていると思うのです。
ただ、この人は鼻がきくとか、耳がすごくいいとか、舌が敏感だとか、人によって五感にもばらつきがあるように、第六感も、人を見る目は優れているとか、売れそうなものはパッと見ただけでわかるとか、それぞれに得意な方向は違うのかもしれません。
そういう意味で言うと、私は人の健康状態についての第六感がきくのです。
先ほども言いましたが、これから病気になる人がわかってしまう。
例えば、顔を見ただけで、「この人、気をつけないと癌になっちゃうな」と思うことがあります。
その場合、「今のままの生活をしていたら、あなたは癌になるよ」とは言いません。
それは、驚かせたり、怖がらせるようなことを言ってはいけないなと思っているからです。
私の言葉を聞いて、何かしら自分の体に意識を向けてくれたらいいなと思いながら、「体調がこういう時は、こんな考え方をするといいわ」よ、声をかけるんです。
でも、大抵の人は、「いえ、そんなことないです」と言います。
もちろん、生活習慣を見直そうとはしません。
そして癌になってしまいます。
私たちは、一人さんから、「ガンコにしてると癌になっちゃうよ」と教わっていますから、会社の中でもおりに触れて、「人から教わったことは、できるだけ『そうだね』って言おうね」とか、「教えてくれたことに感謝しようね」って、話し合うことが多いのですが、どうもみんな、「自分だけはガンコじゃない」と思っているんですね。
この間も、癌になってしまった人がいました。
その人は2回目の癌で、大事には至らなかったのですが、「この程度で済んで良かったね」と言ったら、「自分がガンコだって、やっと気がついた」と言っていました。
きっとそれでいいのだと思います。
もちろん、私だって人のことは言えません。
名古屋で事務所を立ち上げた時は、本当に忙しくて自炊もできなくて、外食かカップラーメンかという毎日でした。
外食と言うと、どうしてもコレステロール値が高いものが多いでしょう。
油物ばかり食べていたら、だんだん具合が悪くなってきたのです。
めまいは止まらないし、頭はずっと痛いし。
ところが、いくらでも食べられる。
食べられるうちは大丈夫だと思ってむちゃくちゃ働く。
息子たちからは、「そんなことしてたら倒れるよ」って何度も言われていました。
でも、忙しい時は気が張っているから、体調の悪さをセンサーが感じ取れなくなっているんですよね。
それで、とうとうダウンしてしまいました。
結局みんな、自分のことになると受け止められないし、気づきにくいのです。
だから、人に言われたことを、どうやって聞くかというのがすごく大事になる。
わざわざ言ってくるということは、何かあるんだろうと思っておいた方がいいですね。
第六感は誰にでも備わっている
斎藤一人さんの話を纏めました。
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