お腹を冷やさないことは健康の基本
いつのまにか消えてしまったおばあちゃんの教え
昔の人はとても科学的とは言えないけれども、健康を守るための生活の知恵のようなものをかたくなに伝えてきました。
「バカタレ、お腹を冷やすな」と子供が渋々させられる腹巻なんかはその典型ですよね。
いつ頃からか、腹巻き文化は廃れてきました。
そういえば、金太郎のような腹当てなども、最近はすっかり見かけなくなりました。
考えてみれば、単純で最高の健康維持策であったのかもしれません。
また、風邪を引いたら引いたで、おばあちゃんたちはそれぞれ昔ながらの対策を講じてくれました。
卵酒、生姜湯、葛湯、ネギを巻いたり貼ったりしてくれました。
要するに、食べ物を使っていたわけですよね。
急に風が治るような効果はなかった気がしますが、おばあちゃんたちのやり方でいつの間にか元気になっていた気がします。
「それで良かったのにな。いい時代だったよ」
と一人さんが懐かしむのがわかるような気がします。
何かこうした先人の知恵を尊重するのが当然といった空気が、昔の生活空間には流れていました。
しかし、今は先人の考え方が生活からすっぽり抜け落ちてしまっています。
そうした長年と続いてきた先人からの引き継ぎはどの辺りから途絶えたのでしょうか。
やっぱり、中断予防注射が行われだした後くらいからでしょうか。
病気は薬で治すものだという考えになってしまったから、みんなおばあちゃんの言うことを聞かなくなったような気がしてなりません。
いつのまにか、病気になった時にはお酒を飲めばいい、そんな風潮になってきました。
それが現在の50代、いわゆる団塊の世代の人たちが子供だった頃でしょう。
その辺りがきっかけとなって、おばあちゃんたちは発言権を失っていったのでした。
「お腹を冷やしたらだめだよ」と注意しても、「でも、注射打てば治るじゃん」と孫が素直に従わなくなった時、おばあちゃんはどんな気持ちでいたのでしょうか。
薬も食事も万能ではない
私が小さい頃、よくソフト祖母はにんにくを火鉢の中で焼いてくれて、「これを食べると風邪を引かなくなるよ」と言って、にんにくに味噌をつけて食べさせてくれました。
ほくほくしてとても美味しかったことを今でも鮮明に覚えています。
味噌で思い出したのですが、東京の葛飾区、江戸川区辺りは、昔からずっと民間療法が盛んで、お灸が残っている地区だったのです。
練り味噌を作って大葉で巻いてお灸にし、体を温めて治す治療が残っていました。
そういったことも現在はほとんど見られなくなりました。
ひょっとして80代、90代のお年寄りたちでご存じの方がいるかもしれませんが、今の50代以下の人たちは何も知りません。
万が一、知っていたとしても、まず味噌のお灸などやらないのでしょうけれど。
祖父や祖母にニンニク味噌をもらっていた頃も、すでに子供がアトピーならば、西洋医学に頼って薬で治す感覚になっていたような感じがします。
ある時期を境にして、「風邪をひいたら抗生物質を飲んでおけばいい」というように、私たちは対処療法で病気を治るものだと思い込んでしまいました。
せめて昔の人の知恵や教えを残して、お薬と併用すれば良かったのにと思うのですが、そういう感覚がほとんどなくなってしまいました。
今では風邪は抗生物質で、高血圧は降圧剤で、糖尿病だったらインシュリンという風に、病気と薬のパターンが日本人の頭の中で確立してしまったようです。
薬が万能という考え方、意識を植え付けられてしまっているのですね。
でも、実際にそうでしょうか。
薬も食事も万能ではなく、それだけ単独で済むものではありません。
本当はそれだけで済むものではないのに、そう思い込んでしまった人たちが先人からの伝承を止めてしまいました。
「ああ、頭が痛い」
「それなら頭痛薬を飲みなさい」
これが現代における通常の会話です。
でも、昔であれば、
「それなら、お腹を温めて寝ておきなさい」
と言ったでしょうね。
先人の知恵に学ぶところは多いものだ
斎藤一人さんの話を纏めました。
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