「この人に幸せになってほしい」と思うなら、この人を何とかしようとしちゃいけないんだよ。
なぜかと言うと、「何とかしよう」というのは、相手の『空間』に、あなたは入り込もうとしているの。
そうではなくて、まず自分が幸せになることなの。
自分が明るくて楽しくなっちゃえばいいの。
「許せない相手を許そうと思ってはいけないよ。 できるだけ会わないようにしなよ」
かなり前のことなんですが、「あの人は絶対に許せない!!」という人が、私の目の前に現れました。
当時、 一番、許せなかったのは、私が「豊かになるために こうするといいよ」「 否定的な言葉は言わないようにしようね」って教えても、相手は変わりませんでした。
ずっと否定的なんです。
最初、 私は聞こえないふりをするんですが、 我慢の限界が来て、つい「それ、 ダメじゃん!!」って言っちゃうの。
その後は決まって、自分の器の小ささが許せなくて、自分を責めていました。
「 どうして私はあの人を許せないんだろう。
どうしたら器量が大きくなるんだろう」
考えても考えても答えは見つかりませんでした。
そんなある日のこと、 一人さんが、
「恵美子さん、 ドライブでも行くか」
と声をかけてくれました。
そして 景色が綺麗なところへ連れて行き、 私にこんな話をしてくれたんです。
「その人のことが『許せない』って言うのは、心が許せないんだよ。
わかるかな?
ほとんどの人は その気持ちを抑えようとするんだよ。
だけど、心のねじ曲げるのってね、 実はものすごく難しいことなの。
難しいことをやろうとするから、うまくいかないんだよね。
それよりも、簡単なことからやっちゃえばいいんだよ」
そして、この後、 一人さんは私に びっくりするようなことを言いました。
「その人を許そうと思うんじゃない」
「その人とできるだけ会わないように努力するんだよ」
もう びっくりでした。
「 一人さん、 なんてこと言うの!!」って、 私は思いました。
それじゃあ、 いつまでも、 この苦しみから解放されないじゃない!!
だから私は1人さんの「許せない 相手を許そうと思ってはいけないよ。できるだけ 合わないようにしなよ」 という アドバイスに従わず、その人の『いいところ』 を 見つける努力を一生懸命 続けていました。
ところが、 私はその人と会うたびに喧嘩をしてしまう。
ますます「 許せない!!」という気持ちが強くなっていきました。
そして、 許せない自分が嫌だった。
そんな私を見かねたんでしょう。
一人さんが教えてくれました。
「恵美子さんは、 知ってるかい?
人というのはね、この世に生まれてきた 以上、 最低でも1人の人間を幸せにしなくちゃいけないんだよ。
それは 誰だか知ってるか?
それはね、 自分自身なんだよ。
恵美子さんは、許せない自分のことを責めているけど、日本の人口が1億2000万、 その中で 恵美子さんが許せない人って、『たった一人』じゃん。
世の中には、『あの人もこの人も、あっちの人もこっちの人も許さない』 って言う人だっているんだよ。
そういう人と比べたら、『たった一人の人が許せない』 というのは非常に優秀だと俺は思うよ」
それでも私は納得できなくて、
「 でも一人さんは誰でも許せちゃうじゃない?
私も一人さんのように心の大きな人間になりたいの!!」
すると、一人さんはそんな話をしてくれました。
「俺ね、ちょっと前まで自分のことを、 すごい人間ができてきたなって思ったんだけど、それ、 勘違いだったよ。
嫌な人が目の前に出てこなかっただけだったんだよね。
嫌な人がいないから、『俺って人間ができてきたな』って 思ってたんだけど、 神様はいるね。
この前 久しぶりに、嫌な人が出てきたの。
そしたら俺さ、『ふざけるな』って 思っちゃったんだよね。
人間なんて全然できてなかったんだよ」
「え!?」 私は驚いて「一人さんでもそうなることがあるの?
じゃあさ、 その嫌な人のことは、どうやって心の中で折り合いをつけたの?」 って聞いたらば、一人さんは笑ってこう答えました。
「俺は、許そうとは思わないよ。
それより、 その人間と会わないようにするの。
そして会わない間に、全力で幸せになる。
自分が好きなこと、やりたいことをするの。
幸せになるために、本も読むんだよ。
そして 好きな人、 会いたい人と楽しい時間を過ごす。
そうやって自分の心が幸せで満たされた時、自分の中から自然と愛が溢れ出てくるものなの」
一人さんに言われた通り、 私はその人とできるだけ会わないようにしました。
そして心を楽しくして過ごしました。
月日は過ぎ、 数年ぶりに、『許せなかった人』 と会うことになりました。
会う直前まで少し不安もあったのですが、 実際に会ってみたら、びっくりでした。
その人は 以前のように私に否定的な言葉を言うこともなく、 私は家の気持ちにさせることもしなかったからです。
それどころか、私に優しい言葉をかけてくれて『いい人』 だったんです。
「どうしたんだろう?」と思った私は、 師匠の一人さんに尋ねました。
一人人さんは、「恵美子さんの愛が大きくなって 許容範囲が広くなったからだと思うよ」と教えてくれました。
愛が大きくなればなるほど、相手を受け入れる 器量も、自分のオーラも大きくなる。
そのオーラに相手は飲み込まれちゃうから、嫌なことをしなくなるんだそう。
ここまでオーラが大きくなるために、 相手と距離を置き、 自分の魂を磨く必要があります。
「それをいつまでも離れずに、この人をどうやって 許そう かってやるから 修行が進まないの。 愛も大きくならないんだよ」
師匠の言う通りでした。
離れていれば自然と許せる自分になっちゃうんですよ!!
斎藤一人さんの話を纏めました。
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