時流を読んで、次の一手を仕掛けなければ、商売で成功する決め手を得ることはできません。
ふえき‐りゅうこう ‥リウカウ【不易流行】
〘名〙 蕉風俳諧の理念の一つ。 新しみを求めてたえず変化する流行性にこそ、永遠に変わることのない不易の本質があり、不易と流行とは根元において一つであるとし、それは風雅の誠に根ざすものだとする説。
大局観を持って時流を読む
成功を生み出す二つの考え方
「世間でいう正攻法という方法論を、いくら真似しても成功しないんだよ」
人の成功法を真似しても、それは所詮、他人のものでしかない。
そうではなくて、成功のポイントは、結果を生み出すもとの「考え方」にあるというのが、目のつける所です。
では、どんな考え方をすればいいんでしょうか
①宇宙の摂理から考えよう
②困ったことは起こらない
この二つです。
これらをマスターすれば、誰でも成功することができます。
なぜ「宇宙の摂理」なのか？
「宇宙の摂理から考えよう」という時、私は「宇宙の摂理」を分母において、その上で、「商売」や「人生」を分子において考えています。
この考え方のスケールが大きいです。
最も、こんな無限大なものを分母におき、大局観を得ているからこそ、時流が読めるんです。
例えば、商売を分母において、いくら商売（分子）のことを考えても、先の見通しはききません。
時流を読んで、次の一手を仕掛けなければ、商売で成功する決め手を得ることはできません。
私には、こういう大局観を軸にして時流を見通す発想があります。
変わらざるものを「不易」、移りゆくものを「流行」と呼んで、「不易流行」を唱えたのは、松尾芭蕉です。
経営においても、人生においても、不易の部分がないと、流行に流されてしまいます。
よって立つ判断の基準は、「宇宙の摂理」というスケールの大きな原理原則にしか、実際のところ存在していないんです。
これについては先駆者がいます。
パナソニックの松下幸之助さんです。
幸之助さんは「経営の秘訣は何ですか」と尋ねられて、「天地自然の理法にしたがって仕事をしていることかな」と答えています。
経営の神様と呼ばれるまでに幸之助さんが成功したのは、天地自然の理法を灯台のようにすえて、大局観をもって経営したからでしょう。
成功する考え方には二つあります。
まず第1は、「宇宙の摂理から考える」ことです。
自分のステージを上げるためにクリアすべきこと
答えは1ランク上から行ってくる
成功の条件の二つ目は、「困ったことは起こらない」ということをマスターすることです。
これによって、あなたは「あなたのやり方」で成功することができます。
確かに、人生は山あり谷ありです。
生きている過程では、次々と問題が発生することでしょう。
しかし、「それらは困ったことではないんですよ」。
押し寄せる難問に右往左往する時があります。
問題に直面し、「わあ、大変だと思ったその瞬間に、この言葉を唱えることです。
すると、答えは1ランク上のところから行ってきます。
言葉の響きとともに、現実に対するものの見方が変わり、問題がスッと消えるのを実感することでしょう。
人生とは問題解決のゲーム
人生は問題解決の連続だと言われてます。
問題がどんどん発生するのは当たり前のことです。
それが、この世で生きている意味だからです。
問題とは、「魂のステージを上げるために、神様が与えたプレゼントです」
だから、問題を前にして慌てたり、マイナスにならないことです。
マイナスは、心を閉ざし、命を萎縮させてしまいます。
難問であっても、「困ったことは起こらない」と唱えると、途端に安心感に満たされます。
知恵と勇気が湧き上がってくるんです。
私は長者番付の常連なので、税務署が度々行ってくるんです。
納める納税額も、毎年十数億円という金額です。
誰だって国庫に納めるのは惜しいものですね。
「困った。何か節税の方法はないか」と税金対策に奔走する道もあるでしょう。
しかし、私は税金を納めることをゲームにしたんです。
みんなで一生懸命に働いて、
「今年も納税額でトップになろうよ」というゲームです。
納税を楽しむことで、節税にまつわる問題もスッと消えていきます。
心の平安が訪れました。
「苦しんだり、悩むのは、間違った問題解決をしているからだよ」
正しい問題解決をすると、問題自体が消え去り、その問題は楽にクリアできるできるだけでなく、魂のステージが一つ上がっていくんです。
成功する考え方の二つ目は、「困ったことは起こらない」と唱えることです。
あなた自身のやり方で、あなたは成功者になれる
「長者番付日本一」の秘密
「商人というのはね、商売のプロなの。
お客さんが喜ぶ商品やサービスを売って、お金儲けをするプロなんだよ」
今現在、長者番付日本一の記録を持っています。
まず、全国トップテンに11年連続でランクインし、2003年には累積納税額で1位になりました。
今も記録は更新中です。
この決め手は何だと思いますか。
それは、常識を外れた「変わった考え方」をしている点にあると思います。
発想が違います。
どこが他の成功法則と違うのか
どうすれば成功できるのか。
世間では次のように言われています。
①大変な努力を重ねてきた結果、今の成功がある
②成功するには、成功するべく特別な方法論がある
③成功するには、特殊な才能や、幸運に恵まれることが必要です。
④苦は楽の種で、楽に成功することはできない。血のにじむような苦労の結果、成功できます。
このように、世間では、成功のハードルは高く、そのために懸命な努力が必要だと教えられています。
斎藤一人流の成功法則
①成功するのに苦労の必要はない
②自分のやり方で成功できる
③誰だって成功できる
④楽しんで成功できる
ほっとするような、なんと気楽な成功法則だと思いませんか。
成功するのに資格なんていりません。
誰だって成功できるようになっているんです。
無理して成功法に自分を当てはめようとするから苦しいんです。
自分に合わない服なんて切る必要はないんです。
そうではなくて、自分のやり方でやれば、あなたは楽しく成功者になれます。
成功するのに、苦労する必要なんてありませんよ。
あなたは、あなた自身のやり方で成功することになっているんです。
自分の頭で考えられる人、理屈に筋を通せる人になる
常識的になってはいけません
中学時代、私は中国の『老子』や『論語』を千回は読みました。
「1000回読んだら、頭が老子や孔子になっちゃうんです」
これは小理屈抜きに、頭から丸ごと読み砕くというやり方なんです。
こういう読み方をすると、思考の筋道ができます。
たとえ独学であろうと、頭の中に老子や孔子の回路が刻み込まれます。
学校ではそんな呼び方しません。
論語の断片を取り上げて、例えば「五十にして天命を知る」という一説にアカデミックな解釈を教えてくれるに過ぎないんです。
高学歴になればなるほど、断片的な解釈がいっぱい教えられ、頭はどんどん常識的になるんです。
だからこそ、実は失敗するんです。
成功するのに学歴なんていらない
私の学歴は、中学卒です。
大学の門を叩いても、「人生学科」も「成功学科」もない。
私は、人生で成功するために、義務教育を終えると、さっさと社会に飛び出して行きました。
「人生に必要な知識はすべて幼稚園の砂場で学んだ」と唱えている人がいるように、人生で成功するのに、学歴なんて必要ありません。
松下幸之助は小学校卒ですが、歴史に残る成功者になりました。
だから、「俺は松下幸之助さんより高学歴なんだよ」
成功するのに学歴なんて関係ないよねという気になってしまいませんか。
人が成功を勝ち取っていくのは、社会においてです。
私が社会に出て実証したのは、一風変わった成功法則でした。
世の中の常識とは、ちょっと変わったものです。
私は成功したとは思っていませんが、常識的な成功法ではなく、自分なりの理屈に基づく成功法に従ったからなんです。
それは成功の背景にある「考え方」に着目したからです。
「変な人」と思われたらチャンスです。
世間と考え方が違うということ、自分なりの理屈があるということですから。
斎藤一人さんの話を纏めました。
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