素の自分をさらけ出しましょう。
バリアが取り払われ、打ち解け合うことができます。
自分の弱さを隠す、「鎧」にさよならしよう
「純ちゃん、鎧を脱ぎな」
ある時突然、一人さんからこう言われたことがあります。
一人さんの下で商売を学び、借金を返し終え、それなりのお金をかけすぎるようになった頃のことです。
一人さんが言う「鎧」とは、一体どんな意味だったのでしょう。
鎧とは、自分の弱さを守る防具です。
不安や恐怖があるから、自分を大きく見せようとして過剰に装ったり、振る舞ったりするんですね。
当時の私が、まさにそれでした。
借金を返して、急にお金持ちになったものですから、人生の急激な変化に自分の心が追いついていなくて、常に心のどこかに恐怖があったんです。
だから、私は私は「鎧」を着込みました。
今ではすっかり「爽やかおじさん」の私ですが、当時の私は、日焼けサロンに通って、顔も体も真っ黒。
あごひげを生やし、色の濃いサングラスに、ギラギラのアクセサリー。
全ては自分の弱さや恐れを隠すためのものでした。
折しも雑誌などをきっかけに、「ちょい悪オヤジ」が流行っていた頃でもありました(「ちょいワル」のはずが、いきすぎて、「だいぶワル風」になっていたわけですが!)。
そんなナリをして、肩で風を切るようにして街を歩いていたんです。
「純ちゃん、兜を脱ぎな」
この一言は、自分の弱さを隠そうとなんてせず、自分をさらけ出した方がいいよ、というメッセージだったんです。
一人さんは、「自分の欠点やダメなところは、先に話してしまった方がいいよ」と言います。
「人間は完璧じゃないから、できることもあるし、できないこともある。
間違えることがあったり、失敗することがあったりしてもいいんだよ。
色々あって人間だから」
鎧を着込んで虚勢を張っても、いいことなんて何もありません。
周囲に恐れられると、最初は偉くなったような気がするかもしれません。
それはそれで、気分がいいものかもしれません。
でも、人が遠ざかると、それとともに運も遠ざかってしまいます。
一人ぼっちでは、何も得ることはできないんです。
その後は、ガングロもギラギラアクセサリーも、完璧に封印!
爽やかなファッションに身を包み、どんどん自分から人に近づきます。
「まるかん」の社長は、その半数が女性です。
お客様も女性が過半数を占めています。
イベントなどでは、女性のお客様は、やはり、女性の社長の方が近づきやすいようなんですね。
でも、ここで「どうせ俺は、男だしぃ」といじけてしまったら、それまでですそれまでです。
だから私は、「ね、握手しましょう!」「ほら、写真撮りましょう!」と、笑顔で、積極的に自分からお客様に近づきます。
大の仲良しで、よく一緒にイベントに参加する、スピリチュアル・カウンセラーの高津理絵さんも、隣にいる私を見て「よく握手を求める人だなぁ〜」と思っていたと話していました。
こうして一歩、相手に踏み込んで見れば、一瞬で互いの心のバリアが取れて、打ち解け合えることもわかってきたんです。
あなたは、鎧を着ていませんか?
弱い自分でいいんです。
だからこそ、自分をさらけ出して素直に人と接し、一から学ぶことが大事なんだ、と考えてみてください。
「純ちゃん、仕事って楽しいよな?」という一人さんの誘導尋問
一人さんと出会って少したった頃、一人さんがふと言いました。
「純ちゃん、仕事って、楽しいよな?」
どういう話の流れだったかは、はっきり覚えていません。
「楽しいよな?」と言われた私は、思わず「はい」って答えました。
でも、これは本心ではありませんでした。
何しろ、夢は「青年実業家」だった私です。
当時は商売に失敗して、サラリーマンをしていました。
一人さんに色々なことを教わるうちに、仕事が楽しくなっていきましたが、それは、もう少し後のこと。
「楽しいよな?」と聞かれたときは、「仕事が楽しい」なんて、本当は、ちっとも思っていなかったんです。
それなのに「はい」と答えた私は、一人さんに、嘘をついてしまいました。
でも思い返してみると、これは一人さんが「つかせてくれた嘘」だったんです。
きっと一人さんは、こう思ったのでしょう。
「『楽しいかい?』って聞けば、きっと純ちゃんは『楽しくありません』って言っちゃう。
そうしたら、この青年の将来がなくなっちゃうよな」
そう見抜いて、あえて「楽しいよな?」と誘導してくれたんだと思います。
人間の脳は、とても良くできています。
常日頃から「仕事が楽しい」と言っていると、「あ、楽しくないしなくちゃ!」と考えて、本当に仕事を「楽しみ」へと変えてしまいます。
自分の言葉を真っ先に、しかも一番ストレートに受け取るのは自分自身。
だから、自分の脳が、言葉通りの現実に向かって働き始めるんですね。
「楽しい」と言っていると、「そうか、お前は楽しくなりたいんだな」と、神様はそちらの方向へと導いてくれます。
だから、嘘でもいいから「楽しい」と口に出すことが大事なんです。
一人さん、いい嘘をつかせてくれて、ありがとうございます。
今、心から、そう思います。
こういう話をすると、「自分に嘘はつきたくない」なんて思うかもしれませんが、正直者を気取っている場合ではありません。
まず、理想を先取りした小さな嘘をつく。
今、楽しくなくても、楽しくなりたいのなら、「楽しい」と言ってみてください。
「いい嘘」「ホワイトライ」が、開運の扉を開いてくれるんです。
では、皆さん、ご一緒に!
仕事って、楽しいですよね?
斎藤一人さんの話を纏めました。
皆様、いつもご精読ありがとうございます。
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